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4月に出産した息子の3ヶ月検診に行ってきました。もう少し待てば、無料で区の検診を受けられるようなのですが、少しでも心地よい環境で受けたい~と思い、3000円払って、マタニティクラスでもお世話になった山本助産院で隔月ごとに行われている検診にいってきました。検診では、まず体重、身長、胸囲、頭囲などを測ってから、お医者さんの診察を受けます。その後は、マタニティクラスの同窓生とおしゃべりし、お医者さんとの質疑コーナーにも参加してきました。息子は体重を測る段階から大泣き。診察後は帰るまで、ずーーーっとおっぱいから離れませんでした。普通は、1歳くらいになっていろいろわかるようになると泣くのだとか。そういえば、ほかの3ヶ月検診の赤ちゃんたちはみんなおとなしく、にこにこしている子もいました。助産士さんに、「もういろいろわかるのね~」とやさしく声をかけていただきました。体重は出生時の3500グラムから5700グラムに、身長は48センチから65センチに。身長の伸びが急激すぎて「ありえない」とかで、3回も測りなおしをし、最後にはお医者さんが「最初の48センチというのが間違っていたのだろう」とまで。でも本当に、毎日びっくりするくらいにょきにょき伸びていってます。
2010.07.24
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ロルフィングとムーブメントの講師、ケビンとカリンを案内して、ハイキングに行ってきました。二人の希望は、都心からあまり離れていなくて、緑がゆたかで、ゆったりできて、できれば温泉のあるところ。前日にガイドブックを何冊も調べ、藤野を選びました。中央線快速で高尾まで行き、普通電車に乗り換え。高尾を離れたとたん、おとぎばなしに出てくるような、たおやかな山並みが窓から見えてきました。とたんに、からだがふーーっとゆるんでいきます。表情もゆるんで、あまりの変化にカリンに笑われるくらい。ああ、こういうところに来たかったんだなあ、と気づかされました。緑と水の豊かな藤野は、町ぐるみで芸術にとりくんでいます。町のそこかしこに、藤野在住のアーティストたちによるオブジェがかざられ、泊りがけでアート・ワークショップのできる「芸術の家」もあります。全国に数校しかないシュタイナー教育の学校があり、もちろんオーガニックのレストランも。温泉は2箇所あって、どちらも源泉かけ流し。春の山並みと渓流をながめながらてくてくと2時間半ほど歩き、温泉へ。あまりの心地よさに、「いつか藤野に引っ越そうか」とウォレスと相談してると、「それはいい。そうすればまた僕たちもあそびにこれるし」とケビン。だいたいはウォレスはケビンと、私はカリンと二人組みになって、ボディワークのことや夫婦間のコミュニケーションのとり方など、いろんな話をしました。年齢や経験の差にもかかわらず、とっても親密であたたかな空気の流れる、至福の1日でした。しょっちゅう会えなくても、こんなふうに気持ちの通い合える友人が地球上にいると思うと、ふっくらした気持ちになります。
2009.04.18
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今日ロルフィングの10回目を終えたクライアントさんから、とてもよいヒントをもらいました。毎回、日常生活でできるエクササイズやからだの使い方についていろいろと質問してくださった方で、私もいろいろと考えてアドバイスしていました。たとえば、立っているときに体重移動をしてみる、座っているときに骨盤をゆらゆらする、寝る前にふとんのなかで尾てい骨をうごかしてみるなど、ほんとうに小さなことなのですが、派手なエクササイズを月に2、3回やるより、毎日ちょっとしたことをしていったほうが、確実にからだが変わっていくし、セッションの効果も持続します。そうしたエクササイズやからだの使い方は、はじめのうちは意識的にしなければならないけど、いったん習慣になってしまえば、「もうそうしていないと気持ちが悪い」というふうになってきます。そうなってしまえばしめたもの。からだはどんどん勝手に整っていってくれます。でも忙しかったりすると、この「毎日ちょっと」があんがいむずかしい。今日のクライアントさんも忙しい毎日のなかでいろいろと模索してくれていました。夜、顔のお手入れをするとき、ほとんどの女性はまず化粧水をつけてから乳液をつけますよね(私はずぼらなので1種類のクリームしかつけてないのですが(^^;))。それも、化粧水をつけたあと、すぐに乳液をつけるより、しばらく時間をおいてなじませたほうがよい、といわれています。このしばらくの時間を利用して、毎晩、尾てい骨のエクササイズをつづけているそうなのです。時間にしてほんの5分ほど。これだけで、背中がやわらかくなるのを感じるそうです。この感じになれていけば、もうやらずにはいられなくなってきます。こんなふうに日常生活にうまくとりこむ仕掛けをつくっておくと、上手に習慣がつくられていきますね。(^^)
2009.04.12
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2ヵ月半ぶりに、タンゴレッスンのアシスタントに行ってきました。京都出張の間に、生徒さんの顔ぶれが変わったり、スタジオの内装が変わったりと変化がありましたが、新進ダンサーの恵太先生はあいからわず元気に健気にレッスンをつづけておられました。久しぶりにはくハイヒールも新鮮な感じ。ワークショップで学んだ身体感覚(ツノやシッポやお魚のイメージ)を使いながら、バランスをさがしていきました。タンゴにはいくつかのスタイルがあるのですが、無駄な力を抜いて、自分の芯と相手の軸を感じながら動く、という点ではみな共通しています。ロルフィングで求めるからだの使い方にとても似ているので、私はもっぱらその点を生徒さんにアドバイスするようにしています。うまく踊らなきゃと思うと、どうしても力が入ったり、相手とのつながりがお留守になったりしてしまう。もっとラクにたのしくタンゴを踊れるお手伝いができればうれしいな~と思っています。
2009.04.08
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本棚のスペースがせまくなってきたので、思い切って古い本を200冊ばかり処分しました。学生時代から持っている本や新しく買いつづけている本数百冊のうち、どうしてもとっておきたいものを残し、まだ比較的きれいなものはブックオフ、シミやヤケがひどいものは「ありがとう」を言って資源ごみに。どの本も、読んだときの気持ちがくっついていて、手放しがたい。夢中で読んだ当時のことを思い出したりぱらぱらめくったりしながら選別していったため、かなり時間がかかってしまいました。そのかいあって、いま本棚はすっきり。見た目にも気持ちがいいし、2重につみ重なっているところもないので取り出しやすい。仕事をする気もわいてきます。本は中毒といっていいくらい好きで、外出すると、いつもつい2、3冊を衝動買いしてしまいます。以前は狭い部屋がほんとうに本に占領されていました。引越しするときも、荷物の半分は本。非効率だな~と思いながらもそれぞれの本に対する思い入れがあってなかなか捨てられなかったのですが、あるとき、整理術の本で、「そういう気持ちはわかるけれど、筋肉質の本棚にしたほうが自分にとってもよい」という記述を読み、それから定期的に整理するようになりました。ただの文章であっても、だれかに気持ちをわかってもらうと決心がつくものですね(^^)。それでも、いつかは心おきなく本をとっておけるよう、図書室のある家に住むのが夢です。
2009.04.08
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翌朝、障子戸をあけてみてびっくり。桜はまだ3分咲きでしたが、吉野のお山全体がみわたせて、なんとも贅沢な景色。桜が満開になったらほんとに桃源郷のようになるんだろうなと、しばらくぽかんと景色をながめていました。チェックアウトしたあと(料金は5500円でした。よかった~)、宿に荷物をあずけて奥千本までバスであがりました。上の方は、みごとな雪景色。雪を踏みしめながら神社のまわりを散策したあと、ハイキングコースをたどって里へおりていくことにしました。おりていくごとに雪がだんだん少なくなり、かわりに桜のつぼみのふくらみがめだってきます。満開の豪華な桜景色ではないものの、今にも花開きそうなつぼみの赤がそこはかとなくあたりの空間を色づけていて、それはそれで、なんともいえない美しい景色でした。この前夜祭のような、「本番まであと少し」という感じが私はとても好きだったりします。満開ではないおかげで人出も少なく、ゆっくり散策を楽しみました。
2009.04.02
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京都でのワークショップの帰りに、ウォレスをつれて、桜で有名な世界遺産の里、吉野によってくることにしました。以前よしもとばななさんの小説で、吉野のお山に咲きほこる桜を見る場面を読んで、以来ずっと行きたいと思っていたのです。本田直之さんの本で「旅行の予約は早めにしよう」という記述を読んで「そのとおりだよな」と思っていたにもかかわらず、当日まで宿が決まらず、ワークショップのお昼休みに、まわりのみんなに心配されながらあちこちに電話をかけて空きを探すていたらくになってしまいました。幸い、1件、民宿に空きがあったのですが、桜の季節ということで料金は1人1万円。高いな~、とちゅうちょしていると、「お夕飯の時間に間に合わないようですから、そのぶんお値引きしますよ」と。「ほ、ほんとですか。ありがとうございます。それで、おいくらになりますか?」「それはちょっとわからないですけど」「・・・・・」ほかの宿を探す時間もないし、とりあえず行っちゃえ、7000円くらいにしてくれるとうれしいな、と思いながら、ワークショップが終わった夕方、吉野に向かいました。駅弁をほおばりながら2時間ほど電車にのって吉野神宮駅に着き、民宿の人が手配してくれたタクシーで宿に。あたりはまっくらでしたが、曲がりくねった道のところどころで桜の木がライトアップされていて、全体像はわからないものの吉野気分が盛り上がってきました。その日はお風呂に入って、ウォレスに「今日の旅行のばたばたした様子をみて、また君のことがよく分かった気がする」とか言われながら、ふかふかの布団で休みました。
2009.04.01
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英語コーチのマックス石田さんが本を出版されました。マックスさんとは、コーチングの通訳の仕事で知り合い、以来とてもお世話になっています。やさしくておだやか、かつパワフルなお人柄で、ご一緒しているだけでこちらの気持ちまで充実してくるような方です。マックスさんはもう何年間も大人気をほこる英語学習メルマガ「英語リーディング筋トレ―これで英字新聞も怖くない!」を発行されているのですが、その内容が文庫本にまとめられました。今日から3日間、「特典つきAmazonキャンペーン」があります。↓マックスさんからのご案内です。(^^)---------------------------------------------------------●豪華特典つきAmazonキャンペーン!(3月23日より3日間限定)ついに、人気メルマガが文庫本になりました。Amazonキャンペーン中にご購入頂くと数十万円のあるコンテンツをダウンロードできます。「まぐまぐ大賞2008 語学・資格部門 1位」のメルマガである「英語リーディング筋トレ―これで英字新聞も怖くない!」が文庫本になりました。------------------------------------------★「1日1行!英字新聞リーディング」(学研)(浜口直太監修、マックス石田著)------------------------------------------マックス石田です。英語力を短期間で劇的に向上させる秘訣をご存知でしょうか?英語を学んでいる人が、これがわからず、悩み葛藤しています。しかし、英語をマスターすることは難しいどころか、意外に簡単なことなのです。英語習得においては、インプットするところに成功の鍵があります。つまり英語を繰り返し聴き読むことが習得の基本であり、英語マスターの秘訣になるのです。いちいち日本語に訳さず、自然と覚えるまでありのままの英語を何度も何度も――。高校1年生でも40日間で英字新聞が英語のまま読めるように作られています。是非、この機会に「1日1行!英字新聞リーディング」をお読み下さい。-------------------------------------------- ■豪華特典提供者--------------------------------------------★マックス石田(本人)★鳥居祐一さん(著者)★マイケル・ボルダックさん(トップコーチ、著者)★堀江信宏さん(国際ビジネスプロモーター、翻訳者)★マツダミヒロさん(著者)★松宮義仁さん(著者)★堀内伸浩さん(著者)★棚田克彦さん(著者)★市川浩子さん(著者)★丸山純孝さん(著者)★株式会社エス・エス・アイ様(脳力開発会社)★クレア&イチローさん(セミナー講師)★奥村美里さん(通訳者)★井口晃さん(同時通訳者)-------------------------------------------- ■豪華特典申込み--------------------------------------------ぜひ、以下のURLを<すぐに>クリックしてください。期間限定の豪華特典がついているからです。特典はこちら→ http://www.max-ishida.jp/メルマガのお申し込みはこちら→ http://www.customer-respect.com/mag_registration.html
2009.03.23
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ジム・アッシャー氏によるクレニオセイクラル・ワーク、レベル3の3日間ワークショップに参加しています。アメリカのアプレジャー・インスティテュートでトレーニングを受けたときは、骨のモティリティ(骨に内在する微細な動き)に焦点をあてていましたが、ジムのクレニオでは、より膜のほうに焦点が当てられるようです。ジムに手を添えてもらって鼻の奥にある「篩骨(しこつ)」という骨にワークしているとき、ふっと骨の固体感がなくなって、うにーっとやわらかい膜が感じられました。そこにある顔は同じなのに、突然、質的に別のものに変化したかのよう。篩骨(しこつ)の近くには嗅神経がとおっています。また、眼窩(目玉のおさまっている穴)の一部を形作ってもいるので、この骨を自由にすることによって、嗅覚や視覚に効果が期待できます。その後、頭の中で右脳と左脳、大脳と小脳を分けている鎌とテントの膜にもワークしました。いつもとはまた少しちがうフォーカスでワークしたりされたりすることで、自分の頭に対してもまた新しい感覚が得られて、楽しい初日でした。
2009.03.20
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京都でのロルファー養成コース・ユニット2も残すところ1週間となりました。講師のジム・アッシャー氏は、再来週、東京に移動して、子どものためのロルフィングの企画に協力してくれます。3月24日(火)午後、北区赤羽に全国の公式認定ロルファーがつどい、ジム・アッシャー氏の監督のもと、子どもたちそれぞれに30分ほどの施術を行います。施術費は無料です。ジム・アッシャー氏は、アスリートや一般の人々への施術だけでなく、幼児へのすぐれたワークで知られています。障がいを抱えた子どもへのワークにも定評があります。キッズ・ロルフィングには、子どものスムーズな成長をうながす効果があります。小さいときにちょっと転んだりぶつけたりした衝撃が、のちのちまで姿勢や身体の使い方に影響してくることがよくありますが、やさしいタッチでその影響を取りのぞいておくことで、すこやかな発達がうながされます。会場で施術を受ける0才から7才の子どもたちを募集しています。参加をご希望の方はこちらまでご連絡ください。ikejimayo@yahoo.co.jpくわしくはこちらをごらんください。http://www2.odn.ne.jp/bodywork/kidsrolfing.html
2009.03.08
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メンタルセラピストの溝口耕児先生が、新刊を届けてくださいました。前著よりもさらにふみ込んだ内容で、人それぞれがもっているそのときどきのバイオリズムにそった行動のしかたについて書かれています。たとえば、私の場合、3月は「成長」の時期。2月にまいた種が芽吹きはじめるタイミングとのこと。新しいことを始める好機になるようです。バイオリズムによると、どの人にも思い切り成長できる時期と、じっと耐え忍ばなければならない時期が交互におとずれるそうです。いずれにせよ、大切なのはあきらめないこと、そのときどきでベストをつくすことなんだよ、ということが本全体に記されていて、とても元気のでる本です。3月9日(月)までamazonキャンペーンが行われています。------------------ご案内---------------------今回キャンペーンにご参加いただいた方には、飛びっきり豪華な下記2大特典をご用意いたしました!もれなく全員に無料プレゼントいたします!特典内容は下記の通りです☆特典1.音声ファイル「バイオリズムの活用術特別編」 ~本では書ききれなかったバイオリズムの 活用術を溝口耕児が語ります~特典2.PDFファイル「2009年の日本と政治の行方」 ~バイオリズムから見て2009年の日本はどうなるのか~amazonキャンペーンに参加して特典を手に入れるには下記ページよりご参加下さい。http://www.ask-bio.com/amazon--------------------------------------------
2009.03.06
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京都でのロルファー養成コース・ユニット2も5週目をむかえ、今日は10回シリーズの7回目を終えました。7回目は、身体の深部を扱う最後のセッション。ここまでくれば、ひと安心です。ユニット2では、受講生がペアになってお互いに10回シリーズを施術しあいます。週に2~3回というハイペースで施術を受けつつ、新しい知識と技術を学んでいくので、頭も身体もくたくたになります。とくに身体の深部に触れる4回~7回では身体の変化が大きく、精神的にも不安定な状態になりやすいため、クラス内でもめごとが起こりやすいコースでもあります。私がアメリカでコースを受けたときも、クラスで泣き出す人、ケンカする人、ひどく落ち込む人、やたらとケガする人など、ふだんの10倍くらいの密度で日々が過ぎていく感じでした(私も何度も自転車で転んでムチ打ちになったりしてました)。そのときと比べると、今回の京都のクラスは、それぞれに葛藤はあるだろうにしても、受講生が互いにたすけあいながら落ち着いた雰囲気が保たれています(アメリカでの混乱を経験したあとでは、さすが和を尊ぶ日本人!と、拍手したいくらい)。講師のジムがアドバンスト・コースも教えている先生だけあって、内容はかなり高度。今日は、口腔内や鼻腔内も含め、頭部と顔面にあるいくつかの骨を微細なワークでリリースしていきました。頭部をリリースすると、セッション6までに積み上げてきた身体の変化がすっとひとつにつながり、身体がおどろくほど開いて伸びてきたりします。受講生みんなの変化を見て、私の目もうれしい一日でした。
2009.02.24
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ひきつづき、本の紹介です。溝口メンタルセラピストスクールを主催されている溝口耕児先生の最新刊が出版されました。『あなたの仕事がうまくいく12の才能』溝口耕児フォレスト出版http://12gifts.jp/amazon/明日までに上記のサイトからアマゾンで購入すると、音声ファイルの特典がプレゼントされるそうです。溝口先生とは、昨年12月のマスターマインドセミナーでマイケル・ボルダック氏の通訳をつとめたときに、お話させていただきました。その場にいるだけで、「あら、あの人は誰だろう」と注意をひかれるような、なんともいえない暖かいオーラを発している方でした。セミナーでの講演もその人柄があふれでていて、「あんなふうに話せるようになれたら最高だなあ」とつよく思いました。ロルフィングのセッションのため今日、京都の出張から一時帰国してみたら、この本が自宅に届いていて、うれしい驚きでした。自分のタイプを見極めるという内容ですが、行間から先生のユーモアあふれるお人柄がにじみでていて、とてもたのしく読める本です。
2009.01.30
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フリーアナウンサー&ビジネスボイストレーナーの倉島麻帆さんが、初めての本を出版されました。倉島さんは、私が通訳を務めたコーチング・セミナーを受講していらして、セミナー後の懇親会で、通訳をする際の発声方法やカツゼツのアドバイスをくださいました。ご本人も、ほれぼれするような声の持ち主です。『みるみる話し上手になる本~あなたの「声力」を磨く実践トレーニング』(倉島麻帆著/誠文堂新光社/1,575円)⇒ http://www.kurashimamaho.com/campaign/倉島さんのアナウンサーとしての実体験や、セミナーで教えられている内容のエッセンスがギュッと詰まった一冊。自分本来の声になる「腹式呼吸」や「滑舌・発声」、「表現力のトレーニング」「笑顔トレーニング」や、自分に似合う色がわかる「カラー診断テスト」、「相手の心に残る 自己紹介作成シート」も付いています。この本を1月29日(木)の0時~24時にアマゾンで購入すると、倉島麻帆さんの人気セミナー「あがらずに人前で話すには&ボイストレーニング」のレッスン音声がもれなくもらえるそうです。「さらに、希望者の方には、2月19日(木)19時~21時に東京・王子で開催される倉島さんの「話し方&笑顔」実践セミナーに無料でご招待!(こちらは抽選で50名様までとなります)」京都出張中でなければ私もぜひ応募したいです~。ぜひご利用ください。
2009.01.29
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ロルファーとしていちばん身につけなければならないことは何か。 知識や手技も大切なのですが、それと同じくらい、あるいはもっと大切なこととして、自分のからだを感じる能力があります。たとえば、肩こりに悩むクライアントさんの肩をゆるめたいと思ったら、まずは自分の肩が持っている緊張に気づいて、それをゆるめた状態で施術する必要があります。背筋をすっと伸ばしてあげたい、と思ったら、まずは自分の背筋をできるだけしなやかにしておく必要があります。施術者のからだの状態は、施術を受ける人に自然と伝わっていくからです。また、自分のからだで感じて理解していると、他人のからだを見る目もより養われていきます。なので、ロルファーにとっては、自分のからだを感じるエクササイズも大切な訓練のひとつです。そこで、一週間のあいだ、ほぼ毎朝20分間、フランスのロルフィング講師、ウベア・ゴダールが考案したエクササイズを紹介させてもらいました。もともとは、3年前にライエルから教わったエクササイズ。それ以後、ウベアから何度か直接学んだり、自分でクラスを教えて練習を繰り返したりしてはきたものの、師の前でクラスを教えるのはやはり緊張します。「最善をつくすしかないや」と思い切ってやりましたが(どきどきしながらも)、1週間が終わってライエルから「ここまで成長していて、すごく感銘を受けましたよ。もしあなたが望むなら、将来はとてもよいムーブメント講師になれると思いますよ」と、思いがけない言葉をもらい、うれしいのを通り越して恐縮してしまいました。ともかく、クラスの役に立ててよかったです。来週からは、ジム・アッシャー先生が、いよいよロルフィングの10シリーズを教えてくれます。
2009.01.23
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トラウマ・ワークショップ最終日です。ソマティクス・エクスペリエンスでは、小さなトラウマの解消をディスチャージと呼びます。トラウマというと比較的大きな感情の解放を意味する「カタルシス」が思い浮かびますが、ディスチャージがカタルシスと異なるのは、それが、その人自身がコントロールできる範囲内で穏やかに起こる反応であることと、そのため、再トラウマの危険がきわめて少ないことです。かつてアメリカでは、ロルフィングでも大きな感情の解放が積極的に行われていた時期がありました。反応が激しいのでその場での満足感や、なにかが起こったという感じは得られるのですが、その後の経過を観察してみると、肝心の症状はほとんど改善していないか、かえって悪化していることがほとんどでした。不安や緊張、恐怖感など、トラウマの症状は、自律神経の過度な緊張から生じてきます。この緊張を解消し、自律神経を穏やかなレベルに引き戻すことが治癒につながりますが、カタルシスでは、緊張のレベルが下がるどころかかえって上がっていってしまう、というのがピーター・ラビン博士の考え方です。まずリソースの鍋をしっかりつくりあげ、そのなかにおさまる分量だけのトラウマを少しずつ調理していくことで、自律神経にためこまれた緊張を徐々に解消していくのがディスチャージです。まだるっこしいようですが、だからこそきわめて安全で、本当の意味で私たちの心身をしなやかに強くしていってくれるワークだと感じました。博士の著書『心と身体をつなぐトラウマ・セミナー』では、子どもが転んだときや怖い思いをしたときなど、小さなトラウマを受けたときの対処法も紹介されています。子どものプロセスにじっくりつきあい、神経の緊張をディスチャージする時間を与えてあげることがなにより大切とのことです。読んでいるだけで、自分の子どものころのトラウマまで癒されるような気がします。お子さんをお持ちの方には大おすすめです。
2009.01.21
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トラウマに対処するにはどうすればいいか。まずいちばん大切なのは、自分のリソースを増やすこと。リソースとは、自分を心地よい気分にさせてくれるもの、ほんわりと温かい気持ちにさせてくれるもの、あるいは元気にしてくれるものです。自分の好きなもののことをイメージして、そのイメージがからだにもたらしてくれる感覚をゆっくり味わいます。これをくりかえしていると、だんだんと自分の許容量が広がり、トラウマに対するより抵抗力がついていきます。リソースを感じて準備ができたら、トラウマにちょっとずつ取り組んでいきます。その際、一番大事なことは、大きな塊ではなく、ごくごく小さなかけらをとりだして取り組み、解消していくこと。からだのなかでいやな感じがするところを意識します、あるいは、不安を感じる方向に意識を向けてみます。とくに何もない場合は、なにかいやな経験を思い浮かべてみます。からだの中に起こってくるいやな感じを無視したりふりおとしたりせずに、じっと観察します。観察していると、しだいに感覚が移り変わってきます。感覚が大きくなってきてしまったら、飲み込まれてしまわないよう、足の裏を感じ、自分の軸を感じて、リソースの感覚を思い出します。観察しているうちにいやな感覚がおさまり、小さなかけらが解消されたときには、自分のリソース、許容量がひとまわり大きくなっています。2日目は、いろいろなやり方でこのエクササイズをくりかえしました。
2009.01.20
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京都で、ロルファーを養成するユニット2トレーニングがはじまりました。1週目は、ロルフィングとロルフ・ムーブメントのエッセンスを学びます。講師は、私のユニット3トレーニングの師でもあったライエル・キーン先生。通訳に日本最初のロルファーである幸田さん、アシスタントに日本最初のロルフィング講師候補の田畑さん。そうそうたる面々にかこまれて、私はこの週、セカンドアシスタントをつとめました。朝から晩までみっちり講義と実技があるので、夜にはぐったりなのですが、毎日、充実しています。じつは京都に着くなり十数年ぶりに風邪を引いてしまい、中盤はふらふらでしたが、そんな状態でもクラスにいると気持ちが充実してきます。この週では、ロルフィングの背景にある5つのプリンシプル(原則)を学びます。1、全体性(個々のパーツではなくその人の全身・全体を扱う)2、適応性(変化を受け入れる力がからだにあるか)3、サポート(変化を支える力がからだにあるか)4、パリントニシティ(2方向への伸びと広がり)5、終結(変化をクライアント自身のものにする)ライエルは知覚(五感)を使いながら、身体の構造(姿勢)を変化させていく手法を示してくれました。どういうふうにものを見るか、聴くか、体感するかによって、姿勢や動き方が驚くほど変わります。たとえば、どこか1点を集中してみているときと、広く風景をとらえているときとでは、身体の形も大きく違ってきます。田畑さんのデモは、いつもながら繊細で心地よく、魔法のように受け手のからだが楽に自由に動くようになっていって、見ていてとても気持ちのいいものでした。
2009.01.19
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今日の授業の目からウロコ。人や動物は、危険な状況におちいると、次の3つの反応を示します。1、まわりの人に助けを求める(Social engagement)たとえば、夜道でだれかに襲われたときに他の人に助けを求めたり、赤ちゃんや子どもは不安になったときに母親のなぐさめを求めたりするのは、脳の中でこの反応を起こす神経のはたらきとのこと。この反応はほかの哺乳動物にも見られます。カリフォルニアで大規模な山火事が起こったとき、鹿たちが一箇所に固まって身を寄せ合いながら火が静まるのを待っていたそうです。生理学的にも、哺乳類は社会や仲間との関わりがないと生きていけない。なんだかロマンを感じます。2、戦うか、逃げるか(Fight/Flee)まわりから助けが得られなかった場合、次に見せる反応は、危険に立ち向かっていくか、あるいは逃げるかです。そのどちらもうまく行かないと、第3の反応が発動します。3、凍りつき(Freeze)危険による死の恐怖から逃れるため、感覚をマヒさせます。野生動物は、敵に襲われると、ひきさかれる直前にぐったりとします。そうなることで、するどいキバでかまれても、あまり痛みを感じずにすみます。ときには、ぐったりした獲物に興味を失い、敵が離れていってくれることもあります。そうやって生き延びた場合、野生動物は、ぶるぶるっと身震いをしてから立ち上がって逃げてゆきます。この「ぶるぶるっ」が、とても大きな意味を持っています。凍りつくことによって神経系にためこまれた緊張を、この「ぶるぶるっ」で振り落としているのです。野生動物はこの「ぶるぶるっ」を本能的に行っているのですが、人間の場合は、かしこすぎる脳がじゃまをしてこのプロセスをふまないため、神経系に過度の緊張がたまったままになり、それがトラウマとなります。
2009.01.19
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成田空港にロルフ・インスティテュートの Lael Keen 先生をお迎えに行ってきました。14日からの3日間、東京でロルファーを対象にトラウマ・セラピーのワークショップ、来週は京都で5日間、ロルファー候補生たちのトレーニングで教える予定です。私は東京では通訳、京都ではアシスタントをつとめることになっています。Lael はアメリカ人ですが、いまはブラジルの南端にあるフロリアナポリスという、イルカが泳ぐビーチに囲まれた緑豊かな島に夫と小さな娘とともに住んでいます。私はロルファーになるためのユニット3トレーニングをそこで受けました。Lael とはそのとき以来、2年半ぶりの再開になります。ロルフ・インスティテュートの講師をもう15年もつとめているベテラン先生ですが、エレガントな雰囲気ながらとても気さくでキュートで笑顔の素敵な人です。今回のワークショップで教えてくれるソマティック・エクスペリエンスというトラウマ・セラピーは、過去の出来事の再現やカタルシスを使う手法と大きく異なり、おだやかで安全、かつ本質的なトラウマ解消がのぞめる活気的なメソッドです。基本となる考え方は、トラウマは過去の出来事ではなく、神経系に過剰なエネルギーがとじこめられた生理現象であるということ。ワークでは、クライアントに過去のつらい体験を打ち明けさせるのではなく、トラウマによって溜め込まれたエネルギーを、おだやかにからだに働きかけながら開放していきます。このワークをどうロルフィングに生かすのか。楽しみです。(^^)
2009.01.12
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今日は、神楽坂でロルフィングの施術をしてきました。帰り道、満月がぴかぴかに光り輝いて、ものすごくきれいでした。冬の月は見ごたえがありますね。来週末からしばらく京都滞在なので、盆地の寒さにそなえて、帰り際にダウンコートを会に行きました。ダウンコートはあたたかいけど、ぼってりするのが難点。腰周りがすっきり見えるものを探していたところ、2件目のお店でデザインの良いものをいくつか見つけ、次々、試着しました。店主のおにいさんがとても頼りになる人で、「それはかわいいね」「あなた、黒は似合わないね」「ほわんとした感じのが似合うみたいだね」「それは合うけど使う場面がかぎられるかも」と的確なアドバイスをぽんぽんとくれます。おかげで、気やすくてデザインもすっきりかわいい、大納得の1枚に決定。気持ちよくお金を払いました。おまけに、「このコートには、こういうふうにマフラーでアクセントをつけるとすごくよくなる」と、売り物のマフラーを1枚プレゼントしてくれ、結び方までていねいに教えてくれました。うんちくのすばらしさに感心していろいろ話を聞くと、やはりそうとうのこだわりをもって服を仕入れているようす。「最近はゴミみたいな服が増えて、素材やデザインのしっかりした服が売れなくなってねえ」と嘆かれていましたが、そのうちまた反動で、ちゃんとした服を求める人が増えるのではないかと思います。今年の買い物のテーマは、「本当にほしいもの、よいと思うものだけを買う」。まずはよいスタートとなりました。
2009.01.11
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いつもは年始も変わらず仕事をしているのですが、今年は1日から今日まで、お休みにしました。いつもつっぱしっているより、たまにはゆっくりして、気分をリセットしたほうがよいな、と思ったのです。夫のウォレスはクリスマス前から用事でアメリカに行っているので、一人の時間がたっぷりあります。年賀状も1日から書き始めたのですが(^^;)、相手の方一人一人の顔を思い浮かべながら、ゆっくり楽しくメッセージを書くことができました。あとは結局、たまっていたパソコン仕事をしたり、たまった洗濯物をかたづけたりしてほとんどの時間をすごしましたが、今年の抱負も考えました。昨年いっぱい、ロルフィングの施術の合間に通訳をしながら学んだコーチングのメソッドを応用して、1月1日と2日は、自分のほしいもの、望むこと(What)を考え、3日目はなぜそれがほしいのか(Why)を考え、4日目の今日はどうやってそれを実現するか(How)を考えて、ノートに書き出しました。書いてみて気づいたのは、やり方はけっこうわかっているのに、こわかったり気後れしたり面倒がったりして、やれていないことがある、ということ(宣伝とか引越しとかブログの更新とか(^^;))。一方で、あれこれ考えずぱっとやれていることもあります(海外研修に行くとか)。自分のほしいもの、ほしい理由がくっきりしていればいるほど、行動は起こしやすくなる。目の前のことに一生懸命になっていると、あっというまに日々がすぎさってしまいます。それはそれで充実しているのですが、今年はときどきゆっくりと自分がなにを望むのかを考える時間をとっていこうと思います。
2009.01.04
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ふと思いついて、クリスマス中に来てくださったクライアントさんに、シルクの5本指ソックスをプレゼントしました。私が愛用しているソックスで、これをはいているとすごく快調なので、折にふれいろんな人に勧めたり一方的にプレゼントしたりしています。ところが、今日はクライアントさんからもプレゼントをいただいてしまいました。ロルフィングのクライアントであり、マイ農家でもある三崎口のエコファーマー「たかいく農園」さんのホームページを、数ヶ月前、私のホームページのリンクに追加したのですが、それを見た別のクライアントさんのお母さんが野菜を注文してたいへん気に入ってくださり、私にまでお礼にといって、すごくすてきなハンカチを届けてくださったのです。ホームページにリンクを貼っただけなのにそんなにしていただいては、と恐縮したのですが、ありがたくちょうだいしました。レースのモチーフがのった、ほんとにすてきなハンカチです。こんなハンカチがあるんですね。ありがとうございます。「マイ農家」という言葉は、先日、通訳として参加したマスターマインドセミナーで、講師の一人、鶴岡秀子さんから聞きました。いろいろと自分専用の「マイ~」が増えてきているが、これからは、生産者と消費者が直結した「マイ農家」が必要とされてくるのではないか、かつてはみんな農家の顔を知っていたけれど、流通の発達でそれが失われ、いままたインターネットの発達で産地直送がひろまりつつある、ものごとはそんなふうに、直線ではなく、行きつ戻りつしながら上昇するスパイラルとして進んでいく、というお話でした。そんな話を思い出し、各家庭がマイ生産者からの食材を楽しむ未来を空想しながら、今日もたかいく農園の白菜をつかったイカのゴロ煮を食べています。
2008.12.23
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今日は、朝7時に家を出て、東京と横須賀と三崎口でロルフィングのセッションをし、夜10時半に帰宅しました。いつもはもっとのんびりペースでセッションをしていますが、今日はもろもろ重なって、長い一日になりました。私はかなりの宵っ張りなので、夜遅いのはへっちゃらなのですが、その分ねぼすけなので、朝7時に家を出て1時間以上通勤電車に乗るのはかなりの覚悟を要します。運良く座れたのですが、それでも次第に重くなってくる車内の空気に、途中から逃げ出したくなりました。あの満員電車だけはどうにも慣れません。こんなことを書くと毎日通勤している人に「甘ったれ」と言われそうですが(そしてそのとおりなのですが)、まだ翻訳専業だったその昔、2週間、派遣の仕事で通勤したときにストレスで激やせしたことがあります。以来、この通勤をさけるためなら、どんな不安定さもがまんできる、と自営業の道に突き進んだのでした。今日一日のなかでたいへんだったのはその通勤部分だけで、ロルフィングのセッション自体は、いつもながらクライアントさんの身体の変化に改めて目を開かされる思いで、とても充実していました。ラストの三崎口の農家では、とれたての立派なキャベツを1玉いただきました。いつもありがとうございます。
2008.12.22
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この数ヶ月間、ほぼ毎日、サンマを食べ続けました。まだまだ旬ですし、安くておいしいのですが、数ヶ月間毎日となると、ちょっと苦しくなってきます。なぜそんなことになったかというと、夫のウォレスが毎日、うれしそうに買ってきては焼いてくれるのです。あんまりせっせとやってくれるので、「あきた」とは言いにくい。一生懸命、食べています。日本に着たばかりのころは、「頭の付いた魚の料理なんて始めて見た」と気持ち悪がっていたウォレス。だんだん、慣れて味をしめるようになり、いつごろからか、自分でも買って焼くようになりました。最初のうちは、焼きすぎて、コゲだらけのパサパサのサンマが出てきました。それでも「おいしい、おいしい」とほめていたら、どんどん上手になって、いまでは私よりもうまく焼けるくらい。ふっくら、ジューシーなサンマを食卓に出してくれます。こんどは鍋料理を教えようかな。
2008.12.21
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このところ、知り合いの本の紹介が多いです。知り合いがどんどん本を出している、というか、本を出す人に知り合いが増えている、というか。外に向かって何かを発信しようとしている人たちに囲まれているのは、とても刺激になります。著者の加納さんは、私の通訳のクライアントさんです。NLPプラクティショナーとして長い経験と実績を持っている方ですが、いつも熱心に学びつづけ、行動されています。その姿勢にふれていると、通訳をしているこちらのほうが勉強になります。(最近は、生活のために仕事をするという発想をやめて、勉強になる仕事ばかりを選ぶようにしています。ロルフィングの仕事も、まさに1回1回のセッションがクライアントさんからの学びなので、とても楽しいです。収入は翻訳専業時代よりはちょっと減っていて、かつ行きたい研修へは費用の糸目をつけずに行ってしまうので、苦しいといえば苦しいですが、まあそのうちなんとかなるか、と思っています。)↓本の紹介文です。 ---------------------------------------------------------人は一日約3万回の自問自答を繰り返しているといわれています。 「今日は何を着ていこうか」「今朝は何を食べようか」電車に乗るとき「どのあたりに立とうか、バッグは肩にかけるか手に持つか」など、私たちの一日は問いかけ、思考、答えの繰り返しなのです。大切なのはその問いかけで、無意識でありながら、実は私たちの生活、ひいては人生全体に大きな影響を与えているのです。本書では、自分ではなかなか気づかない思考のクセをひも解いて、自分の自由を邪魔する思い込みやとらわれの正体をはっきりさせて本当の自分に出会い、より幸せに生きる方法をアドバイスしています。幸せになることは「新しいクセ」をつくることです。「あの人は運がいい」と思われるラッキー体質のヒミツがいっぱい!アマゾンキャンペーンサイトはこちら↓http://www.nlp-coaching.jp/amazon/---------------------------------------------------------実は私もまだ注文したばかりで手にとってはいないのですが、元気をくれそうな本で、届くのが楽しみです。
2008.12.20
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来年早々に、ロルファー養成講座の第二部が京都で開催されます。8週間で、19名の受講生たちがロルフィングの10回シリーズを学んでいくコースです。私は通訳として、参加することになっています。講師は、ロルフィングの創始者アイダから直接教えを受けた5人の弟子の一人、ジム・アッシャー。ロルフィング界の大御所です。授業では、ジムが実際にクライアントに10回のロルフィングと3回のロルフ・ムーブメントのセッションを行うのを、受講生が見学して学ぶのですが、このセッションを行うクライアントがまだ見つかっていません。京都在住の方で、平日の午前に都合がついて、大ロルファーのセッションを格安で受けてみたい、そして受講生の学びに協力してもよいと思われる方を、1名募集中です。くわしくは、こちらのサイトをご覧ください↓http://rolfing.or.jp/clinic01.html
2008.12.15
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みなさんは、甘いミカンとすっぱいミカン、どちらが好きですか?私はすっぱ~~いミカンが大好きなのです。甘いミカンなんて、ミカンという気がしなくて、ものたりません。だけど最近売っているのは、味のうすいミカンか甘~いミカンばかりで、食べる気になれず、さみしく感じていました。が、先月、三崎口のたかいく農園に出張施術に出かけたところ、若奥様が粘土シャンプーの作り方を教えてくださり、「これだけだとアルカリ性が強すぎるから、ミカンをしぼってphを調整してください」と、大きくて立派なミカンをいくつか渡してくれました。「これ庭になってるんだけど、すっぱすぎて誰も食べないんです」と。「えー、私も夫もすっぱいミカン大好きなんですよー。もしかしたら全部食べちゃうかもー」と言って帰って試しに1つ食べてみると、これがもうすっぱくておいしいのなんの。もらった5つとも全部食べてしまいました。今月、また出張施術にうかがったときにそう伝えると、今度は10個近くもいただいてしまいました。その後、通訳の打ち合わせで人にあったので、せっかくだから分けてあげようと、「すっぱいミカン好き?」とみんなに聞いてまわったのですが、「はあ?なんですっぱいミカンなんてくれようとするの???」と変な顔をされてしまいました。すっぱいミカン好きは少数派なんですね~。だからお店で売ってないのか。ともあれ、今年の冬はたっぷりのすっぱいミカンで幸せです。
2008.12.15
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各界の著名な講師たちの知恵を1日かけて学ぶ、マスターマインドセミナーというイベントが、日米をまたにかける企業家、岩元氏の主催で毎年開催されています。先日ご紹介した本の著者、成功コーチ、マイケル・ボルダックがこのイベントでトップバッターの講師としてまねかれ、私もその通訳として参加してきました。ふだんは3日間かけて教えている内容を1時間半に盛り込んだ、濃~い内容となりました。詳しく説明する時間がない分、マイケルの気合が高まり、それが受講者の方々に伝わって、熱い内容となりました。私はどちらかというと、ローテンションでゆったりしたタイプなのですが、マイケルの通訳をするときだけは、自分のなかのハイテンションを総動員してがんばっています(それでも、「落ち着いた通訳だね」なんて言われてしまうのですが)。短時間に完全燃焼する感じで、これはこれで楽しいです。ロルフィングの目的も、個々人の可能性を拡げること。ゆったりのんびりできる面と、くっきりはっきり熱くなれる面の両方の可能性を持っていたほうが、幅が広がります。自分の枠を広げる機会をいただけていることに感謝。
2008.12.13
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コーチングってご存知ですか?コーチングはロルフィングと同じくアメリカ生まれのサービスで、コーチがクライアントと1対1でセッションを持ち、仕事や夢の実現や恋愛やダイエットなど、クライアントの目標達成をサポートするというシステムです。実は、1年前から、ロルフィングのセッションの合間をぬって、カナダ人コーチ、マイケル・ボルダック氏のセミナーと個人セッションの通訳をつとめてきました。マイケルは、7歳のときに実の父親に母親を殺され、そのショックで強度の吃音症と対人恐怖症にかかるという壮絶な過去を持ちながら、コーチングによって道を切り開き、世界のトップコーチとなった不屈の人です。そのマイケルが、本を出版しました。『1063人の収入を60日で41%アップさせた目標達成する技術』 ~ どんな目標でも達成できる「成功の心理学」~自分の体験を元に、感情をベースとした目標達成のスキルをシェアしてくれています。明日までアマゾン・キャンペーンで、特典がたくさんつけられているそうです。→ http://www.forestpub.co.jp/amazon/tassei/明日は、東京で行われる「マスターマインドセミナー」で、マイケルの講演の通訳をしてきます。200人の聴衆に向かってどれだけ真摯にマイケルの思いを伝えられるか。がんばってきます。
2008.12.12
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友人の鳥居祐一さんが、このほど『スピードブランディング』というご著書を出されます。内容は、自分をどうブランディングするか。自営業の方、自分でビジネスをしていこうという方は一見の価値ありです。12月3日(水)にアマゾンでキャンペーンをしています。この日だけの特典がたくさんあるそうです。http://www.yuichitorii.com/amazon3/鳥居さんとは、私が通訳をつとめているセミナーで知り合いました(ご本人はアメリカ育ちで英語がペラペラなので、通訳なんて必要ないのですが)。今週末も3日間、同じセミナーで通訳をすることになっています。マイケル・ボルダックという目標達成コーチによるセミナーで、もう1年くらい、お手伝いをしています。セミナーの通訳は、1対1で行うボディワークの施術とはまったく違う雰囲気で、自分のちがう面を活性化することができるので、かなり体力は使いますが、楽しくとりくんでいます。勉強になることが、本当にたくさんあります。私はボディワークをはじめる前は、自営業といってもほとんど職人のように翻訳や通訳の仕事をしてきて、ロルファーとなったあとも、マーケティングやビジネスのことはほとんど何も知らないまま、まわりの人に助けられながら施術をつづけてきました。まわりのロルファーを見ても、ビジネスとは無縁のという人が多く、みなとてもよい技術を持っているのに、ロルフィングはまだあまり一般には知られていない、とてももったいない状況です。コーチングのセミナーでは、起業家も多く、どのようにして自分のビジネスを広めていくか、みなさんとても熱心に学ばれています。せっかくよいものを持っていても、それを広めるすべがなければ、宝のもちぐされになってしまう。通訳をしながら、私もロルフィングの仕事のためにもっと勉強しなくちゃ、と励まされた1年でした。鳥居さんの本でもまた勉強させていただきます。
2008.12.02
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11月はじめの6日間、ウォレスと二人で高野山でコンティニュアムの合宿に参加してきました。講師は敬愛するスーザン・ハーパー。ロルファー、ボディワーカー、ヒーラー、身体の探求を極めようとする20人ほどが、お寺の宿坊に6日間とまりこみながら、さまざまなムーブメントと知覚のエクササイズを行いました。最後の2日間は、広間に水、風、大地、空、火などの要素をモチーフにした装飾を施し、終日、無言でそれぞれの身体を探求する、ユニークなワークをしました。話し好きなアメリカ人のウォレスは、はじめのうち、「2日間も黙っていられるだろうか」と不安がっていましたが、やってみると案外大丈夫で、「話しすぎることで問題を抱え込んでいたんだとわかった」と、悟りをひらいたようなことを言っていました。言葉を使わないでいると、不便なのですが、相手の意図をいつもより丁寧にくみとろうとして、すごくやさしい気持ちになれるようです。この無言の時間の間に、スーザンの助けをかりて、結婚2年目にしてはじめての結婚式&指輪交換をしました。ネイティブアメリカンのビジョンクエストにならって、まずはそれぞれ一人で自分を見つめる時間を持ち、それから二人で、それぞれのモチーフの前で、二人の時間を過ごしました。最終日の満月の夜、全員で輪になって瞑想した後、ウォレスと二人、スーザンに導かれて「風」のモチーフの祭壇に上がり、キャンドルの灯りのなかで指輪を交換しました。参加者のみんなが静かに見守っていてくれて、なんともいえない清清しい気持ちになりました。実は、結婚式や指輪には、なんだか形式的でしっくりこないものを感じていて、ずっと抵抗感があったのですが、そんな余計な心配なんかふっとんでしまうような、かけがえのない経験になりました。思いがけずうれしかったのが、ほとんど初めて会ったばかりの参加者の方々が「よかったよ~」「本人たちにも見せたいくらいきれいだった」「救われる気持ちがした」と心から喜んでくれたことでした。最初は「みなさんのワークのじゃまになっては」という躊躇もあったのですが、「ほんとに私って余計な心配ばかりしているんだわ~」ということがよくわかりました。スーザン、主催者の幸田さん、見守ってくれたみなさまがた、本当にありがとうございました。
2008.11.23
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今日は、2年目の結婚記念日でした。たまたま二人とも家で仕事をしていて、でも夕方までまったく忘れていたのですが、領収書の整理をしていて、「そういえば、今日は11月20日だ。結婚記念日じゃない?」「そうだ、そうだ」と気づいたのでした。結婚当時は形式ばったことがめんどくさく感じられて、親戚との会食会をもっただけで式などは何もしなかったので、11月20日は単に区役所で籍を入れた日です。その日付すら普段は忘れがちで、「10月じゃなかったっけ」「いや、11月5日じゃなかった?」なんてよく混乱していたのですが、このところ、ウォレス(夫)のビザの更新やなにやらのペーパーワークで思い出さなければならないことが続いたため、かろうじて、覚えていることができました。「どうする?外に食事に行く?」とウォレスが誘ってくれたのですが、今日はとっても寒い。。。今からお店を考えるのもめんどい。。。二人で過ごせるだけで上出来だと思い、先日、大家さんからいただいた赤ワインとイタリアで買ってきた松の木のスピリッツ、三浦の野菜を使った手料理で、家で楽しむことにしました。今日は朝から、二人で家事をしたり、仕事をしたり、ちょっとしたケンカをして仲直りしたり、リラックスしたりして過ごしていて、考えてみるとこの2年間の縮図のような一日でした。これからも一緒にいてうきうきしたり、どろどろしたり、ぽわぽわしたり、浮き沈みはあるでしょうが、相手のよいところを見つけるのを忘れずに、仲良くやっていきたいと思います。
2008.11.20
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アナリアとマルセロによるタンゴ・レッスン前の時間を利用して、ダンスに役立つロルフ・ムーブメントのクラスを開きました。生徒だけでなくアナリアとマルセロも参加してくれて、楽しいながらも真剣な空気に満ちたクラスとなりました。1日目のテーマは「肩と腕を自由にする」。肩と腕に余計な力をいれず、しかも相手とのコンタクトを失わない、というのは、アルゼンチンタンゴダンスで初心者がもっとも苦労し、その後も終わることのない課題です。この日は、竹の棒を使って手の平の神経を活性化しつつ肩の力を抜いたり、全身のつながりをつくって、肩にかかる余分ながんばりを取り除くエクササイズをしました。2日目のテーマは「背骨と骨盤を自由にする」。背骨と腰が固まってくっついた状態だと、ちょっとしたことでバランスが崩れてしまいます。24個の骨からなる背骨のひとつひとつと、3つの骨からなる骨盤のそれぞれを自由にするエクササイズをしました。30分という短い時間でしたが、「足裏がしっかり地面につくよ~」「肩の力が抜けた」「なんだかまっすぐ歩いてる!」など、それぞれに変化を感じて、タンゴレッスンにつなげていっていただけたようでした☆
2008.11.17
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先月は週2回、横須賀のタンゴスタジオ、マナティで、アルゼンチンのタンゴダンサー、アナリアとマルセロのレッスンの通訳をつとめました。2人のレッスンは、なみいるアルゼンチン・タンゴダンサーのなかでも傑出しています。テクニックだけでなく、なぜ踊るのか、踊るときに何を表現するのかなど、深く情緒に踏み込んだテーマを毎回いろいろな角度から教えてくれます。通訳をしていても、次にどんなことをするのだろう、とドキドキワクワクです。あるときなどは、レッスン前に「ヨシコ、ちょっと後でこれを読み上げてもらうから見ておいて」と、日本語の料理本とマンガ本と詩集の3冊を渡されました。「どういうこと???」と思っていたのですが、レッスンの中盤で、マルセロが、「今度はみんなが踊っている途中で音楽を止めるけど、そのとき何が起こっても、目の前のパートナーに気持ちを集中して踊りつづけてね」と言いました。みんなが踊りはじめ、興に乗ってきたところで、マルセロが音楽を止め、「さあ」と私に合図を送ってきました。そこで、踊っているみんなの真ん中に進み出て、朗読を始めました。内容は、「イカのさばきかた」。「ワタを抜き、エンペラをとり、」などなど、踊りとはまったくそぐわない内容。その次は、漫画。最後に詩集。さらに、マルセロがスペイン語で叫んだり、アナリアがアルゼンチンの歌を歌い上げたり。みんなは、笑いをこらえたり驚いたりしながらも、最初に言われたとおり、相手に集中して踊りつづけています。後でそれぞれの感想を聞くと、「いつもは独りよがりになりがちだけど、パートナーに集中することをすごく大切にできた」「朗読や音によって、二人の間の空気がどんどん変わっていくのが感じ取れた」など、みんなうれしい驚きに満ちた表情で報告してました。身体だけでなく、心もリフレッシュされるようなレッスンでした。
2008.11.02
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6月末、一週目のワークショップが終わりました。今回は、3週間を通じて3つのワークショップがあったのですが、3つ通して参加するのは、私ともう一人、ミュンヘン在住のメキシコ人ロルファー、ガブリエラだけ。あとは、みなそれぞれの国に帰り、来週はまた各地から新しい受講生たちがやってきます。週末の休みを利用して、ガブリエラの運転でヴェローナへ観光に行ってきました。ヴェローナはロミオとジュリエットが住んでいた、古い町です。ロミオとジュリエットって、実在の人物だったんですね。私はてっきりシェイクスピアの創作だと思ってました。町自体はこじんまりとしていて、徒歩でじゅうぶんまわることができます。中世の古い建物を利用した高級ブランドのお店が軒を連ねていたり、ローマのよりもひとまわり小さいコロッセオが広場にこつ然と残っていたり、気持ちの良い川岸からふと目を上げると丘の上にお城がそびえていたり・・・照りつける日差しの強さを別にすれば、何日もすごしていたくなるくらい、居心地の良いかわいらしい町でした。ガブリエラと二人で、露店や教会をめぐったり、博物館になっているジュリエットの家を訪れたり、カフェで一休みしたりしながら過ごしたあと、夜はオペラを見に行きました。なんと、崩れかけたコロッセオをそのまま会場にして、野外オペラが上演されているのです。日本だったら、きっときれいに修復して形も完ぺきにするところなのでしょうが、ぼろぼろになった壁も、いびつな形も、そのままに使われています。完全に修復してしまうより、そのほうが味があってよいなあ、と感じました。この日の演目はアイーダ。35ユーロでダフ屋さんから買った当日券のいちばん安い席は、舞台の裏側にあり、アイーダの後姿しか見えないような感じでしたが、迫力と雰囲気は満点。石の階段にぎゅうぎゅうに詰めあって座り、おしりが痛むのをこらえながらも、舞台にひきこまれていました。9時にスタートして、あまりの暑さと狭さに「途中で帰ろう」と言いつつ、結局、終わりの2時近くまで見つづけました。それからまたガブリエラの運転で帰り着いたのは明け方の4時過ぎ。翌朝、3週目のワークショップの講師、ジムがハイキングに誘いに来てくれたのも気づかず、昼近くまで爆睡しました。
2008.10.29
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ゴダールのワークでは、ロルフィングを受けておこった身体の変化を日常生活でも生かすため、セッション後に「人と出会う」というエクササイズをします。ワークを受けた後、立ったり歩いたりして身体の変化を感じ取る、ということはロルフィングでよく行われますが、その新しい変化を感じながら、歩いていって人と向かい合い、そのときの身体の感じを確かめるのです。自分一人のときは、新しい変化をキープできても、日常生活に戻ったり外の世界に出たりするとつい元のパターンに戻ってしまうことはよくあります。それを意識的にキープできるようにするのが目的です。私が背骨にワークを受けたあと、ゴダールの前に立ったときは、いつもよりも自分の周りにスペースを感じて、ゆったりと落ち着いていることができました。「じゃあ今度は前のパターンに戻ってみて」と言われ、その状態でゴダールの前に立ってみると、なんだかちょっと恥ずかしいような、緊張するような気がします。身体の状態が心理面に与える影響の大きさに驚かされました。もう一度、ワーク後の背骨がすっきりした状態に身体を戻して、ゴダールの前に立ってみると、またゆったりと落ち着いた気分になり、相手との間にしみじみと温かい空気が生まれてくるが感じられます。こんなふうに元のパターンと新しいパターンを行きつ戻りつして、新しいパターンに身体を慣らしていきます。このエクササイズには、別の目的もあります。クラスメートのジークから足のワークを受けてジークの前に立ったとき、相手の顔はくっきり見えるのだけど、自分の存在が妙に希薄で心もとないような気持ちになりました。そばで見ていたゴダールは「では、今の新しい変化をある程度キープしながら、自分が居心地の良い場所を見つけられるよう、重心を少し変えてごらん」とアドバイスをくれました。微妙に重心を変え、ぴったりくるところを見つけました。とたんに、自分の存在が相手と等分になり、気持ちが落ち着くのが感じられました。「ロルフィングで身体の状態が改善しても、クライアントがその状態で居心地がよいと思えないのではだめだ」とゴダールは言います。「だから、セッション後はクライアントの身体だけではなく、クライアントがその状態でどう感じているかに注意を払わなければならない」「そして、なによりクライアントの感覚を尊重しなければならない」このエクササイズのおかげで、クライアントの方により耳を傾けられるようになりました。
2008.10.21
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ゴダールのロルフィングでは、自分の内的世界と外界との係わりをとても重視します。ふだん、私たちは、外の出来事や人に気を奪われて自分の身体に耳を傾けるのをおろそかにしてしまうか、逆に、自分の身体の中にどっぷりひたって外界との接触を忘れてしまうかの、どちらかにかたよりがちです。たとえば、デスクワークに夢中になっていたり、人と話したりしているとき、つい自分の身体を忘れてしまったりします。あるいは、ヨガやエクササイズをしたり、何かの施術を受けているときは、自分の身体の中に深く沈みこみ、外の世界への意識を断ってしまうこともあります。自分を知るという意味ではいいのですが、外界から孤立した環境でその探求を行っているので、そこでつかんだものを、日常生活でうまく生かすことができません。南チロルでのワークショップでは、個々にエクササイズをしているときも、あまりに真剣になりすぎると、ゴダールから「ほらほら、あまり入り込み過ぎないように」と声をかけられました。誰かと会話しながらエクササイズするくらいがちょうどよいバランスとのこと。小学校のころから、気を散らさず集中してやるのがいいと教えられてきた身には、とても新鮮に響きました。ロルファーも、施術をするとき、自分の身体を感じ、相手の身体を感じ、また、その周りの環境も同時に感じている、バランスの取れた状態を保つ必要があります。同じく、クライアントも、適度に自分の身体を感じ、ロルファーの手を感じ、周りの環境を感じているように、ロルファーが導いていくのが理想的です。去年、はじめてゴダールのワークショップを受けてから、とくに各セッションの最後に、このことを意識してワークをしています。たとえば、日常生活の動作をしながら、施術後の身体の状態を保てるかどうか、シュミレーションをします。内の世界と外の世界とのバランスをとることで、セッションの効果を持続させ、さらに発展させていくことが可能になります。
2008.10.19
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私は翻訳の仕事をしていたとき、首の痛みで1年間、右側を振り向けなくなりました。それが治ったあとも、上を向いたときの違和感は長く残っていました。うちの夫はアメリカ人なのでよくハグをしてくれるのですが、背が高いので、正面からハグされると、私の頭がちょうど彼の胸にあたり、そのため少し頭が後ろにそらされるような形になります。彼と出会ったはじめのころは、このとき首に痛みが走ることがあり、ハグされるのをひそかにおそれていたくらいでした。言えばハグするのをやめてくれるのでしょうが、それもなんだかさみしいし、いつも痛くなるわけではなかったので、なんとなく言わずじまいでした。だけど、ロルフィングのトレーニングを続けていくうちに、ある日、夫にハグされても痛くなるおそれをまったく感じていない自分に気がつきました。すごく自然な感じで、頭が無理なくそってくれるのです。首の違和感を長年かかえてきた私にとっては、身体が生まれ変わったのかと思うような驚きでした。いろいろな施術を受けて、転職もして、首それ自体の状態がよくなったこともあるのでしょうが、なによりよかったのは、全身のコーディネーションが向上したことだと思います。ロルフィングの施術で、首の痛みをうったえてくるクライアントの方には、直接的・間接的な手技でこわばりをリリースしていきますが、大切なのは、仕上げです。仕上げは、台に横になったまま行うこともあれば、座った状態、立った状態で行うこともあります。何をするかというと、足裏から頭のてっぺんまでのつながりを作るのです。首にかぎらず、背骨のどこかが痛くなるときは、全身のつながりを生かさず、一部分だけを過剰に使っていることが多いようです。その使い方を変えるだけで、痛みが消えることもよくあります。実際にやってみると魔法のようにも見えますが、魔法ではなく、身体のコーディネーションを変えて、一箇所に過剰な負担がかからないようにした結果です。痛む部分にさわらず、身体の使い方をアドバイスしただけで痛みが消えると、「そんなばかな」という感じで、痛むところを探そうとあちこち身体を動かすクライアントさんもいます。気持ちはわかるのですが、痛むところを探すよりも、痛まないところを探して身体を使っていったほうが、身体の状態はよくなっていきます(^-^)。
2008.09.28
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数ヶ月前、クライアントの方の紹介で、ある妊婦のかたに施術しました。安定期には入っていましたが、ほとんどまったく圧をかけないモティリティ(身体に内在する微細な動き)ベースのムーブメント・ワークで、バランスを整えていきました。前の出産後に子宮脱の症状が現れ、今回は妊娠中からその症状が現れて、何をしていても身体がつらい、とのことでした。女性は妊娠、出産で、骨盤が大きく変化し、骨盤底(骨盤の底で内臓を受け止めている筋肉・筋膜・靭帯など)も大きなストレスを受けます。この部分の筋肉のトーンが失われると、その上にある内臓がおりてくることもありえます。だからといってハードな筋トレをする必要はなく、マイクロムーブメントでその部分を意識できるようにするだけで、筋肉のトーンはよみがえってきます。このときの施術では、まず余分な緊張を取り除き、それから、骨盤を調整して必要なトーンを目覚めさせるエクササイズをしていきました。エクササイズといっても、おおげさなものではなく、リラックスしてゆったりと気持ちよくできる小さな動きの組み合わせです。施術後は「いままでと違う位置に骨盤があるのがわかる。立っていても座っていてもすごく楽」とのことでした。なかなか施術を受けに来る時間がとれないと言われていたので、自宅で安全にできる骨盤調整のエクササイズと、普段の生活で注意することなどをご指導して、セッションを終えました。その後、数ヶ月連絡がなかったので、「どうしてるかな~」と思っていたのですが、先日、紹介してくれたクライアントの方から、「無事に出産して、産後も順調」という、うれしい報告をいただきました。「ときどき調子の悪いときはあったんだけど、また施術を受けに来ればいいんだ、と思ったら、それだけでおさまってしまった」とのこと。妊娠中はいろいろなストレスや不安がかかり、それが不調の原因にもなります。反対に、安心材料があれば、それだけで身体が自動調整していってもくれるのでしょう。一度、施術を受けて、バランスがとれて楽な状態というのがどういうものなのかを感じてもらったのもよかったのかと思います。妊娠・出産は女性の身体にとって大仕事なのに、それに対するケアを教えてくれるところがあまりにも少なすぎるようです。ほんの少しのケアをするだけでも、身体は変わっていきます。そうしたことを広める一助になっていければと思います。
2008.09.27
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ロルフィングの第2セッションの目的は、足のサポートをつくること。ワークショップでは、足の動きもこまかくリーディングしていきました。ポイントは、大きく分けて3つ。---------1、すねの骨(脛骨・けいこつ)の下にはそれをうけとめる骨(距骨・きょこつ)があり、さらにその下にはかかとの骨(踵骨・しょうこつ)があります。ひとつながりに見えても、いくつもの骨で構成されているんですね。この3段階の骨がお互いにうまく滑りあわないと、足首の動きが固くなり、ぎこちない歩き方になります。2、さらに、土踏まずの部分には、内側の骨(舟状骨・しゅうじょうこつ)と外側の骨(立方骨・りっぽうこつ)があり、この部分がプロペラのように動くことによって、かかとからつま先への体重移動がスムースに行われます。「甲高」とか「へんぺい足」とかも、この2つの骨の位置が関係しています。3、さらにその先にもいくつもの骨があり、つま先の動きを生み出します。つま先がうまく使えていないと、動きが上(大腰筋・だいようきん)まで伝わらず、トコトコとした、脚が短く見える歩き方になります。---------どの部分に制限があるか、歩いているところを見て確認したら、次は実際に手で触って、動きを確認し、必要なところに施術していきます。そのときも、やはり全身を視野に入れる。実技で、「舟状骨(土踏まずにある小さい骨)にワークするときは、つながりをみて骨盤までワークするつもりで」とゴダールに言われたものの、足先から骨盤はずいぶん遠くに思えます。しかもこのときは、圧をかけたり、引いたりするのではなく、モティリティという、身体に内在する微細な動きに働きかけるワークをしていました。圧はごくわずかで、外から見てわかるような動きはまったくありません。「これで骨盤まで開いていくのは簡単じゃないよな~」と思いつつ、とにかく相手の身体に耳を傾けて波長を合わせていきました。そうすると、だんだん、足裏から骨盤にかけて流れが生まれてきて、それがどんどん広がっていくよう。相手役としてワークを受けていたベアトリスにあとからきくと、「もう頬骨のほうまで伝わってきて、口の中がどんどんリリースしていったよ~」とのこと。とてもパワフルな体験でした。
2008.09.23
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G'(上半身のセンター)とG(下半身のセンター)の位置は、膝にも影響してきます。G’アンテリア(前重心)の場合は、脚が内向きになりやすく、その結果、膝の内側に負担がかかりやすくになります。G’ポステリア(後ろ重心)の場合は、脚が外向きになりやすく、膝の外側に負担がかかりやすくなります(例外もあります)。私の場合は、膝の内側が固くなりやすく、どうしてもすっきり伸びてくれません。アルゼンチンタンゴダンスを習い始めたころは、なかなかまっすぐに伸びてくれない膝にいらいらして、無理やり内側を伸ばしてますます固くしたりしていたのですが(当時は知らなかったのですが、無理なストレッチはかえって筋を固くしてしまいます)、ゴダールにG'の位置を整えてもらうと、それだけで膝の内側がきれいに伸びるではないですか。ちょっと重心を変えたり、意識を変えるだけで、長年のなやみが解消される。本当にあっけなく、という感じで変化が起こり、なんだかだまされたような、ものたりないような感じがしてしまうほどです。ゴダールによると、身体の固さや不具合の原因の80パーセントは、コーディネーション(身体の使い方)の問題であって、組織の固着は20パーセントにすぎないとのこと。圧をかけて筋肉をゆるめるよりも(もちろんそれも必要なのですが)、コーディネーションを変えることによって大きな変化が起こることが多いということになります。圧をかけるというやり方は、とてもわかりやすい施術方法なので、私もついそればかりに頼りそうになることがあるのですが、コーディネーションで変化を起こせると信頼してクライアントさんの身体に働きかけてみると、実際にするすると変化が起こってきます。また、そのほうがクライアントさんが日常的に意識することができ、ロルフィングの重要な特徴である身体の再教育が生きてきます。なにより、ワークしていてとても楽しい。
2008.09.22
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ロルフィングの第1セッションの目的は、呼吸を深く、楽にすること。そのため、主に上半身の筋膜をリリースし、整えていきますが、ロルフィングの創始者アイダ・ロルフのレシピによると、第1セッションで骨盤にもワークすることになっています。呼吸をゴールとする第1セッションでなぜ骨盤を扱うのか?まだロルファーになる前から、このことは大きな疑問でした。トレーニングの中で、骨盤は間接的に呼吸と関連しているから、という説明は受け、なんとなくわかったような気にはなったものの、どうもすっきりしない。全身のバランスがあらゆることに影響しているから、骨盤も関係しているのはもちろんそうなのだろうけど、何かもう一つはっきりした説明がほしい、と思っていました。このもやもやを、ゴダールが解消してくれました。G’アンテリア(上半身のセンターが前。なので、猫背ぎみ)の場合、その姿勢から、息を吐くのは楽だけど吸うのはやりにくいということになりがちです。逆に、G’ポステリア(上半身のセンターが後ろ。なので、背中がそりぎみ)の場合は、吸いやすいけど、吐きにくい、ということになります。このG’(上半身のセンター)をニュートラルな位置に持ってくることによって、吸気も呼気も楽になってきます。胸まわりの筋膜が縮んでいたりよれていたりするとG’が前や後ろにひっぱられてしまうので、第1セッションでは、その筋膜を整えることによって、G’の位置を調整しようとします。ですが、これだけだと、すぐに位置が元に戻ってしまいます。なぜでしょう?ここで骨盤が関係してきます。G’アンテリアの場合、身体のバランスをとるため、G(骨盤。下半身のセンター)は自然とポステリア(後ろ寄り)になります。反対に、G’ポステリアの場合、下半身のセンターはアンテリア(前寄り)になります。自分でやってみるとよくわかりますが、両方ともを前にしたり後ろにしたりすると、倒れてしまいます。上半身の位置を変えても、骨盤の位置がそのままだと、全体のバランスをとろうとして、上半身もまたすぐもとの位置に戻ってしまうのです。なので、骨盤との関係で上半身のバランスをとっていくことが、最初のセッションから必要になってきます。言われてみればなるほどな~と思うのですが、ゴダールがさまざま実例を見せながら(私自身も見本にされながら)説明してくれたことで、はっきりくっきりと腑に落ち、帰国してからのセッションでも、クライアントさんを見る視野がまたひとつ広がってきました。
2008.09.20
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南チロルで行われたロルフィングのワークショップの話に戻ります。ボディ・リーディングとは、文字どおり、身体を読み取ること。立っているところ、座っているところ、歩いているところ、なにか動作をしているところを見て、身体のくせやパターンを読み取っていきます。これが、施術する際の大きなヒントになります。読み取り方はいろいろあるのですが、まず見たのは、上半身の重心(ロルフィングでは「G'」と呼ばれます)が身体の前方に寄っているか(G'アンテリア)、後方に寄っているか(G'ポステリア)。それから、四肢が内側に閉じているか(インターナル)外側に開いているか(エクスターナル)。たとえば、私は典型的なG'アンテリア+インターナル型です。重心がどちらかというとつま先の方にあって、肩が内に入りやすく、脚もどちらかというと内股です。ゴダールが最初にボディ・リーディングの説明をしてくれたときも、この型の典型例として、みんなの前で歩くことになりました。それに対して、逆の傾向の見本として一緒に歩いたドイツ人のクラスメートは、重心がかかとの方にかかり、肩は後ろに引かれ、脚も外向きになっています。ロルフィング的に言うと、G'ポステリア+エクスターナル型です。どちらがいいとか悪いとかではなく、どの人もそれぞれ、こうした傾向があります。野球で言うと、イチローはG'アンテリア+インターナル型、松井はG'ポステリア+エクスターナル型としての傾向が強いのではと思います。G'アンテリアの人は自然と手足が内向きになり、G'ポステリアの人は自然と手足が外向きになります。身体の仕組みで自然とそうなっていくのですが、中には、逆になっている人もいます。たとえば、バレエダンサーは、脚を外向き(ターンアウト)にしつつ、上半身の重心はやや前に持ってくることが求められます。すると、身体の自然な流れに逆らうことになるので、関節や筋肉にいろいろな不具合が生じやすくなってきます。ケガを予防するためには、オフのときに身体をきちんとリセットする必要があります。また、自分のタイプを知っていると、故障の出やすいところや、予防法もわかるようになります。
2008.09.17
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内臓の不具合は、姿勢や歩き方にも影響してきます。健康な臓器は、呼吸や身体の動きに応じて、常にお互いにすべりあうようにして動いています。たとえば、腎臓が他の組織とくっついてしまっていたり、うまくすべらない状態になると、どうなるでしょう。臓器の機能自体が低下するだけでなく、周囲の骨格筋にも影響は及びます。歩くときに大きな役割を果たすのが、おなかの奥のほう、背骨に付着している大腰筋。腎臓がまわりの組織と固着して動きが制限されると、この大腰筋の動きもうまくいかなくなってきます。大腰筋は、背骨から大腿骨の小転子、つまり脚の内側の付け根まで伸びています。歩くときにこのラインがうまく使えないと、結果として、膝に負担がかかってきます。もちろん、膝の不具合のすべてが腎臓と関係しているわけではありませんが、ポイントは、身体は互いにつながりあい、関連し合っているということ。膝が痛くなったときに、その部分だけを治療しても症状がぶりかえしてしまう場合は、自覚症状として表れていない他の部分の不具合、あるいは全身のバランスのくずれが背景となっている可能性があります。
2008.09.16
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内臓マニピュレーションでは、内臓の疾患について、病院とはまたちがった見方をします。虫垂炎、胃潰瘍、肝硬変、腸閉塞など、さまざまな疾患はなぜ起こるのでしょうか?臓器は、常に動いています。私たちが立ったり歩いたり身体を動かしたりすれば、それに合わせて形を変えたり、場所を移動したりします。じっとしているときでも、内臓は呼吸に合わせて動いたり、脳脊髄液のリズムとともに動いたりして、完全に止まることはありません。ところが、何らかの理由で、この内臓の動きが妨げられることがあります。すると、栄養の供給や老廃物の排出がうまくいかなくなり、動きがますます少なくなり、組織の状態が悪くなっていくという悪循環が生じます。ここから、さまざまな疾患が生じてきます。病院では、薬を使って症状をおさえたり、場合によっては臓器を切除したりします。ですが、その場合、その部分の動きが妨げられていたという元々の問題は解決されません。そのため、同じ症状がくりかえし現れたり、今度はその周囲に問題が現れたりといったことになりがちです。内臓マニピュレーションでは、凝り固まった組織を緩めたり、臓器本来の動きをうながすことによって、個々の内臓が本来もっている動きをとりもどさせます。そういうふうに内臓に意識をむけることで、自分の内臓に、より愛着がわいてくるようにもなるようです。
2008.09.13
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先日、三崎の農家に出張セッションにでかけてきました。環境に配慮した農園を経営する若夫婦は、ロルフィングを受けながら、農についてさまざまな話をしてくれます。だんなさんは大地と一心同体になって野菜作りをしているような、野菜の名人。おくさんは、農と食の可能性に好奇心旺盛で、セッションのあとはいろいろと珍しいお茶を入れてくれます。いまでは私も愛飲している紅茶村のこだわり国産紅茶もこちらのおくさんに教えていただきました。おみやげにとれたての野菜を持たせてくれることもしばしば。昨日は、「大きくなっちゃったから」と、とりたてのナスをどっさりもたせてくれました。さっそく、夜、焼いて食べたところ、大きくても実がしまって味が濃くて、美味!しばらくこれで楽しめそうです。夏は葉もの中心の野菜セット、冬は幻の三浦大根入りの野菜セットを産直販売していて、自宅用と実家用に購入させてもらっています。三浦大根は、ねっとりしていて、この世のものとは思えないくらいおいしい。今年の冬も楽しみです。
2008.09.12
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先週末から4日間、京都で内臓マニピュレーションのワークショップに参加してきました。実技もふんだんに盛り込まれ、おなかのすみずみまで緩めたり動かしたりされ、生まれ変わったようなみずみずしい内臓空間になりました。腹部の緊張がとれてのびてくると、背骨もすうっと伸展して、背がひとつたかくなったような感じがします。脚の付け根も腰から自由になって、歩くのも楽。なにより、自分の内臓のマップを実感できるようになったのが、大きな収穫でした。解剖図を見ても、なかなか体感と結びつかず未知の空間だった腹部が、臓器を一つ一つこまかく触っていくことで、「ああ、これが肝臓の右端の感触で、胃と肝臓はこんなふうに隣り合っていて、腸はこんなところを行ったり来たりしているのか」と、発見の連続で、自分のおなかの中が、ずっとクリアで身近なものになりました。講師のカーニーによると、「施術者は、自分の身体で実感できない部位を、クライアントや患者の身体に見ることはできない。だから、自分の身体でまず感じることが大切」とのこと。今後の施術で、クライアントさんにいままでは見えなかった別の部分が見えてくるのが楽しみです。ワークショップを主催してくださったクロニックスチューデンツと幸田さん、ありがとうございました。
2008.09.01
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ゴダールのロルフィングでは、次の4つの要素に着目します。・Body 身体・Coordination コーディネーション・Perception 知覚・Symbolic 意味づけこれまで、ロルフィングでは主に「身体」を扱い、ロルフ・ムーブメントでは主に「コーディネーション」を扱ってきました。この「コーディネーション」の部分をさらに充実させ、最新の脳の研究も取り入れて「知覚」を組み入れ、さらに、外界との係わり合い(「意味づけ」)にも着目して、ロルフィング自体に大きな影響を与えてきているのが、ゴダールの理論とワークです。ワークショップの冒頭で、ゴダールが例として、交通事故の後遺症で右足に不具合を抱えた男性の話をしてくれました。まずは、「身体」へのワークとして、右足の緊張をとき、自由に動けるように施術します。ところが、右足の状態がよくなっても、なぜかまだ歩き方がぎこちない、という場合があります。長期間、その部分をかばうようにして身についてしまった身体のクセはなかなか抜けないことが多いのです。そのため、次に「コーディネーション」のワークとして、新しい身体の使い方を探求していきます。こうすれば楽に歩けるのだな、ということを、身体に教えていくのです。これでよい状態が定着することもありますが、場合によっては、新しい身体の使い方がうまくなじまないこともあります。頭では新しい状態のほうが楽だとわかっているのに、なぜか前のぎこちない歩き方のほうがしっくりくるような感じがしてしまうのです。身体の変化が、自分の身体や外界に対するこれまでの感じ方とうまくなじまないのです。そこで、今度は「知覚」へのワークとなります。5感(視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚)や左右の感覚、方向性の感覚を使って、自分と外界との係わり合いについて、新しい可能性を探っていきます。この男性の例では、身体の右側の知覚が左に比べて閉じていた、あるいは狭かったため、右側の障害物に気づくのが遅れ、車をぶつけてしまった、とのことでした。(私のところにもよく、なぜか同じ側ばかり怪我をしたり具合が悪くなったりする、という方がいらっしゃいますが、左右の知覚のアンバランスがその原因になっていることがあります。側湾症も、これが原因となっていることが多いようです。)そこで、視覚や触覚を使って、右側の知覚を開いていくワークをします。これによって、新しい状態が定着する場合も多いのですが、この男性の場合は、右側を感じることに抵抗を覚え、どうしてだろうと思っているうちに、ある記憶がよみがえってきました。彼が幼いころ、アルコール中毒の母親がいつも彼の右側に座っていて、その母親の姿をなるべく見ないようにしていたそうなのです。そこで彼は、「ああ、だから右側がよく認識できなくて、交通事故をおこしてしまったんだ」と思い至ったそうです。この男性にとっての、右側の「意味づけ」がここで浮かび上がってきます。ロルフィングのセッションは、あくまで身体に対するワークであって、心理療法を行うわけではありません。ただ、この例のようにドラマチックにではないにしても、心理的な要因はどうしても身体に関わってきます。その部分にも十分な注意を払うことによって、効果的に身体を変えていくことができます。
2008.08.16
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ワークショップでは、理論を学び、ボディ・リーディングや実技を練習することのほか、ピラティス・マシンを使って自分自身の身体感覚やコア・スタビリティを高めるエクササイズも毎日、行いました。これはゴダールが特に重視している点です。ひとつには、自分の身体で感じていないことを、クライアントの身体に求めるのは、なかなか難しいから。施術者が自然な姿勢や身体の使い方をしっかり自分の身体で感じていれば、それをクライアントに伝えるのも容易になります。もうひとつの理由は、施術者の身体のコアがしっかりして、余分な力が抜けていると、クライアントは自然とそれを感じ取って、無意識のうちに自分の身体でもその状態を再現してくれるから。これは、最近テレビでもよくとりあげられている、ミラー・ニューロンという脳の機能に由来するものです。たとえば、がちがちに力が入っている人やピリピリとナーバスになっている人のそばにいると、自分自身も落ち着かない気分になったりしませんか?逆に、しっかりと重心が落ち着いて、外側はやわらかい雰囲気を持っている人といると、なんとなく安心して力が抜けるような感じがしたりしないでしょうか?とくにクライアントに直接、手を触れるロルフィングのような施術の場合、ロルファーの身体に余分な力が入っていると、それがクライアントにも伝わってしまい、効果的にワークすることができません。ワークショップでも、お互いに触りあって実験してみました。同じところを同じ強さで押していても、押す人の身体の状態で、まったく違ったふうに感じられるのには、あらためてびっくりでした。
2008.08.13
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