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先日、アメリカの公式HPに、RotKのポスターがアップされたと言う情報をキャッチしたので、いそいそとパソコンの画面を開いた途端に、叫び声にならない悲鳴をあげてしまった人間がここに約1名。………カッコ良過ぎる、あのアラゴルン……しかも手にはアンドゥリルが……ヌメノールの血を引くただ1人の王位継承者が、とうとうゴンドールに還って来る………!!そんな感慨深い感動とはウラハラに、思わず「…還ってきたアラゴルン」なんてギャグをカマしている不届き者も約1名。……王様はウルトラマンかっちゅーの!(爆)ところでこのポスター、FotRの時のフロドバージョンとは対になっているように見えるんですが、と、言うことは、RotKではアラゴルンが目を閉じているバージョンのポスターも存在する、と、言うことに?…っつーか、ぜひそうであって欲しいんですが!!そうなると当然、日本では、表紙と裏表紙にそれぞれアラゴルン2バージョンのポスターを配した、シリーズ恒例の無料リーフレットが作られるハズ。………ぎゃーっ!!それ、今すぐ欲しいんですがーっっっ!!!(<…ちょっと先走り過ぎです/爆)
2003/06/29
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昨日は友人の不破さんのオススメで、日本初来日と言うSECRET GARDENの『Red Moon Tour 2003 First LIVE in JAPAN』を、渋谷のオーチャードホールに聴きに行ってきました。騒がしくもなく静か過ぎでもないケルト系ミュージックだったので、特にファンではなくても、癒し系の美しい音色が聴きやすいライブでした。そして座席が最前列だった為、終始、演奏者を間近で見ることが出来たんですが、その中に超・自分好みの異人さんがいらっしゃいまして、休憩時間にさっそく不破さんにご報告。「ねぇねぇ、好みのオッサン発見!」「…もしかして左から2番目の人じゃないの?」「そう!ちょっとショーン・ビーンに似てない?」「私もそう思ったよ…」いや~、持つべきものは自分のシュミを理解してくれるトモダチですな♪(…呆)マジメな話、そのショーン・ビーン似のブライアンさんは、まるで『オケピ!』(初演)の白井晃さんの如く、1人で数種類の楽器を自在に操っていたので、それらの様々な音色と守備範囲の広さを見たり聴いたりしているだけでも面白かったです♪そしてライブの後には、脇目も振らずに同じBunkamura内のシアターコクーンへ足を運び、小雨の降る中、劇場裏手の搬入スペースにスタンバイすること30分。この日は奇しくもコクーン歌舞伎の最終日だったので、上手くいけば、劇中のクライマックスや終演後の挨拶で役者陣が近くで観られるかも!?と、期待して待っていたんですが、これが期待以上の出血大サービスでした。楽日だけあって、先週の鑑賞時にはなかった紙吹雪がラストで盛大に舞い散り、さすがお祭り舞台の最後だけあるなぁ!いいなぁ!!と、喜んだり羨ましがっていたりしたのも束の間、何と裏手で歓声を上げていたファン達を舞台の中に入れてくれるとのこと!ウソッ!!ホント!?ウッソー!!!と言った予想外の事態にパニクったまま、あれよあれよ言う間に足を踏み入れてしまって、その勢いのままファンに揉みくちゃにされている役者陣に触りまくりーの握手しまくりーので、舞台上はものスゴイ状態に。しかも舞台の中に入る時には、橋之助さん自らが「危ないですよ~気をつけて下さいね~」何て言いながら手を差し伸べてくれて、階段を下りる手伝いまでしてくれるサービスっぷり(惚)。橋之助さんは舞台から出る時にもいちいちファンに握手をしてくれていて、見た目通りの爽やか~な方でした♪♪♪(惚々)いや、もう、お祭り舞台ならではのサービスだったんでしょうが、フツーここまでやるか!?と言うサービスっぷりにただただ驚くばかり。もう、太っ腹を通り越してファンさえも舞台の一部に取り込んでしまう大胆さに感動しまくり、最後の最後まで大いに楽しませてもらったコクーン歌舞伎でした♪♪♪
2003/06/27
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昨日は、TSミュージカルファンデーションが、2年前に野田秀樹の『贋作・罪と罰』をミュージカル化した舞台の再演を、池袋の東京芸術劇場(中ホール)に観に行ってきました。構成・演出・振付:謝玉栄/作曲:玉麻尚一/作詞:謝玉栄・佐藤万里・玉麻尚一/出演:香寿たつき・立川三貴・福井貴一・畠中洋・平沢智・伊東恵里・大谷美智浩・大峯麻友・他。初演は新宿のシアターアプルでの上演で、大谷美智浩さんの役を石原慎一さんが演じていました。当時は、久々に畠中さんの歌声が聴ける幕末もののミュージカル、と言うことで観に行ったんですが、それほど前宣伝をしていなかった公演期間の短い舞台で、何よりも元になった本家本元の舞台を観ていなかったし、それほど期待をして観に行ったワケではなかったんですが、いきなり冒頭での民衆の歌と踊りとメインキャストの美声に圧倒されてしまって、終始、舞台に目が釘付けのまま、心を持って行かれたままで終演してしまい、数日後には楽日の当日券に並んで、客席通路の階段に座って再度、観劇している始末(爆)。話の内容はと言うと、誰からも憎まれていた金貸しババアと、思わぬアクシデントでその善良な妹を殺してしまった江戸開成所の女塾生・三条英(はなぶさ)が、自分の犯した罪と、理想の為には人を殺すことも有り得ると考えていた思想との狭間で葛藤する青春群像劇でした。とにかく歌も踊りも話も役者も衣装もむちゃくちゃ良くて、しかも幕末期の狂乱と熱気が劇場の暗さと狭さによくマッチしていて、本当に面白くてよく出来た和製傑作ミュージカルでした。そんな衝撃的な(<大ゲサな…)体験を経て観た今回の再演は、劇場がアプルの時よりも明るく広くて、その規模に合わせたベターな演出をされていたように感じましたが、個人的には、初演の時のスピード感のある舞台の方が好みだったなぁと。再演と言うと、多少の手直しはあってもそれほど初演と大きく変わることはないと思うんですが、今回は思っていた以上に色々と変わっていて驚きました。同じ役者が演じていながら、前回では言葉に訛りがなく、静かにキレた内面の怖さを表現していたキャラが、今回はセリフが関西訛りで、調子よく人を煙に巻くようなキャラに変わっていたり、役者が変更になったことによって、理想に敗れて切羽詰った悲壮感を漂わせていたキャラが、人にも時代にも翻弄された、哀れで滑稽なキャラに変わっていたり、メロディがアレンジされて、歌詞が増えて歌が長くなった曲があったり、舞台に高さが出たことによって、前回にはなかった壁面の映写効果が増えていたり。総合的には、初演の方が舞台そのものの凝縮された雰囲気を楽しめたように思うんですが、演技的にはさらに深みが増したように感じられたキャラもいましたし、もしかしたらTV放映時に録画した初演版のビデオを、何回も繰り返し観てしまったせいもあるのかもしれないのかなぁと。どちらにしろ話は面白かったし、歌も踊りも良かったので、好きな舞台であることに変わりはなかったんですが。そして久しぶりに聴いた畠中さんのナマの歌声は、相変わらず若々しく凛々しくて清々しかった!特に香寿たつきさんとのデュエットが、ホントによく調和が取れていて好きなんだよなぁ…。キャラ的にも、才谷の(<あえて竜馬ではなく)血を流すよりも金を流す方がマシ、実行する気が無いなら論ずるなと言う、筋の通った潔い考え方には共感出来るしカッコイイ。…って言うか、どのキャラもホントにいいセリフが多くて、特に老婆殺しの担当刑事の司之助が、半ば自暴自棄になっている英に対して、あなたは今までどれだけ“生活”をしてきたのかと、諭すように選択の余地を与えるセリフが良かったなと。…あ~…何だかビデオをまた観返したくなってきちゃったなぁ…(苦笑)。
2003/06/25
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昨日、観てきたフルスロットル、既出の予告編で思いっきりネタバレしてますからいまさらバレるも何もないとは思うんですが、それよりも思わず我が目を疑うような役で大物俳優がカメオ出演している事実に1番驚きました。…一体、どう言ういきさつでご出演を!?オファーする方もする方だが受ける方も受ける方だ…いやぁ、何つー太っ腹!!彼のことは今まで何となく小堺一機に似てるなぁと思っていましたが(<どっちもキライじゃないです)、今回の白髪交じりの髭面にスーツ姿ってのがむちゃくちゃ渋くて、個人的には好感度が2割増しアップしましたよ!…って、こんな主役陣にほとんど絡まない役で好感度をアップされても(汗)。本編は何もかもが前回よりもパワーアップしていて、ファッショナブルなヴィジュアルはモチロン、バラエティに富んだアクションにテンポのいいセリフやストーリー展開がむちゃくちゃ小気味良かったです!往年の名作映画から最近のハリウッド映画まで、色々とネタを引っ掛けて遊んでいるのも楽しい♪(<『雨に歌えば』はいい映画だよねぇ!うんうん)いや、もう、3人ともホントに息の合った開けっぴろげな演技がso cu~te♪で、噂に違わずデミ・ムーアのビキニ姿もウツクシかったし(<さすが肉体改造に数百万ドル!?かけているだけあったわ…)、恋愛以上に仲間の友情をクサクならずに前面に押し出していて、いいカンジに前向きで突き抜けた明るさが文句無く楽しい超・娯楽映画でした♪♪♪そして今回の予告編の個人的目玉は、やっと大画面で観られた!な『パイレーツ・オブ・カリビアン』と、新バージョンの『踊る大走査線』&『ターミネーター3』。残念ながら、大本命だった『英雄(HERO)』の予告編は観られませんでした。一般公開しているマトリロを観れば観られるらしいけれど、もう先々行で観ちゃったしなぁ。公開されるまでまだ約2ヶ月もあるし、そのうち観られるとは思うんですが。それにしても、最近、観る映画観る映画、見事に話題性のある拡大系の作品ばかり。よく観に行くシネコンがほとんど単館系の映画を上映しないせいもあるけれど、個人的にはアタリ作が多くて楽しい反面、そろそろそれだけじゃ物足りなくなってきた…っつーか、ちょっと食傷気味になってきている…かも(<ゼイタク者め)。確かにエンターテイメント性の高い映画は大好きだし、そう言う映画を観るならダンゼン、画質・音響共に良くなきゃ満足出来ないんだけれど、もっと『リベリオン』みたいなマニアック入ったB級映画や、『Laundry』みたいな小品的ロード・ムービーを、小さい映画館でゆっくり浸って観たい。ホントは拡大系と単館系を6:4ぐらいの割合でコンスタントに観られれば大満足なんだけれど。職場なり自宅なりが、もうちょっと都心に近ければ良かったのになぁ…(嘆)。
2003/06/22
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19日(木)にシアターコクーンに観に行ってきました、中村勘九郎&串田和美のコクーン歌舞伎!前回の『三人吉三』(<コクーン歌舞伎初体験)では、派手な演出にドギモ(死語?)を抜かれましたが、今回はまた最初から最後までこんなにお客を楽しませてくれる舞台ってちょっとないんじゃないの!?ってぐらいに趣向を凝らしていてむちゃくちゃ面白かったです♪♪♪ロビーに足を踏み入れた途端に、そこは夏祭を楽しむ浪速っ子たちがたむろする江戸時代の大阪。客席内では、お互いが世間話に花を咲かせながら、庶民に扮した役者陣が悠々と闊歩する。そして通常はご法度のハズの客席での飲食も今回はOK、念願の平場で座布団に座って観た芝居はちょっと足が痛かったけれど、当時の庶民の最大の娯楽だった歌舞伎を楽しむ観客の気分が味わえたし、舞台上のテンションと相まって観客の気分も盛り上がり、幕引き後のスタンディングオベーションでは、役者陣が舞台の外(!)から客席後方まで走り回って声援に応える大サービスっぷり!(<おかげで橋之助さんに触れた~♪♪♪)獅童&七之助の若々しい艶のある美しさは舞台上を華やがせ、弥十郎&橋之助の硬軟の男前っぷりにホレボレとし、笹野高史は性根の腐った悪党を見事に体現していて、何よりも勘九郎の演技は全てにおいて素晴らしかった!!芝居の内容も全編通してテンポ良く、恋愛話あり、人情話あり、おどろおどろしい殺しあり、そして最後はチャンバラで魅せる友情の逃走劇。前回同様、凝ったライトや小道具が串田さんらしい演出で、特に殺しのシーンでのライトの使い方が、錦絵の残酷絵を彷彿とさせるような凄惨さで本当に怖かった!そして観客側も心得たもので、自分は何の為に座席に置かれていたのかわからなかったビニール風呂敷をおもむろに取り出し、荷物にかけたり体に巻きつけたりしてその殺しのシーンで飛び散るだろう泥水から身を守る(笑)。クライマックスでは、シアターコクーン最大の特色であろう舞台後方の大扉を開け放ち、劇場外の都バスの走る現実世界まで威勢良く舞台上に取り込んでしまうと言う大胆さ。役者陣の説得力のある演技に裏打ちされたお約束的様式美と、それと上手くマッチさせた斬新な趣向の数々に酔わされ、そして行き着くところは勘九郎の表現者としての素晴らしさ!演じて良し、選んで良し、役者としても企画者としてもバランスのいいクレバーかつホットな才能と仕事っぷりを尊敬せずにはいられないです。いや、もう、ホントにブラボー!ハラショー!!ワンダフル!!!…と、手放しで褒め称えたい勢い(笑)。この夏にはまた野田秀樹と組んで仕事をするようなので、そちらもむちゃくちゃ楽しみです…!
2003/06/21
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今月2週目後半の鑑賞記2本。11日(水)に、ハン・ソッキュ主演の韓国映画『二重スパイ』を観に行ってきました。後半途中から既に結末への予感があって、でも、出来ればそうならないで欲しいんだけど………ああ、やっぱり…(涙)と、落胆しつつも、このテーマでは結局そうなることが避けられない運命なのかもしれないなぁと思わされたりして、特別ドラマチックではないのに、全編通して静かに緊張感が漂う見応えのある映画でした。そしてイマサラではありますが、ハン・ソッキュ氏の演技はホントにホントに素晴らしかったです!!特別美形でもなく、フツ~な感じのおじさんなのに(<でも、長身でスタイルがいいので全身で見るとかなりの男前。しかも縁ナシ眼鏡をかけた穏やかな素顔は個人的にモロ好み)、人の良さそうな雰囲気から情け容赦のない冷たい感じや、のんびりとくつろいだ様子から身についた戦闘能力の高さを発揮するアクションまで、あらゆるシチュエーションをとても自然に演じ分けていて、鑑賞中、演技者としてのあまりの引き出しの多さに、終始、感動しまくっていました。共演のコ・ソヨン嬢も、優しくて女性らしい挙措や話し方がとても魅力的な女優さんでした。特に私がいいなぁと思うのはイ・ヨンエ嬢なんですが、韓国の女優さん達は声のトーンが柔らかく落ち着いていて、話し方がキレイな感じに聴こえる人が結構、多い気がして、しかも基本的に演技力もあるので、特別にファンでない女優さんでも、個人的にはかなり好感度が高いです♪ただ、劇中でちょっと気になったのは、韓国人以外の外国人俳優がイマイチだったこと。何だかとってつけたような演技だったと言うか、そう言えば『JSA』でも、外国人俳優はイマイチだったなぁ。チョイ役の異人さんまでは、なかなかいい役者は揃えられないものなのかもしれませんが、せめて主人公とセリフのやり取りが多かった記者役だけでも、もう少し上手い人に演じて欲しかったです。13日(金)には、Studio Lifeが樹なつみのコミックスを舞台化した『OZ』を、新宿のシアターサンモールに観に行ってきました。これはもともと原作が大好きだったことと、他の外部公演で観たStudio Life在籍の役者の演技が予想外に良かったこと、そして何よりも題材が男ばかりの美形集団?として頭角を現してきたこの劇団には合っているんじゃないのかなぁと思ったことが観に行った理由でした。全体的な感想としては、この間のケラリーノさんの『ドント・トラスト・オーバー30』とは逆のパターンと言うか、役者の演技や演出の仕方は小劇団っぽいのに、ハコの小ささがエンターテイメント性のある話の内容とに合っていなかったです。手足の長い役者さんが多かったので、余計に舞台の上が狭くて窮屈な感じがしたし…。本来ならSF近未来ものは映像向きだと思うんですが、それでももっと見せ方を工夫したメリハリのある演出で脚本化していたら、ずっと見応えのある舞台になっていたんじゃないのかなぁと感じました。…っつーか、何だかプロの演劇集団の舞台と言うより、見目のいい青年たちを集めた発表会って感じだった(汗)。主人公の武藤や彼の軍人仲間のネイトに関しては、ビジュアルや雰囲気が原作に近かった上に、彼らのセリフの応酬がなかなか軽快で悪くなかったんですが、ヒロインのフィリシアは最後まで女の子には見えなかったし、彼女の姉のヴィアンカのキャラクターの描かれ方にはかなり不満が残りました。原作のフィリシアとヴィアンカは、世間知らずな天才少女の妹と社交的な普通人の姉と言う対比が面白い2人だっただけに、その2人の見せ方を軽くしてしまうぐらいだったら、ヴィアンカが出て来るイミはなかったんじゃないのかなぁ。おかげで武藤が無意味にモテモテ状態と言うか、同行の不破さん曰く、何だか「調子のいい女ったらし」状態に見えなくもなかったと言うか。そしてフィリシア役の及川健くん、『ダブリンの鐘つきカビ人間』ではスゴく生き生きとしていて上手い役者さんだと感じたのに、今回の舞台ではあれれ???と言った感じで残念でした。彼、身長がかなり低いので、この劇団の公演ではずっとああ言った可愛い感じの役回りを演じていくんでしょうか?確かに見た目は可愛いけれど、女の子役には向いてない。っつーかあまり上手くない(爆)。たとえオジサンだって、上手い人はちゃんと女性に見えますからねぇ…。せっかくアクの強い役が出来るのに、何だかもったいないなと思いました。そして今回、初めて知ったんですが、この劇団の脚本と演出をしている倉田淳さんって、劇団唯一の女性(<ちょっと年配)だったんですね。どーりで上演作のチョイスが、耽美系かつ少女漫画的なものばかりだったワケだわ。実は今まで、自分の好みからしたら、きっとこの劇団の芝居を自ら進んで観に行く機会はないだろうなぁ…と、ずっと思っていました。それが意外にも(<失礼な)外部公演に出演していた座付き役者の演技に光るものがあったので、今回、結構、楽しみにしてはいたんですが、どーにも主催者側のナルっぽい自己満足的な要素や、センスの古い道楽シュミっぽいような要素が見え隠れしてしまっていたと言うか、全体的に、独自の美意識を表現しようとして昇華し切れていない芝居へのこだわり方の甘さが感じられて、やっぱりここの劇団の舞台はリピートして観に行くことはないだろうなぁと実感してしまいました。結局、ちょっと奇をてらった役者人気のカラーの強い、エンターテイメント性には徹しきれない逆宝塚って感じがしました。個人的には今後が気になる役者はいたので、全く見るべきところがなかったワケではないんですが。『人間風車』に新米刑事役で出ていた岩崎大って役者さん、手足の長い長身痩躯に若々しいキリッとした美形で、全体的にキャラクターの描かれ方が原作よりも青臭くてナイーブな印象だったけれど、イメージ的にはなかなか武藤っぽいハマリ具合がかなり好みでした。ただ、時々、長い足を持て余すように内股歩きになったり、乙女座りになったりするのはどーなの?アンタ、仮にも軍人役デショウ!?(爆)なんてツッコミを入れたくなるような所作がありましたが、それでも銃を構える姿はサマになっていたし、セリフ回しも悪くなかったので、また外部公演で出演したら観てみたいなぁと思った役者さんでした。ところで、観劇前に食事をしに行った、シアターサンモール裏手の「呉(ウー)さんの厨房」って台湾料理屋がむちゃくちゃヒットでした!特に台湾シジミが、まるで生牡蠣のような絶品さ!!他の料理もむちゃくちゃ美味しかったし、ぜひまた食べに行きたいです♪♪♪
2003/06/15
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原作は未読ながらも、北村龍平監督作品と言うことで興味があったので、本日、観に行ってきました。私は、北村監督の『VERSUS』を観ていたので、そちら側(?)から観る楽しみ方が出来たのでまだ良かったんですが、同行の不破さんは思いっきり消化不良をおこしてしまっていて、鑑賞中もかなりツラそうな様子でした(苦笑)。そう言う私も、北村作品を鑑賞するのはこれが2本目。なのにこんなエラそうな見方をするのも何なんですが、彼独特のブラックユーモアの効いた見せ方(敵側)と、作品の持つ過酷でシリアスなテーマ性(主人公側)とが折り合っているように見えなかったと言うか、様々な要素が全て分裂してしまっているように見えました。極端な言い方をすれば、単館系の映画と拡大系の映画の要素をひとつにまとめようとして、結局、上手く混ざらずに分離してしまったような感じに見えたと言うか。…っつーか、そもそもメインであるはずの若手俳優たちの演技が、どーにも上手くなかった…(汗)。表情は悪くなかったんですが、とにかくセリフ回しが軽過ぎる。確か原作はかなりシビアな世界観を持つ、評価の高い作品だと聞いていましたが、果たしてそのカラーは彼らの演技にどれだけ反映されていたんでしょうか?決して見るべきところが全くなかったワケではなかったんですが、全体的には殺陣も含めて、どうしても演技が軽く見えてしまう印象は拭えませんでした。それでも、その若手の中では結構、光って見えたのが、成宮寛貴が演じていたうきはかな。クールな役回りが、その雰囲気と押さえ気味の演技とに合ってました。あと、美女丸と闘って倒れる辺りの、小橋賢児が演じるひゅうがの一連のシーン。特に、いつの間にか腕を斬られて呆然とするシーンの演技が、リアリティがあってかなり良かったです。岡本綾が演じていたやえも、時代劇の世界と違和感のない雰囲気のある子で悪くなかった。だから余計に、上戸彩が演じていたあずみの、現代っ子っぽい茶髪メイクと棒読みスレスレのセリフ回しが気になって気になって…。刀の振り方なんかはかなりサマになっていたと思うんですが、セリフを言う演技になってしまうとどーにもこーにも観ていてツラかったです(涙)。個人的には、北村節の効いた三(バカ)兄弟の演技がかなり面白かったんですが、それが主人公側の見せ方やシリアスな作品性とマッチしていたかと言うと、それは疑問に感じると言うか…。あと、肝心の美女丸がなぁ。不破さんが、「あのオダギリ美女丸はタダのバカだ!『スラップスティックス』の演技でちょっと見直してたのに!」と、憤慨していましたが、確かにもうちょっとどーにかならんかったのかなぁと思いました。本人、かなり楽しそうに演じているように見えましたが、女児言葉をしゃべる凄腕の殺人鬼の“スゴみ”が、イマイチ伝わってこなかったんですよねぇ。ひゅうがを切り伏せるシーンでも、スローモーションで右サイドからにこやかにフレームイン→ひゅうがが想いを寄せていたやえの目の前で彼をバッサリ→またにこやかに左サイドへフレームアウトする、どーにも頭の弱そうな美女丸の様子に、せっかく小橋くんが熱演していたと言うのに、申し訳ないと思いつつも笑ってしまいましたよ(汗)。要するに、実はキャスティングがイマイチだったってことになるのかなぁ?キャラクターのビジュアルに合ったキャスティングをすることはとても大事なことだと思いますが、ただコスプレしてポーズをとるだけってワケじゃないんですから、もう少し演技力も考慮した人選をしてくれていれば、もしくは違った形のアプローチの仕方で演技指導をしてくれていれば、もっと作品世界に入り込んで観られた映画になったんじゃないのかなぁ…と思いました。そして、若手俳優中心の時代劇は、とにかくセリフ回しに要注意!だと言うことが、改めてよくわかった映画でした。そう考えると、『魔界転生』の窪塚洋介は所作も含めてかなり上手かったなと。………何だかクボヅカくんの株がまた上がってしまった…(苦笑)。
2003/06/10
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ネットの海を彷徨っていると、指輪物語のミュージカル化情報やら、トロイの撮影風景の最新画像やら、パイレーツ・オブ・カリビアンの新トレイラーやら、期待以上にお宝がザックッザック手に入り過ぎて、何だか嬉しいんだか落ち着かないんだか。それにしてもパイレーツ、ランドのアトラクションがベースなだけあって、ナニゲにコメディ要素も入っているようでかなり面白そうなんですが(<ところで、下っぱ?の海賊をホウキでぶっ叩きながら追いかけ回す豪気なおばさんは出てこないのかしら?/笑)。…くーっ!早く観たいっ!!ところで昨夜は、BS2で窪塚洋介主演の映画『Laundry』(2001年)を観ました。映画の中には、綺麗なお姉さん(<恋愛の痛手による万引癖アリ)と、可愛い青年(<小さい頃にマンホールに落ちたせいで脳ミソにもキズがある?)と、怪しくて優しいオッサン(<白い鳩を飛ばすのがお仕事・途中退場)が、いました。ストレートに恋愛もの!と銘打った話よりも、こう言う、どこか摩訶不思議でファンタジーが入ったような純愛もの?の方がすんなり観られるのは、自分が精神的に未だ地に足が着いていない証拠なんでしょうか(爆)。3人の登場人物たちを通して、淡々と綴られるどこか童話のような現実世界。それぞれに何らかの問題を抱えて生きていて、お互いが出会ったことによって、それらをほんの少しずつ克服しながら前に進んで行く。窪塚洋介・小雪・内藤剛志のメインはもちろん、サブの役者陣に至るまで、見た目的にも演技的にもバランスの取れていた小品的秀作でした。…っつーか窪塚テル、何かむちゃくちゃ可愛かった…こ、子犬が…子犬みたいなピュア~な目をした不思議青年がいる…!ぎゃ~っ!私っ別に窪塚ファンじゃないんですけどっ!(汗)『ピンポン』のペコも『魔界転生』の天草四郎(転生前)も、何だか異様に可愛かったけど…けど…ヤツは既にハタチ過ぎた子持ち(予定)だろう!?(爆)…ええっと、『GO』は前に劇場で観たから、窪塚くん主演の映画で観てないの、あとは『狂気の桜』だけ…かな?(<…すっかりやられてる/涙)
2003/06/08
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私は、毎週金曜日の夕刊(朝日)を“見る”のが大好きです。ナゼなら、新作映画のプロモーション広告がバババーン!とハデに掲載されるからです♪今週の目玉は、何と言っても『パイレーツ・オブ・カリビアン』!!去年、オーランド・ブルームが撮影に参加していると言う情報をゲットして以来、日本公開を今か今かと待ちわびていたんですが、まさかこんなに大々的に公開される予定の映画だったなんて…!(驚)でも、まぁ、ジョニー・デップ主演のエンターテイメント性の高そうな冒険活劇ですし、人気俳優や大物俳優、有名監督を揃えて何かと話題に事欠かない様子なので、さもありなん…と言ったところでしょうか。ちなみにディズニーランドの「カリブの海賊」のアトラクションをベースにしていると言うことなので、個人的にはそれだけでもワクワクしてしまいます♪私は熱心なディズニーファンではありませんが、冒険ものや世界観の凝ったアトラクションは大好きなので、ランドに行くと必ずと言っていいほど「カリブの海賊」には乗ってますね。ラストに海賊船が姿を現すところなんて、いくつになってもうわぁっ…!って感じで見上げてしまいますし…(<そしてあれを見るたび、何故かいつも『グーニーズ』のラストを思い出してしまうんですが)。以前から劇場で思わせぶりに小出しにされていた予告編も、やっと本格的な映像として上映予定の各劇場で解禁になったとのこと。指輪役者のファンとしては、飛ぶ鳥を落とす勢いのオーランド・ブルームが、LotRを経てどれだけ成長したのかが楽しみですし、鍵をくわえてウロウロする犬など、実際のアトラクションにある場面がちゃんと映画にも登場するとかで、本編が観られる日が本当に待ち遠しいです♪そして今週後半の鑑賞記を2本。5日(木)に友人の米子さんと、渋谷公会堂まで、結成20周年に先駆けたTM NETWORKのtribute LIVEを聴きに行ってきました。メンバーは宇都宮隆、木根尚登、浅倉大介、阿部薫、葛城哲哉の5人。小室哲哉は、来年の20周年ライブには参加する、とのことでした。TM NETWORKの曲は、今回、一緒だった米子さんの影響で中学時代によく聴いていたんですが、2人とも初期の曲の方が好きだったので、むちゃくちゃ久しぶりにそれが聴けて嬉しいやら懐かしいやら。しかし、当時は20代だった彼らも、今はもう、どこから見ても正真正銘のオヤジーズ。その40過ぎのオヤジたちが、教~科書は何~も♪(セルフコントーール!)教えてはくれ~ない~♪(セルフコントーール!)…とか、むちゃくちゃ青臭い歌詞を臆面もなく歌っちゃうんですから、それはそれでスゴイと言うか(爆)。まぁ、40過ぎててもウツの声は相変わらず若々しかったんで、あまり違和感はなかったんですけどね(苦笑)。それにしても、あの頃からもう、20年近くもたっているんだよなぁ…と思うと、お互い年をとるハズだよなぁ…なんて、イマサラながらにしみじみとしてしまいました。6日(金)には、ユースケ・サンタマリア主演の『ドント・トラスト・オーバー30』を青山劇場に観に行ってきました。頻繁に空爆の起こっている2004年の日本に生きる主人公が、タイムスリップしてしまった婚約者を追って、グループサウンドが全盛期だった60年代の世界へ飛び込んで行く、と言う話だったんですが、舞台の仕掛けは大劇場向きではあっても、話の内容そのものは小・中劇場向きと言った感じで、役者の人気と話の内容とハコ(劇場)の大きさのバランスがイマイチとれていないお芝居に感じました。前半に比べて、後半になると話のテンポも良くなり、作兼演出兼作詞兼作曲のケラリーノ・サンドロヴィッチ氏の独特のノリもしっくりとしてきて悪くはなかったんですが、どーにもこーにも、あのクセのあるブラックユーモアが散りばめられた内容を、1000人以上入る劇場で休憩時間も含めて3時間以上も上演するのはいかがなものかなぁと。しかも、ミュージカルと銘打っているワリには音楽が耳に残るかと言うとそうでもなく、残念ながら役者陣の歌も特別に上手いワケでもなく(<でも、主人公の婚約者のレイコさんを演じていた女優さんは上手かった!)、せっかくの歌える役者・井上順さんにはあまりその見せ場はなくて、そしてシュールな内容であろう歌詞がとにかく聞き取りにくくて何を歌っているんだかさっぱりでした(涙)。役者陣の演技そのものは良かったんですが、この内容だったら、もう少しキャパの狭い劇場でやった方が雰囲気が散漫にならなくて良かったんじゃないのかなぁ…と言った感じで、ケラリーノさんの持ち味が半減しているように思えたのはとにかく残念でした。今のところ、彼の作品では、隣の青山円形劇場で初めて観た『室温』が1番面白かったな。今回も決して面白くなかったワケではなく、色々と考えや思いの込められた舞台だったとは感じられたんですが、出来れば次はもっと雰囲気の凝縮された芝居を見せて欲しいなと思いました。
2003/06/07
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昨日は、劇場では観られなかった韓国映画『チング』の録画ビデオを、職場の同僚から借してもらって家で観ました。ラスト近くに、年齢制限が入るに相応しい暴力シーンがあったので、その辺りは目で観ても音で聴いてもかなりキツくはあったんですが、どの役者も演技が素晴らしく、そして幼なじみの友人達の友情に思わずホロッとしてしまうような、評判に違わず見応えのある映画でした。映像的には、現代に撮られたものらしく古臭いと言う感じではなかったんですが、ビデオデッキや下町(?)のおもちゃ屋、学ランにギターやローラースケートと言った様々なものが、どこかかつての日本にも通ずるような、ノスタルジックな感覚を覚えました。それでも、一見、似ているようでも明らかに違う文化を持つ国なんだよなぁと思ったのが、食事をしているシーン。お茶碗を手で持たずにスプーンで食べたり、女性がちゃぶ台の前に片膝を立てて座ったりと、日本ではよくないとされている形が韓国では正式なマナーだったりするので、改めて文化の違いを痛感しました。劇場公開当時、確かこの作品は韓国版『スタンド・バイ・ミー』とか言われていたんじゃなかったかなぁと。あの映画は全編通して、9月から中学校へ進学する少年達が、その直前に一緒に過ごした最後の夏休みをノスタルジックに描いていましたが、この『チング』では、その後、その少年達がどう言う大人になったのかと言う話の方がメインだったので、彼らの関係が(外見的には>)破綻してしまったその前の段階の葛藤を、もう少し描き込でも良かったんじゃないのかなぁ…とは思いました。ただ、冒頭の4人が一緒に過ごした少年時代の夏休みの情景を、映画の最後の方で更にその続きの情景を見せる手法は、よくある手法とは言え、やはりジーンとしてしまいました。そう言えば、昨日のニュースで、プロサッカーのアン・ジョンファン選手が兵役で軍隊へ入隊した模様を放映していました。ビデオを貸してくれた職場の同僚は、絶対、短髪の方がカッコイイよ!と、しきりに言っていましたが、要するに男前は何をしても男前…ってことなんでしょーか?(爆)『チング』の主演俳優のうちの1人だったチャン・ドンゴン、坊主頭でもむちゃくちゃ男前でしたからねぇ…!男前と言えば、今日は芸能欄ぐらいしかまともに読んでいなかった新聞(朝日)の夕刊を、1週間ぐらい遡って流し読み(…)していたんですが、先月の30日(金)に掲載されていた“私の「三国志」”と言うコラムのお題が、「趙雲・黄忠」だったので思わず熱心に読み耽ってしまいました。私の三国志の知識は、中学生の頃に読んだり観たりした吉川英治氏の小説とNHKの人形劇、その後、随分たってから読んだ関連本の、実はホントはこうだったらしいと言う豆知識?みたいなものぐらいしかないのですが、その登場人物たちの中で1番好きだったのが趙雲でした。劉備たち三人の義兄弟や、魏や呉の知将猛将たちも好きでしたが、差し出がましいことを一切言わずに控えめかつ颯爽と任務をこなし、見た目も中身も若々しくて男前(笑)な趙雲はモロ好みでした♪その趙雲が、このコラムで20代から70代まで第一線でコンスタントに活躍した数少ない人物だと書かれていたのを読んで、そんなに長生きしてたんだ…!(驚)と言うことを初めて知りました。趙雲と言うと、イコール若々しい武将と言うイメージがあったので、やっぱり自分の中での彼は人形劇の印象が全てだったようです(苦笑)。でも、70歳になっても第一線で活躍する武将だったなんて、それはそれでむちゃくちゃカッコイイんですが!(惚)同じコラムに書かれていた、趙雲に救われたり一緒にコンビを組んで戦ったりした黄忠も老将、赤壁の戦いで周瑜を助けた三武将も老将と、三国志の中の若手の武将たちの活躍のウラには、肉体的にも精神的にも老練で不屈な老将たちの存在が大きかった、と言う事実に改めて感動しました。そう言えば、田中芳樹氏の小説『銀河英雄伝説』でも、ビュコック提督やメルカッツ提督が大好きだったなぁと。LotRでは何てったってガンダルフ!だし、サルマン様もセオデン王も素敵だし…!…って、これじゃただの素敵老人へのラブコール(爆)。いや、まぁ、要するに趙雲は爽やかでカッコ良かった!と言う、ただのファントークなんですが(…)、あの人形劇の『三国志』は話が面白かった上に人形の造形がまた美しかったので(<人形展を見に行ったこともあります)、衛星放送とかで再放送をやってくれないかなぁ…なんて思っています。実は、夕刊を遡って読んでいたのは、三谷幸喜氏の前回掲載分の連載コラムを探していたからで、今回のコラム同様、前回のコラムも、来年のNHK大河ドラマに向けての幕末豆知識的な内容だったようなんですが、結局、その時の新聞が見つからなくて、残念ながら読むことは出来ませんでした。それにしてもこの芸能欄、批評家の批評文だけではなく、役者や脚本家本人等の興味深いインタビューも掲載されていたりするので、結構、侮れません。以前、読んだ野村萬斎さんのインタビュー記事では、『オイディプス王』の舞台稽古中、演出の蜷川幸雄氏に「王は下を向いて嘆かない!」と演技指導をされて、それが狂言役者にとってはなかなか難しかった、と言った裏話がすごく面白かったです。実際、舞台を観てみたら、萬斎さん、確かに上を向いて嘆いていました。私は、たとえ王だろうと下を向いて嘆く人の方が好みですが、まぁ、そこは古典演劇の世界ですから、王は王らしくオーバーアクションで魅せないと(笑)。こう言うネタを追っかけ始めるとホントにきりがないんで、いつでも隈なく熱心に追いかけているワケではないんですが、何の気なしに読んだ記事がアタリだったりするので、意外に新聞の芸能コラムは参考になって面白いです♪
2003/06/04
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ここ2日間のTV鑑賞雑記。昨日は、メキシコ革命に直面した日本人移民たちの救出劇の顛末を取材した『世界・ふしぎ発見!』と、カラヴァッジョの「ロレートの聖母」がテーマだった『美の巨人たち』、来年のNHK大河ドラマで近藤勇を演じる香取慎吾が、京都で新選組を取材した『SmaSTATION-2』を観て、今日は江戸時代の最先端科学技術を関口宏がナビゲートする『歴史浪漫スペシャル/痛快!江戸テクノ』を観ました。『美の巨人たち』では、毎回、芸術家と彼らの作品を紹介する合い間に、それらに関係する軽いタッチのドラマが挿入されていますが、今回はそのドラマ部分が特に面白かったです♪イタリアのとあるカフェの一角で、たまたまそこを訪れた青年が、奇妙なトランプを使ってカードゲームを楽しんでいる老人達の姿を見かけて、いかにカラヴァッジョが特別かと言うことを身をもって(?)体験すると言う筋立てだったんですが、その奇妙なトランプゲームと言うのがむちゃくちゃおかしかった(笑)。1回目は名画のトランプで、いわゆるババヌキゲーム。そのババ(ジョーカー)は、人を小バカにしたような表情が特徴的なカラヴァッジョの天使の絵。2回目は恐れ多くも(?)宗教画のトランプで、エル・グレコ、ダ・ヴィンチ、ラファエロ、ファン・エイク、ボッティチェリの“受胎告知フラッシュ”が、カラヴァッジョの“キリストの一生ストレート”には勝てないポーカーゲーム。3回目は世界中のピカレスクな連中を集めたトランプで、ネロ、ムッソリーニ、フランコ、ヒットラー、スターリンの“暴君フラッシュ”なんぞが飛び出す過激なポーカーゲームで、最後の掛け金の清算時に、その老人達の1人がイタリア紙幣を見せて、人を殺してお札になったのはカラヴァッジョぐらいさ、と言ったセリフに、青年は確かにカラヴァッジョは特別だと言うことを納得すると言うストーリー展開でした。これがまた音楽や青年のナレーションがドラマに上手くマッチしていて、何とも絶妙なおかしさ。そう言えば、ダ・ヴィンチとティントレットの“最後の晩餐フルハウス”なんてのもあったな。いや、もう、この脚本&演出した人サイコー!っつーか、その奇妙なトランプ、ルールブックと一緒に私も欲しいよ!(笑)マジメな(?)カラヴァッジョの考察部分も興味深くて、「ロレートの聖母」の聖母マリアのモデルはカラヴァッジョお気に入りの美しい娼婦だった、とか、貧しい人々や足の汚れた人々を宗教画に描くとはけしからんと、保守的な宗教家達から激しい批難を浴びた、とか、暴力的な性格だった反面、絵を描くことに対しては誰よりも誠実で、全ての階層の人々にわかるように絵のメッセージ伝えようとした、とか、理想化された神の世界を、大都会の汚れた路上に引き摺り下ろして同時代の物語としたのがカラヴァッジョのリアリズムだった、とか、etc…。ちなみにこの「ロレートの聖母」はローマのサンタゴスティーノ教会にあって、礼拝堂の中は小さな明かり取りがあるだけでかなり薄暗く、絵の前にあるボックスにコインを入れると、数分間、ライトアップされてその絵が見られると言う仕組み。…そうそう、私もローマに行った時、そうやってミケランジェロのモーゼ像を見たんだよな!他の旅行者?がコインを入れてくれたおかげで、自分でコインを入れなくても観られた絵とかもあったっけ(笑)。…なつかしいなぁ…!一見、セコイ手法に思えますが、まぁ、超一流の芸術作品を小額の寄付金でいつでも見られると思えば安いものですし、もしかして明るい光を入れないことによって、美術品の保存も兼ねているのかな…?なんて思ったり。そんな物議を醸した絵も理想化された絵もゴマンとあるのが、大都市から田舎町に至るまで本物の生きたテーマパークとしか思えない国・イタリア。…うう゛…また行きたいよぉ…!!『世界・ふしぎ発見!』『SmaSTATION-2』『歴史浪漫スペシャル/痛快!江戸テクノ』の3本は、どれも幕末維新の時代とは切っても切れない内容でした。そもそも最初にメキシコに日本人移民を募集したのは榎本武揚で、彼がかなり好奇心旺盛な人物だったらしいと言うことは知っていましたが、富山で採れた隕石で刀を造り、天皇に献上していたと言うエピソードは興味深かったです。その刀、鉄で作った刀とは違って、銀河のようにも見える変わった刃紋がとてもキレイでした。実物、見てみたいなぁ…!そして京都で新選組巡りをしていた香取くん、ホントに新選組のことについては何も知らなくて、既存の映像からのイメージがおぼろげにあるぐらいのようでしたが、役者としての直感力のようなものは、結構、いいんじゃないかと思いました。なまじ鳥越さんのような、司馬遼太郎氏の小説で出来上がった彼らのイメージの影響が絶大な人よりも、こう言うまっさらな状態の人が演じる方が、変に先入観に捕われなくていいんじゃないかと思いますし。…いや、正直言って、年も見た目も若過ぎるんでかなり不安ではあるんですが、既に大河ドラマに新選組でしかも三谷幸喜!?と言う組み合わせ自体で不安がいっぱいなので(爆)、もう、こうなったら逆に既存のイメージを全てぶち壊す勢いでやってくれ!とか思ったり(苦笑)。それにしても長身の体格のいい人ばかりを集めているとは言え、ホントに役者陣が若いんだよなぁ…。特に香取くん、声がかなり若い気がする。果たして実際に人を斬っていた剣士の持つ凄みや、後半戦の滅び行く体制に組する者の悲哀っつーもんは醸し出せるもんなんでしょーか?(汗)数年前に三谷氏が手がけた『竜馬におまかせ!』と言う民放ドラマは、むちゃくちゃくだらなくて下品だったけれど(爆)、あれはあれでかなり楽しかったし、舞台で観た幕末ものも結構、面白かったです。ただ、今回はNHKの大河ドラマの枠でやるワケで、これが原作は司馬氏の『燃えよ剣』だとか言うならともかく、あくまでも三谷流新選組が基本ですし、いかに三谷色を生かしつつも大河ドラマとしての歴史性も保てるのか、題材が題材だけに、とりあえず頑張って1年もたせてくれと願うばかりです。『歴史浪漫スペシャル/痛快!江戸テクノ』は、時間を間違えて半分ぐらい見られなかったんですが(涙)、それでもからくり人形や国産の蒸気船を造るに至るまでの紆余曲折などの色々なエピソードが面白かったです♪今月から上野で始まるものつくり江戸の展覧会を見に行きたいと思っていたので、かなり参考になりました。実際に動いているからくり人形をどこまで見せてもらえるのかはナゾですが(<っつーか、動いてなきゃイミないし!)、せめて細工の素晴らしい江戸時代の本物の根付を近くで見てみたいんですが。平日の昼間に行かないとかなり混んでいると思われますが、そうなると一体、いつ行けるんだろう…?(悩)
2003/06/01
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