仙台・宮城・東北を考える おだずまジャーナル

2013.07.15
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カテゴリ: 東北
国道280号の道端に1mほどの大きな赤い岩。ベンガラ(第二酸化鉄)が自然に露出している岩である。ベンガラは赤の顔料として古くから利用され、神社の鳥居に塗られたり、口紅の材料にも使われた。

文化財指定(県天然)を受けているのは岩の周辺30aだが、赤根沢は昔から天然のベンガラの産地として有名であった。弘前藩では早くから採掘に取りかかり、1670(寛文10)年に江戸城の紅葉山御宮修理用として「赫土(あかつち)」60貫(約225kg)を幕府に献上している。そのほか、1675(延宝3)年、1686(貞享3)年にも赤根沢のベンガラが幕府に献上されている。記録によると、延宝年間(1673-81)にはすでに赫土奉行がおかれ、また、1694(元禄7)年の「御国中道程之図」に茜(赤根)沢御番所とみえ、弘前藩が管理していたことがわかる。

赤根沢産のベンガラは、弘前藩領内では岩木山神社(現弘前市)の大堂と山門、領外では日光東照宮(日光市)の修復にも使用された。しかし、その後、1785(天明5)年にここに立ち寄った紀行家橘南谿は、『東西雑記』に「柵も破れて守る人もなく通行は自由である」と書いていることから、その頃は既に廃山になっていたことがわかる。

この沢にある山(やま)神社(祭神山神(やまのかみ))は小さな祠だが、採掘されたベンガラの海上輸送に際して航海の安全を祈願するために、2代藩主津軽信枚が、1628年(寛永5)年にまつらせたという。天然のベンガラを産出する所は全国でも珍しく、現在でも周囲の岩肌には赤いベンガラが露出している所がみられる。

■参考 青森県高等学校地方史研究会編『青森県の歴史散歩』山川出版社、2007年

■関連する過去の記事
赤根沢の赤岩(今別町) (2013年6月15日)
袰月海岸、高野崎(今別町)





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最終更新日  2013.07.15 18:52:28
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