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小説家の 高橋源一郎
が NHK出版
の 「学びのきほん」
というシリーズの1冊として書いた 「読むって、どんなこと?」
という本を読みました。表紙をご覧になってもお気づきだと思いますが、小学校の高学年から中学生、高校生ぐらいを読者として想定した 「ふり」
で書かれている本ですが、読み終えてみると 「ふり」
だということを痛感します。
1891―1944 高橋源一郎 の解説によれば、 ロンメル というのは人名で、 ナチスドイツの将軍 だった人のようですが、この詩は、その ロンメル の生没年の数字だそうですが、この詩には、この 「題」 はあるのですが、本文がない、白紙なのだそうです。
では、そもそも 「読む」 っていうのは、どういうことなんでしょう。 で、 小学校の国語の教科書 の引用が続きます。
「だれが どんな ことを したかを かんがえて よむ。」 これが 1年生 の始まりに教えられる 「読む」 ことの目安です。つづけて 2年生 ではこんな指針があります。
「そのときの人ぶつのようすや気もちを思いうかべながら読みましょう」 で、 3年生、4年生、5年生 は端折って、 6年生 ではこんなふうな指針が教えられます。
自分の考えを広げ、深める 小学校1年生から6年生までの習う 「読む」 ということについての内容がここまで引用されて、その教科書が教える 「読む」 ことについて 高橋源一郎 はこうまとめます。
わたしたちはさまざまな文章を読むことによって、ものの見方や考え方を広げ、自分の考えを深めることができます。
いいことをいっているな、と思います。正直にいって、わたしだって、こんなふうに読んでいます。まあ、そうじゃないときもあるけど、だいたいはこう。これ以上付け加えることは、なにもない。そんな感じさえします。ふつうは、ここまで真剣に読んだりしないんじゃないでしょうか。 いかがでしょうか。教科書の引用を大幅に端折りましたから、わけがわからないと思われる方といらっしゃるかもしれませんが、 「国語」 の教員だったぼくの目から見れば、引用した、 小学校1年生 の 「読み方」 の指針から始まり、 6年生 の 「考え方」 の指針のゴールまで、 「国語」の時間 に教員が考えていることは、ある意味、これですべてなのです。
そして、この読み方をきちんと習った上で、試験を受け、社会のことばを立派に使いこなせるようになるのです。
ところが、です。 というわけで、この本では、学校の優等生には 「読めない」 文章をどう読むのかという 「テーマ」 で1時間目から6時間目まで 高橋先生 の授業が始まるというわけです。
こうやって、学校で(ということは社会で)、「読む」ということを習ってくると、おかしなことが起こるのです。
簡単に言うと、「読めない」ものが出てくるのです。
ん?
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