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2024年04月24日
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テーマ: 危機管理(4)
カテゴリ: カテゴリ未分類
 低成長が続いた日本の経済社会は、進化し過ぎた生存本能が、自らの存在を危機に陥れることになっているのだろうか。
 2024年4月1日、日本腎臓学会は、小林製薬の「紅麹」成分入りサプリメントを摂取した人に健康被害が確認された患者47人の症状などを発表した。受診時期は2024年1月以降が約8割。摂取を中止すると、多くは改善がみられたという。
 4月1日、厚生労働省は、小林製薬の「紅麹」成分入りサプリメントを摂取し健康被害を訴えて入院している患者が3月31日時点で157人に増加したと発表した。
 4月6日、小林製薬がドラッグストアなどで販売され自主回収を行っているサプリについて、これまで電話でのみ受け付けていた返品受付をインターネットでも始めると発表した。
     ​
【速報】
…医療機関の受診は786人に増加
厚労省が明らかに
MBSニュース  2024年4月1日 20時50分
  …  (略)  …
 また、小林製薬からの報告で医療機関を受診した人が786人に上っているということです。一方で29日以降に新たな死者は確認されていないとしています。
  さらに小林製薬への相談件数は3月31日までに延べで約2万2000件寄せられているということです。また、厚労省へのコールセンタには、約1600件寄せられているということです。コールセンターには「小林製薬の製品を摂取したけどどうしたらいいのか」などの相談内容が寄せられているということです。
  
 サプリの原料となる「紅麹」を製造していた大阪工場は去年12月に老朽化を理由に廃止され、使われていた製造ラインは現在、紀の川市にある関連会社の工場に移されています。厚生労働省は3月30日と31日の2日続けて、大阪市にある小林製薬の工場と和歌山県紀の川市にある関連会社の工場へ立ち入り検査を行いました。
  ―  引用終わり  ―
     ​
 岐阜県は県内で「紅麹コレステヘルプ」を製造していたアピ池田工場(池田町)、アピネクストステージ工場ソフトカプセル課(揖斐川町)、中日本カプセル(大垣市)、アダプトゲン製薬可児工場(可児市)の4施設の立ち入り調査を実施した。
     ​
岐阜県
健康被害問題受け
毎日新聞  2024年4月1日 20時0分
 小林製薬(大阪市)が販売する「紅麹(こうじ)」のサプリメントの摂取が原因とみられる健康被害が相次いでいる問題で、岐阜県は3月29日~4月1日、紅こうじ原料を仕入れた県内4カ所の工場に立ち入り調査した。
 調査したのは、「紅麹コレステヘルプ」を製造していたアピ池田工場(池田町)、アピネクストステージ工場ソフトカプセル課(揖斐川町)、中日本カプセル(大垣市)、アダプトゲン製薬可児工場(可児市)の4施設。いずれも大阪市の依頼を受けて実施したもので、アピ池田工場は3月26日に続く2回目。同工場を除く3施設はいずれも小林製薬が紅こうじ原料を卸している52社から仕入れ、「コレステヘルプ」以外のサプリなどを製造している。
  ―  引用終わり  ―
     ​
 小林製薬の「紅こうじ」を使ったサプリメントによる健康被害問題で、同社が問題を公表する以前に、体調不良となった利用者が医師の診断や自己判断で摂取を中止して回復した事例が複数あること、摂取をやめたため重篤化せず入院に至らなかったとみられるケースがあることなどが4月7日に報じられた。
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「紅麹」サプリ問題で問われる
 2024年4月16日 財界オンライン
卸からメーカーに変身した歴史
 「危機管理体制の改善に社を挙げて取り組んでいきたい」─。小林製薬社長の小林章浩氏は強調する。同社の「紅麴」成分入りのサプリメントによる健康被害問題。「未知の成分」の混入としていたが、それが青カビが作る「プベルル酸」という化合物だと分かった。ただ、それが健康被害とどう結びついているかは、まだ分かっていない。
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エーザイが認知症薬の普及へ 皮下注製剤や検査体制の整備などにも注力
  現時点では、2023年12月に閉鎖された大阪工場で同年4月から10月にかけて製造した紅麹原料からプベルル酸が検出。同工場は品質・衛生管理に関する指針「GMP(適正製造規範)」の認証を取得していなかった。
 そもそも小林製薬は医療用医薬品は製造していない。同社の前身「小林大薬房」が1919年に誕生し、当初は医薬品の卸売りを手掛けていたが、60年代以降、開発に時間や費用がかかる医療用医薬品より販路を広げやすい日用品に注力。
 競合が少ない隙間で独自商品を生み出す「あったらいいなをカタチにする」を標語に、トイレ用洗浄剤「ブルーレット」や冷却用シート「熱さまシート」など生活雑貨のメーカーへと業態を変え、20%近い営業利益率を誇る会社となった。
 2000年代以降はM&Aを積極展開し、紅麹事業は16年にグンゼから事業譲渡。小林製薬の23年12月期の国内売上高のうち日用品は4割を占める。紅麹事業の売上高は6億円ほど。26期連続で増益を達成していた。
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 ある中堅メーカーの首脳は「事業全体に管理の目が行き届いていなかった」と指摘。実際、小林氏も「卸を通じて海外でどういう商品になって販売されているか、全容が掴めていない」と認める。小林製薬の紅麹を使った宝酒造では「日々不安に思うお客様からの電話が鳴り続けている」と関係者は話す。産業連関の在り方が問われている。
  ―  引用終わり  ―
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 また、小林製薬の危機管理に対する感度も問われる。「同じロットから複数の異変が出たら、原因究明する前に、まずは出荷を止めるべき」と前出の首脳。小林製薬は因果関係が証明されていなかったことを理由に、自主回収まで2カ月を要した。
 コスト意識が厳しいことで知られる同社は、経営姿勢の根本が問われている。









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最終更新日  2024年04月24日 16時00分12秒
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