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2024.05.25
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​村上春樹「村上春樹 翻訳 ほとんど全仕事」(中央公論新社)​
2017年 に出された 「村上春樹翻訳ほとんど全仕事」(中央公論新社) の案内です。​​
目次
まえがき
翻訳作品クロニクル一九八一 - 二〇一七
対談 村上春樹×柴田元幸
 翻訳について語るとき僕たちが語ること〈前編〉
サヴォイでストンプ
 オーティス・ファーガソン 村上春樹訳
 翻訳について語るとき僕たちが語ること〈後編〉
寄稿 都甲幸治
 教養主義の終わりとハルキムラカミ・ワンダーランド

 村上春樹の翻訳
​​ 作家 村上春樹 の翻訳に関する、まあ、彼自身が語っている著書は、 柴田元幸 と語り合っている本はもちろんのことですがたくさんあります。​
​​ で、この本でも、 柴田 との対談がメインディッシュなわけですが、その前に、 村上春樹 の翻訳した仕事がすべて、多分、二〇一七年の時点で、お仕事を振り返ってというコンセプトなのでしょうね、 その本の写真に ​​​​村上自身のエッセイが添えられているところがミソで、結構、楽しめます。
 たとえば、彼が訳した サリンジャー 「キャッチャー」 オブライエン 「世界のすべての7月」 のページはこんな感じです。

​​​​​
キャッチャー の思い出の中で、​
​「僕としては正直な話、表現はあまりよくないかもしれないが、猫さんの首に鈴をかけるネズミくんのような心境だった。そして予想どおりというか、あるいは予想を超えてというか、最初のうちは厳しいことをいろいろ言われた。」​
 ​ と振り返っていたりするのが、興味を引きますね。​
​​​​​​​​​​ 今でも、 村上訳 「キャッチャー」 が、 サリンジャーの原作 の、あるいは 野崎孝 の初訳の 「ライ麦畑」 という翻訳の、 小説家村上春樹 による歪曲のような言われ方を耳にすることがありますが、まあ、そのあたりについて 村上 自身の耳に何が聞こえてきて、彼がどう考えたのかあたりは、20年前の 「翻訳夜話2 サリンジャー戦記」(文春新書) あたりでしゃべっているかもしれませんが、ボクは、彼の翻訳態度というのは、
​​ 作家としても真摯だ ​​
​  というふうに感じていて、翻訳作業において、 原作のハルキ化 、いってしまえば歪曲が起こっているというふうには考えたことがないので、まあ、なんともいえませんね。​​​​​​​​​​
​​ で、 柴田元幸との対談 はというと、今までに書籍化されているものに比べて、10年以上も新しいというところがポイントですね。お二人とも、以前のお二人では、もうないのです。まあ、 「翻訳夜話1・2」(文春新書) あたりで、耳にした話が繰り返されているわけですから、語り口のどこかしらに、時間が過ぎたことを、ボクは感じました。​​
​​ もう一つ、本書で、おもしろかったのは 都甲幸治 「ハルキ論」 ともいうべき、 教養主義の終わりとハルキムラカミ・ワンダーランド ​という短いエッセイでしたね。​​ ​​
彼(村上)の語る国家の論理との戦いは、翻訳する作品を選定するうえでも大きな役割を果たしている。なぜなら、その多くで戦争が扱われているからだ。国家は必要とあらば個人をたやすく殺し得る。その極限の形が戦争だ。オブライエン「本当の戦争の話をしよう」所収の「レイニー川」の青年は、ベトナム戦争は間違っているとわかっていながら兵役を拒否できない。フィッツジェラルド「グレート・ギャツビー」の主人公は第一次大戦帰りで、ときどき人を殺したことがありそうな目をする。「キャッチャー・イン・ザ・ライ」を書いたサリンジャーは第二次大戦で数々の激戦に参加した。そして彼らの作品と、国家や宗教教団について考える村上春樹は地続きだ。(P195~196)都甲幸治
​​ ​​  そうか、そういう経路で考えるのか、と、まあ、そういう感じでしたが、 村上春樹 という作家の不幸は、 ​​ 加藤典洋 ​亡き後、彼を正面から論じる批評家がいないことだとボクは思っていますが、ないものねだりなのでしょうかね(笑)。​​
 掲載されている翻訳の書籍がカラー写真だということもあって、オシャレな本ですが、なかなか読みでもありましたよ(笑)。
​​​



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​​​​​​​​​​​​​​ ​​​  追記
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最終更新日  2024.06.05 23:40:34
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