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「これ、図書館の話らしいけど、行きますか?」 ということで、 同伴鑑賞 でした。なんと、立ち見の人もいる満員の 元町映画館 です。観たのは話題のドキュメンタリー 「ニューヨーク公共図書館」 でした。
「うん、おもしろそうやん。行く。」
「4時間かかるっていう話やけど、いいですか?」
「うーん、途中休憩、あるの?でも、やっぱり行く。」
「ほんなら、初日の土曜日にしましょう。次の日休めな、イヤやろ。決定ね。」
映画が始まって、なんだか立派な建物が映って、男がしゃべり始めました。それが、なんと 、 リチャード・ドーキンス!
でした。あの 「利己的な遺伝子」
の、あの ドーキンス
がしゃべっています。
「カッコイイー!」 もうこれで、 鷲掴み! でした。それにしても、 ドーキンス はイケメンで、話が上手です。
アメリカ中が、そうなのだろうか? 始まって三時間近くが経過し、そんな 住民たち が語り合っているシーンを見ながら、説明しがたい感動が、見ているぼくの中に満ちてくるのを感じていました。
いや、ちがうだろう。
ワイズマンが、そこを撮っているに違いない。
これは、そういう映画なのだ。
そうか、これがテーマだったんだ。 ありとあらゆる、美しいバリエーションの、その時、その時、新しく、美しい、繰り返し。 グールド の バッハ のように、人々の出会いシーンが、繰り返し奏でられて、テーマは 公共性 でしょうか。 ぼくは、うまく説明できないけれど、胸に満ちてくる、何だかよくわからない納得と、こみあげてくる涙を、どうしていいかわかりませんでした。
「あんな、今のニューヨーク市民図書館やけどな・・・」 しゃべりかけた シマクマ君 の、そこだけはきっぱりと訂正した チッチキ夫人 は、いつの間にかパンフレットを買ったらしく
「ニューヨーク公共図書館よ。」
「フフフ」
兵庫駅
の近所の、 「円満」
という名の,町の中華屋さんで夕食を済ませて帰宅しました。案外、円満な同伴鑑賞だったのかもしれませんね。(ベタな終わり方ですが 「円満」
は実在です。)
監督 フレデリック・ワイズマン
製作 フレデリック・ワイズマン
製作総指揮 カレン・コニーチェク
撮影 ジョン・デイビー
編集 フレデリック・ワイズマン
キャスト
ポール・ホルデングレイバー
エルビス・コステロ
パティ・スミス
エドムンド・デ・ワール
ハリール・ジブラーン・ムハンマド
タナハシ・コーツ
ジェシカ・ストランド
リチャード・ドーキンス
ユーセフ・コマンヤーカ
イバン・レスリー
キャロリン・エンガー
マイルズ・ホッジス
キャンディス・ブロッカー・ペン
原題 「Ex Libris: The New York Public Library」
2017年 アメリカ 205分
2019・07・06・元町映画館no28
追記2019・12・05
ワイズマンの特集
が関西の名画座や映画資料館で続いています。先日 「大学」(感想はこちらをクリック)
を元町映画館で見ました。4時間という長いフィルムでしたが、時間を忘れてひたりました。なにがこんなに引き付けるのでしょう。
今日は 「パナマ運河地帯」
と 「ボクシングジム」
の二本立てに挑戦します。
そして金曜日には 「ジャクソンハイツにようこそ」
と 「チチカット・フォーリーズ」
です。
追記2023・05・27
最初の記事に出てきた 「円満」
という名の街中華のお店は、コロナのあらしの最中に閉店されました。閉店の理由はわかりませんが。ユニークな看板だけが今でも残っています。
追記2024・08・26
94歳
になった ワイズマン
の最新作 「至福のレストラン」
を見ました。ただ、ただ、見とれてきました。感想は題名をクリックしてください。
追記2
026・02・18
この映画の監督 フレデリック・ワイズマン
が 2月16日
に亡くなったそうです。ボクにとっては、 映画館徘徊
のきっかけになる、 この作品の作り手
で、現代という 「時代」
と 「アメリカ」
という 「社会」
の信用できる証言者として忘れられない人です。忘れたくないので、こうして追記します。
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