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2026.01.24
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ユリア・フォン・ハインツ「旅の終わりのたからもの」キノシネマ神戸国際 予告編 を見ていて、 見るからにデカい娘と駄目なオヤジのはなし らしいので​
「これはいけるんじゃないか!」
​と見当をつけて見ました。​
「いけました!」(笑)
   デカい娘 レナ・ダナムさん 演じる ルーシーさん オヤジ パンプキンちゃん とか呼んでますが、 36歳 ジャーナリスト です。 スティーブン・フライさん 演じる オヤジ エデクさん アウシュビッツの生存者 で、映画の時が 1990年過ぎ ということですから、 70歳前後 です。ポーランドからアメリカに移住して、一緒に移住したらしい 、だから、 ルーシーのお母さん を最近、亡くした 老人 です。
50年前の記憶 からすると、 ポーランドみたいな信用のおけないところ に若い娘一人旅行させるわけにはいかないと、いい年の娘の保護者の気分で同行してきたのですが、チグハグで頓珍漢な行動と発言ぶりで、バツイチではあるのですが、まあ、常識的な社会人である娘の顰蹙を買いまくり、とどのつまりは同行を拒否されるという、ちょっと、
コメディー仕立てのロード・ムービー
でした。
 いや、ホント、実をいえば、​
我が家の父・ムスメ関係
​を、 30代の半ばを過ぎた娘と70過ぎたオヤジという年齢構成 もピタリなのですが、娘の性格といい、話し方といい、ついでに言えば、体型までが 他人ごととは思えない父・ムスメぶり で、筋立てとは関係ないのですが、​
オロオロ、ドキドキ、フムフム、ニヤニヤしながら見ました(笑)。
 で、映画のストーリーにもどりますが、何が いけたのか?
一言でいえば​
「父」と「娘」の世界の捉え方のずれの描き方
ですね。
 30代の子供と70代の親のあいだには 40年のギャップ がありますよね。この映画の場合は、 アウシュビッツという「歴史的事件」 との距離が、見ている人間に対する、まあ、 説得力 の働きをしていて、それはそれでこの作品の価値だと思うのですが、ボクが実感したのは、 両親の真実 を知ろうと努力する と、 あのワルシャワ へ出かけていく を心配して同行しながらも、思わず、まあ、亡くなってはいるのですが、娘の母のことを忘れて別の女性に気を取られてしまう 父親 とが、それぞれ 「別の世界」 に生きていること、あるいは生きてきたことを、そこはかとなく描き出しているところが、この作品の 「たからもの」 だと思いました。
親子 であったり 家族 であったりすることを支え合う 労わりあい や、 やさしさ が大切なことは言うまでもありません。しかし、たとえ 家族 であっても、それぞれが、それぞれの世界を生きていることを認めることによって、 それぞれのあいだ が少し近づくことこそが大切なことなのではないでしょうか。そういう意味で、高齢化社会と呼ばれている社会なのですが、若い人と老人とのギャップにこそが、互いが歩み寄る大切な 「あいだ」 があることをしみじみと感じさせてくれる作品でした。
 心の奥にある悲しみや苦しみを、何気なくユーモラスに描いた ユリア・フォン・ハインツ という 監督 拍手! でした。
 もちろん 主役のお二人 をはじめ、 タクシー運転手のステファンさんを演じたズビグニエフ・ザマホフスキさん とか、 行きずりの女性陣 、オヤジさんの旧居に暮らす ウリチ家の皆さん 通訳をしてくれた青年 、皆さんに 拍手! でした。
監督・製作・脚本 ユリア・フォン・ハインツ
製作 レナ・ダナム ファビアン・ガスミア
原作 リリー・ブレット
脚本 ジョン・クエスター
撮影 ダニエラ・クナップ
美術 カタジーナ・ソバンスカ マルセル・スラビンスキ
衣装 マウゴザータ・カルピウク
編集 サンディ・ボンパール
音楽 アントニー・コマサ=ラザルキービッツ メリー・コマサ
キャスト
レナ・ダナム(ルーシー 娘)
スティーブン・フライ(エデク 父)
ズビグニエフ・ザマホフスキ(ステファン タクシー運転手)
イボナ・ビェルスカ(ゾフィア)
マリア・マモナ(カロリーナ)
ベナンティ・ノスル(アントニ・ウリチ)
クララ・ビエラフカ(イレーナ・ウリチ)
マグダレナ・ツェルフナ(ズザンナ・ウリチ)
トマシュ・ブウォソク(タデウス)
サンドラ・ドルジマルスカ(アナ)
2024年・112分・G・ドイツ・フランス合作
原題「Treasure」
2026・01・21・no015・キノシネマ神戸国際no56


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最終更新日  2026.01.24 10:25:57
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