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2022.07.18
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​​​​ シャンタル・アケルマン
「ジャンヌ・ディエルマン ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地」
 シネマ神戸
​​​​​​ なんか、すごい映画を見ました。 シャンタル・アケルマン という監督の 「ジャンヌ・ディエルマン ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地」 という長い題名の作品です。 シャンタル・アケルマン映画祭 という特集を神戸では 新開地 の名画座、 シネマ神戸 という映画館がやっていました。 1975年 に公開された映画で、監督の シャンタル・アケルマン という女性は 1950年生まれ だそうですから、 25歳 の時の作品です。​​​ ​​ まあ、題を読めばおわかりでしょうが、 ブリュッセル といえば、 ベルギーの首都 ですが、その町に住む ジャンヌ・ディエルマン という中年の女性の三日間の生活を密着撮影で撮った、あたかもドキュメンタリーであるかの映像が延々と 200分 続く作品でした。​​
一日目 が、朝からだったかどうか、ちょっと思い出せませんが、 二日目 は目覚めてから寝るまで、丸一日彼女の生活を映し続けて、 三日目 はアクシデントが起こって、台所(多分)に座りこんでいるシーンでしたが、そこで映画が終わりましたから、ほぼ 48時間 の生活シーンが 3時間 続いたわけです。
​ カメラが撮り続けるシーンは 彼女 アパートの部屋、エレベーター、廊下 、買い物に出かけた 通り お店、 散歩に出かける 暗い夜道 です。​
​  部屋の中 台所 、食卓のある 居間(息子の勉強部屋兼寝室) 、彼女の 寝室(兼仕事場) 洗面所 風呂場、玄関、 玄関からそれぞれの部屋をつなぐ 廊下 です。​
​​​​​  彼女 高校生(多分)の息子 と二人で暮らしている シングルマザー で、 仕事 売春 ベビー・シッター (誰かがお出かけのあいだ赤ん坊を預かる)のようです。  ​​​​​
​​  売春 は、息子が学校に行っている午後、 彼女の寝室 に客を迎え入れていました。仕事に要する時間は、台所で、夕食用の ジャガイモを湯掻く時間 と同じようです。客は帰りに現金を支払い、彼女はその金を食卓兼用のテーブルにおいてある蓋付きの大きな陶器の スープボウル に放り込むと、 風呂 に入り首筋から始めて、入念に体を洗い、そのあと 風呂桶 を洗います。で、部屋の ベッドカヴァー のほこりを払い窓を開けて換気し、台所に戻り 茹であがったジャガイモ を火からおろします。​​
二日目 には、 ジャガイモ が焦げたらしく、近所のお店に ジャガイモ を買いに行って、そのあと、 ジャガイモ を剥きなおしているのがポスターの写真のこのシーンでした。  いつもは焦げ付かない ジャガイモ が、仕事の成り行きのせいか、焦げ付いて食べられなくなったあたりから、何かが変わります。日常生活のルーティーンがズレたということなのでしょうか?なにが、どう変わったのか何もわかりませんが、ひたすら寝ボケた気分で見ている眼にも彼女の雰囲気の変化はわかります。何も言わず、ただ、機嫌が悪いことは確かな同居人を見ているような気分です。
​ そして、破局の 三日目 でした。この日、預かった 赤ん坊 が泣き叫び、何とかあやそうとする ジャンヌ の、にもかかわらず、無表情なシーンがしばらく続き、 「これはヤバイ!」 と心配しましたが、赤ん坊は無事でした。しかし、そのあと、ことが終わってもグズグズしている に対して危惧は現実化してしまいます。​
​ 血まみれの姿で暗い台所のテーブルに座り込む ジャンヌ はなにを考えていたのでしょう?映画は終わりましたが、このラストシーンは記憶に残りますね。​
​  繰り返し映し出される エレベーターの二重の鉄格子 、決して窓やドアから外を映そうとしない カメラワーク 、靴音やドアの軋り、道路の騒音、音だけは耳障りなまで響かせる 音響 、映画は意図的に閉じ込められている 「人間」 あるいは 「女性」 の内側を描こうとしているようでした。

​  ジャンヌ を演じていた ​デルフィーヌ・セイリグ​ には最近、別の映画( ルイス・ブニュエル「ブルジョワジーの秘かな愉しみ」 )で出会った人ですが、全く別人で気づきませんでしたが、彼女のやる 気のないジャガイモ剥き 拍手! でした。
 変化のない日常のルーティーンを描きながら、 細部のゆらぎ によってでしょうか、視覚と聴覚にかすかにうったえるイメージの変化から破局を予感させる、眠いのに寝ていられない​、 「いらだち」 とも 「不安」 とも、いえるようでいえない ムード で引き付けていく 監督
シャンタル・アケルマンの方法 拍手! でした。
監督 シャンタル・アケルマン
脚本 シャンタル・アケルマン
撮影 バベット・マンゴルト
キャスト
デルフィーヌ・セイリグ
ジャン・ドゥコルト
ジャック・ドニオル=バルクローズ
1975年・200分・ベルギー・フランス合作
原題「Jeanne Dielman, 23, quai du commerce, 1080 Bruxelles」
2022・07・13・no90・シネマ神戸no9
追記2022・07・22

 これは、きっと チッチキ夫人 が喜ぶに違いないと思ってすすめました。
​「何よあれ!わたし、ああいう映画イヤ!音はやたらうるさいし、家の中でもハイヒールだし、お風呂洗うけど、ちっとも洗濯しないし、お皿は翌朝だし、ジャガイモ無くなっているのが袋覗かないとわからないし、あれで、赤ちゃん手にかけてたらサイテーだったわよ。」​​
​ 参りましたね、帰って来るや、えらい剣幕で、酷評でした。反論するなんて、もちろん無理です。映画って、やっぱり、見る人それぞれなのでした(笑)​​​

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最終更新日  2024.07.04 21:54:19
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