パンダの奥さん日記

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テーマ: 韓国!(18212)
カテゴリ: なんだこりゃ
「へえ~、そうですか。。。」


「ねえ、今日やってる日だから、行ってみる?お母さんも、ひざに鍼うってもらうから。そうだ、パンダも連れていかなきゃ。」


「パンダもですか?」


「うん。あの子もほら、しょっちゅう鼻づまりだろ?ちっちゃい頃、事故で鼻が曲がっちゃってるから。」



パンダは、小さい頃、バイクとチャリとぶつかって、ふっとばされたけど、ピンピンしてた、って過去をもつ男。

でも、鼻が左に曲がっているので、鼻はつまりがち。

パンダ母は、パンダもどうしても連れて行きたいのだ。


パンダに言ったら、えええ~?!奥さん行きたいの~?!

あたしだって、行きたい訳じゃないけど・・・

どうする、どうする?

どうする、どうする?



こういうとき、末っ子同士のパンダ夫婦は、本当になにも決まらなくて

結局パンダ母に引きずられることになる。。。





ヨンインと言っても、賑やかな市街地ではなく、とってもとっても田舎だった。

田んぼの中に、一軒家がぽつん。

それが、鍼の先生のお宅だった。

なかなか繁盛してるようで、2階建ての住宅には、部屋がいくつもあって

バストイレも3つあった。



2階に上がると、おじいちゃん先生は食事中だった。

TVを見ながら待ってる間にも、若い女の子2人連れがやってきた。

こんな若い子が、なんで鍼なのかしら?

と思ったら、立ち仕事で、腰が痛いらしい。

ここに来るのは、4回目で、かなりよくなったと話していた。

ちょっとほっとした。栄養注射よりも、いい感じ。






「誰から始める?どうしたの?」


と聞くので、パンダ母が


「この二人ちくのうなんです!この子は、小さい時、事故で鼻が曲がって、それで、親にも言わず、痛いの我慢してて、わたしを煩わせない子で・・・」


と、聞いてもいないのに、息子自慢が7割を占めてしまっていた。

そのせいかどうかわからないが、おじいちゃん先生は話を聞くだけ聞いて、

パンダ母に背中を向けると、まず、若い女の子から治療を始めてしまった。


「あっ・・・っっっ・・・いてててて・・・」


鍼って痛くないんじゃないの?!



痛いの?!!!


「ちょっとは痛いよ、我慢、我慢!!!」


えええ?ちょっと、痛そうだよ~~~?!


女の子の治療は、10分くらいで終わって、次はわたしの番となった。

おじいちゃん先生は、くずかごをわたしにくれて、中に、新聞紙とトイレットペーパーを敷いた。


「これを胸のとこに抱えてて。わたしが鍼で鼻をつつくから、

こそばゆくなって、くしゃみがでそうになったら、くしゃみはすればいいよ。

でも、このくずかごにね。わたしには、くしゃみ飛ばさないでね。」



ああ、そういうことか。

おじいちゃん先生は、クッションを2枚重ねた上に、新聞紙を敷き詰めて、そこに腰掛けた。

開始だ。

こしょ、こしょこしょこしょ・・・

ちょっと痛かゆい。


「むへ、むへっ・・・へっくしょ~ん!!!」


ぎゃははははは!!!!


めちゃウケてるパンダ母。


「朝寝起きにくしゃみ出る?」


「いいえ。」


「じゃ、鼻炎じゃなくて、ちくのうだな。。。」



とつぶやいて、おじいちゃん先生は、も少し奥の方を、こしょこしょ始めた。

もう、くしゃみは出ないが、今度は痛くなってきた。

鍼が奥につかえると、プールで鼻に水が入ったときのような、つ~んとした痛みが走る。

思わず、頭がおじいちゃんから遠ざかる。

すると、すかさず、


「頭前に!姿勢良く!」


と怒られる。横でパンダも、「前に、前に」とささやいている。

痛い!

痛い!!

痛い!!!


鼻からは、鼻水ではなく、鼻汁がたれまくりで、鼻で息ができないので

口を半開きにしてると、


「口閉じて!口!目は開けてていいの!!!」


できません!!!できませんって!


「痛かったら、『あ』ってだけ言って。『あ』って。」


韓国語で痛いは、『アッポ~!!!』

あんまり痛いので、わたしが思わず


「あっぽぉ~~~っ!!!」


と叫んだら、温厚そうなおじいちゃん先生が激怒した。


「『アッポ!』じゃなくて『あ』って言えって言ったろうが!!!」


なぜそんなに怒ったんだろうか?さして変わりはないだろうに?


「ほらぁ~!『アッポ!』って言うと、わしのとこまで飛んでくるの!!!」


うっすら目を開けて、わたしは気絶しそうになった。

自分の鼻から垂れているものが、鼻汁だとばかり思っていたら、鼻血だったからだ。

わたしが『アッポ!』と叫んだために、垂れた鼻血が、『ポ』の息で吹き飛ばされて、

おじいちゃん先生の足元に飛んだのだった。

なんだこりゃ~~~?!


「はい、はい、ちょっと我慢ね。」


おじいちゃん先生が、わたしの鼻のつけ根のあたりから、揉むようにして、鼻をつまんだ。

と同時に、なにか、にゅるるるっと、飛び出して、

抱えていた、くずかごに、ぼとっと落ちたのが感じられた。


「わ~!!!出た出た!!!かたまりが出た~!!!」


パンダもパンダ母も感嘆の声をあげた。


「こんなかたまりは、なん百回鼻かんだって、出てきっこないの。」


「うわぁぁぁぁぁぁぁ。」



それはいいけど、もうわたしはへろへろで、たぶん、もうこんな感じだったと思うよ。もるさん、画像お借りします。

目は白目、鼻からは鼻血・・・

右の鼻が終わって、左の鼻に移った。パンダは相変わらず、横にいて、


「頭前に!動かないで。」


と指示しているが、次あなたの番だよ。絶対頭引いちゃうから!!!


「お?左のほうが重症だね。」


左は右より念入りだった分、時間も長く、痛かった。

そして、そのせいか、また、にゅるるるっと、かたまりが出てきたが

右よりでかく、2回も出てきたので、パンダとパンダ母は、またしても


「わぁぁぁぁぁ~~~~!!!!」


と、北朝鮮のマスゲームでも見たかのように、驚きの声をあげた。

立ち上がって拍手しそうなくらいだったので、わたし自身も見てみたかったが、

恐ろしくて、目を開けられなかった。口は半開きだったけど...

ようやく、長い(ほんとは短かったのかもしれないけど)痛い治療が済み、

次はパンダの番だ。

さっきの説明では足りないのか、またパンダ母が、


「この子、わたしを心配させまいとして、痛いとも骨折れたとも言わなくて、それでいつの間にか、こんなに鼻が曲がっちゃったんです。」


みたいなことを言っていたが、治療の参考にもなにもなってなかった。

パンダはちょっと鍼でつつかれては


「ひぇっ、ひぇっ、、、、ひぇっくしょ~~~ん!!!」


と、わたし以上にくしゃみを連発させていて、鍼がなかなか奥に通せない。


「鼻炎なのかなあ?」


おじいちゃん先生も首をかしげながら、すこしずつ鍼を進める。

やがて、わたしと同じように、でてくる鼻水で鼻がつまったパンダも

口が半開き、そして目は白目状態になってきた。

こんな情けない顔をお互い見られてしまったのか、とわたしは来たことを激しく後悔した。

それから、さっきパンダたちが感嘆の声をあげていた瞬間に、わたしも立ち会った。

どろろろろ~~~~~


「うっわ~~~!!!出た!出た!出た~~~!」


とわたしがその瞬間だけ、はしゃいだ声を出すと、パンダ母が


「あんたのもっとすごかったよ。」


その一言で、またわたしは情けなくなった。。。

パンダも右が終わって、左の鼻の治療になった。

が、鼻の骨が、左のほうに曲がっていて、鍼がまっすぐに進まないのだよ。

ちょっと刺しては骨にぶつかって


「あいたたたたた!!!」


と、パンダが痛がるので、結局左は、治療なしで、もし、鼻づまりや鼻水がひどいようなら、まずは病院で鼻の骨の手術をしたほうがいい、と言われた。

最後に、パンダ母の膝に鍼がうたれ、それからまもなく全員の治療が終了した。


「また何度か来ないといけないですか?」


とパンダ母がおじいちゃん先生に尋ねていた。わたしはもうごめんだ。


「そうだねえ。またひどかったら、おいで。でも軽いうちに来てよかったよ。前なんかすごい人が来たからねえ。。。」


そうでしたか。。。

帰りのバスを待っている間、パンダとわたしは標識の土台のコンクリートに座っていた。

パンダ母が、そこらの畑に飛び出していったかと思ったら

ネギを掘り起こしてきたよ。おい、おい。。。

さすがのパンダも


「お母さんやめてくれよぉ~~~!!!よその畑だよ~!!!」


「何言ってんの!これ全部もう収穫後の残りモンだから、いいの!!!」



そうなのか?


「ネギくらい家にあるじゃないかぁ~!!!」


「いいんだってば!!!」


「あっ!バス!バス!!!」




すると、パンダ母はひざが痛い人とは思えないくらい、全速力で畑を走りぬけ、

ちょっと坂になった土手を、駆け上がった。

帰りのバスの中は、パンダもわたしもぐったりで、熟睡した。


乗り換えの安城に着いたら、鼻が両方ともすーすー通っていることに気がついた。

すごいよ、おじいちゃん先生。

でも、もう行かない。


痛いし、遠いし、疲れるし。

あんな顔、誰にも見られたくないし。。。




次回、もし具合悪くなっても、誰にも言わず、こっそりお医者さん行ってこようっと。







ほんと、健康第一だよ。つくづく。。。













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最終更新日  2005年11月12日 18時56分06秒
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