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2022年04月08日
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テーマ: 石油価格(408)
カテゴリ: 経済
 内戦が続く中東イエメンで、暫定政権を支援するサウジアラビア主導の有志連合軍と、イランが後ろ盾の反政府武装勢力フーシが4月1日、2カ月間の停戦に合意した。
 翌4月2日午後7時から全土で停戦した。イスラム教のラマダン(断食月)入りに合わせて国連が仲介した。

 世界的エネルギー価格の上昇要因にイランとサウジアラビアの代理戦争の様相を呈しているイエメン内戦も影響している。
     ​
―不安定化するUAEの安全保障環境
敬愛大学国際学部教授
水口 章
2022年2月15日 国際情報ネットワーク分析 IINA
International Information Network Analysis
 原油価格の指標となるWTI原油が、2月3日、ニューヨークの商品取引所で2014年10月以来の1バーレル90ドル台まで上昇した。2014年10月以来の高値である。その背景には、石油輸出国機構(OPEC)と非OPEC主要産油国で構成されるOPECプラスによる3月も現行の増産ペース(月量40万バーレル)を維持するとの決定、ウクライナをめぐる原油・天然ガスの輸出国であるロシアと欧米との緊張などに加え、中東の湾岸地域での緊張の高まりがある。
     ​
 1月17日、24日、31日にアラブ首長国連邦(UAE)がイエメンのシーア派反政府組織であるフーシ派から攻撃を受けるという出来事が起きた。フーシ派が「イエメン・ハリケーン」作戦と呼ぶこの攻撃は、イエメン内戦において、サウジおよびUAEが支援する勢力とフーシ派との戦闘が激化する最中に行われ、UAEだけでなく関係国にも少なからぬ衝撃を与えた。
 以下、本稿では、イエメン情勢が世界有数の産油国であるUAEの安全保障に与える影響について検討する。
  ―  引用終り  ―
     ​
 エネルギー価格の上昇は、一時的に工業国の経済を停滞させるが、最終的に、コストを価格転嫁できにくい低開発国の困窮に帰結する。
 ロシアによるウクライナ侵略とロシア発のエネルギー危機に世界の目は注がれており、シリア内戦、イエメン内戦、ミャンマー軍政・ロヒンギャ難民問題、中国の民族浄化政策(少数民族問題)などは注目されずにいる。
 エネルギー問題でもある中国の海洋進出問題、領土侵略問題である台湾問題も、世界の目を逃れている。
 北朝鮮に至っては、自国のプレゼンスを世界に示そうとするかのように、弾道ミサイルを次々と打ち上げている。
 対立する人目を避けて、これらの問題・課題は着々と進行している。
 ロシアが起こしている核戦争の危機は、それごど重大な危機だが、他にも数多く「危機」がある。





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最終更新日  2022年05月08日 19時50分34秒
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