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2024年05月13日
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テーマ: 電磁波問題(41)
カテゴリ: 環境・自然災害
 太陽フレアと呼ばれる太陽表面の爆発現象が頻発し、太陽から放出された強い電磁波や高エネルギー粒子などが地球に到達している。その影響で、世界各地で普段はオーロラが見られない地域でのオーロラや磁気嵐が観測されている。GPSなどに影響が出る恐れもあるとして、情報通信研究機構が注意を呼びかけている。
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 2024年5月11日、 気象庁地磁気観測所は、同日午前2時頃から午前7時半頃、地球の磁気が乱れる「磁気嵐」を観測したと発表した。
 地磁気の変動幅は最大で通常時の約10倍に達し、同観測所では1924年の観測開始以降、9番目の大きさ。
 磁気嵐の原因とされる大規模な太陽フレアは、日本時間の8日から11日午前までに情報通信研究機構により7回確認された。
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大規模な「太陽フレア」頻発
きょう午前までに7回確認
再生する
TBSテレビ 2024年5月11日
 太陽の表面で起きる爆発現象「太陽フレア」がきょうも観測されました。
 情報通信研究機構によりますと、太陽の表面で起きる爆発現象「太陽フレア」が頻発し、日本時間の8日からきょう午前までに、大規模な「太陽フレア」を7回確認したということです。
 通常の携帯電話に影響はないということです。
  ―  引用終わり  ―
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 太陽フレアはしばしば衝撃波やプラズマ噴出(太陽風)を伴い、それらは地球に接近して、突然の磁気嵐を起こすことがある。NASA(アメリカ航空宇宙局)によると、2012年7月には巨大な太陽フレア(スーパーフレア)に伴う太陽風が地球をかすめた。 次の10年間に同程度のフレアが実際に地球を襲う確率は12% であると推定される。
 太陽活動の指標として、太陽黒点の発生量が観測されている。
 太陽黒点は、太陽表面を観測した時に黒い点のように見える部分。黒点は周囲よりも弱い光なので黒く見える。黒点の温度は約4,000℃と太陽表面(光球)温度(約6,000℃)に比べて低い。黒点の発生原因は太陽の磁場とされる。
 太陽黒点は、約9.5年から12年ほどの周期で増減を繰り返している(「11年周期説」)。
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当初予想より活発かつ長期になる見通し
Jamie Carter | Contributor
2023年10月31日 Forbes
 米海洋大気局(NOAA)の宇宙天気予報センター(SWPC)によると、太陽の活動が予想を上回る規模とペースで活発化しており、従来の予測よりも早くピークに達する見通しだという。さらに、ピークは予想より長く続き、2度訪れる可能性がある。ただ、活動レベルは過去最高水準には及ばない見通しだ。
 SWPCが主導する研究パートナーシップ「宇宙天気予報テストベッド(実証実験場)」による今回の最新予測は、現在の第25太陽周期に関しては2019年12月以来となる。当時の予報では、 太陽活動の極大期(太陽の約11年周期で最も活動が活発になる時点)は2025年中に到来する とされていた。また、第25太陽周期は低調になると示唆されていたが、それとは程遠い状況となっている。
到来時期の最新予測
 SWPCが示した 太陽極大期の新たな到来時期は、2024年1月~10月 となっている。これは太陽黒点の観測から導かれた結果だ。黒点の観測数は、ここ数週間は極めて少なくなっているものの、去年1年間ほどは予想を上回っている。
  …  (略)  …
     ​
中程度の太陽周期
 第25太陽周期に関するSWPCの2019年予測は、低調すぎたことが明らかになったものの、SWPCの最新データは、記録破りの周期にはならないと示唆している。 第25太陽周期は、第24期よりも活発になる ことがわかっている。
 「最新の予測では、現在の太陽周期が、2014年に起きた前回の太陽極大期の最大数を上回り続けるものの、1970年代末~2000年代初めに起きた過去の太陽極大期には達しない可能性が高いと予想している」とフレンチは説明する。これにより、2003年に発生した「ハロウィーン太陽嵐」が繰り返される可能性は排除されるだろう。「過去数百年を調べれば、現在の太陽周期は中程度ということになるが、NOAAが2019年に発表した前回予測の低調な周期よりは少なくとも高い水準になるだろう」とフレンチは話している。
  ―  引用終わり  ―
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 通常のフレアの100倍の規模を持つ 「スーパーフレア」の可能性も指摘されていて、その発生頻度は800年から6000年に1度 と言われている。
 現代、コンピューター、スマートフォンの利用がすすみ、世界中で電磁波多用社会となっている。強度の大きいスーパーフレアが発生した場合、磁気嵐により様々の電子機器の制御が乱れる、停止する可能性がある。現代のIT社会は、スーパーフレアの発生に対して人類史上最も脆弱な体制。
 水、電気、ガス関連のインフラも停止する。コロナ禍で進展したリモート社会も停止する。2003年10月のスーパーフレアでは、スウェーデンで大規模な停電が発生し、数十を超える人工衛星が一斉に機能停止あるいは機能損失に陥る、という被害が出た。
     ​
 太陽の表面でおきる大爆発は太陽フレアとよばれ、大きな黒点のまわりでときどき起きる現象です。フレアがおこると、黒点のまわりにひじょうに明るい部分があらわれます。そして数分間でいちばん明るくなり、その後ゆっくりと暗くなっていきますが、短いものでは数分、長いものでは数時間続きます。フレアはふつう、水素ガスが出すHα(エッチアルファ)線という赤い光で見ることができますが、とくに明るいフレアでは通常の白色光でも明るく光り、白色光フレアとよばれます。
太陽フレアは黒点の活動と大きな関係 があり、黒点周期の極大期には大黒点や黒点群の近くで毎日のようにフレアがおきています。一方、極小期にはあまりおきません。
 フレアは黒点の磁場が変化するとき、そのエネルギーがまわりのガスにつたわっておきると考えられます。高温の爆発するガスからは、電波やX線のほかに、電子や陽子などの電気をおびた素粒子が飛び出してきます。X線やこれらの素粒子は地球に十分から1〜2日後に到着して、電離層や地磁気を乱して、電波通信が妨害されるデリンジャー現象や磁気嵐をおこします。また、オーロラの活動も活発になります。
  ―  引用終わり  ―
     ​
 太陽の活動状況について、米国。海洋大気庁(NOAA)を中心にSPACE WEATHER PREDICTION CENTERがあり、そこから日々太陽活動の状況が世界的に発信されている。
 日本では、国立研究開発法人 情報通信研究機構には24時間体制で太陽を監視する宇宙天気予報センターがあり、 「宇宙天気予報」 で情報を配信している。





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最終更新日  2024年05月13日 06時00分13秒
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