さくさく堂のシナプスな存在
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続きを書く予定なのですが、ちょっと別な話。***筒井康隆の七瀬シリーズではエスパスと呼ばれ、最近ではサイコメトラーと言われることが多い読心能力者。そんな能力持てるべくもないが、11月からこっち、個人のライフヒストリーを多く聞いている。(年間通して聞いているが、11月はちょっと量が多かった)普通の知り合いはいきなり身の上話などしない。世間話か事務的な話しかしない相手にいちいち深くコミットしていたら身が持たない。そういう相手は、好きとか嫌いとかの範疇に入っていない。ニュートラルに接する相手。ところが、ライフヒストリーの原稿作成では、全然知らない相手のこれまでの人生を数時間、あるいはそれを数回にわたってお聞きする。いきなりその人の核心に触れてしまう。これが自己啓発系の講演だと案外反発するのだが、その人の人生の話には、それなりにシンクロする。他人の人生は他人が否定するようなものではないからか。例えば、大量にアンチのいるような実業家や政治家が講演で話すのなら、「だから、あなたは嫌われちゃうんだよ」なんて思ってしまうかもしれない。ところが、同じ人のライフヒストリーを聞くのだったら、「こんな人にだって理はある」と思ってしまう。この感覚の違いというのは、ちょっと面白い。サイコメトラーのSFものにはよく、たくさんの他人の思考が頭に入ってきてしまって、情報をコントロールできずに混乱する様が描かれる。テープ起こしも、現場録音していればご本人にお会いしているが、録音だけいただく場合は、ご本人にお会いしていない。声だけ聞く作業は他人の思考が直接頭に入ってくるのに近くて、なんかちょっと、あたし、七瀬みたい、などと馬鹿なことを思った。カウンセラーとか相談窓口とか、人の話をじっくり聞く職業の人は、丹念に聞きはするけれど、別な人の話を聞くとき、アフターファイブになったとき、いったんクリアする、ということができる人なんだろうなあ。ライフヒストリーのテープ起こしはわりと好きなのだけど、短期間に集中してやるのはちょっとしんどい。少し疲れぎみ。
2011年12月14日
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