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2026.06.26
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 NTLiveアーサー・ミラー「みんな我が子ALL MY SONS」大阪ステーションシネマ  今日は 大阪ステーションシネマ ナショナル・シアター・ライブ でした。演劇通の友人 入口君 のお誘いでした。
 見たのは イヴォ・ヴァン・ホーヴェ という人が演出した アーサー・ミラー の戯曲、 「みんな我が子」 です。
20年 ほどむかしですが、 ハヤカワ演劇文庫 だったかが出始めて、その文庫で戯曲を読むことを教えてくれたのも 入口君 でしたが、その時、アメリカの戯曲なんて、まったく知らなかったボクがかぶれた劇作家が アーサー・ミラー です。
 有名なのは 「セールスマンの死」 とか 「るつぼ」 とかですが、 「みんな我が子」 という作品名にも覚えがあります。 「セールスマンの死」 は、その昔、 舞台 だったか、 映画化 だったかを見た記憶がありますがあやしいです。 「るつぼ」 ナショナル・シアター・ライブ で見ましたね。これは確かです。
 で、今回は 「みんな我が子」 でした。
2026年オリヴィエ賞受賞の傑作舞台。 人間の業と偽りの幸福を暴き出すアーサー・ミラーの不朽の名作
第2次世界大戦 直後の アメリカの戦後社会 が舞台でした。
軍需産業 で儲けた 父親ジョー 、出征し、指揮官として従軍した戦争で、戦死した部下たちの死に苦しむ 長男クリス 、舞台には登場しませんが、戦場で行方不明の 弟ラリー 、息子の生存を信じる 母ケイト 、久しぶりに訪ねてきた ラリーの恋人アニー
 昨夜の大風で倒れた庭の大木を背景に、この場にいない ラリー 生死 を巡って繰り広げられる 会話劇 でした。
入口君 はこの戯曲を舞台でも何度か見ているそうですがボクは初めてでした。
「途中、どこにたどり着くのか不安になったけど、最後の銃声で「みんな我が子」という題名にも納得したな。アーサー・ミラー、やっぱりスゴイね。」
「うん、戦後戯曲の古典やね。母親役の女優さんが素晴らしい。普通、父と子の物語になってしまうんやけど、そこに揺さぶりをかける演技やった。今まで見た中では一番よかった。」
「責任を回避して戦後を生きる父親、戦場での経験を忘れられないにもかかわらず、弟の恋人を愛してしまっていることに苦しむ息子、典型的な戦後文学やろ。」
「うん、そこに、ラリーの遺書。」
「うん、そこから、一気に展開するよな。」
「真実を伝える神の言葉やな。ギリシア悲劇の骨法やね。この芝居、いろんな意味で古典的やねん。」
「それにしても、役者が上手いねえ。特に、お母さん役の存在感。」
「うん、日本の劇団のも見たことあるけど、ちょっと比べられんな。彼女の演技で、一気に立体化していくもんね。」
「このライブやけど、ボクはカメラの位置を動かさない、今日の映像が、なんというか、かえって映画的な印象で面白かった。」
「多分、映像化について、かなり意識的な演出やろうね。たしかにうまいね。」
「役柄に肌の色を気にせんのもスゴイなあ。」
「うん、それが演劇いうことやね。」
大阪駅の地下2階 の、ここに、こんな場所があると初めて知った繁華街の居酒屋での会話です。
 いつもことですが、 入口君 との見たあと会話は楽しいですね。
 それにしても 「みんな我が子」 というこの戯曲、戦場で死んでいった、あるいは、これからも死んでいくであろう兵士たちが、 みんな誰かの子どもたちであること の意味を、もう一度思い出させてくれる作品でした。
 いつまでも古びない アーサー・ミラーの戦争批判 、素晴らしい 傑作 ですね。 演出 イヴォ・ヴァン・ホーヴェ も素晴らしい。 拍手!
作 アーサー・ミラー
演出 イヴォ・ヴァン・ホーヴェ
キャスト
ブライアン・クランストン(ジョー・ケラー)
マリアンヌ・ジャン=バプティスト(ケイト・ケラー)
パーパ・エッシードゥ(クリス・ケラー)
トム・グリン=カーニー(ジョージ・ディーヴァー)
ヘイリー・スクワイアズ(アニー・ディーヴァー)
2026・06・20・no118・大阪ステーションシネマno003



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最終更新日  2026.06.26 08:45:58
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