仙台・宮城・東北を考える おだずまジャーナル

2007.05.15
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カテゴリ: 仙台
河北新報朝刊(15日)によると、東北大学加齢医学研究所の川島隆太教授が、人気ゲームソフトなどの監修料として民間企業から受け取った全額を財源に組み入れて、脳機能解明研究の世界最新鋭の施設を整備した。

昨日報道公開されたのが、二光子レーザー顕微鏡を備えるブレインダイナミクス研究棟。さらに年度末には超高磁場MRIを備えた研究棟も完成。

東北大学の規定では、産学連携で得た「知財創造経費」は最大2分の1を研究者個人が得られるが、川島教授は全額を研究室の収入に組み入れて、整備費に充てたという。その額は4億4千万円だそうだ。

スパッと切れの良い教授ならではの行動だ。とは言え、私はまだ川島先生の話を聞いたことはないので、印象にとどまるのだが、行動に切れの良さを感じる先生だ。

最近も雑誌でこんなことを書いておられた。

科学者としてはデータに根拠があって再現性があるものしか世に出したくない。単に脳を鍛えるのに役立つからではなく、脳の前頭葉の前頭前野の活性化が最も効率的に脳の機能を上げることを、根拠をもって提言している。実験により、数と文字を扱うときに誰が何度繰り返しても高い効果を得られることを発見した。これを老化防止や認知症の改善に役立てようとしている。

この学習療法で認知症が改善することは、従来の医学の常識からは極めて非常識なデータで、医学界では現実を拒む人もいる。しかし施設では学習療法が受け入れられ、施設のスタッフも意欲的になった。

脳の神経細胞数は20歳を過ぎると直線的に減少する。自覚症状がなくても脳機能の予備力は低下している。私たちは、研究成果を社会に還元し、最終的には子どもをより健全に育成することに貢献したい。その前段階として大人向けのシステム作りに注力している。子どもに伝えたいのは、勉強は単にテストで点を取るためではなく、人間にとって大事な脳という器官の機能を高めて豊かな生活を送るためのトレーニングなんだ、と。親がテレビを見て笑っているそばで子どもに勉強しろ、というのはむごい。そこで、親も机に向かってドリルを提案している。

20年先の価値観から見れば、私たちの試みこそドン・キホーテと言われるかも知れないが、今は自分たちの価値観を信じて発言するしかない。



そして、今回の収益全額充当、も。





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最終更新日  2007.05.15 05:41:51
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