仙台・宮城・東北を考える おだずまジャーナル

2026.03.06
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カテゴリ: 東北


源義経が生き延びて樺太を経てアジア大陸に渡り、モンゴルに入ってチンギス・ハーンになった...

よく言われる説だ。岡田英弘によると、次のように説明されている。
(岡田英弘『歴史とはなにか』文春新書155、2001年)



こうした奇書は、時代の節目ふしめに出現したが、なかでも竹内巨麿が1928年に発表した『竹内文書』の内容は奇抜で、神武天皇より古い日本超古代王朝が全世界に君臨したとした。こうした超古代ものでは、第二次大戦後に和田喜八郎が創作し1975年に公開した『東日流外三郡誌』というような「古文書」もあるし、それがいまでも結構人気がある。

小谷部全一郎の『成吉思汗ハ源義経也』のもとは、1879年(明治12)、英国ケンブリッジ大学に入学した末松謙澄(のちの逓信大臣、内務大臣)が、差別的な待遇が頭に来て、イギリス人をよそおい匿名で書いた論文だ。それを1885年内田弥八が『義経再興記』として訳述・出版して、大きな反響を呼んだ。それがいまに絶えない源義経=チンギス・ハーン説の起源だ。

(以上は引用だが、一部おだずま編集あり)

上記の引用で、時代の節目ふしめに奇書が登場した、とある。岡田氏の著作によると、日本人の明治以来のコンプレックスを背景に、日本人のアイデンティティ探しがさかんに行われた。

『古事記』の高天原を探して、モンゴルかチベットか。また、世界中に日本語と同系統の言語がないことから、ルーツ探しとして、朝鮮語と同系統だとして日鮮同祖論がはやった。しかし実は日本語と韓国語・朝鮮語には共通点は少なく文法構造も違う(語順だけ似ているが)。そして日本語のルーツ探しはますます空想的になり、木村鷹太郎(ようたろう、英文学者)は日本語の祖先はギリシア語だと提唱。これは当時の列強とおなじ印欧系となり心強い。さらに、アジアは一つ(岡倉天心)として、レプチャ語と同系統(安田徳太郎)、ビルマ語が同系統(西田龍雄)、タミル語と同系統(大野晋)などの系統論がでたがどれもうまくいかない。などなど。

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最終更新日  2026.03.07 10:53:52
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