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2023年12月21日
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テーマ: 自民党圧勝(5)
カテゴリ: 政について
 安倍晋三元首相に煮え湯を飲まされた法務省、検察庁、朝日新聞は、自民党の裏金疑惑の解明に躍起となっている。
 放送法を盾に口を封じられたTV局各局報道部も恨み骨髄であろう。
 共同通信が内閣府にこの国葬の招待者名簿などの情報公開請求をしたところ、国葬といいながら74%の氏名が黒塗りとされていた。
 安倍氏と交友があった著名人を含む「遺族・遺族関係者」は96%が、元国会議員は100%が不開示だった。「国の儀式」とし、約12億円の経費をかけて行われた国葬は、民主的には行われなかった怪しげな儀式となった。名前が公開されると困る人がいたのだろう。
 自民党最大派閥の「清和政策研究会(安倍派)」は政治資金の基盤が弱かったので、パーティー券で政治資金を稼いだ。
 政治資金規正法に基づき裏金を収支報告書に記載した場合、政治資金が余る。それらの裏金が何に使われたかが、最大の問題となる。
     ​
【安倍派】
裏の「票と金」に頼る黒歴史
2023.12.12 週刊ポスト
  …  (略)  …
最大派閥にもかかわらず弱い“集金力”
 安倍派の裏金疑惑の捜査はいよいよ所属議員に及び、東京地検特捜部が秘書たちの事情聴取を開始すると、派内にはパニックが広がっている。同派中堅議員の秘書が焦った口調でこうぶちまけた。
 「はっきり言って、うちは派閥から資金の面倒を見てもらっていない。毎年、上納する金のほうが多いくらいですよ」
 所属議員99人を抱え、自民党最大派閥として権勢をほしいままにしてきた安倍派だが、実は、集金力は弱い。
 派閥が盆暮れに議員に配る「氷代」「モチ代」と呼ばれる活動資金の金額を比べるとよくわかる。
 各派の政治資金収支報告書(令和4年度)によると、5大派閥のうち茂木派、岸田派、麻生派、二階派は盆と暮れに約100万円ずつ、合計約200万円をほとんどの所属議員に配っているが、安倍派は約50万円ずつの合計約100万円。他派の半分なのだ。
 「派閥に納める会費は若手議員が年60万円、大臣経験者は120万円。さらに当選回数によってパーティー券の販売ノルマが若手は50枚(100万円)、ベテランになると100枚(200万円)などと決まっていて、売れなくてもその分の代金を上納しなければならない。会費とノルマで若手でも160万円を派閥に納めるから、盆暮れに合計100万円もらっても赤字になる」(同前)
  …  (略)  …
 安倍派の歴史に詳しい政治ジャーナリスト・野上忠興氏が指摘する。
 「自民党で保守本流と呼ばれる宏池会(岸田派)は官僚出身議員が多く、伝統的に財界主流をスポンサーにしてきた。田中派の流れを汲む平成研(茂木派)は多くの族議員を抱え、建設業界、医師会、歯科医師会、農業団体、特定郵便局長会といった業界団体に強かった。
 しかし、傍流だった 清和会(安倍派)は有力な資金源と集票マシンを保守本流派閥に押さえられて手を出せなかった。影響力があった業界は文教関係と運輸業界ぐらい。そこで新興企業など“隙間”の業界に資金源を求めたわけです。その一方で旧統一教会(世界平和統一家庭連合)との結びつきを強めることで弱い集票力をカバーしてきた」
     ​
 安倍長期政権下でも懐事情はあまり変わらなかった。
 「安倍政権時代に多くの業界の陳情窓口となっていたのはもっぱら二階俊博・元幹事長だった。安倍派は最大派閥にはなったものの、多くは資金基盤の弱い安倍チルドレン。幹部にも業界を仕切れるような実力者はほとんどいない。近年の安倍派がらみのスキャンダルを見ても、森友学園問題、加計学園問題、五輪汚職など、安倍派が伝統的に影響力を持っていた文教・スポーツ関係が目立つ。他の業界には資金パイプが広がっていないのでしょう。
 そのうえ、安倍派では派閥の人数が増えたから100人もの議員にモチ代、氷代を他派並みの200万円配るだけで2億円の資金がいる。だからなりふり構わぬカネ集めをする必要があったのではないか」(野上氏)
「秘密後援会」の手口
 その過程で編み出されたのがキックバックという手法だとみられている。所属議員にノルマを課して派閥のパーティー券を売らせ、ノルマを超えた分の代金は議員に“裏金”として戻す。
 パーティー券のキックバックの仕組みは他の派閥にもあるとされるが、安倍派の裏金の金額が突出しているのは、最大派閥で資金力のない若手議員を多く抱えているという事情があった。そのため、議員たちに「パー券販売」を競わせることで派閥資金を太らせるしかなかったのだ。
  …  (略)  …
 安晋会が集めたパーティー券収入は幹事長就任パーティーだけで少なくとも1000万円以上とみられていたが、どこに流れたか不明なまま完全に闇に消えた。
 政界の裏金づくりの闇は深い。
 その全貌を解明するには、検察は過去5年分だけではなく、さらに遡って捜査を進めなければ見えてこないはずだ。
  ―  引用終わり  ―
     ​
 「集票力」は領収書不要の「集金力」だったようだ。たいそうな自由主義、民主主義だ。
 政権与党の政治家との大勝負に、国民の信頼を回復すべく検察庁、地検特捜部は必死で取り組んでいる。
     ​
【独自】
自民党最大派閥“安倍派”の実態を元秘書が証言
辞任大臣は「キックバックは文化」と表現
TBS NEWS DIG Powered by JNN  2023年12月19日
 自民党・最大派閥の安倍派。「議員の『囲い込み』に裏金が使われていた」と安倍派議員の元秘書が実態を証言しました。
記者
 「午前10時です。東京地検特捜部の係官が家宅捜索に入ります。自民党最大派閥に今、捜査のメスが入ります」
  …  (略)  …
 安倍派の国会議員の秘書を務めていた男性が取材に応じ、キックバックの実態を証言しました。
安倍派議員の元秘書
 「まあまあ酷いですよ、どこも。派閥としての慣例、慣習というのがあって、普通に知らずにキックバックを貰って、『よかった』と言って平気な顔をしてポケットに入れている人もいる。悪気が無くてやっているかもしれない」
 元秘書は「キックバックは派閥の慣習」と明かしました。実際、安倍派の議員たちは…
安倍派 堀井学 前内閣府副大臣
「事務所の運営を楽にしようと思ったために、こういう制度、こういう習わしに従ってしまった」
安倍派 宮沢博行 前防衛副大臣
「派閥の方から、かつて収支報告書に記載しなくてよいという指示があった」
 辞任した安倍派の鈴木前総務大臣は、キックバックについてこう表現しました。
安倍派 鈴木淳司 前総務大臣
 「この世界で『文化』と言うと変ではあるが、認識はあったのかなと自分は思っている」
 「キックバックは文化」。その目的について、安倍派の元秘書は…
安倍派議員の元秘書
 「例えば選挙の時に派閥から別で(選挙資金を)もらえるとか。派閥の規模を維持するためにキックバックを渡して、派閥から出ないように囲い込みをする」
 自民党の最大派閥、99人の議員を擁する安倍派の「囲い込み」にキックバックによる裏金が使われていたと証言しました。
  ―  引用終わり  ―
     ​
 文化と言えば法律を乗り越えられると考える昭和的な発想が、政権与党の老害をを如実に示している。
 内閣改造で留任した小泉龍司法相は二階派。指揮権を発動してくれれば、平和を貪る保守的な日本国民も「何かおかしい」と気付くだろうか。
 政治とは「そんなもの」で済ますのだろうか。









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最終更新日  2023年12月21日 06時00分10秒
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