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2022年04月11日
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テーマ: 外国為替(545)
カテゴリ: 経済
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 「有事の円買い」という言葉が使われていた日本円が、下落を続けている。
 コロナ禍で世界が冷静になったのか、
 短期的な国内経済安定策、景気刺激策を積み重ねた結果であり、ちっともうまくいかなかったアベノミクス、黒田バズーカを是正しなかった当然の、経済的帰結。
     ​
…1ドル=117円台後半に急落で5年2カ月ぶり安値
2022年3月15日 日刊ゲンダイDIGITAL
  …  (略)  …
 それにしても、なぜ安全資産だったはずの円が買われず、売られているのか。
 円が国際的に安全資産とみなされてきた理由は、日本が多額の“経常黒字”を稼ぎ、世界最大の“対外純資産国”だったからだ
     ​
 経済評論家の斎藤満氏がこう言う。
 「日銀の黒田総裁は、“悪い円”を指摘されても、いっこうに金融政策を見直そうとしない。ますます日米の金利差が開き、円は下落していく恐れがあります。円が“安全通貨”とみなされていたのは、日本には“稼ぐ力”があると評価されていたからです。ところが、アベノミクスの失敗によって、日本は稼ぐ力を失ってしまった。アメリカのようにGAFAといった新しい成長産業も生み出せなかった。いまや日本の労働生産性は、OECDに加盟する38カ国中23位です。日本の国力も日本円のステータスも急落しているのが実態です」
 安倍政権の8年間の失政によって、国力は落ち、日本人はどんどん貧しくなっている。
  ―  引用終り  ―
     ​
 情報氾濫社会であり、根拠のないものが高値をつけることは増えたが、それを継続することは難しい。
 EVメーカーであ米国のテスラの株価など、人気投票の一種と思えるほどの、数少ない高値継続の成功例だ。
 アベノミクスと日銀黒田バズーカによる円安は続く。
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​​ これまでとまったく違うヤバい円安が起きている
デフレマインドに支配されているのは日銀だけ
小幡 績 : 慶應義塾大学大学院准教授 
2022/04/02 東洋経済ONLINE
 円安はヤバい。
 このままでは、日本経済は破綻への道をまっしぐらだ。
  …  (略)  …
 つまり、本来あるべき姿=通貨の番人たる一国の中央銀行にとってもっと重要なことは、自国通貨価値を維持すること、守ることであり、通貨価値を安易に毀損しようとする政治的勢力と戦い、通貨を「ポピュリストたち、経済を理解していない人々」から守り、価値を死守することが、唯一最大の役割なのである。
 そのために、中央銀行の政治的独立性が重要なのであり、日本銀行も独立性を獲得するために、悲願だった日銀法の改正を21世紀に入る寸前、1997年になってようやく達成したのである。
     ​
 「通貨の番人」が自ら通貨価値を下落させようとした
それにもかかわらず、皮肉なことに、日銀自らが通貨価値を下落させることに躍起になり、政治家たちがそれを止めようとしているのである。これがこの世の終わり、日本経済の終わりでなくて何であろうか。
  ―  引用終り  ―
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最終更新日  2022年04月11日 06時00分09秒
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