仙台・宮城・東北を考える おだずまジャーナル

2008.11.28
XML
カテゴリ: 東北
新聞が報じていたが、宮城県は07年(平成19年)の工業統計調査(速報値)をまとめた(県サイトの 資料 )。

要点を拾うと、

○事業所数
  3458事業所 全国順位23位(前年同)。対前年4.1%の減少で、2年連続の減少。
○従業者数
  12万8632人 全国順位24位(前年同)。 0.4%の減少で、2年ぶりの減少。
○製造品出荷額等
  3兆5516億円 全国順位は27位(前年25位)。12.0%の減少で、4年ぶりの減少。

  1兆1801億円で,全国順位は25位(前年26位)。7.0%の減少で、5年ぶりの減少。

下半期の原油や原材料の高騰を受けて、県内企業が景気減速を懸念して事業縮小に動いたことを裏付けた格好。製造品出荷額を業種別にみると、石油・石炭、情報通信機械、金属製品などで前年実績を割込み。広域圏別では4圏域で増えたが、仙台、栗原、大崎で減少(読売新聞記事)。

全国データを見てみる(経済産業省 サイト )。製造品出荷額の堂々全国第一位の都道府県は、もちろん愛知県である。47兆円は実に全国の14%を占める。以下、神奈川、静岡、大阪、兵庫と続き、東北では、
 福島 19位
 宮城 27位
 山形 28位
 岩手 34位
 秋田 41位
 青森 42位
である。宮城県と人口規模で類似する県では、

 長野 6兆9千億円 18位
 新潟 5兆2千億円 23位
などと、宮城県の製造業の薄さは歴然としている。

やや意外だったのは、
 12位 栃木 9兆2千億円

と栃木が福岡を超えていること。埼玉(6位)、茨城(8位)などと比較しても、往年のイメージのせいなのか、意外と福岡県は少ない。

少し前の統計を見る。

平成元年。製造品出荷額で、1位から、愛知(33兆1千億円)、神奈川、大阪、東京、埼玉、静岡、兵庫、千葉、茨城、広島。11位以降は、群馬、栃木、福岡、三重、岡山。そして、東北は、23位福島、25位宮城、29位山形、35位岩手、39位秋田、43位青森。

1980年(昭和55年)の統計。1位から、愛知、神奈川、大阪、東京、兵庫。

1970年(昭和45年)の統計。1位から、神奈川、大阪、東京、愛知、兵庫、埼玉、静岡、広島、福岡。

産業構造と国内配置の変化を反映している。

いずれにしても、福島県を筆頭とする東北の工業の実力の低さは昔も今も変わらない。北上市の東芝工場の建設延期のニュースがあったが、これも昔から言われるように、外からの立地に頼る産業集積には脆さがある。たしかにそうだ。藩政期や明治期から殖産興業の伝統のある例えば北陸などの内発的な産業循環と比較して言われるけれども、しかし現状を嘆いたり、外来型を批判しているだけでは困る。藩政期の産業の起こりも、多くは外来型である。外来(あまりステロタイプに呼びたくもないが)を活かして内発(これも同左)の循環を呼び込む考えがあってもいいし、現在考え得る上策である。

景気の情勢で東芝が延期すると、だから誘致策はダメだと言う人もいる。経済学者にもいる。しかし、そんな単純な議論では、物事は進まない。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2008.11.29 07:35:45コメント(0) | コメントを書く
[東北] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

×

コメント新着

おだずまジャーナル @ Re[1]:荒巻地区の新町名と宅地開発史(12/14) 荒巻昭和人さんへ コメントありがとうご…
荒巻昭和人@ Re:荒巻地区の新町名と宅地開発史(12/14) 団地名なつかしいですね。広告に使われて…

プロフィール

おだずまジャーナル

おだずまジャーナル

サイド自由欄

071001ずっぱり特派員証

画像をクリックして下さい (ずっぱり岩手にリンク!)。

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: