PR
カレンダー
カテゴリ
コメント新着
キーワードサーチ

入浴 朝倉裕子 おそらく、 「母の眉」 でお書きになっていたお母さまとの生活の詩でしょうね。背後に漂うユーモアと自嘲が、彼女の詩の持ち味というか、味わいだと思います。
もう何日も入っていなかった
真冬だし
汗もかかないし
外出もしないし
しいて誘いもしなかった
一日中ソファで横になっていて
トイレに行く足下も覚束なくて
食事をとるにも
少ないエネルギーを
絞りださねばならなかった
訪問看護の看護婦さんたちが
苦心して
酸素ステーションを家に置き
酸素を鼻から送れるようになると
心なしか表情が和らぐ時があった
寝る前に
浴槽に湯を張り
試しにそっと聞いてみた
入ってみる?
するとふっとその気になったのだ
何週間ぶりだろうか
年末の真夜中の湯船に浸かり
そのまま
消えてもいいような
幸せそうな表情になった
まだ湯上りの火照りの残ったまま
布団に潜り込んで
このまま年を越せないとしても
この人は文句を言わないのではないか
と不埒なことを思った
追記
ところで、このブログをご覧いただいた皆様で 楽天ID
をお持ちの方は、まあ、なくても大丈夫かもですが、ページの一番下の、多分、楽天のイイネボタンを押してみてくださいね。ポイントがたまるんだそうです(笑)
週刊 読書案内 俵万智「かぜのてのひら… 2026.07.27 コメント(1)
週刊 読書案内「詩 たのしいライト・ヴ… 2026.04.08 コメント(1)
週刊 読書案内 佐々木幹郎「田舎の日曜… 2026.02.05 コメント(1)