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ハテナ? とお思いになる通り、実はラブロマンス・マンガなのですね。
おもしろきこともなき世をおもしろく という川柳のような一句が辞世として有名ですが、 高杉東行(とうぎょう) と 号 してたくさんの 漢詩 を残していることでも知られている人ですね。
数日来鶯鳴檐前に鳴きて去らず 之に賦して与ふ ここ、数日、朝毎に軒先の梅の枝にやって来る 鶯の声 が詩情を喚起しての 詩 ですが、このマンガに 「梅鶯撩乱」 と題を付けた作者 会 田薫 の頭に浮かんでいるのはこの詩のようです。
一朝檐角残夢を破る
二朝窓前に亦弄吟す
三朝四朝又朝々
日々懇来し病痛を慰さむ
君は方に於いて旧親あるにあらず
又寸恩我が身に在すにあらず
君何ぞ我に於いて看識を誤る
吾素より人間に容れられず
故人吾を責むるに詭智を以てす
同族我を目するに放恣を以てす
同族故人尚容れず
而して君吾を容るる遂に何の意ぞ
君去る勿れ老梅の枝
君憩うべし荒溪の湄(みぎわ)
寒香淡月は我が欲する所
君が為に鞭を執って生涯を了らん
而君容吾果何意 ちなみに、もうひとりの主人公 赤根武人 は、この日、同じ遊郭で、 遊女琴乃 と出会います。遊郭に売られてきた 「おうの」 をかわいがり、 おうの も、また、ただ一人信じた 姐さん遊女 が 琴乃 でした。 第1巻 が描いているのは 文久3年(1863年) ですから、 高杉 にはあと数年の命しか残されていません。 高杉、赤根 がともに師とした 吉田松陰 が大獄で首を刎ねられたのが 1959年 ですから、それから4年、そして、物語はこれから4年です。
君勿去老梅之枝
君可憩荒溪之湄
寒香淡月我所欲
爲君執鞭了生涯
「おもろいで!」 と推奨するのは、たぶん、そのあたりも関係しているでしょうね(笑)。
追記
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