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人が多いところを避けていた連休なのですが、辛抱たまらなくなって見ました。 ケン・ローチ
の新作、 「オールド・オーク」
です。
しみじみと胸うたれ、励まされました。ケン・ローチ89歳 だそうです。70歳を越えて、威張れるようなことは何一つしなかった人生とやらを振りかえりながら、認知の恐怖におびえている老人が、89歳の監督が、
「もうこれで引退」とかおっしゃったらしい映画なのですが
「しっかりしいや!」と両の肩を揺さぶられるような 励まし を感じる作品でした。
「なんで、そんなふうにいうの?」 もう、それを見ているだけで、怒りよりも涙がこぼれてしまうのですが、心ない若者にカメラを壊されてしまった ヤラ という女性に、謝っている TJ と呼ばれているおっさんが出て来てホッとしました。
TJ は、もう少し根性が備わっているようです。 「イヤなんです!そういうふうにいうのは!」
「連帯!」 カメラを壊されてしょげている ヤラ を炭鉱の労働者たちの昔の写真を飾っている奥の部屋に案内し、古いカメラとかを見せながら、恥ずかしそうに話しかけて、ボソボソ、よく聞こえないような声で、
連帯ですよ、連帯!
何とか自分の足で立とうとしている人間同士をつなぐ言葉なんじゃないか まあ、そういう、そこはかとない夢のような思いがボクにはあるんですよね。その言葉を信じるときにだけ、信じているこっちが支えられる何かがあって、 選挙 で投票するとか、 ボランティア で手伝うとか、 寄付金 を払うとかとは、ちょっと 次元が違う言葉 だと思い込んでいる老人を、心底揺さぶるその言葉を TJ が口にしたんです。
この映画を見た帰り道、なんだか わかったような気持ち
が湧いてきました。
「おまえ、なんで、そんなにむきにになって映画を見るの?」 その時の会話の、ボクは、 なんでこんなふうに映画館に通っているんだろう という疑問の答えのようなものが、今日、浮かんできた気がしたんですよね。
「いや、まあ、見ていてイヤになることがないからなあ。」
「ブログとかに批評を書くというか、何か書きたいとか?」
「いや、書きたいことが見つかるかなという期待はあるけど、それより、数をこなしてたら、 なにかわかってくること があるかなという感じ。」
「うん、それはそうかも。質より量かもな。」
「ああ、こんな人間に出会いたかったんや。こういう映画が見たかったんや!」 まあ、そういう答えですね。
「あんたが見たいのはこんなんやろ!TJどう!」そういう 答え にどこかで出会えるんちゃうか。出会えたら自分が、その時、考えたり感じたりしていることがわかるときがあるんちゃうか。まあ、そういう期待ですね。
ありました!監督 ケン・ローチ
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