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2022年03月17日
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テーマ: ウクライナ(161)
カテゴリ: 「食」
 2021年の9月時点で穀物価格は同27%上昇を記録していた。
 異常気象による渇水が深刻なブラジルでは、トウモロコシなどの収穫量が減少。米国やカナダでも干ばつ、地下水の枯渇などが農業に影響を及ぼしている。
 冬の北半球は「ラニーニャ現象」が発生し、気温が例年より低くなると予想する声は多く、不作が続くと予想されていた。
     ​
 世界的な「脱炭素」の流れを受け、低炭素燃料であるバイオ燃料の需要が加速し、その原料となるパーム油など植物油の需要拡大が続き、植物油価格は同61%上昇していた。パーム油の主要産地であるマレーシアでは新型コロナの移動制限などで「移民労働者の不足の懸念」が強く、需給が逼迫している。
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 そこにロシアのロシアのウクライナ侵攻が起こった。
 2022年2月、穀物価格は過去最高を記録した。
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世界食料価格
過去最高=ウクライナ危機で穀物高
―FAO
2022年3月5日 JIJI.COM
 国連食糧農業機関(FAO)が4日発表した2月の世界食料価格指数(2014~16年=100)は前月比5.3ポイント上昇の140.7となり、過去最高を更新した。 ロシアのウクライナ侵攻により、小麦やトウモロコシの主要生産国である両国からの供給不安が強まり、価格を押し上げた 。前年同月比では24.1ポイント上昇した。
 指数の内訳を見ると、穀物は前月比4.2ポイント上昇の144.8。両国からの供給懸念に加え、トウモロコシについては南米産の生育不良も値上がり要因となった。植物油も、インドネシアや南米など主要生産国の供給減や世界的な需要拡大により、15.8ポイント上昇の201.7と過去最高を更新した。
  ―  引用終り ― 
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 穀物の主要供給元であるロシアとウクライナが交戦状態を継続している。
 小麦は、ロシアが世界一の輸出国で、ウクライナが第5位の輸出国だった。この二か国だけで世界の小麦輸出の4分の1以上を占める。両国の世界市場への輸出は期待できない情況。
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2月の世界食料価格、過去最高に
11年ぶり、需要増に供給不安も
2022年3月5日 共同通信
 国連食糧農業機関は4日、2月の世界の食料価格指数(2014~16年=100)が140.7と前月比で5.3ポイント上昇し、2011年2月以来11年ぶりに過去最高を記録したと発表した。コロナ禍からの経済回復を背景にした世界的な需要増に加え、ロシアのウクライナ侵攻による供給不安も高騰を招いた。
 項目別では、 植物油が201.7で15.8ポイント上がり、穀物は4.2ポイント高い144.8だった。両国はこれらの主要輸出国で、情勢悪化でさらに上昇する可能性がある。
 指数は穀物や肉類、砂糖など主要5品目の価格変化を基に算出。これまでの最高は11年2月の137.6だった。
  ―  引用終り  ―





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最終更新日  2022年03月17日 06時00分08秒
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