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久しぶりに談話研究のための文字起こし。談話研究にも幾つかの段階があり、私たちに依頼されるものは、基本的に漢字仮名交じり文にするもの。その上で、発話の重なりや終了の仕方などの特殊な記号を付与する。今回依頼があったのは、メインの話し手2人以外に外野が4人。これらの発言が輻輳して、重なりや終了が判別しにくい。まず通常スピードで、相づちも、ため息も、笑いも、言い直しも、発音の間違いも、落とさず起こす。重なりの部分は、まずAさんの発話を起こす。巻き戻して、重なっているBさんの発話を起こす。半分程度にスピードに落として、Aさんの重なりのスタート部分を確定する。巻き戻して、Bさんの重なりのスタート部分を確定する。巻き戻して、Aさんの重なりのエンド部分を確定する。巻き戻して、Bさんの重なりのエンド部分を確定する。一通り最後まで行ったら、発話の構造によって、特殊な句読点を付与する。誰かの発言で発話が途中で止まったのか、最後までしゃべったのか、言いよどみで終わってしまったのか、不自然に長い間があったのか、などなど。一通り最後まで行ったら、イントネーションの記号を付与する。だいたい終わってから発言者の最終確定をしていく。今回、6人のうち4人は簡単だった。最後の2人の聞き分けには時間がかかった。こんな作業なので、15分の録音を1回聞き終えるのに丸々1日。それを何日も繰り返して最終稿まで仕上げた。とりあえず言わせてほしい。がああああああ
2013年02月28日
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某大学の寄附講座が終わりました。大学関係で来るのは研究用のインタビューと、あとはシンポジウムや講演会というのが通常業務です。寄附講座は、今の大学生にこんなことを学んでもらいたいとどこぞの方が寄附してくださった講座なので、「こんなことやりましたよー」という記録が必要なんでしょうかね。たまーにですが、記録作成のご依頼があります。今回はピンチヒッターだったのですが、以前やっていた寄附講座は5年間聞いたので、その分野にだいぶ詳しくなりました。まさに門前の小僧。そもそも寄附講座はキャッチーなところもあると思うので、題材として面白い。楽しみな仕事です。毎週「納品しては次」というのがしばらく繰り返されるのがプレッシャーだけど、ただで大学の講義を半年間受けられるのはうれしいことです。***テープ起こし者を一次作業者とすると、二次作業者がいるかどうかで原稿の仕上げ方が変わります。例えばライターが記事を書くのに、インタビューがざっと起こしてあると楽と依頼される場合は、テープ起こし者が仕上げをするわけではありません。ライターが仕上げをします。地域開発業者が住民説明会を記録する場合は、その後の開発の方向性や想定問答集を作る一次資料になります。議事録も、全文完全起こしと、発言者名がわからないようにして要旨をネットに公開する場合は仕上げ方が異なります。こういう二次作業者がいない場合、「できるだけ完成品に近いものを作ってくれ」と言われたら、考えるのは発言者の気持ちです。どこかに発表する原稿は大抵本人確認があります。そのとき、ご本人だったらきっと手入れするだろうという話し言葉の乱れ、言い間違い、よどみない論旨を作っていきます。勝手にやっていることなので、それが当たりかどうかはわからないですけれど。でも、ご本人の手入れは、当日話し切れなかったことの加筆や事実関係の訂正など、原稿作成者には手が出せない部分が多いですかね。今回の寄附講座、最終回は学生が感想を話す回で、2時間半くらい学生の話し言葉を作っていたのですが、これが案外難物で、結構迷いました。日本語としてよどみない文章にしてしまうと、彼らの情熱とか、迷っている心とか、自尊心とか、すがすがしい若さとかが落ちてしまう。話し口調をごっそり残した原稿は、もし学生たちに本人確認があったら、「うげ、自分はこんな話し方してたのか」と頭を抱えるようなものになっているかもしれません。発言者(学生)の気持ちはあまり考えなかったという点で、普段とはだいぶ違う作り方をしました。ああ、こんな原稿作っちゃったぜ、という感じです。後悔とは違いますけれど、心に残る原稿になりました。でも、面白かったな。
2013年02月19日
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