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2026.03.29
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ローラ・カレイラ「オーロラの涙」シネリーブル神戸  先日、 団地 を歩いていると、同じ団地の住人である お友達 と出くわして、立ち話でした。​
「どこ行くの?」
「うん、バス乗って舞子。で、明石の図書館まわりで映画。元町。」
「図書館は垂水じゃないの?」
「神戸市の図書館は予約がうるさいから、明石。本も新しいし。」
「映画は何見るの?ケン・ローチとか?」
「ケン・ローチはまだやろ。」
「エッ、始まってるよ。」
「ホント?ボクは中央アジア。ウズベキスタンって知ってる?」
「うーん、ボク、一応、ロシア語なんだけど(笑)。」
「あなたー、お昼よー。パスタ伸びちゃうわよー。」
「ああ、これは、どうも、じゃあ行くね。」
「うん、気をつけて。」
 で、 本日の映画 ローラ・カレイラ監督 「オーロラの涙」 の会場で と再会したのでした。
 聞くところによると、 は、この作品を、あの ケン・ローチの新作 だと思い込んでやってきたようです。たしかに、 ケン・ローチの作品の製作スタッフ が参加した作品のようですが、 監督 ローラ・カイレラ という、 ポルトガル から イギリス にやって来た 女性監督 のようです。
 見終えて、近くの席に 知人 がいることに戸惑いました。​
感想を聞かれたら困るなあ・・・
 ​まあ、そんな感じです。
 で、ボクと彼の二人は映画館の出口で再集合。同じ駅から、同じ電車、同じバスで同じ団地まで、近況とか語り合いながら帰り着きました。
 二人とも、さっき見た映画について一言も口にしないで別れました。 ​
「監督、ケン・ローチじゃなかったね。」
「うん、勘違いしてた(笑)。」
​ 
 なにを、そんなに、まあ、そういわれてしまいそうですが、ボクは、故国 ポルトガル から イギリス にやって来て、朝早くから夕ぐれまで 巨大な倉庫 で働き、 シェアハウス の共同炊事場で質素な食事を作り、好物の チョコレート を買うことにも躊躇する 財布 と、事あるごとにのぞき込む スマホ と暮らしている オーロラ という 主人公の女性の姿 に心底打ちのめされて、​
ことばを失っていたのです。
​  「オーロラの涙」 という題名ですから、​
「いつ、泣くのだろう?」
 ​まあ、そういう興味で見ていたのですが、 彼女 が、確かに、涙をにじませたシーンを見つめながら ローラ・カレイラ という 女性監督 の人間の存在の根底を描こうとする意図を素直に演じる ジョアナ・サントス という女優さんの、号泣へと崩れ落ちそうな 哀しい顔 に、涙しながら目を瞠ったのでした。​
「語るべきわたし」が「わたし」のどこを探しても見つからない。
​ 一言でいえば、それが、この映画のすべてで、まれに見る 傑作 でした。 神戸 に限らないのでしょうね。街には 分厚い靴底、きらびやかな爪、ファッショナブルな衣装 、どなたも同じに見える 様々な髪の色 や、 マンガの主人公のようなメイク の女性や男性が溢れています。映画で繰り返しアップされる オーロラの表情 とは対照的ですが、街を歩く彼女や彼たちに 「語るべきわたし」 はあるのでしょうか。 ​
現代という社会 が、そこで、今、学んだり、働いたりして
生きている人間から何を奪い取っているのか。
 ​​まあ、ボクなりにまとめるとですが、そういう、 深い問いかけ を、 淡々と描いた 傑作! でした。
オーロラ を演じた ジョアナ・サントスの静かな演技 、あくまでも ドラマチックを排除した監督ローラ・カレイラ 拍手!
監督・脚本 ローラ・カレイラ
製作 ジャック=トーマス・オブライエン  マリオ・パトロシニオ
撮影 カール・キュルテン
美術 アンディ・ドラモンド
衣装 キャロル・ミラー
編集 エルベ・ド・ルーズ
キャスティング ララ・マンワーリング
キャスト
ジョアナ・サントス(オーロラ)
イネス・バズ
ニール・ライパー
リア・マクレー
ピョートル・シコラ
2024年・104分・G・イギリス・ポルトガル合作
原題「On Falling」
2026・03・23・no055・シネリーブル神戸no366



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最終更新日  2026.04.01 23:29:03
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Re:映画の時間 ローラ・カレイラ「オーロラの涙」シネリーブル神戸no366(03/29)  
ミリオン さん
おはようございます。
映画は面白いですね。見るのが大好きです。頑張って下さい。 (2026.03.30 07:31:46)

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