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2022年05月20日
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テーマ: スリランカ(21)
カテゴリ: 中国、台湾
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 慢性的な経常赤字に加え、新型コロナウイルスによって主な外貨獲得手段だった観光業の低迷を続けた。
 外貨不足で輸入が滞っていたところに、ロシアのウクライナ侵攻に伴う国際商品市況の高騰が重なり、食料品や医薬品などの物資の不足や価格上昇が深刻になっていった。
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 2022年3月、スリランカ最大の都市、コロンボの消費者物価指数は前年同月比18.7%を記録し、4月には29.8%へさらに跳ね上がった。
 2019年末に76億ドル(約1兆円)あった外貨準備は足元で18億ドルまで減少。輸入に頼る燃料、燃料不足により長引く停電、医薬品の欠乏が深刻な状況になっている。政府が使える外貨準備高は、5000万ドル(約65億2000万円)と報じられた。
 国民の不満が高まるなか、4月に入って閣僚が一斉に辞任。マヒンダ・ラジャバクサ首相とゴタバヤ・ラジャバクサ大統領はそれぞれ続投した。
 スリランカ政府は国際通貨基金(IMF)などにも支援を求めているが、事態打開のメドは立っていない。
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 5月9日、コロンボで、経済危機に抗議するデモ隊が一部が、ラジャバクサ一族の保有する住宅が放火、バスを押し倒す、乗用車を水中に落とすなど、暴徒化している様子が報じられた。
 同日、マヒンダ首相は、辞任を表明した。抗議デモの参加者は、首相の弟であるゴタバヤ大統領の辞任も要求している。
 2005年に大統領に就任したマヒンダ氏は、国防次官だったゴタバヤ氏とともに内戦を終結させた一方、多額の投融資を受け入れるなどして中国への傾斜を強めた。
 2015年の大統領選に敗北。2019年にゴタバヤ氏が1大統領に当選して、マヒンダ氏は首相に就任していた。
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市民が大統領辞任も求める
2022年5月10日 NHK
 経済が危機的な状況に陥っているインド洋の島国スリランカで、政府に対する抗議デモが続く中、マヒンダ・ラジャパクサ首相が辞任しました。
抗議する市民は大統領の辞任も求めていて、混乱が一層、深まっています。
 スリランカでは、コロナ禍で外国人観光客が激減するなどして外貨が不足し、エネルギーの供給が滞っているほか、物価の急激な上昇で経済が危機的な状況に陥っていて、政府に対する抗議デモが激しくなっています。
 こうした中、政府は治安を回復するためだとして令状なしの逮捕や拘束を可能にする非常事態宣言を出すなどして事態の沈静化を進めていましたが、9日、マヒンダ・ラジャパクサ首相が責任をとる形で辞任しました。
  ―  引用終り  ―
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最終更新日  2022年05月20日 06時00分11秒コメント(0) | コメントを書く
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