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畑の里芋の葉にとまる胸部がオレンジ色の「オスグロハバチ」を見つけました。このハバチは、オスの体が黒色であることから「オスグロハバチ」の名前が付いたようです。オスグロハバチ(メス);ハチ目、ハバチ科、L=10mm
2021年09月30日
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次は第3326首で、天皇の皇子が詠んだ歌の様です。作者は不詳です。「磯城島の 大和の国に いかさまに 思ほしめせか つれもなき 城上の宮に 大殿を 仕へ奉りて 殿隠り 隠りいませば 朝には 召して使ひ 夕には 召して使ひ 使はしし 舎人の子らは 行く鳥の 群れて侍ひ あり待てど 召したまはねば 剣大刀 磨ぎし心を 雨雲に 思ひはぶらし 臥いまろび ひづち泣けども 飽き足らぬかも」磯城島の大和の国に、いったいどのようにお考えになったのか、何のゆかりもない城上の宮に御殿をお造り申し上げ、そこにお隠れになっているので、朝には召して使い、夕方には召して使い、お使いになった舎人の者たちは、行く鳥のように群れてお仕えし、待ち続けるけれど、お召しにならないので、剣大刀磨きたてた心を、離れ去る雨雲のように放ち捨てて、ころげまわり、涙まみれで泣くのだが、それでも飽き足りないことだ。と歌っています。「磯城島」はシキシマと読み「大和の国」の枕詞です。
2021年09月30日
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堤防道路ではオスがメスにおんぶされた「トノサマバッタ」のカップルが色々いました。トノサマバッタ;バッタ目、バッタ科、L=オス40mm、メス60mm
2021年09月29日
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次は第3310首で、天皇が妻に問う長歌です。作者は不詳です。「こもりくの 泊瀬の国に さよばひに 我が来たれば たな曇り 雪は降り来 さ曇り 雨は降り来 野つ鳥 雉はとよむ 家つ鳥 かけも鳴く さ夜は明け この夜は明けぬ 入りてかつ寝む この戸開かせ」泊瀬の国に、妻問いに来ると、一面に曇って雪は降ってくる。空が曇って雨は降ってくる。雉は鳴き声を響かせ、鶏も鳴く。夜は明るくなり、この夜は明けてしまう。入ってちょっと共寝しよう。この戸を開けなさい。と歌っています。「泊瀬」は大和国の初瀬渓谷の周囲を山に囲まれた地です。
2021年09月29日
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堤防道路上に「クルマバッタモドキ」を見つけました。これまでに「クルマバッタ」を見たのは僅か一回だけです。いつも注意して探していますが、見るのは「クルマバッタモドキ」ばかりです。クルマバッタモドキ;バッタ目、バッタ科、L=45mm
2021年09月28日
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次は第3291首で、遠い辺地へ公務の旅にでた夫を思う妻の長歌です。作者は不詳です「み吉野の 真木立つ山に 青く生ふる 山菅の根の ねもころに 我が思ふ君は 大君の 任けのまにまに 鄙離る 国治めにと 群鳥の 朝立ち去なば 後れたる 我か恋ひむな 旅なれば 君か偲はむ 言はむすべ せむすべ知らず 延ふつたの 行きの 別れのあまた 惜しきものかも」み吉野の真木の立つ山に、青く生える山菅の根の、ねんごろに私が思う君は、天皇のお遣わしになるままに、遠い辺地の国を治めにと、群鳥のように朝発って行ったら、あとに残った私は恋しく思うだろうか。旅の空なので君は私を恋偲ぶだろうか。何とも言いようがなく、しようもないので、別れがたいそう惜しいことだ。と歌っています。「雛離る」は都から辺地の方に遠ざかる意です。「群鳥の」は「朝発ち」の枕詞です。
2021年09月28日
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庭の植木の葉にとまる「ウラキンシジミ」を見つけました。翅を開いた時の前翅表面の紅色紋が鮮やかなオスになります。なお、翅裏は名前の由来通り銀白色です。ウラギンシジミ;チョウ目、シジミチョウ科、L=40mm
2021年09月27日
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次は第3281首で、夫の帰りを待つ女の歌です。作者は不詳です。「わが背子は 待てど来まさず 雁が音も とよみて寒し ぬばたまの 夜もふけにけり さ夜ふくと あらしの吹けば 立ち待つに わが衣手に 置く霜も 氷にさえ渡り 降る雪も 凍りわたりぬ 今さらに 君来まさめや さな葛 後も逢はむと 大船の 思ひ頼めど 現には 君には逢はず 逢ふと見えこそ 天の足リ夜に」貴方は、待っていてもお出でにならない。雁の鳴き声も響いて寒々しい。夜も更けてしまった。更けて嵐が吹くと、立って待っているうちに、私の衣の袖につく霜も氷るように冴えて、袖に降る雪もすっかり凍った。今更貴方がお出でになるはずはない。後にはきっと逢えるだろうと思い頼むのですが、現実には貴方に逢えません。せめて夢にだけでも現れて逢って下さい。この良い夜に。と歌っています。
2021年09月27日
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畑で種蒔き作業中に地面を歩くで中に胸背部が赤いハエを見つけました。帰って図鑑を調べると「ヒメセアカケバエ」と判りました。ヒメセアカケバエ;ハエ目、トゲナシケバエ科、L=10mm
2021年09月26日
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次は第3230首です。行幸する天皇を見て詠んだ長歌1首で、作者は不詳。「みてぐらを 奈良より出でて 水蓼 穂積に至り 鳥網張る 坂手を過ぎ 石橋の 神奈備山に 朝宮に 仕へ奉りて 吉野へと 入ります見れば 古思ほゆ」奈良から出発し、穂積に至り、鳥の網を張る坂手を通過し、石橋の神奈備山にお仕え申し上げ、吉野へとお入りになるのを見ると、昔のことが偲ばれる。と歌っています。「穂積」は奈良から坂手に至る途中の地名。この歌の「鳥」は鳥を捕る網のことで、捕られる鳥は「ホオジロ」とか「メジロ」などでしょうか?
2021年09月26日
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藪の5mほどの蔓草の周りを飛ぶ「コミスジ」を見つけました。あちらこちらの葉にとまったところを撮りました。その時間は僅か3分くらいで、何処かへ飛び去って行きました。コミスジ;チョウ目、タテハチョウ科、L=50mm
2021年09月25日
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ここから万葉集は巻第十三に入ります。そして次は第3223首の長歌で、作者は不詳です。「かみとけの はたたく空の 九月の しぐれの降れば 雁がねも いまだ来鳴かぬ 神奈備の 清き御田屋の 垣内田の 池の堤の 百足らず 斎槻の枝に みづ枝さす 秋のもみち葉 まき持てる 小鈴もゆらに たわやめに 我はあわれど 引き攀ぢて 枝もとををに ふさ手折り 我は持ちて行く 君がかざしに」 雷の鳴りとどろく空の、九月の時雨の雨が降ると、雁もまだ来て鳴かない神奈備山の清い御田山の、垣内の田の池の堤の。百足らず神聖な槻の木の枝に、麗しい枝を伸ばしている秋の黄葉を、手首に巻き付けている小鈴を鳴らして、手の力の弱いおとめの私だけども、引き寄せて、枝をたわめ、たばね手折って私は持って行きます。あなたの挿頭にするために。と歌っています。「神奈備山」は明日香の山です。
2021年09月25日
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小さな蝶々が道端の蔓草の茎にとまったのを見つけ急いでシャッターを押しました。家に帰って確認すると「クロマダラソテツシジミ」と判りました。このシジミチョウは台湾、フィリッピン、インドなどに生息していましたが温暖化の影響か、沖縄本島で1992年に確認されて以来北へ生息域を広げていて、2010年ごろには関東でも確認されています。クロマダラソテツシジミ;チョウ目、シジミチョウ科、L=25mm
2021年09月24日
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次は第3165首・第3194首・第3203首・第3210首の4首です。作者は不詳です。3165;ほととぎす_「羈旅発思」「ほととぎす飛幡の浦にしく波のしばしば君を見むよしもがも」(ほととぎすの飛ぶ)飛幡の浦にしきりに寄せる波のように、頻繁に逢う方法があれば良いのに。と歌っています。「飛幡の浦」は北九州市戸畑区の浜辺です。3194;鶏_「悲別歌」「息の緒に我が思ふ君は鶏が鳴く東の坂を今日か越ゆらむ」命かけて私が思う貴方は、鶏が鳴く東国の坂を今日は越えているでしょうか。と歌っています。3203;みさご_「悲別歌」「みさご居る渚に居る船の漕ぎ出なばうら恋しけむ後は逢ひぬとも」ミサゴが住む中洲で潮を待つ船が漕ぎだしたら、心に恋しく思うだろう、後に逢うとしても。と歌っています。3210;雉_「悲別歌」「あしひきの片山雉立ち行かむ君に後れて現しけめやも」片山の崖に住む雉のように、発っていく貴方に取り残され正気で居られましょうか。と歌っています。「片山」は片方が山の斜面になっている山を言う。
2021年09月24日
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道端の蔓草の葉にとまる小さな「ホソヒラタアブ」を見つけました。ハナアブの仲間ですが、花にとまるより葉にとまっている方が多いです。ホソヒラタアブ;ハエ目、ハナアブ科、L=10mm
2021年09月23日
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次は第3092首・第3093首・第3094首・第3095首・第3100首の「寄物陳思」の5首です。作者は不詳です。3092;菅鳥(=オシドリか?)「白真弓斐太の細江の菅鳥の妹に恋ふれか眠を寝かねつる」斐太の細江の菅鳥のように、貴方に恋するからいつまでも眠れない。と歌っています。3093;ウグイスか?「篠の上に来居て鳴く鳥目を安み人妻ゆゑに我恋ひにけり」細い竹の上にとまって鳴く鳥の、目でたやすく見れるので、人妻なのに私は恋してしまった。と歌っています。3094;鶏「物思ふと寝ねず起きたる朝明にはわびて鳴くなり庭つ鳥さへ」もの思いをして眠れないまま起きていた明け方には、鶏までが侘し気に鳴いているなぁ。と歌っています。3095;からす「朝烏早くな鳴きそわが背子が朝明の姿見れば悲しも」朝がらすよ、早くに鳴くな。わが夫の朝方の姿を見ると悲しいです。と歌っています。3100;鷲「思はぬを思ふと言はば真鳥住む雲梯の杜の神し知らさむ」思ってもいないのに思っていると言ったら、鷲が住む雲梯の杜の神がお見通しでしょう。と歌っています。
2021年09月23日
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畑の百日草で蜜を吸う「クロアゲハ」を見つけました。よく似たのに「オナガアゲハ」がいますが翅の尾の長さが短い所で判別しました。クロアゲハ;チョウ目、アゲハチョウ科、L=17cm
2021年09月22日
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次は第3077首・第3087首・第3088首・第3089首・第3090首・第3091首の「寄物陳思」の6首です。作者は不詳です。3077;ミサゴ「みさご居る荒磯に生ふるなのりそのよし名は告らじ親は知るとも」「なのりそ(莫告藻)」は海藻の「ホンダワラ」で「告げないでください」の意味合いがあります。3087;千鳥「ま菅よし宗我の川原に鳴く千鳥間なしわが背子我が恋ふらくは」「ま菅よし」は枕詞。「宗我の川原」は大和川に注ぐ宗我川の川原です。3088;ホトトギスか?「恋衣着奈良の山に鳴く鳥の間なく時なし我が恋ふらくは」恋衣を着馴らす、その奈良山に鳴く鳥の声のように、絶え間もなく決まった時もありません。私が恋しく思うことは。と歌っています。3089;雁のようです「遠つ人猟路の池に住む鳥の立ちても居ても君をしそ思ふ」猟路の池に住む鳥が立つ、立っていても座っていても、貴方のことを思っています。と歌っています。3090;鴨「葦辺行く鴨の羽音の音のみに聞きつつもとな恋ひわたるかも」葦辺を泳ぐ鴨の羽音のように、噂に聞くだけで、むしょうに恋い続けることでしょう。と歌っています。3091;鴨「鴨すらも己がつまどちあさりして後るる間に恋ふといふものを」鴨でさえも連れあいと一緒に餌を捜し、相手に後れた時に恋しがると言うのに」と歌っています。
2021年09月22日
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道端に咲く百日草にホバリングしながら蜜を吸う「ヒメクロホウジャク」を見つけました。ヒメクロホウジャク;チョウ目、スズメガ科、L=50mm
2021年09月21日
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次は「比喩」の第2831首と第2833首の2首です。作者は不詳です。2831;ミサゴ「みさご居る渚にゐる船の夕潮を待つらむよりは我こそまされ」ミサゴの居る渚に取り残された船が、夕方の潮を待ってるよりも、待つ心はわたしの方が切実です。と歌っています。2833;葦鴨「葦鴨のすだく池水溢るとも設溝の方に我越えめやも」葦鴨の沢山集まる池の水が溢れることがあっても、予め設置した別の溝の方に、私は越えて行くでしょうか。と歌っています。
2021年09月21日
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道端の草むらに「ツチイナゴ」の成虫を見つけました。これまで幼虫ばかりでしたが、やっと成虫を見ることが出来ました。複眼の下には珍しい緑色の涙模様がありました。幼虫の体は緑色ですが成虫は黄褐色になります。ツチイナゴ;バッタ目、バッタ科、L=65mm※_ツチイナゴの幼虫
2021年09月20日
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次も「寄物陳思」の第2802首・第2803首・第2804首・第2805首・第2806首・第2807首の6首です。作者は不詳です。2802;山鳥「思へども思ひもかねつあしひきの山鳥の尾の長きこの夜を」いくら思っても、思いに堪えかねてしまう。山鳥の尾のように長いこの夜を。と歌っています。長い尾の「山鳥」は「キジ」のことでしょうか?2803;鶏「里中に鳴くなる鶏の呼び立てていたくは泣かぬ隠り妻はも」里の中で鳴く鶏のように、声をあげて訴えるように激しく泣かない隠り妻は。と歌っています。2804;たかべ(=コガモ)「高山にたかべさ渡り高々に我が待つ君を待ち出でむかも」高山にコガモが飛び渡るように、高々と私が待っているあなたですが、このまま待って、はたして逢えるでしょうか。と歌っています。2805;鶴「伊勢の海ゆ鳴き来る鶴の音どろも君が聞こさば我恋ひめやも」伊勢の海から鳴いて来る鶴のように、あなたが仰せに成ったら、私は恋焦がれるでしょうか。と歌っています。2806;鴨「我妹子に恋ふれにかあらむ沖に鴨の浮き寝の安けくもなき」貴方に恋しているからか、沖に住む鴨の浮き寝のように心安らかなこともないのは。と歌っています。2807;千鳥「明けぬべき千鳥しば鳴く白たへの君が手枕いまだ飽かなくに」夜が明けてしまいそうだと、沢山の千鳥がしきりに鳴いている。貴方の手枕にまだ飽き足らないのに。と歌っています。
2021年09月20日
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堤防道路を散歩すると「トノサマバッタ」が数匹道路上で一服中でした。今日は、緑色型と褐色型がほぼ半々の割合でいました。トノサマバッタ;バッタ目、バッタ科、L=17cm(1)_緑色型(2)_緑色型(3)_褐色型(4)_褐色型
2021年09月19日
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次も「寄物陳思」の第2739首・第2751首・第2768首・第2799首・第2800首・第2801首の6首です。 2739;みさご 「みさご居る沖つ荒磯に寄する波行くへも知らず我が恋ふらくは」 ミサゴの住む沖の荒磯に寄せる波のように、行方もわからない。私の恋は。と歌っています。※_ミサゴ 2751;あぢ鴨(=トモエガモ) 「あぢの住む渚沙の入江の荒磯松我を待つ児らはただひとりのみ」 トモエガモの住む渚沙の入江の荒磯の松のように、私を待つ人は一人だけです。と歌っています。 2768;葦鶴 「葦鶴の騒く入江も白菅の知らせむためと言痛かるかも」 葦鶴の鳴き騒ぐ入江の白菅のように、あなたに知らせようと人の噂がうるさいです。と歌っています。 2799;鶉 「人言を繁みと君を鶉鳴く人の古家に相言ひて遣りつ」 人の噂がうるさいので、鶉の鳴く人の古家で語り合ってあなたを帰しましょう。と歌っています。 2800;鶏 「暁と鶏は鳴くなりよしゑやしひとり寝る夜は明けば明けぬとも」 暁だと鶏が鳴いている。えい、ままよ、一人で寝る夜は、明けるなら明けてしまえ。と歌っています。2801;渚鳥「大き海の荒磯の渚鳥朝な朝な見まく欲しきを見えぬ君かも」大海の荒磯の渚鳥のように、毎朝逢いたいと思うのに、逢えない貴方です。と歌っています。
2021年09月19日
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草むらの上を飛ぶ黄色いハチを見つけました。草の花にとまったところを撮りましたが、確認すると「キイロスズメバチ」でした。後で、刺されなくて良かったなぁとホッとしました。キイロスズメバチ;ハチ目、スズメバチ科、L=24mm
2021年09月18日
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次は「寄物陳思」の第2638首・第2680首・第2694首・第2708首・第2720首の5首です。作者は不詳です。2638;鳥狩り(=鷹狩り)「梓弓末の原野に鳥狩する君が弓弦の絶えむと思へや」(梓弓)末の原野で、鷹狩りするあなたの弓の弦のように、絶えようなどと思うでしょうか。と歌っています。2680;川千鳥「川千鳥住む沢の上に立つ霧のいちしろけむな相言ひそめてば」川千鳥が住む沢の上に立つ霧のように、人目に立つだろうな。語らい始めたら。と歌っています。2694;山鳥「あしひきの山鳥の尾の一峰越え一目見し児に恋ふべきものか」(あしひきの)山鳥が山一つ越えるように、一目見た人に恋するものだろうか。と歌っています。「あしひきの」は山鳥にかかる枕詞で、「足を引くように登る山」の意です。2708;しなが鳥(=カイツブリ)「しなが鳥猪名山とよに行く水の名のみ寄そりし隠り妻はも」「しなが鳥」は「カイツブリ」で枕詞です。猪名山(不詳)を響かせて流れる水のように、名ばかりを言い寄せられた忍び妻よ。と歌っています。2720;鴨「水鳥の鴨の住む池の下樋なみいぶせき君を今日見つるかも」水鳥の鴨が住む池に下樋(排水口)がないように、ふさぐ思いで恋したあなたに、今日逢うことが出来ました。と歌っていました。
2021年09月18日
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道路上にとまる大き目のアブを見つけました。図鑑を調べると褐色の体で黄褐色の帯がある「アカウシアブ」が近似となりました。しかし、過去に撮ったアブで画像(3)の「ウシアブ」と画像(4)の「ヤマトアブ」がありますが、いずれも微妙に差異があって判別は難しいです。アカウシアブ;ハエ目、アブ科、L=28mm(1)_アカウシアブ_①(2)_アカウシアブ_②※_(3)_ウシアブ_体が緑色ぽい※_(4)_ヤマトアブ_体が灰色ぽい
2021年09月17日
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次は第2490首・第2491首・第2492首です。寄物陳思(他の何かの媒材)に寄せて詠まれた3首で、作者は不詳です。2490;鶴に寄せた「天雲に翼打ち付けて飛ぶ鶴のたづたづしかも君しいまさねば」「たづたづしい」は「心細い」の意です。「君しいまさねば」は「あなたがいらしゃらないので」の意です。2491;オシドリに寄せた「妹に恋ひ寝ねぬ朝明に鴛鴦のこゆかく渡る妹が使ひか」あなたを思って眠れない夜明けに、オシドリがここを飛び渡って行く。あなたの使いでしょうか。と歌っています。2492;カイツブリに寄せた「思ひにし余りにしかばにほ鳥のなづさひ来しを人見けむかも」思い余って「カイツブリ」のように苦労して来たのを、人がどう見たでしょうか。と歌っています。
2021年09月17日
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久し振りに堤防道路を散歩すると、バッタ達が道の上に出て来ていました。「トノサマバッタ」や「クルマバッタモドキ」が殆どで、それ以外に見つけたのは一匹の「ショウリョウバッタ」でした。「ショウリョウバッタ」は人が近づくといち早く飛び立っていくので撮影しにくいバッタです。ショウリョウバッタ;バッタ目、バッタ科、L=50mm
2021年09月16日
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次は花に寄せた第2276首と、山に寄せた第2294首です。作者は不詳です。2276;花に寄せた「雁がねの初声聞きて咲き出たるやどの秋萩見に来我が背子」雁の初声を聞いて花を付け始めた庭の秋萩を身に来てください、あなた。と歌っています。「我が背子」は女性が夫や恋人・兄弟などを親しんで呼ぶ言葉です。2294;山に寄せた「秋されば雁飛び越ゆる竜田山立ちても居ても君をしそ思ふ」秋が来ると雁の飛び越える竜田山、立っていても座っていても貴方を思っています。と歌っています。「竜田山」は生駒山地の南端、信貴山の南に連なる大和川北岸の山々の総称です。
2021年09月16日
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畑のサツマイモの葉にとまる「ミカドトックリバチ」を見つけました。似たのに腹部に一対の黄色班がある「キボシトックリバチ」がいますが、今回はその黄色斑が小さいので「ミカドトックリバチ」としました。ミカドトックリバチ;ハチ目、ドロバチ科、L=15mm※_別の個体です
2021年09月15日
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次は第2266首の雁に寄せてと、第2269首の鶴に寄せての2首です。作者は不詳です。2266;雁に寄せた「出でて去なば天飛ぶ雁の泣きぬべみ今日今日と言ふに年そ経にける」私が出て行ったら、空を飛ぶ雁のように妻が泣き出しそうなので、今日こそ今日こそと言う間に年が経ってしまった。と歌っています。2269;鶴に寄せた「今夜の暁ぐたち鳴く鶴の思ひは過ぎず恋こそまされ」未だ夜が明ける前に鳴く鶴のように、思いは晴れやらず、恋しさがつのっています。と歌っています。
2021年09月15日
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韮の花で蜜を吸うアブで数が多いのは「ナミハナアブ」です。中型サイズのアブで、ハエと同様に前足をこする動作をよくします。この目的は前脚に味覚を確認する触角機能が有って、こすり合わせることによってリセットしているのです。ナミハナアブ;ハエ目、ハナアブ科、L=15mm
2021年09月14日
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次は第2239首と第2249首です。作者は不詳です。2239;秋の相聞「秋山のしたひが下に鳴く鳥の声だに聞かば何か嘆かむ」秋山の紅葉の陰で鳴く鳥のように、声だけでも聞いたら何を嘆くことがあるでしょうか。と歌っています。「したひ」は「赤く色づく」の意です。紅葉の陰で鳴く鳥は「モズ」でしょうか?2249;水田に寄せて詠む「鶴が音の聞こゆる田居に廬りして我旅なりと妹に告げこそ」「廬りして」は「仮屋住まい」の意です。
2021年09月14日
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道端の韮の花に、今日は見るのが初めての「スズバチ」のメスが餌を探しに来ていました。胴のくびれと腹部のオレンジ色の帯斑が良く目立ちます。スズバチ;ハチ目、ドロバチ科、L=26mm
2021年09月13日
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次は月を詠んだ第2224首と、霜を詠んだ第2238首です。作者は不詳です。2224;月を詠んだ「この夜らはさ夜ふけぬらし雁が音の聞こゆる空ゆ月立ち渡る」今夜はもう更けたらしい。雁の声が聞こえる空を月が渡って行く。と歌っています。2238;霜を詠んだ「天飛ぶや雁の翼の覆ひ羽のいづく漏りてか霜の降りけむ」空を飛ぶ雁の翼の覆い羽のどこから漏れて霜が降ったのだろう。と歌っています。
2021年09月13日
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韮の花で蜜を吸う「オオハナアブ」を見つけました。でも、いつもの「オオハナアブ」の複眼の縞模様が、範囲と色が少し変でした。違う種かな?オオハナアブ;ハエ目、ハナアブ科、L=17cm
2021年09月12日
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次は黄葉を詠んだ第2181首から第2212首の中で鳥の「雁」が入った7首です。作者は不詳です。2181;「雁が音の寒き朝明の露ならし春日の山をもみたすものは」「もみたす」は「黄葉させる」の意です。2183;「雁がねは今は来鳴きぬ我が待ちし黄葉はや継げ待たば苦しも」2191;「雁が音を聞きつるなへに高松の野の上の草そ色づきにける」2194;「雁がねの来鳴きしなへに韓衣竜田の山はもみち初めたり」「韓衣(からころも)」は「衣を裁つ」の同音で「竜田」の枕詞です。「もみち初めたり」は「黄葉し始めた」の意です。2195;「雁がねの声聞くなへに明日よりは春日の山はもちみ初めなむ」2208;「雁がねの寒く鳴きしゆ水茎の岡の葛葉は色づきにけり」「水茎(みずくき)の岡」は「大和の飛鳥の岡」です。2212;「雁がねの騒きにしより春日なる三笠の山は色づきにけり」
2021年09月12日
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散歩途中、目の前を飛ぶ「ジャコウアゲハ」のメスが草むらの中にとまりました。翅を一杯に開いて、ゆっくり閉じる動作の連続画像です。ジャコウアゲハ;チョウ目、アゲハチョウ科、L=100mm
2021年09月11日
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次は第2166首と第2167首の鳥を詠んだ2首です。作者は不詳です。2166;水鳥を詠む「妹が手を取石の池の波の間ゆ鳥が音さわく秋過ぎぬらし」取石の池の波間から鳥の声が騒がしく聞こえてくる。秋も過ぎたらしい。と歌っています。「妹が手を」は「手を取る」の意で、「取石」の枕詞。「取石」は和泉国の地名です。この騒がしく鳴く鳥は水鳥と思いますが「カルガモ」か「コガモ」でしょうか?2167;モズを詠む「秋の野の尾花が末に鳴くもずの声聞きけむか片聞け我妹」秋の野の尾花(=ススキ)の穂先に鳴くモズの声を聞いただろうか。よく聞きなさい、妻よ。と歌っています。なお、蒲の穂にとまる「モズ」はよく見ますが、ススキの穂にとまる「モズ」は未だ見れていません。※_蒲の穂にとまる「モズ」
2021年09月11日
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道端の韮の花で蜜を吸う「ニホンミツバチ」を見つけました。「セイヨウミツバチ」との判別はかなり微妙ですが腹部の色模様で「ニホンミツバチ」としました。なお、今の時期は韮の花が満開で蜂・虻・甲虫など色々な昆虫が集まって来ています。ミツバチ;ハチ目、ミツバチ科、L=12mm
2021年09月10日
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次は第2144首です。鹿の鳴くのを詠んだ歌の中の1首で、作者は不詳です。「雁は来ぬ萩は散りぬとさ雄鹿の鳴くなる声もうらぶれにけり」雁は来た。萩は散ったと、雄鹿の鳴く声も萎れてしまった。と歌っています。_雁が飛来する時期になると、萩の花は散って、鹿の恋の季節も終わるという状況を詠んでいます。
2021年09月10日
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道端に咲く韮の花で蜜を吸う「コモンツチバチ」のメス(短い触角)を見つけました。腹部の大きな黄色の斑紋が特徴です。よく似た「オオモンツチバチ」に比べ少し小型で、胸部の黄色斑がありません。コモンツチバチ;ハチ目、ツチバチ科、L=23mm
2021年09月09日
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次は第2097首から第2039首のなかで雁を詠んだ14首です。作者は不詳です。2097;「雁がねの来鳴かむ日まで見つつあらむこの萩原に雨な降りそね」「雁がね」は「雁(=ガン)の鳴く声」、「見つつあらむ」は「見続けていよう」の意です。2126;「秋萩は雁に逢はじと言へればか声を聞きては花に散りぬる」「言へればか」は「言っているからか」の意です。2128;「秋風に大和へ超ゆる雁がねはいや遠ざかる雲隠りつつ」2129;「明け暗の朝霧隠り鳴きて行く雁は我が恋妹に告げこそ」2130;「我がやどに鳴きし雁がね雲の上に今夜鳴くなり国へかも行く」2131;「さ雄鹿の妻問ふ時に月を良み雁が音聞こゆ今し来らしも」「今し来らしも」は「今来るらしい」の意です。2132;「雨雲のよそに雁が音聞きしよりはだれ霜降り寒しこの夜は」2133;「秋の田の我が刈りばかの過ぎぬれば雁が音聞こゆ冬かたまけて」「冬かたまけて」は「冬も近くなって」の意です。2134;「葦辺なる萩の葉さやぎ秋風の吹き来るなへに雁鳴き渡る」2135;「おしてる難波堀江の葦辺には雁寝たるかも霜の降らくに」「おしてる」は「難波」の枕詞です。2136;「秋風に山飛び超ゆる雁がね声遠ざかる雲隠るらし」2137;「つとに行く雁の鳴く音は我がごとく物思へれかも声の悲しき」「つとに」は「朝に」の意です。2138;「鶴がねの今朝鳴くなへに雁がねはいづくさしてか雲隠るらむ」2139;「ぬばたまの夜渡る雁はおほほしく幾夜を経てか己が名を告る」「ぬばたま」はヒオウギの黒い実で「黒」や「夜」をイメージします。「おほほしく」は闇の中の声の頼りない印象を言いいます。
2021年09月09日
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道端に咲く韮の花で蜜を吸うハナバチを見つけました。ネットで調べると「ヤマトヒメハナバチ」が近似となりました。ヤマトヒメハナバチ;ハチ目、ハナバチ科、L=10mm
2021年09月08日
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次は第1997首、第2021首、第2031首の秋の雑歌3首です。作者は不詳です。1997;「ひさかたの天の川原にぬえ鳥のうら泣きましつすべなきまでに」ひさかたの天の川原にぬえ鳥(トラツグミ)の忍び泣きしておられた。なんともどうしようもないほどに。と歌っています。2021;「遠妻と手枕交へて寝たる夜は鶏がねな鳴き明けば明けぬとも」徳の妻と手枕を交わして寝ている夜は、鶏よ鳴くな。たとえ夜が明けても。と歌っています。2031;「よしゑやし直ならずともぬえ鳥のうら泣き居りと告げむ子もがも」えい、ままよ、直接逢うのでなくてもよい、ぬえ鳥(トラツグミ)の心の中で泣いていると、あの人に告げ知らせてくれる人が欲しい。と歌っています。
2021年09月08日
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道端の蔓草の葉の上で交尾中の「チャバネセセリ」を見つけました。右側の方は翅の白紋が明瞭ですが、左側の方は白紋が全くないようです。どちらがオスでどちらがメスか判りませんが。左側の方が少し逃げ腰の感じがしますのでオスでしょうか?チャバネセセリ;チョウ目、セセリチョウ科、L=20mm
2021年09月07日
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次は第1988首と第1991首の花に寄せた2首です。作者は不詳です。1988;卯の花とウグイス「うぐひすの通ふ垣根の卯の花の憂きことあれや君が来まさぬ」ウグイスの行き通う垣根の卯の花の、憂うことがあったのか、貴方が来て頂けない。と歌っています。1991;藤の花とホトトギス「ほととぎす来鳴きとよもす岡辺なる藤波見には君は来じとや」ホトトギスが来て鳴きたてる岡の辺りの藤の花を、貴方は見に来ないのですか。と歌っています。
2021年09月07日
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道横の草の葉にとまる「ダイミョウセセリ」を見つけました。7月9日に見つけた画像(4)の「ダイミョウセセリ」に比べ、後翅の白色帯が殆どないので「関東型」になるのでしょうか?かなり微妙ですね!ダイミョウセセリ;チョウ目、セセリチョウ科、L=34mm(1)_後翅の白色帯が見られないので「関東型」か?(2)(3)(4)_※7月9日に見つけた「ダイミョウセセリ」です。
2021年09月06日
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次は第1979首から第1981首の鳥を詠んだ3首です。作者は不詳です。1979;「春さればすがるなす野のほととぎすほとほと妹に逢はず来にけり」「すがる(酢軽)」は「ジガバチ」のことです。※_サトジガバチ1980;「五月山花橘にほととぎす隠らふ時に逢へる君かも」1981;「ほととぎす来鳴く五月の短夜もひとりし寝れば明かしかねつも」
2021年09月06日
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