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日ずつ 3
人でなら何とかなるかと思っていたが、早い。すぐに回ってくる。ということで、 2
巡め
。
「九龍城」
や SODEOKA
さん
の記事から何か思いつくものはないかと本棚を見ていたら、目に止まったのが 内田樹『街場の中国論』
で、そこからさらに思い付いたのがこれ。
昨今の香港の状況からすると、安易に中国を連想するのも何だが、今回はこれでいこう。
村上春樹「中国行きのスローボート」中央公論社
昭和 58
年 5
月二十日発行
、 定価 980
円
。そうか 1983
年
には単行本新刊が 1000
円を切って買えたのか。
7
つの短編が発表年代順に収められた、 村上春樹
の最初の短編集。最初の短編である表題作が始まる前のページに、作者自身が 『 1973
年のピンボール』
の後に最初の四編が書かれ、 『羊をめぐる冒険』
の後に後半の三編が書かれた、とある。
個人的にはかなり熱心に 村上春樹
を読んでいた時期である。
それぞれの短編のタイトルにはみな覚えがあるが、内容を部分的にでも覚えているのは多くはない。
今回、試しに 3
つを読み直してみた。
「中国行きのスローボート」
はある程度覚えていた。 「カンガルー通信」
は読んでいるうちにいくらか思い出したものの、細部はほとんど忘れていた。 「ニューヨーク炭鉱の悲劇」
は以前も何度か読む機会があったので、ほぼ覚えていた。が、タイトルと内容が一致していなかった。
当時、これをどう読んでいたのかはあまり覚えていないが、好意的だったのは間違いあるまい。
40
年近く経って再読すると、さすがに感じ方は当時とはいくぶん異なる。
やはり 村上春樹
も若かったとは感じる。最近のは全然読んでいないから、比較云々ではなく。
主たる登場人物
も概ね若い。
時代そのものの変化も、歳をとったこちらの変化も、それは時代に対する姿勢の取り方も含めて、当然あるわけだから、読んで感じることが変わるのも当たり前である。
当時は気の利いた表現と思っていたのが、それなりの違和感をもってしまう部分もある。
冒頭だけ読んだ 『貧乏な叔母さんの話』
では、まるで 村上春樹
のパスティーシュを読んでいるみたいな錯覚も覚えた。
「始まりはいつもこうだ。ある瞬間にはすべてが存在し、次の瞬間にはすべてが失われている。」 そう思うと、ちょっと笑ってしまう。それでも、総合的には、今でも、そう悪くないんじゃないかと思う。そう思うのは否定できない。いや、否定しなくていいんだけれど。
追記2020・06・17
村上春樹 「風の歌を聴け」
・ 「ノルウェイの森」
・ 「アフター・ダーク」
・ 「みみずくは黄昏に飛びたつ」 (1)
・ (2)
はそれぞれ感想を書いています。題名をクリックしてみてください。
追記2022・11・30
お友達とやっている本読み会の課題図書になったので、思い出して修繕しました。 「100日、100冊」
という ブックカバー・チャレンジ
を、コロナ騒ぎの始まりの頃に始めて3年が過ぎようとしていますが、ようやくゴールしそうです。こうなったら、1冊目から修繕して、100冊並べてみようかとも思っていますが、それは冬休みの宿題ですね。
追記2024・01・17
100days100bookcoversChallenge
の投稿記事を
100days 100bookcovers Challenge備忘録 (1日目~10日目)
(11日目~20日目)
(21日目~30日目)
という形でまとめ始めました。日付にリンク先を貼りましたのでクリックしていただくと 備忘録
が開きます。
週刊 読書案内 村上春樹「村上春樹 翻… 2024.05.25
週刊 読書案内 村上春樹 柴田元幸「翻… 2024.05.21
週刊読書案内 村上春樹「騎士団長殺し」… 2024.05.20