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2019.06.18
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​北原白秋「五十音」・西條八十「金糸雀」
​​​​ 北原白秋 の童謡が気にかかって調べていて、こんなのを見つけました。ご存知でしたか。
​「五十音」   北原白秋​

水馬赤いな。ア、イ、ウ、エ、オ。
 浮藻に小蝦もおよいでる。

 柿の木、栗の木。カ、キ、ク、ケ、コ。
 啄木鳥、こつこつ、枯れけやき。

 大角豆に酢をかけ、サ、シ、ス、セ、ソ。
 その魚浅瀬で刺しました。

 立ちましょ喇叭で、タ、チ、ツ、テ、ト。
 トテトテタッタと飛び立った。

 蛞蝓のろのろナニヌネノ。
 納戸にぬめってなにねばる。

 鳩ぽっぽ、ほろほろハ、ヒ、フ、ヘ、ホ。
 日向のお部屋にゃ笛を吹く。

 蝸牛、螺旋巻、マ、ミ、ム、メ、モ。
 梅の実落ちても見もしまい。

 焼栗、ゆで栗ヤ、イ、ユ、エ、ヨ。
 山田に灯のつく宵の家。

 雷鳥は寒かろ、ラ、リ、ル、レ、ロ。
 蓮花が咲いたら、瑠璃の鳥。

 わい、わい、わっしょい。ワヰウヱヲ。
 植木屋、井戸換へ、お祭だ。
​ 漢字表記が読めない人も多いでしょうね。クイズにしたいようなものですが答えを書きます。
​  水馬(あめんぼ)・ 浮藻(うきも)・小蝦(こえび)・啄木鳥(きつつき)・大角豆(ささげ)・喇叭(らっぱ)・蛞蝓(なめくじ)・納戸(なんど)・日向(ひなた)・蝸牛(まいまい)・螺旋巻(ねじまき)・灯(ひ)・蓮花(れんげ)・瑠璃(るり)・井戸換へ(ゐどがへ)​
​  全部かな書きにしてみると下のようになります。皆さん声に出して読んでみてください。今でも小学校では読まれているのでしょうか。​

​  あめんぼあかいな。ア、イ、ウ、エ、オ。​
​​​​   うきもにこえびもおよいでる。

  かきのき、くりのき。カ、キ、ク、ケ、コ。
  きつつき、こつこつ、かれけやき。

  ささげにすをかけ、サ、シ、ス、セ、ソ。
  そのうお、あさせでさしました。

  たちましょらっぱで、タ、チ、ツ、テ、ト。
  トテトテタッタととびたった。

  なめくじのろのろ、ナニヌネノ。
  なんどにぬめってなにねばる。

  はとぽっぽ、ほろほろ、ハ、ヒ、フ、ヘ、ホ。
  ひなたのおへやにゃ、ふえをふく。

  まいまい、ねじまき、マ、ミ、ム、メ、モ。
 うめのみおちても、みもしまい。

  やきぐり、ゆでぐり、 ヤ、イ、ユ、エ、ヨ。
  やまだにひのつく、よいのいえ。

  らいちゃうはさむかろ、ラ、リ、ル、レ、ロ。
  れんげがさいたら、るりのとり。

  わい、わい、わっしょい。ワヰウヱヲ。
​  うゑきや、ゐどがへ、おまつりだ。​

 なんか、いいでしょ。ぼくが思い出によっかかる年齢だからじゃなくて、音の響きが、まずいい。こういうのを見るとまたすぐ「美しい日本」とか言い出す人がいるのでかないませんが、ここで使われている言葉、語彙も素晴らしいですよね。

 ​​​​​話は変わりますが、前回の案内で触れた 「金魚」 ですが、発表当時、子どもにはどうかと批判したのが 西條八十 。戦後は歌謡曲の作詞家として有名ですが、「青い山脈」とか「王将」ね、戦前は 北原白秋・三木露風 とともに、 「赤い鳥」 の詩人。「カナリア」は「赤い鳥」の詩の中で、童謡として曲がつけら、歌われた最初の詩だそうです。 童謡は、ここから始まったというわけです 。​​​​​
​ 「カナリア〈金糸雀〉」 西條八十​

 唄を忘れたカナリヤは
 後ろの山に捨てましょか
 いえいえ それはなりませぬ

 唄を忘れたカナリヤは
 背戸の小藪に埋けましょか
 いえいえ それはなりませぬ

 唄を忘れたカナリヤは
 柳の鞭でぶちましょか
 いえいえ それはかわいそう

 唄を忘れたカナリヤは
 象牙の船に銀の櫂
 月夜の海に浮べれば
 忘れた唄をおもいだす
​ どうですか、 「金魚」 の残虐性はオブラートにくるまれてはいますが、ないわけではありませんね。イノセントな人間の中にある 「残虐」なもの が、ちゃんと表現されています。​​
 トンボや蝶の羽をちぎったり、カエルを解剖と称して切り裂くような経験は、ある世代までの子供には、特に田舎で少年時代を過ごしたぼくくらいの年代の人にとっては、不思議でもなんでもない記憶です。
​ それが、どこかで、禁止され、 「残虐」だ と否定され始めたのは、つい最近のことかもしれませんね。子どもたちのありさまとして、大人から恐ろしがられる行為に変わったことの経緯と、その後の子供たちの抑圧については、もう少しキチンと考えるべきことではないでしょうかね(笑)。​​​​

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最終更新日  2023.09.22 10:38:22
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