仙台・宮城・東北を考える おだずまジャーナル

2024.01.31
XML
カテゴリ: 国政・経済・法律



(4回シリーズとしています。)
・今回  地域別人口推計を考える(その1) (2024年01月31日)=地域別推計結果の概要
地域別人口推計を考える(その2) (2024年02月14日)=個別の市区町村の結果
地域別人口推計を考える(その3) (2024年02月15日)=将来推計人口について
地域別人口推計を考える(その4)移動仮定と封鎖人口 (2024年04月25日)

地域別の 人口推計(2050年)を公表した。
日本の地域別将来推計人口(令和5年推計)

昨年(2023年)4月に、令和2年国勢調査等から2070年までの 全国の推計人口 を発表しているが、今回は、2050年までについて 地域別(都道府県、市区町村) のデータを試算したものである。

その要点は以下の通り。

(1)全国推計との関係
 全国では、2020年(令和2)と比べ、2050年の全国の人口は17%減の1億468万6千人。
 なお、今回の推計値合計は、2023年4月公表の全国推計である「日本の将来推計人口(令和5年推計)」=出生中位・死亡中位仮定=の値と合致するもの。
 全国推計では、2020年126,146千人→2050年104,686人→2070年86,996千人 と推計されているが、このうち30年後の2050年までについて、5年ごとに 地域別 の推計(男女別、5歳階級別)を行ったものである。



(2-1)総人口
●46道府県で減少。うち11県で 30%以上の減
●人口減少割合の高い都道府県
1. 秋田
2. 青森  -39.0
3. 岩手  -35.3
4.高知 -34.8
5.長崎 -33.8
6. 山形  -33.4
7.徳島 -33.2
8. 福島  -32.0
9.和歌山 10.山口 11.新潟
宮城  -20.5 230万人→183万人
 宮城県の場合、今回推計では、230.2万人→183.0万人(-20.5%)だが、前回(H30推計)では、2015年233.4万人→2045年180.9万人(-22.5%)である。なお、今回推計における2045年は192.4万人である(11.5万人分持ち直し)。今回推計では(前回もだが)5年刻みの後になるほど減少幅が大きい。つまり減少は加速的に進むということだ。

●人口減少の割合の小さい都道府県(東京都を除く)
1.沖縄 -5.2
2.神奈川 -7.7
3.千葉 -9.5
4.埼玉 -9.7
●増加は東京都のみで、2.5%増 1405万人→1440万人。もっとも東京も人口が増えるのは2040年までで以降は減少に転じる。全国に対する東京都の人口割合は、11.1%→13.8%と高まる。
●2050年の人口の順位は、東京、神奈川(852万人)、大阪(726)、愛知(668)、埼玉(663)、千葉(569)の順で、20年と変わらず。
●東北ブロック(6県)の総人口の全国に占める割合
 2020年 6.8% → 2050年 5.6%

(2-2)年齢別人口
●0-14歳人口
 低出生率により全都道府県で減少する。
 2050年の各県総人口に占める14歳以下人口の割合でみると(全国は9.9%)、 秋田 が最低の6.9%に減少。次いで、 青森 7.4%、 岩手 8.0、 福島 8.2、 山形 8.5 と東北各県が低位に続く。最高は沖縄の13.8%で、 宮城 は9.0である。
 全国人口に占める東北ブロックの0-14歳人口の割合は、(2020年6.3%→)4.7%となる。
●15-64歳人口
 全国推計は今後一貫して減少する。地域別推計では、東京都のみ2030年のピークまで増加し、以降減少する。
 各県の総人口に占める割合では、人口が減少しても(他の年齢別人口の推移の影響で)2025年まで7都府県、2025-2030年で6県でわずかに割合が上昇するが、全般的には各都道府県とも低下で推移する。2050年で割合が高いのは(全国52.9%)、順に東京都60.4%、神奈川、愛知、埼玉、千葉であり、低いのは、順に 秋田 43.2%、 青森 44.2、高知、 岩手 46.2、長崎、となる。
 他の東北は、 山形 47.2  福島 47.6  宮城 51.6 である。
 全国人口に占める東北ブロックの15-64歳人口の割合は、(2020年6.5%→)5.1%となる。
●65歳以上人口(なお人口割合は次項目へ)
 全国推計は2043年まで増加し、以降減少と見通されている。
 地域別推計では、2020年に対して2025年で65歳以上人口が減少するのは26道県。
 期間(5年ごと)に着目すると、2025年にかけて10府県で65歳以上人口は減少。それ以降で減少するのは次のようになる。
 2025年→2030年 減少は23県
 2030年→2035年  24道県
 2035年→2040年  13県
 2040年→2045年  36道県
 2045年→2050年  44道府県
 65歳以上人口が最大となる年次を見ると、2040年が15道県で最多、ついで2025年(12県)となっている。(なお、2030年と2035年ではゼロ。)秋田、島根、山口、高知など9県では2020年が既に最大になっている。
 一方、東京、愛知、沖縄は、2050年まで一貫して増加する。
 全国人口に占める東北ブロックの65歳以上人口の割合は、(2020年7.7%→)6.7%となる。
●65歳以上人口の占める割合
 各都道府県とも今後一貫して上昇する。 30%を超える 都道府県数は次のように増加する。
 2020年 30道県 →2030年 38道府県 →2040年 46道府県
40%を超える 都道府県は(2020年ゼロ)、2025年に1県( 秋田 )、2040年12県、2050年には25道県となる。
 2050年に割合が最も高いのは、 秋田 (2020年37.5%→49.9%)で、次いで、 青森 (48.4)、 岩手 (45.9)、高知、徳島。割合が低いのは順に、東京(29.6)、沖縄(33.6)、愛知、神奈川、福岡。
 他の東北は、 山形 44.3  福島 44.2  宮城 39.4 である。
●75歳以上人口(なお人口割合は次項目へ)
 全国推計では当面は増加傾向が続く。地域別推計では、2030年まですべての都道府県で増加するが、増加率は2030年から2040年前後にかけ縮小し、以降一貫して減少する県もある一方で、大都市圏では2050年にかけて再度急増する。
 2020年との比較(指数)では、沖縄179.3、神奈川152.9、滋賀150.2 となり、1.5倍以上に増加する。2050年時点で75歳以上人口が多いのは、東京、神川、大阪、埼玉、愛知など大都市圏である。
 全国人口に占める東北ブロックの75歳以上人口の割合は、(2020年7.7%→)6.7%となる。
●75歳以上人口の占める割合
 各都道府県とも今後ほぼ一貫して上昇。特に、2020→25年と、2045→2050年で上昇幅が著しい都道府県が多い。
 2050年には 75歳以上が20%を超える のが46道府県で(2020年には該当ナシ)。最も高いのは 秋田 (32.2%)で、次いで 青森 (29.5)、高知、 岩手 (29.1)、徳島と続く。東京都は17.5%で最低、、沖縄(20.4)、福岡(21.3)の順に低い。
他の東北は、 山形 28.1  福島 27.8  宮城 24.0である。
 大都市圏と沖縄は、75歳以上人口が急増する(上述)が、その2025年における人口割合は相対的に低水準である。

(3)市区町村別
 全国の市区町村は1883地域と、福島県浜通り13市町村(1地域とされている)の合計1884地域。(市769 町736 村180 特別区23 政令指定都市(20)の区175 福島県浜通り地域)

(3-1)総人口
 総人口が減少する市区町村は、2015年→2020年で既に1416団体(81.9%)。今回推計では、減少する団体は今後も増加し、下記の通り。
 2025年→2030年 1610団体(93.2%)
 2035年→2040年 1674(96.9)
 2045年→2050年 1709(98.9)
 2020年に比較して2050年の総人口を指数でみると(全国推計では83.0)、100以上(増加)は77団体(4.5%)に過ぎない。指数100未満の1651団体(95.5%)である。
半数未満に減少する 市区町村が2割(19.7%)で、人口が 5千人未満となる のが約3割(27.9%)。30%以上減るのが6割。人口1万人未満の市区町村が4割を超え、5千人未満は(20年の283団体=16.4%から)482団体=27.9%になる。

(3-2)年齢別人口
●0-14歳人口
 全国推計で30.8%の減少だが、 ほぼ全ての市区町村で減少 する。2050年に2020年の人口を上回るのは17団体(1.0%)のみ。
 総人口に占める割合でみると(全国推計では2020年11.9%→2050年9.9%)、低下は1659団体(96.0%)で、0-14歳人口が 1割未満となる 市区町村が全体の68.4%となる。
●15-64歳人口
 全国推計では26.2%の減少。地域別推計では、人口が増加するのは19団体(1.1%)である。
 総人口に占める割合では(全国推計は59.5%→52.9%)、割合が低下するのは1689団体(97.7%)であり、 半分(50%)を切る市区町村 は(2020年450団体=26.0%から)1229団体=71.1%となる。60%以上の団体は(257団体14.9%から)36団体(2.1%)に減少する。
●65歳以上人口
 全国推計では2020年を100として(指数)、2050年に107.9に増加する。
 地域別推計では、2020年を上回るのは、546団体(31.6%)で、その内訳では、指数150以上が39団体(2.3%、なお200以上1団体)、100以上150未満が507団体(29.3%)である。このように、1.5倍や2倍に至る市区町村もある一方で、7割近い団体では2020年を下まわり、半数未満の市区町村もある(88団体5.1%)。
 総人口の減少に伴い、65歳以上人口も今後は 増加から停滞や減少に転じる 市区町村が増える。65歳以上人口のピークは、2020年が845団体(48.9%)と最多で、早い時期に最大となりその後一貫して減少する。また、基準となる2020年の65歳以上人口割合が高いほど、ピーク年次も早い傾向。
●65歳以上人口の占める割合
 総人口に占める割合では(全国推計は28.6%→37.1%に上昇)、 割合の上昇 は1696団体(98.1%)。この間に、 50%以上 の団体数は59(3.4%)から557(32.2%)に増加。他方、30%未満は490(28.4%)から51(3.0%)に減少する。
●75歳以上
 全国推計では、2020年を100として(指数)、130.8となる。2035年から2040年に一時的に減少するが2050年まで増加する。
 今回推計では、2050年に指数100以上は、952団体(55.1%)で、その内訳は、100以上150未満が741(42.9%)、150以上200未満が195(11.3%)、200以上が16(0.9%)。他方で、100未満は776団体(44.9%)で、32団体(1.9%)では半数未満になる。
 最大になる年次は2030年が594団体(34.4%)と最も多く、次いで2050年520団体(30.1%)だが、総人口の減少に伴い今後は 増加から停滞や減少に転じる 市区町村が多くなる。
 2050年の指数を地域ブロック別にみると、100未満の市区町村の割合が高いのは、北海道(76.0%)、四国、中国、東北(65.0%)の順で、逆に100以上の市区町村の割合は、南関東(87.3%)、北関東の順に高い。このうち南関東では 指数150以上 の団体が32.1%を占める。すなわち、75歳以上人口が2020年以上となる市区町村は、大都市とその郊外を中心に分布する。
●75歳以上人口の占める割合
 75歳以上人口割合は(全国推計では14.7%→23.2%)、上昇するのが1713団体(99.1%)である。この間に 割合30%以上 の団体は45(2.6%)から789(45.7%)に増加するが、15%未満の団体は471(27.3%)から19(1.1%)に減少する。
●高齢者人口割合の動向の地域差
 年齢構成について全般に高齢化が進行するが、ブロック別には状況が異なる。 著しく進行する 市区町村の割合が高いのは東北や四国。東北は、2050年の15-64人口割合50%未満の団体が89.3%を占めると同時に、75歳以上割合 30%以上 の団体が70.1%にのぼる。
 対照的なのは南関東。15-64歳人口割合50%未満の団体が40.1%と低く、75歳以上割合30%以上の割合は25.0%にとどまる。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2024.05.06 20:42:06
コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

×

コメント新着

おだずまジャーナル @ Re[1]:荒巻地区の新町名と宅地開発史(12/14) 荒巻昭和人さんへ コメントありがとうご…
荒巻昭和人@ Re:荒巻地区の新町名と宅地開発史(12/14) 団地名なつかしいですね。広告に使われて…

プロフィール

おだずまジャーナル

おだずまジャーナル

サイド自由欄

071001ずっぱり特派員証

画像をクリックして下さい (ずっぱり岩手にリンク!)。

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: