全1702件 (1702件中 51-100件目)
9月11日、真庭市に所用で出掛ける用件があり、丁度昼時を挟むので涼しい山の中でラーメンでも作って、翌日の広島県山県郡北広島町にある聖湖でのぼっちキャンプに備えようと工作車を車中泊仕様にセットして、いざ出発。高速を使わずに一般道を落合に向けて只管北上するも、吉備中央町を過ぎた辺りで道を間違え、細いクネクネの峠道を越えて有漢経由でR313に出た。これから先は山はないので、仕方なく空き地に工作車を駐めて、後部キッチンでインスタントラーメンを煮る。エアコンで冷えた車内だったが、ガスコンロを使ったために、ツイン換気扇を回していても車内の温度がグングン上がるので、運転席と助手席の窓を全開にした。その時パワーウインドウを下げるスピードが少し遅いように感じた。後から思えばこれが悪夢の前兆だったのだ。熱々のラーメンをかき込んで、スーツに着替え目的地に向けて再出発。ゴールは目前、約束の時間にはゆっくり走っても間に合いそうだ。所用を済ませて外に出ると、雨が降っていた。空もどんより曇っている。やはり県北の夏場は夕立があって、夜は涼しいだろうなぁ。と呑気にお気に入りのJAZZを聴きながら走っていると、曲の合間にビー、ビー、ビーとノイズが入り始める。このカーナビも20年ほど使っているのでそろそろ寿命かなぁと思っていると、落合の町を過ぎた辺りから雨脚が激しくなり、R313から県道66号へ分岐して山間部に入った頃にはバケツをひっくり返したような土砂降りとなった。ワイパーを最速にしてもフロントガラスを流れる雨を拭き切れない。視界が極度に悪いのでフォグランプも点けて徐行運転だ。道路の低い所は雨水が溜まって池の様になっており、確認を怠って突っ込むと凄まじい飛沫で一瞬前が何も見えなくなるので、慌ててブレーキを踏んで減速する。そんな事を繰り返しながら、吉備中央町に着く頃やっと雨が小降りになった。やれやれと安堵した矢先、メーターパネルにABSの表示が点灯すると同時に、タコメーターとスピードメーターの針が暴れ出したかと思ったら、いきなり全て0を指してダウン。ABSが消灯すると何もなかったかのようにメーターも正常に戻るが、直ぐに点灯して、メーターが無茶苦茶になる。これは明らかに重大な異常事態だ。幸いエンジンには支障が出てなく水温計も正常なので、走れる所まで走る事にした。ABSが点灯したのは初めての事なので、色々と考えを巡らせてみると、先程の大雨がどうも気になる。何回も雨水の池に突っ込んだから、ブレーキ回りに取り付けられているABSのセンサーが雨の影響で誤作動を起こしているのかも知れない。現にABSが作動したような挙動はブレーキペダルからは感じ取れていないので、誤表示なのかも知れない。それではメーターの大暴れは?ABSとの関連はあるのか。いや、無いだろう。関係するとは思えない。それではやはり何処かが壊れているのか?分からない。などと思っていると今度はカーナビの音楽がダウン。勝手にナビ画面に切り替わった。何か嫌な予感がするので、ナビはOFFにして格納。暫くすると、何だか車内が暑くなってきたと感じたのでエアコンの送風口に手をかざしてみると暖かい風が吹き出しているのを確認したので、思わずエアコンをOFFにして窓を開けた。次々と襲い来る各所の異常。古いレーダー探知機も変な音が鳴り出したのでOFF。これは大変な事が起きる前兆に違いない。エンジンが止まるのは何時なのか。火災は大丈夫なのか?雨の中を祈りながら1mでも家に近づくように走る。ただ只管走る。すると突然、ABSのランプが消えて、メーターが何も無かったように正常に戻った。えっ。何故?。う~むなるほど、雨は殆ど上がっているので、走行風でABSのセンサーが乾いて正常に戻ったのかも知れない。やれやれ、何て人騒がせな雨だ。と安心してほっと一息。家まであと4㎞ほどになったので、もう大丈夫だと心に余裕が生まれた頃、また、いきなりABSが点灯、メーターが暴れ出した。直っていなかったのか。ガックリ。これはどうもおかしい。ABSと言うよりは電気系だ。オルタネーターの異常だろうか?しかし、オルタネーターは去年の10月にリビルド品だが新品に交換したばかりだし、バッテリーへの充電異常なら赤い警告灯が点灯する筈である。異常が発生してからの警告灯の点灯はABSのみだ。何処が壊れているのだろうかとあれこれ考えながら、なにげにシガーソケットに挿し込んである中華製の電圧計及び温度計に目をやると、何と電圧が8.5Vを表示している。ビックリして、思わず目を疑った。いくら中華製の精度がままならない簡易電圧計でも8.5Vは無いだろう。昨年9月に新品で購入した90D容量のツインバッテリーが危篤状態だ。直ちにフォグランプとスモール灯をOFFにして、ワイパーも止め、電圧計もソケットから引き抜いた。車内で使用する電気は全てOFFになっている事を確認しつつ、家路を急ぐ。幸いプラグの無いディーゼルエンジンなので、エンスト以外では止まる事はないだろうと思えるのがせめてもの救いだ。満身創痍で家に辿り着き、工作車を車庫に格納し、キーOFF。何とか無事だった。試しに再びエンジンスタートを試みるも、燃料ポンプの作動音だけで、セルは全く動かず。バッテリーがご臨終のようだ。途中で止まらずに走り続けた判断は正しかったようだ。もし、止まってエンジンを切っていたら、再始動は出来ず、レッカー移動の憂き目に会っていた事だろう。部屋に入って落ち着いてよく考えると、バッテリーが弱っていた思い当たる兆候は、最近エアコンの効きがいまいちであった事、パワーウインドーの動きが遅くなった事、カーナビの音楽に変な雑音が入る事が上げられるが、気温が高い事や古いクルマだからだろうと、勝手に決め込んで、交換して1年も経たないオルタネーターが故障するとは夢にも思わなかった。それに故障に気づくのが遅れたのはバッテリーの警告灯が点灯しなかった事もあるだろうが、真庭を出る時は何時ものようにセル1発でエンジンは始動したので、この時はまだバッテリーの容量は減ってはいたが、余力はあったと思われる。しかし、運悪く大雨のため、ワイパーをフル稼働した上にフォグとポジションランプを点灯、エアコンにカーナビも稼働していたために少ない電気を一気に使用してしまって、電気系のトラブルが次々と発生したと思われる。「壊れていますよ!」のサインを見落とした私の責任も重大だ。今回のトラブルの原因はまたもやオルタネーターの故障で間違いないだろう。それにしてもオルタネーターが故障したのは何時からだったのだろうか。昨年新品にしたツインバッテリーの容量は相当なものだろうから、何日も前から壊れていたのかも知れない。しかし、残念なのは楽しみにしていた明日からの聖湖でのぼっちキャンプは絶望的となった事である。1年も経っていないが故障したと思われるオルタネーター
2023.09.13
コメント(3)
セローのリアタイヤをIRCのトライアルタイヤに交換が終わり、テスト走行も済ませたので、急にぼっちキャンプツーリングに出掛けたくなった。今年は8月も終わろうと言うのに、連日の猛暑続きなので、涼しさを求めて標高の高い県北にターゲットを絞り探してみたら、現在は美作市となっているが旧東粟倉村に岡山県最高峰の後山の麓に後山キャンプ場があるのを見つけた。標高は600mなので、きっと涼しく、夜もエアコン無しで快適に眠れるだろうと、行き先を後山キャンプ場に決定した。近くには風呂に入れる施設もあるし、林道も何本かあるようである。今回は快適に眠りたいので、30年ほど前に買ったダンロップの4人用テントを持参する事にしたので、持ち物を厳選し、水は小型ポリタンクから給水袋に替えてテントが大きくなった事によるバッグの空きスペースをカバーしたが、現地調達の食料品と冷えたビールが入らないのでリュックを背負う事にした。 セローのリアキャリアに防水バッグとテントマットを積載し、12時20分後山に向けていざ出発。足守から建部を通って、吉井までは信号が殆ど無く快走路だ。高速走行でもタイヤのブレは感じられず、グリップもまずまずだ。ブロックパターンなのであまり倒すと滑りそうなのでほどほどにして楽しむ。吉井からはR374を北上し、湯郷温泉を抜けて県道354号を佐用方面に分岐、江見で更に県道5号に分岐して大原方面に北上。吉野川沿いの快走路に入ると幾分暑さが和らいだように感じる。大原のコメリでバイクを止めて初めての休憩。時間はまだ2時30分頃だ。ここで食料の買い出しをてもクーラーボックスが無いので、ビールが温くなってしまう。後山近くや温泉施設に小さな店があるかも知れないし、時間があるので無かったらまた大原に戻ってくれば大丈夫だろうと思い、後山に向けて出発。途中の簡易郵便局で食料の移動販売車を見かけたので、この先食料品店は期待薄だ。後山キャンプ場は大原から看板が幾つも掲げられているので、間違うこと無く到着した。アスファルト舗装の広い駐車場の上手が林間の第2キャンプ場だテントサイトは木枠で囲まれ良く整備されている。クルマの横付けは出来ないが、短い坂を登れば距離は近い。大きな炊事棟もある。駐車場入口から分岐する坂を登れば第1キャンプ場が開ける。途中に車止めの鉄柵があるが、バイクは通過できるし、柵はロックされていないので、引き抜けばクルマも通過できる。登ってみると誰もいない。こちらも7つのサイトで芝生張りだ。回りの草も綺麗に刈られ、ゴミ1つ落ちていない。手入れが行き届いていて本当に無料なのかと疑いたくなるようなキャンプ場だ。ここは大きな炊事棟と水洗トイレがあり、奥の方にもテントを設営出来そうな場所が見えたのでバイクで確かめに行く。遊歩道に続く長い階段の上にもサイトらしき広場が見えたので、荷物を積んだまま急斜面をアタック。樹木が邪魔して広場に続くルートが見つからない。諦めてターンをしようとした時、フロントが滑った拍子にバランスを崩して坂の下側に傾いた。まずいと思ったが斜面の下側なので足が届かない。そのままスローモーションのように急坂で倒れた。腰を少し打ったが体は大丈夫だった。しかし、タンクからガソリンが少しこぼれているので、慌ててキルスイッチでエンジンを切った。斜面で、しかも下向きに倒れているので、引き起こしは相当大変な事が予想出来る。しかもキャンプ道具満載だ。フロントを少し下側に向けながら渾身の力で引き起こすと、なんとが半分くらい起きたので膝で支えながら少しずつ起こして行く、ギアは1速に入ったままなので、いきなり動き出す事はない。やっとの事で斜面から脱出。バイクを点検してみるも、斜面が柔らかかったのが幸いし、クラッチレバーも無事。損傷も傷もなし。流石セロー軽量車の強みが生かされた。このサイトは東南が開けてロケーションが良いので、本日の宿泊地に決定し、早速テント設営に掛かる。30年ぶりに開封するテントに不安を感じたが、シミのような汚れが少しあるものの、全く問題無いレベルであった。設営も吊り下げ式なので、至って簡単あっという間だった。荷物をテントの中に仕舞い、一服する。標高600mだけあって、吹く風は爽やかで、気持ち良い。気温は25°~26°くらいであろうか。喉が渇いたので、リュックを背負ってビールと食料の買い出しに大原まで引き返す。商店街の看板があったので行ってみるが、酒屋と少しの雑貨屋がある程度で、スーパーなどは見当たらない。宅配のオジサンに尋ねてみると、この辺りでは農協ストア1店のみだそうだ。国道沿いの農協に併設されたストアで夕食と朝食の食材を調達、それと冷えたキリンビールとおつまみ。このまま、入浴施設に向かおうかと思ったが、冷えたビールがすぐに飲みたくなったので、入浴は諦めてキャンプ場に全速力で引き返す。テントサイトの隣の大きな岩に腰掛けて冷えたビールを飲み干す。最高だ。午後5時、焚き火台の準備をして、持参したエビナタを手に薪を探しに熊出没注意の看板が掲げられた山に入り、杉や松、雑木の枝を運んで帰る。ナタで適当な長さに叩き切り、薪を整え、杉の枯れ葉で着火。適当な熾きが出来るまで燃やし続ける。午後6時、熾きが出来た所で、調理に掛かる。調理道具は今回も100均のスキレットだ。直火にはこれに限る。煤も気にする必要もなく、何でも焼ける。今日は、豚肉の角切りと、カット野菜の炒め物をあてに日本酒を飲もうという算段だ。スキレットが小さいので何回にも分けて肉と野菜を炒める。一人だとこの大きさが丁度良いのだ。持参した酒も全て飲み干したので、締にうどんを煮て食す。焚き火の前に座っているのだが、暑くはない。気温も少しづつ下がっているようだ。夕闇が迫ってくる。それにしてもこの辺りには熊出没注意の看板がやたらと多い。生息地域になっているようだ。見つけたら電話して下さいと電話番号も記載してある。その恐ろしい環境下で、真っ暗な誰もいないキャンプ場で、ぼっちで一晩過ごすのは面白いではないか。午後9時、星空も雲で隠れ、焚き火も飽きたので、寝ることにした。妻に生存連絡のLINEをして、夜中に熊が襲いに来た時のために、枕元にエビナタとシースナイフを置いて、LEDのランプの明かりを少し落とし、iPhoneのラジオを点けっぱなしにして眠りについたがなかなか寝付けない。風が出てきたのだ。時折、回りの木々の葉が大きくざわつき、もの凄い音がするのだ。この音だと熊が近づいても気づかないだろうが、こんな大風の中では熊もうろつかないだろう。しかし、久し振りにエアコン無しで寝る事ができるのは有り難い。両方の出入り口をメッシュにしたまま、夏用シュラフに包まり丁度良い。夜明けと共に目が覚めた。LEDのランプは点いていたが、ラジオの音は消えている。iPhoneを確認すると、バッテリー残量が無くなっていた。一瞬立ち上がるが、LINEを送ろうと操作している途中でシャットダウン。しかし、慌てない。こういう時のために、モバイルバッテリーを持参しているのだ。悠然とバッテリーを取り出し、iPhoneに接続しようと、ケーブルを探すが、無い。LEDライト用のタイプCケーブルはあるのだが、iPhone用のライトニングケーブルが何処を探しても見つからないのだ。良く考えてみると、ケーブルをバッグに入れた覚えが無い。入れ忘れだ。やっちまった。これでは朝の生存確認連絡出来ないので、このままでは最悪、妻から警察に捜索願いが出されるかも?これはやばい事になった。ここで慌てても仕方がない。まだ午前5時を回った所だ。妻もまだ寝ている頃だろう。ゆっくりと片付けをを終え、朝食の飯を炊いて、ハムエッグを作り、麓に降りた所に交番があったので、そこで電話を借りて連絡しようかと思いながら、ゆっくりと朝食を食す。7時になったので、そろそろ出掛けようと第2駐車場まで降りてきたら、何とテントが二張り。遅くにクルマで来たキャンパーがいたのだ。早速、電話を借りて妻に生存連絡。すると「午前6時前から、LINEや電話を掛けるも繋がらないので、娘と熊に喰われたのかもと凄く心配していた。」、「掛かって来た電話が、知らない番号だったので、地元の人から熊に襲われた知らせかと思ってビックリした。」などと口早にまくし立てられた。面目ない事である。生存連絡もしたし、片付けも終わったし、メシも食ったので、林道アタックに出掛ける事にした。今日の目当ては駒の尾山を通って西粟倉村の大茅スキー場に続く林道ダルガ峰線を走る事である。ダルガ峰林道の入口にももれなく熊出没注意の大きな看板が設置されいている。道幅は狭いが、舗装路となっていたので拍子抜けだ。それでも細いクネクネ道を上って行き、標高が上がって行くにつれガスが出てきて、ジャケットを着ていても急に肌寒く感じるほど涼しい。ここは別天地だ。山深い頂上の稜線を縫うように走って行くと、カーブを曲がる度に熊が出てきそうな雰囲気である。途中に展望台や名勝白雲の滝などの見所のある林道は、千草高原への分岐で大茅へと下って行くと大茅スキー場兼キャンプ場に出る。このキャンプ場は30年ほど前に家族で利用した事があるのだが、水を汲みに入った沢にマムシが何匹もいたのを思い出す。ここはオートキャンプもできるが有料であるにもかかわらず、木陰がなく、草もボウボウで無料の後山キャンプ場の方が整備されていて断然綺麗だ。標高は同じく600mとの事。西粟倉村からR373を南下、後は帰るだけなのだが、このままでは、もしも何かトラブルがあっても連絡が取れないので、大原の国道沿いにあったコンビニに入店。ライトニングケーブルはあったものの2千円を超える値段だ。こんなケーブル家に帰れば幾らでもあるので、この時だけのために買うのはバカらしいと思い止めた。更に下ると、昨日休憩したコメリが見えて来て、閃いた。ホームセンターにあるケーブルは安いかも知れないと思い、入店。やっぱりあった。半額以下の850円なり。それでも少し高いが、休憩させて頂いた御礼と、安全を手に入れるために購入。早速、妻に「もう大丈夫」と連絡。昨日、走った道を逆方向に快調に飛ばして帰宅したのが午前11時30分。なかなかハードな2日間であった。テントを立てて買い出しを終えビールで一息本日の野営地キャンプ場に立てられたクマ注意の看板南東が開けた第1キャンプ場本日の食材酒を飲みながら小さなスキレットで少しずつ炒める夕闇迫るキャンプ場シメのうどん 具無しライトニングケーブルを調達できたコメリ
2023.09.02
コメント(4)
セローのリアタイヤの交換が終わったので、夕方少し涼しくなってからテスト走行を行うべく近くの山へ走りに出た。かなりトリッキーな獣道やガレ場、舗装路などを40分程走り回って帰って来た。タイヤは柔らかくグリップもまずまずだ。組み上げたリア回りにも問題はなかったので一安心して、早速プレミアムモルツと枝豆で一杯やった。二日後、カブで用事を済まそうとドンキーベースに入ると、隣のセローにナンバープレートが付いていない事に気が付いた。何で?まさか盗まれたのか?いや、セローは一昨日テスト走行から帰ってドンキーベースにそのまま格納して、出入り口の戸は鍵を掛けていたので、盗難ではない。それなら山で落としたのか。ステーにはボルトもナットも残っていない。昨年車体を磨いた時にナットの締め忘れをしたのかも。そんな事はないと思うが最早記憶がない。そんな事はどうでも良いのだ。現実にプレートが無いのである。探さなくては。昨日は1日雨だったので、まだ誰にも拾われずに道路の端にでも落ちているのではないかと淡い期待を胸に、カブで捜索を開始する。記憶を頼りに昨日走った道を逆回りにゆっくりと走ってみる。一番期待が持てそうな獣道やガレ場は特に念入りに探したが、結局見つからなかった。失意で心が折れたまま帰宅。早速、交番に行ってプレートの拾得物がないかと確認するも該当無し、隣の交番にも問い合わせできないかと尋ねると現在遺失物は全国ネットワークになっており検索できるようになっているとの事で、届けは無いとの事なので、遺失届けを行い受理番号を貰って帰宅。落としてから2日経っているし、待っていても仕方がないので、プレートの再発行のやり方をネットで検索。準備書類は軽自動車届出済証、自賠責保険証明証、納税証明書、遺失又は紛失理由書、印鑑を用意して陸運局で手続きをすれば新なプレートが交付される事が分かった。遺失又は紛失理由書はネット上にある物をPDFでダウンロードできた。記入欄に遺失届けをした警察署と受理番号を記入するようになっていたので、届出をしておいてよかった。陸運局の記入欄には警察確認済印を捺印するようになっていたので、陸運局から警察に問い合わせをするのだろう。書類を整えV7ドンキーで、いざ陸運局へと心の昂揚を抑えつつ事務室を出ようとしたその時、妻が「世羅高原へヒマワリの花を撮りに行きたいのでデミオに乗せて行って」と無理難題を押し付けに来た。見れば分かる筈である。今はそれどころではないのだ。ヒマワリ花なんぞそこらになんぼでも咲いているだろう。セローのプレートがどうなるかのか。この緊迫した状況が見て取れないのか。これだから女子供にはバイクの話しは出来ないのだ。それからすったもんだの攻防の末、先ず陸運局で新しいプレートを手に入れる事ができたら、その足で世羅高原へ行くと言うことで手を打って何とか落ち着いた。陸運局までデミオを飛ばし、OCR用紙に記入して書類一式を提出。1時間は覚悟していたのだが、書類の不備もなく1時間足らずで新しいプレートを手に入れる事ができた。紛失前と同じナンバーにすると、数日かかるらしいが、プレートの番号なんて何でも良いので、新しいプレートにして貰った。手数料は0円、プレート代が570円だけで済んだ。何と拍子抜けだ。後は自賠責保険証明証の記載(ナンバー)変更をして保険ステッカーを貰えれば、直ぐにでもキャンプツーリングができる。やれやれである。妻をクルマの中で待たせていたので、近くの吉備SAスマートICから高速に乗って、尾道道の世羅ICまでノンストップでぶっ飛ばす。デミオは小さな車体ながら、1.5Lのディーゼルターボを搭載しているので、アクセルを踏み込むと上り坂でも軽快に加速するのがよろしい。ヒマワリの写真を撮って閉園迄には何とか脱出。書類の整理や作成で昼食も食べていなかったので、福山SAにて尾道ラーメン大盛りを食し、帰り着いたのが8時前、晩酌の時間が1時間もずれてしまい、何だかんだで1日潰したが、セローの新しいナンバープレートを手に入れた安堵感を実感しつつ、美味い烏賊焼きと芋焼酎のロックで密かに祝杯を挙げたのは言うまでもない。新しく交付されたナンバープレート
2023.08.21
コメント(3)
amazonでエアチャックガン2,790円とエアゲージ2,148円を購入した。エアチャックガンはホースに穴が開き使用不能になったので購入を余儀なくされたのだが、以前誤って踏んでしまいゲージの表面アクリルが割れていたのと、最近ではゲージの針が動かなくなっていたので、買い時だった。新しいゲージは口金具がクリップタイプとロッドタイプの2本が付属している。壊れたガンのホースを外し取り付けてみるとネジ径がピッタリ合ったので、こちらにはクリップタイプを取り付けた。ゲージが壊れているのでエア圧は測れないが、空気を入れるだけなら使える。エアゲージは昨年、空気圧が0.1気圧単位で計測できるトライアルで使用可能のデイトナ製を買っていたのだが、工作車のスタッドレスタイヤの空気圧を調整したのを最後に行方が分からなくなった。ここぞと思われる場所をいくら探しても見つからない。そろそろボケが始まって来ているのかも知れない。無くしたエアゲージは口金部分が固定されていたため、計測するのが非常にやりにくかった失敗を踏まえ今度は、同じデイトナ製だが口金部が回転するタイプを購入した。これで全て揃ったので、バルブにバルブコアをねじ込み、タイヤに空気を入れる。ビードは上がっているので普通に入れるだけだ、エアゲージで適正圧に調整し、念のためにホイールバランサーに掛けてみたが、振れは殆ど無かったので、車体に装着。左右のチェーンアジャスターを同じ位置にしながら、チェーンを張り、アクスルナットを締めて完成である。新たに購入したエアチャックガン(上)と壊れたエアチャックガンエアチャックガンのノズル部分と破れたホースから外したノズル部分(上)ノズルの先端部分が回転するエアゲージアクスルナットを締め終わって車体に装着された新品タイヤタイヤ交換がやっと完了したセロー225
2023.08.19
コメント(0)
暑い。熱い。とうとう過去最高の38°が出てしまった。日中に外に出ると倒れそうな暑さである。この暑さの中、延び延びになっていたセローのタイヤが届いたので、嬉しさのあまり早速交換する事にした。このセローは新車時に付いていたであろうオフロード用の純正タイヤからダンロップのトライアルタイヤに2回交換しているが、競技用タイヤのため舗装路を走ると減りが激しいのが欠点である。今回はタイヤを長持ちさせるために普通のオフロードタイヤに戻そうと考えていたのだが、ネットで探してみるとIRCのTRー011ツーリストが安い事に気がついた。TRー011ツーリストはトライアルタイヤではあるが、競技用では無いトライアルタイヤなので、ダンロップよりは長持ちするのではないかと、淡い期待をしつつamazonで注文した。4.00-18/64Pのチューブレスが9,975円なり。ドンキーベースは屋内なので、暑さで倒れる事はないが、エアコンは設置されていないので、それなりに暑い。頼りの綱は業務用扇風機1機のみだ。早速、ホイストで車体を吊り上げリアホイールを外す。ハブに付いたドリブンスプロケットとブレーキディスクを外すのが面倒なので、タクトの古タイヤ2本を重ね、更に外したホイールその上に重ねるとスプロケットとディスクを浮かす事ができた。タイヤの空気を抜いて、ビードを落とすのだが、ビードブレーカーが無いので、タイヤレバーで格闘すると既に汗が噴き出る。タイヤレバーで周囲をコジてもなかなか落ちない。色々と試行錯誤を繰り返す内に、1本のレバーをリムに掛け、タイヤを凹ますようにして、もう一本をその近くに深く挿し込みビードをリムから離すようにコジるとポコッという音と共にやっと落ちた。反対側も同じように落とし、後はタイヤレバー2本でホイールからタイヤを抜き取る。折角ホイール単体になったので、写真屋に行ってホイールバランサーを借りてきた。このホイールは以前ゴールドのアルマイト加工に出すために一度スポークを外しているので、ホイールバランスが狂っている可能性大なのだ。バランサーにホイールをセットして回してみたら、何とビックリ。振れが殆ど無く、芯出しもOKだった。スポークを張る時にニップルを同じ締め具合にしたのが良かったのか。それとも偶然なのか分からないが、これは触らない方が良いと判断してタイヤの組み込みに掛かる。黄色の〇をバルブに合わせ、タイヤの回転方向を確認してビードにシリコンスプレーをたっぷり吹いて片面を嵌める。ひっくり返して反対面を嵌めるのだが、最後の30センチ程が硬くて中々嵌まらない。二本のタイヤレバーで両側を押さえて置き、3本目のレバーで少しずつビードを入れて行くと最後はすんなり入った。流石新品タイヤだ。後は、エアーコンプレッサーでタイヤに空気を入れるだけなので、楽勝と思えたのだが、バルブにエアーノズルをあてがい空気を入れるとタイヤが膨らみ…。膨らまない。何故だ?長く空気を入れ続けても一向に膨らまない。よく見るとエアーチャックガンのホースから勢い良くエアーが漏れていた。穴開きだ。これでは膨らむ訳がない。仕方が無いのでエアーツールをエアーガンに取り替えてバルブコアを抜き取ってガンの先をバルブに直接押し付けてエアーを注入。今度は大丈夫だろうろと思いきやタイヤは膨らまない。何故だ?ホイールとタイヤををよく見てみたら、両側ともビードが落ちてしまっていて、ホイールとの間に隙間が出来ていたので、タイヤを転がしたり、トントンと落として衝撃を与えたりしながら、なるべくビードとホイールを密着させ、特にバルブの辺りは、タイヤの上から乗ってビードを広げるようにしながらエアーを注入すると膨らんだ。エアーチャックガンのメーターが壊れているので何キロ入ったかは分からないが、入れ続けると片側がパンという音と共にビードが上がり更に入れ続けるともう片方もパンという音と共にビードが上がった。ガンを抜くとバルブコア無いのでたちまちエアーは抜けてしまったが、ビードは両方とも上がっているので、後はエアーチャックガンとエアーゲージを買ってから適正空気圧にするだけだ。やれやれである。気が付いたら汗びっしょり。このままでは熱中症になってしまうので、早速、冷凍庫でキンキンに冷やしたビールで喉を潤したのは言うまでも無い。すり減ったダンロップのトライアルタイヤIRCのTRー011ツーリスト 4.00-18/64P古いダンロップと新品IRCホイールバランサーにセットしたリアホイールホイールに嵌めたIRCのトライアルタイヤ
2023.08.15
コメント(2)
梅雨時期の久々の晴れ間を狙い半日ツーリングに出掛ける事になった。相手は午前中で仕事を終えたディアベルだ。V7に乗るのも久し振りであるが、過日交換した中華製の可動式クラッチとフロントブレーキレバーの具合をやっとみる事が出来る。午前11時30分遅めの出発。ディアベルと合流すべく玉島に向かう。ディアベルの奥さんと長男に見送られながら、何時もの道を矢掛に向けて快走する。今日は二人ともインカムを着けているので色々と話しをしながらのツーリングはクルマに乗っているようである。交換したレバーの形状が少し角張っているので、最初は違和感があったが、慣れるとそうでもない。クラッチの切れ、ブレーキのタッチ共に申し分無いセッティングである事を確認できた。矢掛から成羽に抜けて、成羽美術館の信号を右折して成羽川に架かる橋を渡るといよいよお目当ての県道300号だ。成羽にある羽山第二隧道は県道300号(宇治下原線)にある巨大な石灰岩を素掘りで造った全長32.0m、幅員3.0mで、大正10年開通のトンネルである。トンネルまでの道は細い山道で時折水が流れていたり、泥濘があったりで慎重に走らないと転倒の虞がある。そのために可倒式レバーに交換したのだが…。やはり転けたくはない。山道を5㎞ほど進むと素掘りのトンネルがいきなり眼前に現れた。左は羽山渓なる渓谷で高千穂峡によく似た深い谷となっている。トンネルを抜けると小さな休憩所があり、狭いが駐車場所もあった。振り返ってトンネルを見ると、石灰岩の巨大な岩に圧倒される。川は深い渓谷となっているので、川沿いに道を造る事は不可能となり、この巨大な石灰岩を彫ったのだろうが、当時としては大工事だったに違いない。トンネルから続くこの巨大な石灰岩は鍾乳洞にもなっており、中に入って一周する事もできるようなので、スマホのライトで照らしながら、入って行くといきなり屈まないと進めない高さになる。暫く行くと天井が高くなりコウモリが飛び交う広場に出た。冷気が漂いかなり涼しい。1メートル程の段差を越えると、その先も行けそうだったが、服が汚れそうなので引き返す事にした。念願の隧道を見学できたので、近くの吹屋ふるさと村にてコーヒータイムをとる事にした。何十年振りかの吹屋はベンガラで彩られた町並みが綺麗に整備され、正に観光地のように様変わりしていた。開いていた喫茶店でアイスコーヒーを頂き暫し談笑。汗も引いた所で帰路につく。帰りは神楽街道のワインディングを楽しみながらR180の川面に出て南下、木野山でR313、更に吉備高原方面に分岐し、賀陽道の駅でトイレ休憩。再び日羽でR180に復帰して解散となった。梅雨時期の久々の晴れ間、しかも快晴の半日でリフレッシュできたツーリングであった。羽山第二隧道/成羽側入口高千穂峡に良く似た羽山渓羽山第二隧道/吹屋側入口巨大な石灰岩狭い駐車スペース整備された吹屋ふるさと村の町並み賀陽道の駅にて
2023.06.22
コメント(0)
工作車のタイヤは平成29年に交換してから6年が経過した。前回まではダンロップのグラントレックAT3のA/Tタイヤを装着していたのだが、現在ではAT3が廃番となっている上に、この所の諸費用の値上げにより、タイヤ価格もかなり高騰しているので、安くて信頼できるタイヤはないものかと探していたところ、兄がジムニーにNANKANG(ナンカン)タイヤを装着しているのを思い出したのでレビューを聞いてみたら、問題無さそうである。ナンカンタイヤは台湾で最も長い歴史をもつタイヤメーカーで、1959年創業、数々の国際的な賞を受賞し、 世界180ヶ国以上での販売実績があるようである。工作車用205/70R15のA/Tタイヤを探してみたらFT-7 A/T OWLシリーズが適合した。FT-7 のA/Tは(All-Terrain tire全地形タイヤ)でOWLは(Outlines White Letter)でM+S(マッド&スノー)となっている。現在装着しているダンロップのグラントレックAT3と同じような位置づけとなり、4×4、SUV用の全天候型タイヤである。価格は送料、税込みで1本9,920円と1万円を切りとてもリーズナブルであったので発注したら翌日には届いた。このタイヤはホワイトレターとなっているので、タイヤの文字が白く浮き出て恰好良いのだが、新品時には上から青い保護材が塗られており、これを剥がす必要がある。説明には洗剤を付けてブラシで擦れと書いてあったので、水で濡らして強く擦ると保護材が取れてホワイトレターが浮き出て来た。文字の狭い箇所は精密ドライバーで削り取る。保護材を全て剥がすとホワイトレターが浮き出てオフロードタイヤの様相を呈して来た。ただ、このタイヤのホワイトレターは文字の輪郭のみで、ベタ塗りではないので、さほどは目立たないが、控え目の方がノーマル車高のワンボックスには似合うと思う。タイヤは指で押してみると思ったより柔らかい感触で、トレッドパターンもAT3に良く似ている。早速、タイヤ交換をして貰うために近所のモータースに運び込む。このモータースはタイヤの持ち込みOKなのでありがたい。FT-7 は回転方向の指定がないので、どちら向きにも付ける事が可能である。ホワイトレターを外側にして、後輪のみ3ミリのスペーサーを挟み、バルブは新品にし、空気圧は夏場なので2.7㎏にお願いして、一旦自転車で帰宅。数時間後、装着完了の電話を受け引き取りに行ってみると、ホワイトレターで足下が引き締まった工作車が鎮座していた。自宅まで数百メートル乗ってみた感じではAT3との差はあまり感じられなかったが、ロードノイズは少し低いように思えた。今月は伊勢までの長距離運転があるので、高速走行でのFT-7をじっくりと試してみる事にしよう。NANKANG FT-7 A/T OWL 205/70R15青色の保護材が塗られたホワイトレター洗剤を付けたブラシで保護材を除去中のタイヤ保護材を除去後のホワイトレター工作車に装着したNANKANG FT-7
2023.06.06
コメント(3)
5月29日、30日に1泊2日で阿蘇ツーリングを計画していたのだが、梅雨が早まって丁度29日に梅雨入りしてしまったため、ツーリングは敢えなく中止。ホテルもフェリーもキャンセルとなった。このツーリングにあたり、準備していたものが1つあった。V7ドンキーのブレーキとクラッチレバーだ。長距離ツーリングなので、旅先で転倒、立ちごけなどに遭遇した際に一番破損し易いレバーを何とかしたかったのである。現在は両レバー共純正のアルミ製レバーが付いているのだが、可倒式では無いためバイクを倒すと必ず曲がるか折れてしまう事が予想できる。従って市販品の可倒式にしてリスクを少しでも軽減する目的で探してみた。メーカー品の高級な物は必要無いので色と形状だけで、V7用をamazonで探してみたら中国製と覚しき物が見つかった。色は赤/黒の可倒式が左右セットで3,410円ナリ。V7用なので純正品を外してポン付けで取り付けできた。カラーもV7の赤フレームに溶け込んで思った通り違和感は無い。中国製とは言え、細部に渡っての仕上げは美しく、可倒部分のガタもない。取り付けにあたっては、六角ネジでレバーの長さも調整できるので純正と同じ長さにする事ができた。オマケに両方のレバー共6段階の調整ダイヤルが付いているので、微妙な調整が可能である。最初はクラッチの調整ダイアルを3段にして試乗してみたが、切れがすこぶる悪い。5段にするとバッチリであった。レバーが少し角張っているので、握った時の指の感触に違和感があったが、慣れるとそうでもない。これでバイクを倒してもレバーが折れる事はないだろうが、念のために外した純正レバーをシート下に忍ばせておきたい。V7純正のアルミレバー純正レバーと可倒式レバー長さの調整が出来る可倒式レバー可倒部分を倒した状態のレバーブレーキ側クラッチ側両方のレバーを交換したV7
2023.06.02
コメント(2)
シャリィのレッグシールドには3箇所の亀裂が入っており、少々恰好が悪い。一番大きな亀裂はシールを貼って誤魔化していたのだが、そのシールも亀裂に添って千切れてしまっている。材質はポリプロピレンなので、普通のセメダインやボンドは効かないし、ガッチリと修理したいので、溶着修理する事にした。ポリプロピレンの亀裂修理の定番はステンレスネットをハンダゴテで埋め込む方法なので、早速100均のキッチンコーナーで200円のステンレスメッシュ蓋を購入。金切り鋏で適当な大きさに切り取り、亀裂に当てて、ハンダゴテの熱で埋め込んで行く。埋め込みはレッグシールドの内側から行ったので、メッシュが見えてしまうが、外側はあまり目立たない。一番大きな亀裂は凹みもあったのでバンパーパテで処理しておいた。これで様子を見てみる事にしよう。一番大きな亀裂放置して置くと悪化しそうな亀裂220円のステンレスメッシュの落とし蓋ハンダゴテを使用する前に千枚通しを炙っての溶着を試したが失敗ハンダゴテ埋め込んだステンレスメッシュパテ埋めで修理中のレッグシールド
2023.05.31
コメント(3)
シャリィのキャブ清掃でエンジンが快調になったので、気になっている箇所を修理する事にした。先ずはシートの裂け目である。最初の分解修理時にも裂け目があったので、ウルトラ多用途SUボンド(黒)を塗って急場を凌いでいたのだが、ここに来て経年劣化が進みまた表皮が裂けて来た。FC50用のシートは厚みもありシッカリした作りなので、中古でも結構なお値段である。表皮だけでもないものかと探してみたが、当時物を含めもう無いようなので、前回同様ビニールやゴム対応の接着剤で補修する事にして買い出しに走ったのだが、お目当てのウルトラ多用途SUボンドが無く良く似た物でセメダインスーパーXブラックなる接着剤があったので、購入。裂け目の上から塗って補修してみたところ、ウルトラ多用途SUボンドとセメダインスーパーXは良く似た接着剤で、表皮にも対応出来て乾燥後も弾力がありどちらもブラックなので目立ちにくいのだが、セメダインスーパーXの方は光沢があるので、マット風のウルトラ多用途SUボンドの方に軍配が上がる。表皮が裂けてきたシートセメダインスーパーX(ブラック)補修後のシート
2023.03.21
コメント(0)
シャリィ75に乗っていると突然エンジンの回転が落ちてしまう不調が度々あったので、調子の良いカブばかりに乗って、2年程放置していたのだが、工作車に乗せて島巡りをしたくなり、修理してみる事にした。エンジン不調から2年、ガソリンを送っても、もうエンジンを始動する事すら出来なくなっていた。エンジン不調の原因は恐らくキャブの不調だろう事は予想がつくので、キャブを取り外してバラす。この車体には社外の京浜PC20を取り付けているので、脱着はエンジン側のインマニごと外す事になる。キャブ内はガソリンを抜いていたので、綺麗なものだったが、全てのパーツを外して洗浄を行い、再び組み付けた。ガソリンを送って、エンジン始動。キックで直ぐにエンジンが掛かったがアイドリングしない。十分に暖機した後でもアクセルを戻すとエンジンが止まるし、アイドルスクリューでの調整もできない。回転はスムーズに上がるので、パイロットスクリューが詰まり気味なのかも知れない。しかしパイロットスクリューは一番念入りに洗浄した筈である。他に原因があるのかも知れないと考えながら再度キャブをバラしていてふと気が付いた。PC20キャブはパワーフィルター仕様にしているので、エアーが純正よりもより多く吸入される。従ってエアースクリューを純正の1回転半戻しでは開き過ぎなのかも知れない。そう言えば最初にバラした時のエアースクリューは殆ど戻していないようだった。パイロットスクリューをもう一度掃除して、エアースクリューを半回転だけ戻してインマニ付いたキャブを取り付けていたら、フレームに近い方のボルトが途中で空回りを始めた。何とも嫌な予感。まさかエンジン側のボルト穴をナメたのか。フレーム側はラチェットレンチのエクステンションバーが接触するので、ボルトが斜めに入ってしまったのだろうか。エンジンはアルミなので硬いステンレスボルトだと直ぐにナメてしまう。ここは気を付けなければならない箇所とは分かっていたのだが…。大事にならなければ良いのだがと冷や汗をかきながらボルトを全て抜く。ボルト穴に6ミリのタップを立てようとねじ込むが、硬くて入らない。狭い場所なのでタップのハンドルも入らない。暫し考えたが、ここは安全策をとって面倒でもエンジンを一旦降ろして、作業しやすい場所でじっくりと状況を把握して対処する事にした。エンジンを降ろすには、レッグシールドを外し、チェーンを外し、リアブレーキアームを外し、マフラーを外し、エンジンからの配線カプラを外し、フレームボルトを外さなければならないが、250ccクラスに比べれば簡単至極である。降ろしたエンジンのボルト穴を調べてみたら、溝が潰れているようには見えない。タップで直りそうである。やれやれである。早速タップを立てネジ山の修正を行う。やはりエンジンを降ろした事によりタップが真っ直ぐ入りそれ程抵抗なく修正する事ができた。エンジンを降ろして正解であった。ボルトを少し長い物に変えインマニを締め込むと今度は大丈夫だったので、この時点でエンジンにキャブを付けてしまう。外したリアブレーキアームとマフラーは分解修理後屋根があるとは言え屋外保管をしていたために、かなり錆が進行しているので、ついでに補修する事にした。リアブレーキアームはメッキが殆ど剥がれ地金に錆びが出ているので、サンドブラストで錆落としを行い赤サビ転換剤を塗布した後、シルバー塗装を行った。マフラーは分解修理した時には赤サビ転換剤を知らなかったので錆落としの後、そのまま耐熱塗料を吹いた記憶がある。それで直ぐに真っ赤に錆びたのだ。今回はサンドブラストで錆落としの後、赤サビ転換剤を塗り、耐熱塗料を吹き、バーナーで炙った。レッグシールド以外、全てのパーツを組み立てて、エンジン始動を試みる。キック1発でエンジンは目覚めた。今度はアイドリングの低回転でも止まらない。やはりエアーの流入量が多過ぎたのだろうか?アクセルを開けると高回転の吹き上がりも申し分無い。アイドリングが少し高いのでアイドルスクリューを調整して、試運転を行う。1速、2速、3速全て問題無い。暫く乗ったが走行中に回転が落ちる現象も現れない。急な坂道も息継ぎ無く一気に駆け上がる。やっぱり75ccはパワーが違う。生き生き走るシャリィ戻った。シルバー塗装を終えたリアブレーキアーム耐熱塗料の焼き付けを終えて装着したマフラー
2023.03.20
コメント(4)
工作車のオドメーターが21万キロに近づきオイル交換の時期が来たので準備に掛かる。今回はエレメントも交換するサイクルなので、ネットで探してみると、amazonでMAHLE(マーレ)のオイルエレメントが2ヶセットで3,496円で販売されていた。1ヶあたり1,748円である。前回はG-PARTS FILTERを送料込みで2,268円で購入したのでそれよりも安い。マーレは1920年に創業したドイツの自動車部品メーカーで日本でも事業を展開しており、世界№1のフィルターメーカーだそうである。ならばひょっとしてドイツ製?期待して製造国を見たら中華製だった。やっぱりな。そう甘くはない。型番OC685はマツダ純正品番VSY3-14-302の互換品となる。早速近所のモータースに持ち込み交換を終えた。これで当分エレメントを買わなくて済むのだが、それまでクルマがもつのかが心配だ。あと9㎞で21万キロとなるオドメーターマーレのオイルエレメント2ヶセット
2023.03.13
コメント(0)
昨年から工作車(ボンゴフレンディー)を車中泊仕様に改造して来たが、フロントガラスと運転席、助手席のウインドウの目隠しが宿題として残っていた。目指すところは設置が簡単で見た目がスマートな目張りであるが、これがなかなか難しい。色々と調べてみると、サンバイザーの取り付けボルトを利用して設置できる日除けロールカーテンがあった。これは引っ張ってカーテンを引き出すだけなので最も手軽でスマートである。ボンゴフレンディーに取り付け可能かメーカーに問い合わせをしたところ、この車種は取り付け不可との回答であった。残念。次なる手はフロントガラスの内側に広げて設置するサンシェードだ。このタイプは吸盤で取り付ける方法となっているところは致し方ないが、畳んだ状態でも結構嵩張るので、置き場に困る難点がある。しかも、フロントガラスは何とかなっても運転席と助手席の窓にも目張りを作る必要がある。よく考えてみると、このクルマはオプションで室内の間仕切りカーテンが用意されていた筈である。ネットで中古を探してみたが、見当たらない。しかし、オプションのカーテンレールの取り付け画像が見つかった。専用の金具が付いたレールを天井に取り付けられた後部エアコンの吹き出しカバーのピンに引っ掛けて使用するらしい。なるほど。これなら市販のレールを加工すれば何とかなるかも知れないし、何と言ってもフロントの3箇所を別々に目張りする必要が無く、手軽でスマートだ。早速amazonで曲がるカーテンレール2mを1,780円で購入した。レールを内幅ギリギリでカットし、同梱のL字フックを取り付け、オプションの取り付け金具を真似して作成してみたが、上手く行かない。仕方が無いのでこの方法は諦めて、エアコン吹き出し口のカバー2箇所に下穴を開け、直接タッピングビスで留める事にした。少し見てくれが悪いが頭の丸まった小さなタッピングビスなので、それ程目立たない。レールの両端は折り曲げた平金具を取り付け、内張りの隙間に挿し込む事でガッチリ固定する事ができた。残るはカーテンだけだ。家庭用のカーテンはヒダの間隔が広く、束ねた時に嵩張るのでヒダの狭いカーテンがないものかと探したら、amazonでトラック用センターカーテン幅120cm×丈100cm2枚入り3,180円なる物を見つけた。幅はレールより8センチほど長いがカーテンなので問題ないだろうと思い購入した。カーテンを束ねた時に嵩張るので、半分に切って両開きにしようと思っていたのであるが、このカーテンはヒダが細く取り付けて束ねてみてると、予想以上にコンパクトになったので、片開きにする事にした。それでも天井付近は室内幅が狭まっているので両端に少し隙間が出来てしまう。この隙間を塞ぐため、左側は先端のフックをローラーから外し、サイドの内張りに直接差し込み、右側は内張りにマジックテープを貼ってカーテンを固定する事により、隙間を完全に塞ぐ事ができた。カーテンなので設置は極めて簡単、嵩張らず実にスマートである。これでクルマの準備は全て整った。県北の雪が消えない内に車中泊体験を行いたいものだ。エアコン吹き出し口カバーに取り付けたカーテンレール純正のカーテンレールとフック(拝借画像)トラック用センターカーテンカーテンとレールの隙間は僅かなので、外からは見えない内張りにフックを挿し込んで固定した左側カーテンを引いた状態の室内カーテンを束ねた状態束ねたカーテンによる後方視界の不良はない
2023.02.11
コメント(0)
平成15年4月1日以降、キャンピングカーの規制が強化され、水道と炊事設備の前は人が立てる高さ(160センチ)がなければ構造変更が認可されなかったので、室内高が130センチ程度の通常のワンボックスやミニバンなどはキャンピングカーとして登録する事が出来なくなっていたのである。ところが、最近のキャンプや車中泊ブームを受けてかどうかは知らないが、令和4年4月1日からは規制が緩和され、室内高の制限が調理台の高さが85センチ以下であれば120センチ以上と、大幅に緩和されたのだ。今までは立って調理をする事が前提だったのだが、座って調理をする事も認められたと言う事である。それと就寝定員も今までは乗車定員6人までは2人以上必要だったが、乗車定員5人までは1人以上に緩和された。就寝スペースは180センチ×50センチと変わりないが、最低1人用の就寝スペースがあればOKという事である。この2点が緩和された事により、ワンボックスやミニバンはもとより、軽自動車でもキャンピングカーとして登録する事が可能となったのである。これは画期的な事であると同時に安価なキャンピングカーが販売されそうな気配がして来ると喜んでいたら、更に令和4年5月13日からトラックの積載制限も緩和されたようである。今まではトラックに荷物を積載する場合、車体の左右からはみ出してはならず、前後は車体長の1/10までとなっていたのだが、緩和後は左右に車体幅の2/10、前後も車体長の2/10となり、前後に1/10ずつ出す事ができるようになったのだ。この緩和措置により、トラックの荷台にキャビンを積載する場合、規定値以内なら車体からはみ出しても良いということとなり、積載型キャビンを作成する場合、従来よりも広いスペースが確保できるメリットが生まれた。これからはトラックベースのキャビン搭載型キャンピング仕様が流行るかも知れない。今後も規制緩和大いにやって貰いたいものである。
2023.01.22
コメント(0)
工作車のスタッドレスタイヤ付きホイールを買ったので、近々ホイール交換を行わなければならない。車載ジャッキでは面倒なので30年以上前に買ったオイル漏れだらけのフロアジャッキを引っ張り出してみたが、10センチ程しかリフトしない。もう何年も前からオイル漏れを起こしていたのをそのままにしていたので、オイルがかなり抜けているのだろう。オイル漏れの箇所はハンドルを挿し込んで上下にポンピングするリリースバルブからのようである。たぶんリリースバルブのOリングの劣化によるものと思われる。リリースバルブを抜くには、ハンドルベースの固定ピンを抜く必要があるが、このジャッキはピンが筐体に当たって抜く事ができないので、筐体を留めているボルトを抜いてハンドルベースの角度を変えると抜く事が出来た。ハンドルベースに繋がったままのリリースバルブを引っ張ると簡単に抜けたのだが、バルブの先に付いているであろうOリングを見て愕然とした。付いていたのはOリングではなく、凸形をしたゴムシールだったのである。こんな特殊な形状のゴムシールは単体では売っていないだろうという事は想像がつく。仕方が無いが取り敢えず外してみようと精密ドライバーでこじたらシールと共に溝に嵌まっていたプラのスペーサーが砕けた。がっかりである。もう後戻りする事はできない。ゴムシールを何とか外してノギスで計測してみると、ゴムシールは内径5ミリ外径11ミリであったので、早速ネットで検索したが、予想した通り凸形のゴムシールは見つける事が出来なかった。仕方がないので、手持ちのOリングを調べたが適合する物はなかった。それならばと、ネット検索するとamazonのサイトでニトリルゴムの適合するOリングを見つけた。10ヶ入りで621円と少し高いがやむを得ず購入。リリースバルブの先に嵌めてみたら3ヶ嵌まった。リリースバルブを元に戻して、ジャッキを組み立ててシリンダーのオイル注入口を外し、オイルを注入するのだがジャッキ用作動オイルを買いに行くのが面倒だったので、代用でエアーコンプレッサー用オイルを注入して、蓋を開けたままハンドルベースをポンピングさせてエアー抜きを行った。ハンドルをセットして作動状況を確認してみると、今度はしっかりと90°まで持ち上がり、直ったかに見えたが、リリースバルブから少しオイルが漏れている。やはり3枚重ねとは言えOリングではシールしきれないのだろう。漏れる量は修理前と比べて僅かなので、取り敢えずこれで使ってみる事にする。フロアジャッキはあまり使う事がないので、オイルを補充しながら使えば何とかなるであろう。30年物のオイル漏れしているフロアジャッキリリースバルブからかなり漏れているオイルリリースバルブから外した特殊なゴムシールと砕けたスペーサーリリースバルブに三枚重ねで嵌め込んだOリング作動油の代わりに代用したコンプレッサーオイル適正な位置まで持ち上がるようになったジャッキ
2023.01.18
コメント(5)
2月に長門市に行く事になった。長門市は山口県の日本海側なので、中国山地を横断しなければならない。2月だと当然降雪が予想されるので、工作車に履いているATタイヤと雖も、スリップサインが出て限界に近づいている現状では到底無理なので中古のスタッドレスタイヤを購入する事にした。スタッドレスを工作車に履かせるか、デミオに履かせるかどちらにしようかと迷ったが、少し値段は高くなるが安全面を考慮して4WDの工作車に履かせる事にして、ネットで検索してみたら、「珍しいサイズ入荷」の見出でアップガレージ埼玉大宮店にマツダ車用アルミホイール付き4本セットが39,490円で出品されていた。送料が7,700円だが写真ではホイールもタイヤも綺麗だったし、ホイールのサイズも純正と大体同じだったので、取り付け可能と判断して購入する事にした。ホイールはVERTHANDI(ヴェルザンディ)シンガポールのYHI Internationalが製造する自動車用ホイールブランドで国土交通省が定めた「軽合金製ディスクホイールの技術基準」をクリアしたアルミホイールであり、また、「JWL」「JWL-T」の基準もクリアしている。安くて塗装もしっかりしている人気ホイールである。タイヤはダンロップのスタッドレスタイヤWINTER MAXXで2021年製造の殆ど新品。マツダ純正タイヤ フロント195/70R15 リア215/70R15ダンロップ/WINTER MAXX フロント、リア共に195/70R15マツダ純正ホイール フロント、リア共に15×6JJ 5穴 PCD114 オフセット40 ハブ67VERTHANDIホイール フロント、リア共に15×6J 5穴 PCD114.3 オフセット43タイヤはリアが純正よりも細いがフロントと同じなので問題ないだろう。ホイールはオフセットが3ミリインセットになっているので、取り付けた時に奥に3ミリ引っ込む事になるが、3ミリのスペーサーを咬ませれば純正と同じになる。しかし、僅か3ミリなので取り付けてみて何処にも干渉しなかったら、そのままでも問題無いだろう。発注して3日程で現物が届いたので、梱包を開けてみると4本共綺麗にクリーニングされており、ホイールもタイヤもピカピカである。ホイール1本に小さな傷があったが、目立つ物ではないし、雪道を走ればどうせドロドロになるので問題ではない。タイヤは殆ど新品のように溝も深く、弾力もある。3年間位は使えそうである。不具合があった場合は3日以内なら返品可能だったので、早速片側の前後輪だけ付け替えてテスト走行を行い、ハンドルを左右一杯に切って干渉を確かめたが、問題はなかった。空気圧を2.2キロに調整してタイヤを元に戻した。県北に雪が降るのを待って雪道走行のテストを行う事にする。ヴェルザンディとウインターマックスのセットヴェルザンディのロゴ入りのアルミホイール殆ど新品のスタドレスタイヤ2021年29週製造の刻印純正のフロント用と同じサイズ工作車に装着したタイヤ(若干奥に引き込みぎみになる)
2023.01.16
コメント(0)
V7ドンキーは2016(平成28年)に新車で購入してからバッテリーを一度も交換していない。最近ではトリクル充電器という便利な物があるので、バッテリーに充電器を繋ぎっぱなしにしていても、満充電になると自己放電分を補うために微量の電流を流し続けて満充電状態を維持するのである。これを取り付けていたお蔭で、実に6年もの間ノントラブルで活躍してくれたのだが、此処に来てセルを回す力が少し落ちたように感じる事があったので、予防措置として交換する事にした。amazonで調べてみると純正品のユアサバッテリーは1.5万円。台湾ユアサでも1万円を超える。セローのバッテリーはノーブランドを使っているが、トリクル充電器のお蔭で6年ほど持つことが実証されているので、ブランド品のユアサもノーブランドも遜色がないという結論から、NOEブランドのYTX14-BSの互換品BTX14-BSを4,860円で購入した。純正ユアサを車体から外して電圧を測ってみたら12.51Vだった。電圧が12.5Vを切るとバッテリー交換の目安なので、やはりギリギリという所であった。新品のバッテリーを取り付け電圧を測ってみたら意外と低く12.96Vだったので、放電してフル充電になっていないのだろうと思い、トリクル充電器に繋いで一晩充電して、翌朝電圧を測ってみたら13.18V出ていた。13Vを上回れば問題ないのでこれで何年持つか試してみよう。車体から外したユアサバッテリーは12.51VユアサバッテリーとONEバッテリー車体に取り付けたONEバッテリーは12.96V一晩充電したら13.18V
2022.10.27
コメント(2)
その日も突然にやって来た。工作車で県北に行くため高速に乗って10分程走った時の事である、突然メーターパネルの充電警告灯とセジメンタ水量警告灯が同時に点灯した。バッテリーは先日2ヶ新品に交換したばかりなので、オルタネーターの故障が濃厚である。それにしてもセジメンタ水量警告灯も点いているのはどういう事だろうか?他にも異常があるのだろうか?何れにせよこのまま長距離を走る事は無理と判断して、最寄りの総社ICで高速を降りて近くの矢喰公園の駐車場に駐めて妻のデミオを呼び寄せる。9時45分までに久世に着かなければならいので、デミオで飛ばす。結局到着は9時42分、3分前だが何とか間に合った。所用を済ませ矢喰公園まで帰って工作車に乗り込む。充電されていないとは言え、90Dの新品バッテリーを2ヶも積んでいるので、セルは軽々と回り直ぐにエンジンは掛かった。季節外れの真夏日で外気温は30°を軽く越えているが、念のためにエアコンとカーナビを切って窓を全開にして近所のモータスまで何とか辿り着いた。直ぐにテスト機器で調べてみたが、ツインバッテリーのせいで器機が反応しないようだ。オルタネーターを確認するも、ベルトの外れや配線の断線も無いようなので、オルタネーターの故障だろうという結論に達した。セジメンタ水量警告灯の点灯はオルタネーターの故障によって点灯するようである。因みにセジメンタとは燃料に混じっている水分やフィルターで除去できなかった微細な異物を分離する装置で燃料噴射装置やエンジンそのものを水分から保護するものであり、主に軽油を燃料とするディーゼルエンジン車に装着され、水と油の比重の差を利用して、水分や沈殿物が一定以上溜まると警告灯が点灯し、水抜き時期を知らせるものらしい。工作車の走行距離はもう20万キロを越えているので、オルタネーターが故障しても不思議ではない。逆によく20万キロももったものだと感心した。3日後には岡山に行く用事があり、その日はデミオも出はらっており、早急な修理が求められるので帰宅して直ぐにネットでオルタネーターのリビルド品をあちこち探したら、ヤフオクで16,000円の格安品を見つけた。取り外したコア返却が必須であったが送料着払いの親切設定が有り難い。車台番号と型式番号を確認して2日後に無事到着。リビルド品だが、全てピカピカで新品のように輝いている。プーリーのベアリングもスムーズそのものだ。早速モータースに持ち込んで交換をお願いしたら30分程で完了。警告灯もバッチリ消えている。25年、20万キロも乗っているのだから故障は仕方がないところではあるが、不安があったオルタネーターを交換した事により、次の不安材料は燃料ポンプに絞られて来た。東海パーツのリビルド品オルタネーター故障し取り外したオルタネーター
2022.10.05
コメント(0)
その日は突然にやって来た。工作車で伊勢に行き、帰りに大量の荷物を積載する予定があったので、前日に後部のシンクや椅子を外すため車庫から移動しようとキーを捻ったら、セルモーターが全く動かない。燃料ポンプが作動する音は聞こえるのでセルモーターの故障かバッテリー上がりだろう事は想像がつく。バッテリー上がりなら何とかなるが、セルモーターだと明日には間に合わない。バッテリーのインジケーターは正常時には緑色だがどちらとも真っ黒になっている。テスターをバッテリーの端子に直接当てて電圧を測ってみたら2個共9.6Vほどしか無い、やはりバッテリー上がりのようだ。ダメ元でバイク用の15型のバッテリーを繋いでみたが、ディーゼルなのでセルは全く動かない。現在搭載しているバッテリーは90D26Lなので、今日中に入手可能なカー用品店の価格を調べてみたら、何と1個38,000円だった。2個必要なので76,000円。ビックラこいた。そこで賭けに出る事にした。バッテリーは最初の数字が容量を示す。工作車はディーゼルエンジンなのでプレーヒートの必要がある上、ガソリン車に比べて高圧縮となっており、エンジン始動時に大きな電圧を必要とするのでガソリン車より容量の大きなバッテリーが搭載されている。しかし、一旦始動さえできれば、プラグが無いのでバッテリーの消耗はガソリン車より低く抑えられる筈である。しかもこの工作車は寒冷地仕様車なので、発電機も通常より大きな物が搭載されていると思われる。1泊2日でエンジンを掛ける回数を数えたら最低6回である。と言う事はセルが6回だけ回れば良いので、ご臨終になった2個のバッテリーを取り外し、サブバッテリーターミナルにはビニールを被せ絶縁を施し、オートバックスで最安値の軽四用の40B19Lを4,000円程で購入し、取り付けた。流石に不安になるほど小さい。早速、エンジンを1回だけ掛けてみたら、セルの回転が弱々しいが直ぐに掛かった。微妙なところだ。念のため充電器に繋いで一晩中充電をしておいた。翌朝の出発時にエンジンを掛けると少し弱々しいが直ぐに掛かったので、ブースターケーブルや工具を確認して決行する事にした。朝の渋滞では発電量が少ないので念のためカーナビもエアコンも切っての走行で、簡易電圧計は13V前後を表示している。岡山で同行人1名を乗せ、赤穂ICから山陽自動車道に乗り茨木市に向けて快調に飛ばす。高速では13.5 Vほど出ている。途中のSAでは、エンジンを掛けたまま、スペアキーでドアロックをして休憩する。なるべくエンジンは切りたくないのだ。茨木で用事を済ませ、一杯290円のラーメンを食し2回目のエンジン始動。少し弱いが直ぐに掛かった。これで伊勢までは何とか到着出来そうである。伊勢で3回目の始動、ここでも何とか大丈夫だった。後はホテルに駐めるだけなので、心配した1日目は無事終了となった。2日目の朝ホテルで4回目の始動、今日もセルの回りが少し弱く何とか掛かったが、直ぐに給油となり5回目の始動。次に目的地の駐車場3箇所で6回目、7回目、8回目の始動。帰りに荷物を積み込む間はアイドリングのままで、伊勢を後にした。これでもう立ち寄る所は無いので、帰るまでエンジンは切らなくて済む事になったのだが、最後のSAで気が緩んでエンジンを切ってしまった。もう大丈夫だろうと、再スタートしようとキーを捻ったら、セルの回りが異常に遅い。顔面から血が引きかけた時、辛うじて始動してくれた。最後が一番危なかった。もう帰るまではエンジンは絶対切らないと心に誓いながら、夕暮れのR2の渋滞を切り抜け無事帰還となった。今回の強行軍は兎に角バッテリーの電力の温存と万が一のためのレスキューを考慮し、ボンネットの中にあるバッテリーにアクセスし易いように駐車する時は必ずバックを心掛け、スライドドアを閉める時はエンジンを掛けてからとの念の入れようだった。その結果、軽四のバッテリー1ヶでも10回程度の始動ができる事が分かったので、今後のトラブルに何か役に立つのではないかと思われるが、もうこんな事は懲り懲りである。因みに翌朝エンジンを掛けたら軽々と1発で掛かった。高速でフル充電になったのかも知れない。伊勢に出発の前にamazonで注文しておいたATLASBX(アトラス)バッテリー90D26Lが留守中に届いていたので交換する。前回は同じバッテリーを平成28年1月に交換しているので、6年ほど使用できた事になる。韓国製だが、日本製と比べても遜色がない事が証明された。前回の購入時には1ヶ6,628円と格安だったが、今回は8,382円と1.754円の価格アップとなっていたが、国産の1ヶ38,000円と比べると2ヶ買ってもお釣りが来る価格は有り難い。朝一番で軽四バッテリーを外して、メインとサブのバッテリー2ヶを搭載し、エンジン始動。当然だが軽やかにセルが回り瞬時にエンジン始動となる。これでもう5年ほどは大丈夫だろう。ATLASBX(アトラス)バッテリーMF90D26L端子が小さいのでアースネットを巻いてターミナルの抜け止めにガムテープを貼った軽四バッテリーアトラスバッテリー90と国産軽四バッテリー40フロント左右に2個搭載したアトラスバッテリー
2022.09.30
コメント(0)
最近工作車の左側ヘッドライトがちらつくようになったが、正常に戻る事もあるので、そのまま使用していた。9月6日から大分、高千穂、阿蘇、別府、太宰府、宗像を回る長旅を行い最終日には中国自動車道を津山ICまで走った。新見の辺りから日が暮れてきたのでライトを点灯しての走行となったが、何時もと変わりはなかった。午後8時頃、津山で夕食のラーメンを食し、美作街道を半分ほど走った時の事だった。突然左のライトがダウン。暫くすると右も消灯。山の中で民家もなければ外灯もない。真っ暗な中だったが、フォグランプを点灯していたので、慌てず減速する事が出来た。ライトスイッチをON、OFFと切り替えてみると、右側だけ点灯するが、長くはもたない。左側は殆ど点いていないようだ。ハイビームの方が少し長く点灯しているようだが、段々とダウンの時間が増えてくる。予備のH4ハロゲンランプは車載してはいるが、夜中に修理するのは難しいので、騙しだまし何とか帰宅する事が出来た。この年式のクルマはヘッドライトが暗いので、平成29年に中華のLEDバルブに変更していた「36Wで8000ルーメン、色温度は6500K。寿命はハロゲンの10倍相当の30000時間とあるので死ぬまで使っても大丈夫だ。」とブログに書いたのだが、30000時間はおろか5年程しかもたなかった。今回は同じ中華だが、発光体は日本製の少し高級なバルブにしてみた。左右両方で60W、9600ルーメン、色温度は6500K、寿命は50000時間で4,680円。今度は10年位もって貰えれば有り難いのだが…。交換はフロントグリルとコーナーランプを外し、ヘッドライト取り付けボルト4本を外せばライトを抜き取る事ができる。もう何回もやっているので、手順は覚えている。新しいLEDバルブを取り付け点灯テストを行う。左右共OKだ。夜に走ってみて前回のLEDバルブと比較してみよう。冷却ファンが大きく電源コードが付いているタイプの故障したLEDバルブコントローラー内蔵、サイレント冷却ファン搭載のLEDバルブ新旧LEDバルブ点灯が確認されたヘッドライト
2022.09.10
コメント(0)
バックドアは厚塗りパテがなかなか乾かないので、もう少し放置して修理用品が届いたバンパーの補修に掛かる。ヒートガンで炙って叩いて元の形に戻したが、微調整を行う箇所があるので、ナイロンディスクで削ろうとしたが、PPが溶けてしまって削れない。ディスクを色々と変えて試してみたが、どのディスクもPPを溶かしてしまうので高回転の道具は使えない事が分かったので、サンドペーパーに切り替えて均して行く。修正が大まかに終わった所で凹んだ箇所にバンパーパテを盛るのだが、相手がPPなので必ずバンパープライマーをスプレーしてからパテ塗りを行わなければ密着性が高まらないようである。パテを盛って数日放置。パテが乾いた所でサンドペーパーを掛けて、最後は400番と1500番の耐水ペーパーで水研ぎをして終了である。純正色の缶スプレーを仮吹きして凹みが目立つ所を更にパテ埋め。これを2回程繰り返した。その間にバックドアの、厚塗りパテをサンドペーパーで削って薄付けパテを盛る。乾燥後、最後は耐水ペーパーで仕上げる。パテ埋め作業は乾燥に時間が掛かるので焦らずゆっくりとやらなければならないのだが、短気なものでなかなか待てない。その間にクルマを使う仕事が2回あったが、仕方が無いのでバンパーを外したままの間抜けな恰好で世間を走ってしまった。耐水ペーパー仕上が終わると、やっと塗装が出来る。今回はバンパーに元々あった擦り傷や塗装剥げも一緒に修理したので時間が少し多めに掛かった。塗装後は色ムラが少しあるが、20年間の色焼けがあるのでこれは仕方がない。修正し切れないラインの深さなど細かな不具合はあるが、ほぼ元の形に復元できた。バックドアはRの部分のエッジが違うので、凹んで見えてしまう。目の錯覚もあるようなので、ステッカーを貼って誤魔化す事にした。結局修理に1週間掛かって、費用は4,000円程度。細かく見ると粗も目立つが素人なのでこんなもんであろう。20年、20万キロ越のクルマなので、ほどほどで十分。兎に角金は掛けない。柔らかなバンパーパテを盛ったバンパー塗装を終えたバンパー凹んで見える塗装を終えたバックドア修理が完了した破損箇所湾曲部分にステッカーを貼って錯覚を誤魔化す
2022.08.31
コメント(0)
その日は久し振りに早朝から仕事があったので工作車の出動となった。暑いので早く帰ろうと駐車スペースからバックで道路に出ようとしてハンドルを切ったその時、ガツンという鈍い音とかなりの衝撃が車体を揺らした。一瞬で何かにぶつけた事は分かったが、クルマのような物ではない。何かもの凄く硬い物だ。直ぐに降りて確認してみると、コンクリートの電柱にリアバンパーの右側がぶつかっている。丁度死角に入って見えなかったのだ。やっちまった。走行には問題ないようなので、兎に角家まで帰って被害状況を確認する事にした。バックでの事故は四国のUFOラインでガードパイプに横腹をぶつけて以来の事だが、あの時よりは心なしか軽傷な気がする。工具の持ち出しに便利なドンキーベースの近くに駐車して、詳細に状況を確認すると、破損箇所はリアバンパーの右側とバックドアの右下のみで、フェンダーやランプ類は助かったので一安心した。しかし電柱に押し潰されたバンパーは見事に凹んでおり、下側は亀裂も入っている。バックドアは変形したバンパーに押された拍子に曲がりと凹みが出来ている。大きな凹みなのでバンパーは中古品と交換しかないだろうと思いヤフオクで探したら、6,500円で出ていた。送料が5,000円なので1万円を越えるし、型式が違うので適合するかどうか不明である。たぶん大丈夫と思われるが、縦傷が入っていた事もあり、凹んだバンパーを外してみて修理不能だったら購入する事にした。リアバンパーを外すには、裏側4箇所の14ミリナットを外し、両フェンダーに回り込んだ部分の8ミリスクリューネジ2本とグロメット2本を抜くと簡単に外せる事が分かったのだが、14ミリナットはどれも錆び付いていたのでCRCを吹いてメガネレンチで緩めた。しかし1箇所どうしても緩まない。仕方がないので、ガスバーナーでナットを炙って何とか外す事が出来た。車体から外したバンパーを確認してみると、大きな凹みはあるが、亀裂は補修出来そうである。材質はPP(ポリプロピレン)なので、ヒートガンで炙ってハンマーで叩いたら直るかもと思い、やってみた。ヒートガンの強力な熱で直ぐに溶けそうなくらい熱くなる。そこで、間髪を入れずハンマーで叩いてみると、凹みが見る見る内に直って行く。多少の凸凹はあるが、ほぼ元の形に復元する事ができた。後はグラインダーで削ってバンパーパテを盛れば大丈夫であろう。亀裂は内側からFRPで補修しておいた。次はバンパー取り付けステーだが、4箇所の内一番右端だけが90°近く折れ曲がっているので、太い鉄棒と玄翁で元の形になるまで、どつき倒したら汗が噴き出た。微妙な調整はバンパーの取付時に行う事にする。次はバックドアだ。曲がりはあまり力を加えると取り付けヒンジに支障が出るかも知れないのでハンマーで少しずつ叩き左側と同じカーブになるように修正した。凹み部分はナイロンディスクで塗装を剥がし、スタッド溶接機でウェーブワッシャやスタッドピンを溶接してスライドハンマーで引き出した後、厚塗りパテを盛っておいた。これで初日の作業は終了。中古バンパーを購入せずとも何とか修理の目処がたったので、バンパーパテ、バンパープライマー、純正色缶スプレーの発注を行った。クルマをぶつけるのは一瞬の出来事だが、修理するには何日も掛かるので、今後はクルマを駐車する時は面倒でも必ずバックで駐車する事にしようと肝に命じた騒動であった。電柱激突で見事に潰れたリアバンパー大きく曲がった右側バンパー取り付けステー鉄棒と玄翁で修復したステー亀裂を内側からFRPで修復したバンパー曲がりと凹みが出来たバックドア右下ウェーブワッシャとスタッドピンを溶接した凹み部分凹みの引き出しがほぼ完了したバックドア厚塗りパテを塗った補修部分
2022.08.24
コメント(2)
ゼファーのヘッドガスケットが届いたので、ヘッドカバーを取り付けようとしたのだが、ヘッドカバーの塗装が剥がれ余りにも汚いので、塗装を剥離する事にした。ナイロンディスクで出来る所までやったのだが、入り組んだ箇所はサンドブラストを掛けるしかない。何せヘッドカバーは大きなパーツなので、落下式ブラストガンだと砂が直ぐに切れてしまいその都度砂を補充するのが面倒になったので、amazonでサンドブラストガンキット(1,980円)を買ってみた。このキットは本格的なサンドブラストキャビネットで使用するガン部分のみなので、ガンに繋がるホースを丸ペールに突っ込み、その上から珪砂を10kgほど入れると、連続してブラスト出来るので楽ちんである。砂が跳ね返り外に飛び出るので、簡易的にビニールで覆ってブラストを行った。塗装の剥離やアルミの腐食が綺麗になったので、塗装を行えばやっとヘッドカバーの取付が行える。サンドブラストガンキット丸ペールの中で塗装剥離中のヘッドカバー剥離前のヘッドカバー剥離が粗方終わったヘッドカバー
2022.08.22
コメント(0)
チェーンテンショナーの取付が終わったので、4連キャブの取り付けに掛かる。エンジン側は直ぐに付いたのだが、エアークリーナーボックス側がなかなか上手く嵌まってくれない。ヒートガンで温めたり、シリコンスプレーを吹いたりしたが、なかなか嵌まらない。こんな筈はないとゴムのインシュレーターを調べてみたら、1番と4番のインシュレーターが内側に回転していた。エンジン側は動かないが、エアクリ側は4つのインシュレーターが全て回転するようになっているので、キャブの口に角度を合わさないと絶対に嵌まらないのだ。キャブも無事付いたので、エンジンを掛ける準備をしようとして、1番のプラグホール辺りのオイル漏れが気になったので、ライトを照らして良く見たら、どうやらヘッドカバーから漏れているようだ。タンクを外している間にここも修理してしまえと、ガスケットを探すとモノタロウに部品番号11060-1811があったが、純正は11060-1329となっており枝番が違う。更に情報を収集してみると、どうやら枝番は違うが同じ物である事がわかったので購入した。SMによるとヘッドカバーを外すには2箇所のイグニッションコイルを外すとある。次にヘッドボルトを抜いてヘッドカバーを外すと、ツインカムが現れる。DOHCだ。一番に目にしたのは中央のカムギアに掛かるダランと垂れたカムチェーンだ。これはダメでしょ。いくら遊びが必要だからと言ってこれは明らかにおかしい。SMによると、「カムテンショナーを取り付けたら、クランクを回してテンショナーを作動させる」とあるので、クランクを回してみると、チェーンはピーンと張ったのだが、カムの回転により緩む場所もあるようだ。エンジンを掛ければ自動でシックリ来るようになるのだろうか?ヘッドガスケットからのオイル漏れモノタロウで買ったガスケット(11060-1811)ヘッドカバーの裏側ダランと弛んだカムチェーンクランクを回すとピーンと張るのだが…
2022.08.13
コメント(0)
点検整備が終わったので、いよいよ車検だ。最近はネットで予約が取れるので簡単で良い。8月5日の午後の予定が空いていたので、予約を入れて当日を迎えた。午後からの車検なので昼過ぎに出発すれば十分間に合うと思い、呑気にYouTubeの「ヤフオクで買った水没TZR250」の修理動画を見ていたら、空が俄に掻き曇り黒雲が押し寄せ突然の豪雨となった。豪雨は長くは続かなかったが、2時近くまで降ったり止んだりとなったため、この日の車検は仕方なく中止とし、ネットで予約解除を行い仕切り直しとなった。リベンジ車検は土、日を挟んで8日の月曜日の午後、気温は36°雨の心配はないが暑い。兎に角暑い。今回の車検は、前回ライトカウルを外していたために、車高の数値が異なる事を指摘されたので、車検証の変更も行う事とする。車検証の変更は軽微な記載変更と大幅な変更があった場合の構造変更の2種類があるようなので、車検と構造変更をどちらを先に受けなければならないかの疑問と共に窓口で聞いてみる事にする。ユーザー車検の窓口は12時45分から開いており、スマホに転送した予約番号を見せるだけで、既に必要事項が印字された書類が交付される。6cmの車高変更は構造変更。記載変更は2cmまでとの事。また、車検と構造変更はどちらが先でも良いとの事であった。と、なればフロントタイヤとライトの光軸に不安がある車検から行う事にして、二輪コースに並ぶ。既に3台のレッドバロンのバイクが検査を受けていた。間も無くV7ドンキーの順番となり、指示器、灯火類、ホーンの検査、打音検査、排ガス検査、車体の計測検査等が行われたが、フロントタイヤの溝の事は不問であった。どうやらまだ十分残っていたようだ。次のブレーキ、メーター検査を終え最後の関門、ライトの光軸検査である。前回の車検前にCIBIEのレンズカットが施されているライトに交換しているので、光軸題が散る事はないのだが、上下の軸が合っているのかが不安だ。満を持して検査器機の前に止めて、いよいよ計測である。光量不足が無いように念のためにアクセルを吹かして計測に入る。神頼みをしながら電光掲示板を凝視していると、×のマークが現れた。アウトである。もう一度再検査をするも結果は同じ。検査員に聞いてみると、光軸が僅かに上過ぎるので、ほんの少し下に下げて調整して下さい。僅かですよ。とアドバイスを戴いた。有り難い事である。早速、駐車場でライトを感覚で下に僅かに下げて再挑戦。今度は1回目で○が表示され合格であったが、下側ギリギリだったようである。やれやれである。しかし、今回は構造変更も行わなければならないので、続いて測定レーンに並ぶ。月曜日とあってか、工事車両やバス、ジェットスキー搭載用トレーラーを牽引したトラックが炎天下の下、何台も並んでいる中にバイクを止めたが、暑くて死にそうなので、バイクを置いて検査場の日陰に避難。長い順番待ちの後、やっと順番が来て、構造変更検査に入ったのだが、何故か車体重量測定と後輪加重測定を行い、検査完了。車高の計測は?と尋ねると、車検で測定済みですとの事。そんなものなのね。申請窓口で書類を提出して、これまた長い時間待ってようやく車検証の交付となった。帰って娘に車検の時間が今までで一番長かったと愚痴を言ったら、月曜に行くからそうなるのは当たり前!と軽く鼻で笑われた。最近はOCR(検査申請書)はネットで無料ダウンロードできるようになっているので、事前に専用3号様式に印字して持参したのだが、構造変更は1号様式となるため、書き替える嵌めになったが、用紙代は無料となっていた。当日のユーザー車検の支払いは重量税3,800円、検査登録料2,000円(継続車検1,700円、構造変更300円)合計5,800円であった。車検に並ぶV7ドンキー構造変更に並ぶV7
2022.08.11
コメント(0)
早いもので、前回ヘッドライトをCIBIEに交換して挑んだ車検からもう2年が経過して3回目の車検の時期が来たので、点検整備を行う。先ずはフロントブレーキから、パッドは外さなくても目視でまだ十分な厚みがある事を確認、ブレーキマスターを開けて液量と色を確認するも、問題ない。リアブレーキのパッドもOK、量と色は半透明カップなので、サイドカウルに開けられた覗き穴から確認でき、こちらも問題無い。次はタイヤであるが、リアは4年前に交換しているので問題ないが、フロントは新車時から一度も交換しておらず、かなりすり減っているのが確認できる。溝の許容範囲は0.8ミリなのだが、ぎりぎりといった所だろう。次回の車検までには要交換である。空気圧をフロント2.2気圧、リア2.4気圧に調整。次はエアークリーナーを見てみる。実はエアクリを確認するのは初めてである。シートを外すと、エアークリーナーボックスの空気取り入れ口が見える。4本のビスで留められている蓋を外せばエアクリに簡単にアクセスできるのは有り難い。取り出してみると、アコーディオンのようにジャバラになったエアクリは初めてみる形状だったが、クルマと同じ乾式だ。上側は少し変色して、埃も少しあったが、ジャバラ部分は綺麗なものだ。エアーコンプレッサーで掃除をして再使用する。次に灯火類やホーンの点検と、シフトレバーとリアブレーキペダルのナットの緩みを点検。何れも異常なし。次に前回コンクリートの土間に貼ったビニールテープにライト前面を合わせ光軸の確認を行う。ライトスイッチを上向きにして、正面の壁に貼られたビニールテープに一番明るい部分が来れば良いのだが、ヘッドライトは前回から触っていないので、光軸は合っているようだ。次はマフラーをアゴスチーニから純正に戻す。リアステップ取付を兼ねたマフラーステーの外側にマフラー側のステーを取り付けたが、後から見るとマフラーがハンドルよりも張り出して見える。これはおかしいと気づき、購入時の画像を確認してみると、マフラーステーの内側に付いていた。折角取り付けたマフラーを外して付け替え。これだけで汗が噴き出た。最後に車体を磨きながら、目視で細部の点検を行うが問題はなかったので、ネットでユーザー車検の予約を行う。点検を終えたV7ドンキーエアクリボックスの上蓋を外せばエアクリを取り出す事ができる取り外したエアクリジャバラのような乾式エアクリ
2022.08.10
コメント(0)
ゼファーのエアークリーナーケースは前後に分割式となっており、キャブを取り外す時には前側のエアークリーナーケースを後に寄せる必要がある。後側のケースは取り外せるので、中を見てみたらスポンジ式のエアークリーナーが収まっていた。取り出してみるとスポンジが風化してポロポロと砕ける。もうこれは使用出来ないので、新品をネットで探してみたら、NTB製の互換エアークリーナーがKAWASAKI純正の半額ほどの2,800円で出ていたので、即購入。比べてみたら、純正と全く同じ形状、材質だった。SMによると「SAE30オイルを浸した布でエレメント外側のウレタンフォームを軽く叩いてオイルを染み込ます」とあるので、取り付ける時にやって置こう。取り外したエアークリーナー1取り外したエアークリーナー2新旧のエアークリーナー(純正とNTB製)
2022.07.27
コメント(0)
ゼファーのエンジンを掛けるとアイドリング時にメカノイズが大きい。回転を上げると少し低減するので、カムチェーンが延びているか、カムチェーンテンショナーが上手く作動していないか、テンショナーガイドの不良だと思われる。SMを見るとC3からテンショナーが変更になっている。C1とC2はテンショナーのロッドに切れ込みがあり、これをドライバーでねじ込みロッドが戻らないようにプレートで固定して取る付けるようになっているが、新しいテンショナーはロッドを格納した後、本体を取り付けピンとスプリングを挿入してキャップボルトを締めて行くとロックが外れ、ロッドが飛び出しテンショナーガイドを押し付ける仕組みになっている。テンショナーは新品に交換しようと思っていたのだが、現車のテンショナーを外して分解してみると、前述の構造になっている事が分かった。ストッパーを押してテンショナーロッドを押し込んで、ピンとスプリングを挿入してみるとロッドはキチンと飛び出すので、交換する必要は無いと判断してそのまま取り付ける事にした。しかし、取り外す時にガスケットが少し傷んだので、ネットで探してみたら、amazonで社外品が110円で販売されていたので、即購入。エンジン側に張りついた古いガスケットを剥がし、テンショナー側と共に磨いて取り付ける。SMによると締め付けトルクは1.2kg-mとなっているが、トルクレンチはニュートン表示なので、11.77N-mで締め付け、ピンとスプリングを挿入し、キャップボルトを締めた。これで、テンショナー機構が回復してくれたら有り難いのだが、どうだろう。キャブの下側に付くカムチェーンテンショナー取り外す時に一部損傷したガスケットガスケットが剥がされた痕が残るテンショナーテンショナーとスプリング(中にピンが入る)、キャップボルト、取り付けボルトピントスプリングを入れてキャップボルトを押して行くとロッドが飛び出すガスケットを剥がして平面を出したエンジン側綺麗に掃除したテンショナー社外品のガスケット矢印の刻印を上にして取り付ける
2022.07.26
コメント(0)
ゼファーのインナーフェンダーはバッテリーケースまでが一体となっており、ICイグナイターやレギュレーター、ウインカーリレーなどを設置する場所にもなっているのだが、バッテリーケースが破損して一部欠損している。これは購入時からであるが、前オーナーが予備のインナーフェンダーをオマケで付けてくれていたので、この際交換する事にした。汚れを水洗いして、車体のインナーフェンダーと比べてみると、バッテリー、ICイグナイター、レギュレーター、ウインカーリレーの取り付け部分は全く同じだったので、安心してバラシに掛かる。電装部品を全て外し後部のビス2本を外せば車体から抜き取る事ができるのだが、フェンダーレスに改造してある後部のアルミ板を取らないと外せない事が分かった。面倒くさいが、リアカウルやウインカーを外してアルミ板を外してみたら、何と!後端が千切れた板を使用しているので、車体に留めるビス穴に届いていない。届いていない部分に厚めの両面テープを両面から貼って穴を開け車体とナンバープレートステーにボルトで共付けされていたのだ。両面テープをボルトで締める荒技は初めて見た。アルミ板は前方4箇所でボルト留めされているので、問題はないとは言え凄い加工だ。流石にこれは見てしまった以上直す必要がある。補修部分の大きさにZ金具を切断して、アルミ板と共に4箇所の下穴を開け、リベット留めを行いボルト穴を開けて修理完了。今度は車体にしっかりと取り付ける事が出来るだろう。アルミ板を外せばインナーフェンダーは抜き取る事が出来る。予備のインナーフェンダーを取り付け、電装部品をもとに戻し、シートロックのスプリングを取り付けようとして、異変に気づいた。このフェンダーにはスプリングを引っ掛ける突起が付いていないのだ。オマケのフェンダーはC3用ではないようだ。やられた。しかし、スプリングを引っ掛ける何かがあれば良いので10ミリ厚のアルミの切れ端を削ってビス留めしてやろうとグラインダーで整形して合わせてみると、更に気が付いた。このフェンダーはシートロック機構が作動する凹みの形が違うので、ロック機構が動かないのだ。もうこれは細工をしてどうのという問題ではない。使えないし、どうにもならない。と、言う事で元の割れたフェンダーに戻した。後部のアルミ板の補修が出来たのがせめてもの救いであった。とんだオマケだった。やれやれである。後部のステーを外さないとインナーフェンダーが外れないインナーフェンダーを外した車体一見全く同じに見えたインナーフェンダースプリングを掛ける突起とシートロック機構が作動する溝が異なる(上部がC3用)両面テープに開けられたボルト穴欠損部分をZ金具で補修したアルミ板
2022.07.24
コメント(0)
4連キャブ本体とジェット類のパーツ洗浄が終わったので、組み立てに掛かる。SMをよく読んでみると、メインジェットの番手が102と105の2種類あって、1番と4番が102、2番と3番が105になっているので、天眼鏡で確かめたら、1番と4番が105、2番と3番が102の真逆に取り付けられていた。前回、分解清掃した時に4箇所とも同じと思い込んで間違えたのだろうかと思ったが、前回も4つの箱を用意してバラした筈だから間違える事は無い。それなら前オーナーが間違えたのだろうか?何れにせよメインジェットはSM通りに付け直した。それとエアースクリューの〇リングが4つとも無かった。本体に付いたままになっているのかと思い、ライトで照らしながら細い針金で突いてみたが、どう見ても残っている気配は無いので、手持ちの中華製〇リングを入れて空気量の調整を行う。SMによると、一杯に締め込んでから2回転+-四分の一戻しとなっているので、全て2回転戻しに調整した。ジェット類は締めすぎに注意しながら、順番に取り付けて行く。フロートチャンバーのガスケットは交換した方が良いのだが、ガソリンを入れて漏れがあったら交換する事にする。チャンバーの取り付けビスは、アイドル調整ツマミの台座やチョークワイヤ取り付け金具を共締めするものがあるので、間違わないように点検しながら締めて行く。全ての部品を残すこと無く取り付けて組み立て完了である。オーバーフローが直っていれば良いのだが…。番手が違う2種類のメインジェットゼファーのSM(C1〜C3)組み立てが完了したキャブ1組み立てが完了したキャブ2
2022.07.19
コメント(2)
ゼファーと言ったら400ccの事で、他のゼファーはその後に750とかの排気量が入るとの事。なるほど、KAWASAKIのパーツカタログを見ても400はZEPHYRとだけ表示されている。エンジンは掛かったものの、酷いオーバーフローに見舞われたので、キャブをバラして見る事にした。4連キャブは単気筒バイクの4台分のキャブを一度にバラさないとならないので大変面倒であるが、4連をバラバラにすると同調が狂ったりするので、燃料パイプの詰まりとかOリングの劣化以外は4連のままで作業する事にする。フロートチャンバーを取り外してみると、チャンバーの底に汚れが少しあったものの、ジェット類は思いの外綺麗だった。メインジェット、パイロットジェット、フロートバルブ、フロート、エアースクリューを全て外したが、バルブシートが抜けない。ペンチで掴んで外そうとしたが、バルブに傷が付いただけなので無理をせず諦めた。フロートバルブの当たり面だけのクリーニングに変更。フロートチャンバーと全てのジェット類にYAMAHAのキャブクリーナーを吹いて、通路が貫通している事を確認。更に、パーツクリーナーとエアーで念入りにクリーニングを行う。次はスロットルバルブを外してダイヤフラムを慎重に取り上げるのだが、張り付きがなかったら、ピストン部分を押し上げてキャブから抜くとダイヤフラムに触れる事無く取り出す事ができる。残るはチョークであるが、4連リンクをバラさないと外せないので、動きをよく確かめた上で、問題無いと判断してそのままにして置いた。パーツを外したキャブの各所の穴をキャブクリーナーで洗浄して行くと、2番キャブのメインジェット付近にある筒状の穴にクリーナー液が通らない事が判明。極細の針金とキャブクリーナーで根気よく突いて行くと突然真っ黒な汚れと共に貫通した。結局キャブ内通路で詰まりがあったのはこの部分のみであった。古いガソリンで3年もの間浸かっていたキャブにしては、大きな問題が無かったのは有り難い。ゼファーのキャブは負圧式だが、もっと昔のCB750辺りは強制開放式を採用している。単気筒なら強制開放式の方が、スロットルレスポンスが良いので好みであるが、4気筒の強制開放式はスロットルワイヤに繋がる4つのピストンの同調を取るのが難しいので、負圧式の方が良いのかも知れないが、何れにせよ今となっては、キャブは絶滅して全てインジェクションとなっているので、どうでも良い話しになってしまうのに一抹の寂しさを感じるのである。内部部品を取り外し中のキャブ洗浄を終えた1番キャブの内部パーツ箱にキャブ番号を貼って順番に並べたパーツ唯一の詰まり箇所があった2番キャブの真鍮が嵌まった筒内部洗浄が終わったキャブ①内部洗浄が終わったキャブ②内部洗浄が終わったキャブ③内部洗浄が終わったキャブ④
2022.07.17
コメント(0)
タクトに付いていたバックミラーは右側のみで、しかも鏡部分が内側から一部剥げていた。流石にこれは修理できないので、ヤフオクで純正ミラーを探してみたのだが、錆一杯のボロボロミラーが良いお値段となっている。純正のこだわりはないので、AliExpressで探してみたら、取り付けネジ8ミリの丸型フルメッキが左右セットで354円、送料1,187で売られていたので注文しておいたら1週間程で中華から届いた。品物を確認してみると、鏡もメッキも美しい。取り付けネジも問題なかった。最近の中華品は品質がかなり向上しているようである。早速、ハンドルブラケットに左右取り付けたので、公道を危なげなく走れる。中華品の汎用ミラー右側前から見たミラー
2022.07.15
コメント(0)
3年振りにゼファー400のエンジンを掛けてみる事にした。3年前は調子が良かったのだが、そのままにしてキャブの燃料を抜いていなかったので、何とも言えない。バッテリーは当然死んでいるだろうから、フォルツア用に買ったバッテリーを搭載してみると、高さが5センチほど足らないが、バッテリーケースにピッタリと収まった。配線を繋ぎ変えて、プラグホールにオイルを垂らし始動を試みる。満充電のバッテリーなのでセルが軽やかに回る。暫くすると初爆があり、何とか掛かった。チョークを戻してアクセルを開けると回転も上がるが、少しぎこちない。これは何とかなるかなと思った瞬間、3番、4番辺りのキャブから滝のような燃料漏れが起こった。ドレンパイプからでは無く、キャブ本体からのようだ。慌ててエンジンストップ。やはりキャブの分解は必須だろうと言う事で、キャブを外す事にした。ゼファーのキャブは過去に2回ほど外した事があるので、要領は分かっているし、このキャブはインシュレーターから思いの外簡単に外す事ができるのだ。先ずタンクを外して、次にバッテリーを外し、タンク取り付けステーを外すと、エアークリーナーケースが外せる。エアークリーナーボックスを後に引くと僅かだがキャブを外す隙間ができるので、車体の右側に引っ張り出せるのだ。予めインシュレーターのバンドや、エアクリ側のバネバンド、チョークワイヤなどは外して置く事は言うまでも無い。外したキャブにはアクセルワイヤが2本付いているので、取り外す。この時ハンドルグリップ側のワイヤを外しておけば簡単なのだが、面倒くさいので、そのままでラジオペンチで取り外した。車体から離れたキャブを机の上に置いて観察してみると、③番と④番のエアクリ側が特に赤黒く汚れており、2つの穴も黒い不純物が付いている。タンク内を覗くと綺麗なのだが、見えない所にサビが少し残っているのかも知れない。何れにしても外観から見るだけで、分解清掃は必須だろう。エンジン側のインシュレーターからキャブを外す2本のアクセルワイヤを外すとキャブが取る出せるエンジン側エアクリーナー側赤黒く汚れた1番と4番
2022.07.11
コメント(0)
久々にクラブマンのエンジンを掛けようとして、セルスイッチを親指で押したがスイッチが動かない。いやいや私とした事がクラブマンのセルスイッチは左に付いていたのかと思って左のスイッチを押したらホーンが鳴った。そりゃそうだわな。どこの世界に左にセルスイッチが付いているバイクがあろうものか。じゃあセルスイッチは何処へ消えた?と思ってスイッチの場所をよく見たら、スイッチが無い。ある筈の場所はスイッチが欠落して長方形の穴が開いており、中の金具が丸見えになっているではないか。恐らく前回乗った時に振動で欠落したのだろうが、経年劣化でプラの爪が割れたのかも知れない。こんな事ってあるのだなぁと感心した。しかし、感心している場合ではないので、パーツリストでスイッチを探してみたがセルスイッチ単体では無く、ハンドルスイッチ丸ごとアッセン交換となっている。もう純正部品は無いだろうと思いヤフオクで探してみたが、初期型のハンドルスイッチは少なく有っても高額なので、修理する事にした。モノタロウにHONDA系ミニスクーター用のセルスイッチ単体を899円で見つけた。サイズ標記が無かったので取り付けられるかどうか分からないが、最悪単体で別の箇所に取り付けても良いと思い購入した。届いたスイッチを欠落した箇所にあてがってみたが、大きすぎて嵌まらない。やはりダメだった。そう上手くは行かないものだ。外側からではスイッチがどういった仕組みになっているのか分からないので、分解してみる事にした。ビスを慎重に外し、配線やパーツを押さえる金具を外して行くと一番下にスイッチを留めているビスが現れた。どうやらスイッチはビス1本で留められているようだ。ビスを外し配線が付いた金具を取り出してみると、小さな金具の中央に接点がありバネの力で開いているが、スイッチを押すことによって接点が接触して電気が通じるという単純な仕組みである事が分かった。要はこの金具を外から何かで押してやれば良いのであるが、スイッチレバーを作るのは難しいので、金具にスイッチレバーのようなものを取り付けてやれば何とかなりそうである。スイッチが嵌まっていた長方形の開口部に丁度嵌まる物は無いものかと探していたら、屋内配線の電線コネクタが出て来た。丁度大きさも手頃であったので、分解して中の金具を取り出し、100均のリューター用サンダーをインパクトドライバーに取り付けて金具を押し込む開口部を拡げて、接点の下辺りまで押し込み、セメダインXを流し込み1日置いた。配線を繋いで、電線コネクタを押してみるもセルは回らない。虫眼鏡でよく見てみると、セメダインがはみ出し接点が上手く接触していないように見えたので、回りの余分なセメダインを除去し、念のために接点も磨いて再びテスト。今度は一発でセルが回った。これで何とか光明が見えて来た。早速、スイッチケースに収めてみるも、押した時にスイッチがケースに接触し、更にビス1本では支え切れない事が分かった。ケースはベンチグラインダーで削って、ビスの反対側のスイッチケースに小さな穴を開けビスで押さえを作ったら何とか収まった。電線コネクタのスイッチを押すと問題無くセルが回る。透明な電線コネクタは恰好悪いが、直ったので良しとしよう。旧車は思わぬ所が急に壊れるので、手が掛かるがこれも致し方ない事であろう。セルスイッチが脱落し中の金具が丸見えになっているモノタロウで買ったHONDA系ミニスクーター用のセルスイッチハンドルスイッチケースの中/手前はポジションランプのスイッチケースから取り出したスイッチ金具電線コネクタ分解した電線コネクタ金具を差し込みセメダインXを流し込んだ電線コネクタ動き止めのビスを打ち込んだケース電線コネクタスイッチの完成
2022.07.07
コメント(0)
表示器関係の電装の確認が出来たので、組み立てに掛かる。ハンドル下のフレームカバーの左下が上手く接合出来ないので、当て木をしてプラハンで叩いたがチリが合わない。何処かが接触している筈なので外してみたらメインハーネスが当たっていたので、配線をやり直してライト、メーターを取り付け、ハンドルカバーを嵌め込み完成と思いきや、スピードメーターケーブルを取り付けるのを忘れていた。それとフロントブレーキワイヤの取り回しも間違っていた。両方ともステムパイプの中を通してフロントフェンダーの内側のフックに掛けて、ブレーキパネルに繋ぐようになっているのを分解前の写真で確認した。折角組み立てたカウル類を外して取り付けたが、何回も脱着したために塗装が少し剥げた箇所も出来てしまった。ウレタン塗装は強いと言われているが、ネジなどを締め込んで行くと弾力がないので、パキッと剥がれてしまう欠点がある。ネジを締め込む時にはゆっくりと注意が必要である。全てのカウルを取り付けて、前後のブレーキの遊び幅を調整して完成である。エンジンを掛けて、走行テストを行った。エンジンの掛かりは悪いが、掛かってしまえば、アイドリングも安定して回転も上がる。ストップランプOK、ウインカーOK、ライトOK、ホーンOK、ミラーはガラスが剥げているので、取り敢えず外したままで走ってみる。急坂はトボトボだが何とか上って行く、平地では2ストのパワーでそこそこ走るので問題ない。200メートルほど走ってドンキーベースまでもう少しという所でエンジンストップ。ガス欠だ。ガソリンが無かったので、掛かりが悪かったのかも知れない。メーターケースをよく見てみると、このバイクにはウインカー表示灯が付いていない。その代わりにブザーが付いているのであろう。それと燃料が0なのに、ガソリン計が満タンを示しているので点検が必要である。更に恥ずかし話しであるが、フロントカウルに貼ったHONDAのデカールが逆さまであったが、取り敢えずタクトは完成で良いだろう。
2022.07.05
コメント(0)
ハンドル回りのカバーを取り付ける前に、表示器関係の点検をしてみるべく、エンジンを掛けてみた。左ブレーキはOKだが、右ブレーキが点灯しない。続いて左後のウインカーが点灯しない事が分かった。ブレーキレバーを握るとスイッチの凸が飛び出し、点灯する仕組みのスイッチは分解しないとテスターで導通を調べる事が出来ないが、プラで覆われているので、分解は出来ない。ギボシはしっかりと接続されていたので、スイッチの不良が最も濃厚である。こういった修理はスイッチ配線のアッセン交換が普通なのだろう。先日、ヤフオクで買ったレバー付きハンドルスイッチには配線も付いていたのを思い出し、確認してみるとブレーキスイッチ配線もしっかりと付属していた。早速、取り外して交換。エンジンを掛けてブレーキレバーを握ってみると見事点灯。やはりスイッチの故障であった。次は左後のウインカーである。左右両方のレンズを外して、左右のバルブを入れ替えてエンジンを掛ける。スイッチを入れるとやはり左だけ点かないので、バルブ切れではないようだ。テールを分解してギボシの結線を確認するも異常は見当たらない。テスターで導通を確認すると、プラスは正常だがアースに導通がないようだ。念のためにエンジンを掛けて、電圧を測ったら左右共4.2Vほど出ていたので電気は来ている事が確認できた。やはりアースの不良が濃厚である。アース線を外して導通を確認すると導通があったので、断線ではない。ソケットは変形や錆も無く綺麗なので問題無い。となると、アース線とウインカー本体を共用する取り付けボルトが怪しい。外したボルトは首の部分が真っ赤に錆びていたので、ワイヤブラシで磨いて装着。テストしてみたが点灯しないので再び外して、今度はドリルに真鍮ブラシを取り付けて磨いたが、今度も点灯しない。諦めてホームセンターに走り、M4/20ミリのビス1本を7円で買って来て、取り付けたら見事点灯。やはり点灯不良はアースボルトのサビが原因だったようだ。これで表示器関係は全て正常になったので、ハンドル回りのカバーの取り付けに掛かる事が出来る。取り外したブレーキスイッチ配線ハンドルブラケット嵌まるスイッチ部分スイッチ配線交換により点灯したストップランプアース兼用の取り付けボルトを交換して点灯した左後のウインカー
2022.07.03
コメント(0)
ビニールテープでグルグル巻きにされていた左のリアブレーキレバーを取り外してビニールテープを剥いでみたら、折れたレバーを塩ビ管で繋ぎ、木片のクサビが打ってあった。アルミの接着は難しいので、苦肉の策の修繕だろう。スマートではないが、これでも立派に機能している事については敬意を表する。しかし、これは何とかしたいが、HONDAの純正品番が分からないので、注文出来ない。YAMAHAやKAWASAKIではHPでパーツリストを公開しているが、HONDAは頑なに公開を拒んでいたのだが、最近になってようやくHPでの公開を始めた。まだ、新しい車種が殆どであるが、オーナーズマニュアルは旧車まで公開されている。当然、昭和55年式のタクトはオーナーズマニュアルのみの公開となっている。レバーを1本買うだけでパーツリストを買うのも勿体ないので、ヤフオクを探してみたら、ハンドルスイッチと配線、レバー付きの中古が1,100円で出品されていたので、即入札。送料が1,000円と少し高いが仕方が無い。届いたレバーはアルミサビはあるものの、曲がりも傷もなかった。早速、取り外して取り付けた。ついでに、レバーホルダーも外して、サンドブラストでサビ取りを行いシルバー塗装の上、交換しておいた。レバーは目立つ箇所なので、交換するとスッキリする。塩ビパイプの中で折損していたレバー中古で購入したレバー付き左ハンドルスイッチと配線レバーを取り替えたハンドル回り
2022.07.01
コメント(0)
いよいよタクトの組み立てに掛かるのだが、錆びたボルトを磨きながら行うため、ゆっくり、のんびり進めて行く。フロントフォークのブーツは純正は廃番だし、特殊な形状をしているので他車の流用も出来ないし、自作も不可能なので破れた箇所を切り取ってロッド丸見えで装着する事にした。普通のインナーチューブのようにオイルシールが有る訳ではなく、ただのロッドなのであまり神経質になる事も無い。フォークを車体に取り付ける時には先にフロントフェンダーを通してからでないと付けられないと言う事は分解時には分かっていたのだが、キッチリ忘れて2度手間ををしてしまった。ブレーキパネルを嵌め込んだフロントホイールを取り付けるとバイクらしくなった。黒のホイールも引き締まって狙い通りだ。次はリアホイールを取り付けてマフラーを装着。赤く塗ったリアサス、キックペダル、センタースタンド、サイドスタンドなどを取り付けてカウル類を装着して行くと益々スクーターらしくなって行く。サビサビだったフロアの受け部材とレジスターを取り付けた車体ロッドが丸見えの状態で組んだフロントフォークホイールとフェンダーを装着したフロント回りリアホイールを取る付ける前のブレーキとシャフトアクセントの赤が目立つリアサスを取り付けた車体リア回りを取り付けた車体カウルを順番に組んで行くとスクーターらしくなって行く車体
2022.06.29
コメント(0)
タクトのシートは白色の純正色だったが、汚れやシミがあり、決して綺麗とは言えない状態であった。それよりも、外装をオリーブグリーンに塗り替えたので、白色は浮いてしまって似合わなくなってしまっていたので塗り替える事にした。アクリルの黒色スプレーは手持ちがあるのだが、シート表皮への密着性が気になる。シートは頻繁に座る事になるので、擦れてしまうし、ズボンのお尻に塗料が付いても困るのだ。従って密着性の良い塗料を吹きたい。このような用途で使う塗料の中では、染めQが評判が良いようである。ホームセンターに行ってみると沢山の種類の染めQが売られていた。中には金色や銀色まであるが、色によって値段が違う。他の塗料と比べて価格設定が高いが、ブラックを試しに買ってみた。シートの表面をボンスターで軽く磨いて、パーツクリーナーで大まかに汚れを落とす。後部に黒いHONDAのロゴが入っているがブラックを吹くと隠れてしまうが仕方がない。どの程度食い付くか最初は軽めにサッと吹いてみたのだが、思ったより料が薄いと言う感じであったので、厚塗りは避け数度に分けて少しずつ吹いて行くと、垂れる事無く真っ黒なシートに生まれ変わった。高価な塗料なので色剥げはしないだろう。染めQ(ブラック)と純正シートシート後ろのHONDAロゴ染めQのブラックを吹いたシートHONDAのロゴが消えたシート
2022.06.24
コメント(0)
最近はスクーターでもチューブレスタイヤが常識となっているが、昭和55年当時は当然チューブタイプだ。タイヤはダンロップのD307(2.75-10/38J)の新品を奢ったが、原付用なので1本1,784円と格安だ。 外したチューブは前後輪とも口金にサビが少しあるものの、パンク修理をしている形跡は見当たらなかったので、再使用する事にして前輪タイヤから嵌めて行く。この時チューブに少し空気を入れるとタイヤレバーに咬みにくくなるとの事なので、その通りにした。タイヤレバーは先がスプーン型でチューブに優しいタイプを使用して、口金に近い方から遠い方へ交互に嵌めて行き最後のひとコジリを行うべくホイールの縁にレバーを掛けて力を入れるとタイヤが嵌まったと同時にプシューと嫌な音がした。空気を入れてみると見事に漏れている。やってしまった。チューブに穴が開いているようである。タイヤを外して中のチューブを引っ張り出してみると、タイヤレバーで傷ついた裂け目が見える。仕方がないので、後輪チューブを入れて再挑戦。今度は慎重にレバーにチューブが咬んでいないか確かめながら、タイヤを嵌めて行き、最後のひとコジリは特に慎重に行ったが、空気を入れてみると漏れている音がする。なんで?古いチューブなので口金付近がダメになったのかと思いチューブを引っ張り出してみると、タイヤレバーで傷ついた裂け目が見えた。やっぱりレバーが咬んでいたのだ。10インチの小さなホイールなのでタイヤを嵌める事なんぞ簡単だと思っていたのだが、これは意外と難しい。屈辱の2連敗だ。不本意ながら、穴の開いたチューブ2本にパッチを貼ってパンク修理を行い、再度挑戦するも最後の所でどうしても穴を開けてしまう。結局2本ともダメにしてしまった。タイヤレバーが合わないのか?やり方が間違っているのか?4連敗には流石に心が折れた。それでも何とかせねば、タイヤが出来なければ次に進めないので、amazonでIRCのチューブ/バルブTR-4 2.50/2.75-10(980円)を2本購入。ホイールの穴にチューブの口金を通し、チューブをタイヤの中に丁寧に入れて置く。今度は同じ失敗を繰り返さないように、チューブに空気は入れず、指でチューブとレバーの位置を確認しながらタイヤを慎重に嵌めて行く。最後のコジリで毎回失敗するので、ここで休憩。タイヤレバーの向きを反対にしてスプーンの形をした背中の方をホイールの縁に当てて余り突っ込まず、ゆっくりとこじってタイヤを入れた。今回は感触が良かったので期待が持てる。恐る恐る空気を入れてみたら、プシューと音がした。またダメだったか…。と貧血が起こりそうになったが、音を良く聞いてみたらエアチャックガンからの空気漏れの音だった。チューブは無事だった。2キロ程空気を入れて経過をみたが大丈夫だった。やれやれである。前輪がやっとの思いで出来たので、後輪も同じように慎重に作業を行い無事チューブを痛める事無くタイヤを嵌める事ができた。これでやっと次に進める。新品タイヤ2本ダンロップD307チューブ用タイヤ失敗を重ねた上やっと装着できた前後タイヤ
2022.06.21
コメント(0)
タクトのタイヤは前後共「つんつるてん」にすり減っているので、交換は必須である。どうせタイヤを外すのなら、ホイールの塗装も行う事にした。このホイールはグレーの筈だが、たぶんサビが出て来たのでシルバー塗料で上塗りしたのだろうが、これがまた雑な素人塗装なので表面が凸凹で、錆止めも塗っていないので、またサビているという代物だ。タイヤは硬化していたが簡単に外す事が出来たので、塗装剥離から行う。刷毛塗りなので塗装が厚く剥離剤を塗ってもなかなか全剝離出来ないので、古いドライバーで削っては剥離剤塗布を繰り返すとが、ホイールが2本それも表裏があるので2日程掛かったが、何とか剥離出来たので、赤サビ転換剤を塗ってプラサフを吹く。乾いた所で色をどうしようかと暫し考える。シルバーでも良いが、外装をオリーブグリーンにしたので、良く合いそうなブラックにする事にした。黒のウレタン塗料は持っていないので、アクリルの缶スプレーを使用したが、仕上げのクリアーはPG80のウレタンをしっかりと吹いた。タイヤは硬化していたがタイヤレバーであっさり外れたホイールから外したタイヤとチューブ刷毛塗りシルバーを大方落としたホイール赤サビ転換剤塗布後プラサフを吹いたホイールブラック塗装後ウレタンクリアーを吹いたホイール
2022.06.19
コメント(0)
工作車(ボンゴフレンディー)は平成13年に中古で購入した当時からフロントガラスに飛び石と思われる小さな傷がついていた。ヒビは入っていなかったので、車検は問題無く通っていたのでそのままにしていたのだが、今年の3月新たな飛び石により2つ目の傷がついた。これも車検で問題になるような大きさではなかったので、あまり気にはしていなかったのだが、保険屋が更新に来た時、話しの中でフロントガラスの傷の事を尋ねたら、何と保険の等級は変わらず、無料で修理できるとの事。それならばと、早速マツダに部品の確認をすると、社外品ガラスなら明日には入るが、マツダ純正だと3ヶ月掛かるとの回答。急ぐ案件でもないので、信頼の純正品を発注。合わせてガラスに貼りつけているパナソニックナビのテレビ用アンテナも取り寄せて貰う事にした。フロントガラスの事など忘れていた5月のある日、ガラスが用意出来たとの連絡があり、クルマを預けるとその日の内に修理完了。帰って来たクルマのフロントガスは当然ピカピカ、モールもピカピカ。テレビ用アンテナも新品が取り付けられていた。運転してみると、汚れ1つ無いので視界が広く感じる。ガラスが無いような違和感さえ覚えてしまうようである。新車の時はきっとこんな感じであった事であろう。快適である。20年を越えたクルマに今更ながら新品のフロントガラスを奢ってしまった。フロントガラスが新しくなったので、もう何年も交換していないワイパーゴムも取り替える事にした。今まではオートバックスでボンゴフレンディー用のワイパーゴムを探して購入していたが、ワイパーゴムなんて何処のメーカーのクルマでも殆ど同じだろうと思い、今回は長さだけ測ってモノタロウで購入してみた。フロントが600ミリ1本424円と400ミリ1本297円、リアが400ミリ1本297円の計3本。何れもモノタロウブランドだ。取り付けるゴムの形状も付いていた物と全く同じだったので、何の問題も無く取り付ける事が出来た。ワイパーゴムの長ささえ合えばこのクルマに取り付ける事が可能と分かった。これで梅雨の時期の運転も安全に行えるというものだ。新品になった工作車のフロントガラスモノタロウで買った汎用ワイパーゴムワイパーブレードに取り付けた新品ワイパーゴム
2022.06.17
コメント(0)
雨が降る日にリアワイパーのスイッチを入れたが、動かない。さて、どうしたものか。ウォッシャー液は出るのでスイッチの故障ではないような気がする。断線も考えにくい。そうなるとモーターか。ネットで調べてみると、故障原因はアースの不良が最も多いようである。そうなるとリアパネルの内張りを外さないと確認できない。フレンディーの内張りは車内から開ける事ができるレバーが付いているので、先ずこれを外す。次に4箇所のプラスティリベットを抜く、次に内張りの上から指でなぞると、凸部分が分かるのでその部分にリベット外しを挿してこじるとプラのリベットが抜ける10箇所ほどあるリベットを全て抜くと内張りが外れる。内張りの下にはビニールが黒いペースト状の接着剤のような物で貼りつけられているが、硬化していないので、簡単に剥がす事ができる。モーターのアースを確認してみると、問題無くしっかりとアースされており、ナットの緩みもない。配線の断線も無さそうである。カプラーを抜いてみたが異常は見当たらない。そうなるとモーターが怪しい。純正品だとたぶんバカ高いだろうと思いヤフオクを探してみたら、動作確認済みの同じモーターアッセンが2,310円で出ていたので、即落札。届いた中古モーターアッセンは新品のようにピカピカだ。車体の中に入っているので、汚れも付かないのだろう。モーターアッセンを交換するには、ワイパーを外す必要がある。ワイパーの軸元にあるプラのカバーを外すと10ミリのナットが現れる。このナットを外してワイパーアームを引っ張れば外れる筈であるが、これが固着して動かない。CRCを吹き、当て木をしてドライバーでこじるが動かない。少し衝撃を当てながら引っ張ると突然抜けた。後は車内から4箇所の10ミリのナットを緩めると、モーターアッセンが外れる。中古品に付け替えて、スイッチを入れる。さぁ。モーターが…。動かない。ぬぁにぃ~。何度やっても同じであるウンともスンとも動かない。モーターでは無かったのか。そうなるとスイッチ?これは厄介だ。それとも断線?また、いらない物を買ってしまった。故障箇所を探す方法を聞いてみようと、お世話になっているモータースに持ち込んで状況を説明すると、「それはたぶんリアゲートとボディーを繋いでいるゴムカバーの中で断線している可能性が高い。」と即座の回答。古くなったクルマ、特に商用車などはリアゲートを開ける頻度が高いので、経年劣化で断線する事がよくあるとの事。そう言えばこの工作車は一般のクルマよりリアゲートを開く回数は断然多い。両端のゴムカバーを抜いて中のワイパー配線(紫に細い白と白に細い紫)2本を引っ張ってみると紫に細い白の線が抜けた。断線である。流石、プロはクルマを見なくても故障箇所が分かるのね。折角苦労して交換したモーターアッセンが無駄になっただけだった。最初から相談しておけばよかった。モータースから帰って直ぐに修理に取り掛かる。適当な配線を15センチ程切ってゴムチューブの中を針金を使って通し、両端を断線した配線にアルミスリーブで結線。念のためにスリーブの中にハンダを流し、収縮チューブで絶縁して置く。キーをONにしてリアワイパースイッチを入れると何も無かったようにワイパーが動いた。古いクルマは配線の被膜も硬化しており、経年劣化で断線する事を頭に入れながら乗らなければならない事を痛感した。プラスティリベットを抜いた内張りプラスティリベットとリベット外し内張りを外したバックドアリアワイパーモーターアッセン雨水浸入防止用のゴムを外して仮付したワイパー断線していたリアワイパー配線修理が完了したリアワイパー
2022.06.02
コメント(0)
XLR250Rはバッテリーレスのためにエンジンの掛かりが悪いのかどうかは分からないが、最初に掛ける時は少々コツが必要である。チョークの引き方やアクセルの開け方、キーをONにする前のカラキックとか様々であるが、それにしても一発で掛かる事は先ずない。しかし一度始動すると、暖機運転は極めて短時間でアイドリングが安定するし、エンジンが温まると一発で掛かるようになる。一旦、エンジンが始動するとアイドリングや吹き上がりなど全て正常な事から、掛かりの悪い原因はプラグかも知れないと思い、外してみたら焼け具合は丁度良いが、中心電極が摩耗しているのが確認出来たので、新品に交換してみる事にした。現車のプラグはNGKのDR8EAだが、純正を調べてみるとDPR8Zとなっていたので、純正品をamazonで購入した。このバイクのエンジンはRFVC(Radial Four Valve Combustion Chamber・放射状4バルブ方式燃焼室)となっているためプラグが燃焼室の中央に配置されているのだ。従ってエンジンの中央の谷間になっている底にプラグが鎮座する。従って、普通のプラグレンチでは届かないし、ソケットは肉厚があるので入らないのだ。専用プラグレンチが必要になる厄介なエンジンであるが、幸いGB250クラブマンのプラグを外す時にHONDA純正のプラグレンチを購入していたので、こいつを使用した。クラブマンはDOHCだが同じRFVCエンジンなのでプラグレンチは共用できるという訳だ。プラグを新品に付け替えて始動を試みると、キック3回くらいで掛かるようになったので、プラグの効果は少しはあったようである。新旧のプラグ中央電極がかなり摩耗している旧プラグ
2022.05.29
コメント(0)
XLR250Rのフロントフェンダーはリアフェンダーやカウル類に比べて何故か極端に劣化が進んでいた。表面は風化が始まっており、触るとザラザラしている。余りにも見窄らしいので、外して塗装する事にした。外してみると、取り付け穴が6箇所もある。よく見てみると2箇所は追加で開けた形跡があるので、どうやら社外品を取り付けているようだ。裏を見てみるとMAIDIN ITALYの型抜きが見えた。フェンダーの先に貼ってあるUFOのデカールは伊達ではなかったようである。フロントフェンダーが何らかの理由で破損したので、UFOの中古フェンダーを取り付けたと言ったところだろう。外したフェンダーはPP製のようだが、表面は柔軟性が無くなっており、カリカリしているので、サンドペーパーで劣化した層を削り落とすと白い粉が大量に出て来た。あまり削り過ぎると強度が落ちるかも知れないので、柔軟層が見えるまでは行わず、ほどほどにして表面が平らになった所でストップ。本来であれば相手がPPならミッチャクロンを吹いてからの塗装となるが、表面が新品のようなツルツルではなく、足付けをした状態になっているので、そのまま白色のアクリルスプレーを吹いた。このフェンダーは中央に入るラインが黒色に塗ってあったが、この車体では黒はアンバランスになるので、車体に合わそうとすると赤色か青色かどちらかとなるであろう。フロントフォークブーツとライトカウルのデカールを赤色にしたので、ここも赤色だとくどいように思えたので、青色を吹く事にしたのだが、青色のスプレーは手持ちが無い。少量で良いので、100均で小さな青色スプレー缶を買って来て試し吹きしてみたら、青色ではなく水色だったので、下地に赤色を吹いてその上から薄く水色を吹いたら深みのある青色にならないものかと思いやってみたら、何も変わらない水色になった。下地は透けないのね。撃沈。仕方がないので、ホームセンターから青色を買い直して来て色を乗せた。サイドカウルの青色と少し違うが、水色より断然良いのでこれで行く事にした。乾燥後クリアーを吹いて完了である。車体から外したUFOのフロントフェンダー白色塗装後、色を乗せる部分にマークしたフェンダー塗装が完了して車体に取り付けたフロントフェンダー
2022.05.25
コメント(0)
XLR250Rのチョークは回収前にバイク屋でエンジンを掛けた時からぐらついていたので、何か変だとは思っていたのだが、ライトカウルを取り付ける時にステーから外して確認してみたら、ネジの首の部分が破断してしており、プラのナットも無くなっていたので、修理出来るかどうか確認するために取り外してみる事にした。チョークワイヤを外すには、先ず両側のサイドカウルを外して、次にシートだが、このバイクは右にあるマフラーのステーをシート取り付けボルトで共締めするようになっているので、分かりにくい。次に燃料パイプを外し、タンクのボルト2本を抜いてタンクを外す。タンクを外したらプラのナットが出て来た。オマエはここにいたのか!ネジから抜けてここまで落ちてきていたので、ナットは確保。プラのネジ首を直せば何とかなりそうである。キャブ側のワイヤを外しにかかるが丁度フレームが邪魔になってやりにくい。ドライバーの先でスプリングを押し戻しながらやっと外す事が出来た。破断したプラの首に接着剤を塗って一日放置。翌日、満を持してナットを締めてみると、アッサリと破断。どうも材質がプラではなく、PPのように柔らかいので、接着は無理のようである。このチョークもこのバイクの持病らしい。仕方がないので、1,920円でHONDA純正を購入した。キャブへの取り付けに手間取ったが、取り付け完了。引っ張ってみると適度の感触でスムーズである。ネジから抜けてタンクの下辺りまで落ちて来ていたプラのナットHONDA純正のチョークワイヤ新旧のチョークワイヤ取付が完了したチョーク
2022.05.23
コメント(0)
XLR250Rのエアクリーナーは車体の左側から脱着するようになっているが、サイドカウルは3箇所のクリップ留めとなっているので、工具は必要無い。エンデューロレースなどで水に浸かったエアークリーナーを素早く取り出して、スポンジを絞るためだとか言われているが、兎に角クリップなのでアクセスは簡単だ。カウルを外すと、バカでかいエアクリーナーケースが現れる。プラの蓋が付いているのだが、この蓋がパチンと閉まるような蓋ではないので、ガムテープで本体と2箇所貼り合わせてあった。隙間が開いてここから空気が侵入するのが持病らしい。中を覗いてみると、これもスポンジのバカでかいエアクリーナーが見える。あまり綺麗ではない。外してみるとスポンジが風化してポロポロと砕ける。これは要交換である。ケースの中に残ったスポンジを綺麗に掃除して、ネットで探してみるとamazonでNTB製の乾式エアークリーナーが1,844円で出ていたので即注文。付属で付いているクッションを貼りつけて、ケースに取り付けるとピッタリ嵌まった。XLR250R用で間違いなかったようである。今度は乾式なので汚れたらエアーで掃除すれば良い。エンジンを掛けてみたが、スポンジエレメントと変わりはないようだ。3箇所のクリップを捻って外すだけでカウルが外れる純正のスポンジエアーエレメントNTBの乾式エレメント新旧エレメント(表側)新旧エレメント(裏側)エアークリーナーボックスに装着したエレメント
2022.05.21
コメント(0)
フロントフォークが終わったので、ライトカウルに取り掛かる。純正風中華コピーカウルの材質は良いが、ボルト穴が開けられていない。右側はチョークステーを兼ねたライトカウルステーがあるので、ボルト穴に合わせてカウルに穴開けを行えば良いのであるが、左側にはステーが無いので、Z金具をハンドベンダーで90°に曲げて取り付け穴と、カウル側の2箇所に穴開けを行い、黒の艶消しスプレーを吹いておいた。ライトはHONDA純正を取り付ける。ライト調整用のビスやスプリング類は新品を使用したが、ライト取り付け用のプラ用ビス2本は手持ちの適当な物を探して取り付けた。ライトバルブを取り付けようとして困った。ハウジングにバルブの3箇所の突起が入らないのだ。どう見てもハウジングの切り込みよりも突起の幅の方が広いので入らないのだ。たぶんバルブの型式が違うのだろう。新しいバルブを買うのは面倒なので、突起をグラインダーで削ってハウジングにセットしたら上手く嵌まった。エンジンを掛けてスイッチを入れてみると問題無く点灯したのでこれで良しとする。用意ができたので、カウルに金具を取り付け、いざ車体に取り付けようとしたら、カウルの縁がせり出てフォーク取り付けボルトを締める事ができない事に気が付いた。純正ステーではないので、その辺は仕方がないところか。ブレーキホースガイドステー、ウインカーステー、カウルステーのボルト穴にフォーク取り付けボルトを先に通し、狭い場所でメガネレンチを使い少しずつちまちまとボルトを締める。何と面倒くさい事か。とは言え何とかカウルが付いた。矢張り純正風は車体に良く似合う。カウルのシールは青色でも良かったかな。Z金具で作った左側カウル取り付けステー車体に取り付けたライトとライトカウル
2022.05.19
コメント(0)
XLR250R(MD22)のオイルシールを近所の自転車屋に発注したら翌日には届いた。HONDA純正のオイルシールとダストシールのセットが1,620円だったがモノタロウより安かった。ついでにライト調整のアジャスティングスクリューやスプリング、ワッシャなどが錆びていたので、同時に購入しておいた。今度は間違えないように慎重にフロントフォークを組み立てる。順番は間違っているかも知れないが次の通りで組み立てられる事ができた。①アウターチューブにオイルロックピースを入れる。②アウターチューブにインナーチューブを挿し込む。③インナーチューブにシートパイプを挿し込み、先端をオイルロックピースに挿し込む。④電動インパクトを使って、ロックタイトを塗布したソケットボルト(銅ワッシャ付き)をオイルロックピースを取り付けたシートパイプにねじ込む。⑤インナーチューブにガイドブッシュとバックアップリングを通し、単管パイプを使って打ち込む。⑥フォークボルトを外して、インナーチューブにオイルシールを通し、ストッパーリングの取り付け用の溝が見えるまで単管パイプを使って打ち込む。⑦オイルシールストッパーリングとダストシールを取り付ける。⑧フォークオイルを規定の513cc入れてフォークボルトを締める。以上が作業手順である。順序よくやれば簡単な事なのだが、やり方が分からないと戸惑ってしまって、手順を間違えてしまう。そうなると私のように、悪循環となりドツボに嵌まってしまうのである。今回は良い勉強になった。組み立てた2本のフロントフォークのダストシールは通しただけにして置き、そのままフォークを床に当てたまま上下に押してオイルシールからオイル漏れがないか確認して、ダストシールを打ち込んだ。次はamazonで買った中華製のフォークブーツを取り付けるのだが、ブーツにフォークが縮んだ時に中の空気を逃がす穴が開いていなかったので、ポンチで3箇所穴開けを行った。このブーツは柔らかなゴムなので、下側は引っ張りながらアウターブーツに被せる事ができた。上側は車体に取り付けないと位置が分からないので、締め付けるのは後回しにしてフォークを車体に組み付け、フロントタイヤを取り付ける。ブレーキキャリパーとディスクが漏れたフォークオイルで汚れていたのでパーツクリーナーで掃除して組み付ける。最後にブーツをインシュロックで締めて完成である。オイルシールを交換するだけで、えらい時間が掛かってしまった。アウターチューブに入れるオイルロックピースアウターチューブにインナーチューブを挿し込むインナーチューブにシートパイプを挿し込むソケットボルトを締めるインナーチューブにガイドブッシュとバックアップリングを通す単管パイプを使ってガイドブッシュを打ち込むオイルシールを通す前にフォークボルトを外すHONDA純正のオイルシールとダストシールインナーチューブにオイルシールを通し単管パイプで打ち込むオイルシールの上にオイルシールストッパーリングとダストシールを取り付けるフォークオイルを注入amazonで買ったフォークブーツポンチで穴開けを行うフォークブーツフォークブーツを仮付したフォークフォークにインシュロックで取り付けたフォークブーツ
2022.05.13
コメント(0)
フロントフォークの組み立てはTL系のバイクでやっていたので、それが仇と成りついその通りにやってしまったのだ。何も考えずにアウターチューブにガイドブッシュをマイナスドライバーとハンマーを使って打ち込み、バックアップリングを取り付け、シートパイプを入れて底部のソケットボルトを電動インパクトで締め付け、インナーチューブを挿し込もうとした所でハッと気づいた。インナーチューブの先に付いているスライダーブッシュはガイドブッシュより径が大きい事を忘れていたのだ。一瞬で血の気が引いた。アウターチューブに打ち込んだガイドブッシュを取り外す事が出来なくなったのだ。ガイドブッシュを抜くにはアウターチューブの中に挿入したインナーチューブの先端にあるスライダーブッシュをガイドブッシュにスライダーハンマーの如くぶつけて抜くしか方法が無い。そのインナーチューブは外したままになっているのだ。やっちまった。これはえらい事である。事の重大さがハッキリするにつれ、口の中がカラカラとなり目まいがしそうになる。何とか方法はないかと考えながら取り敢えずシートパイプを取り外そうと底部のソケットボルトを片手で持った電動インパクトで緩めたら次の悲劇が起こった。一瞬で嫌な感触が手に伝わって来たのだ。ナメた。ソケットボルトの内六角の角をナメてしまったのだ。しかし一瞬だから大丈夫かもしれないと思い、今度は慎重に両手でキッチリ差し込み祈るようにしてインパクトのスイッチを入れるが六角ビットは虚しく空回りするだけだ。ダメだ。致命的なミスを犯した事に気づき心臓がバクバク鳴った。ここは慎重にやらなければならない箇所と言う事は分かっていた筈なのに…。二重にミスをやらかしてしまった。動揺を隠せないままに立ち上がったらインパクトのコードに足を引っ掛けインパクトがフロントフォークに当たり、フォークが足下に置いていた排出したフォークオイルが入ったボウルの上に落下。ボウルのオイルが辺り一面に飛び散りえらい事になってしまった。もう死にたい。一つ歯車が狂うと負の連鎖となり悪い事が次々と起こってしまう。ここらで気を落ち着けなければと、負の連鎖を断ち切るべく掃除に専念。さて、これからどうする。インパクトで締め付けられているボルトはネジザウルスを使っても緩むものではない。しかもアウターチューブの底部は凹みがありその中央にボルトがあるので、切断グラインダーを使う事もできずタガネを使う取っかかりも作れない。どうしようかと色々と考えたが最後の手段は潰れた頭にボルトを溶接して電動インパクトで緩める手しか思いつかないが、溶接が上手くできるかどうか自信がない。それでもこの状態で何とかならないものかと未練がましく、インパクトからビットを抜いて、潰れたボルト穴に突っ込みハンマーで叩き込み、インパクトのスイッチを入れると、何と!奇跡が起こりボルトが緩んだ。神だ。神が降臨されたのだ。やれやれ冷や汗ものである。直ぐにホームセンターに走りM8/25ミリ頭部6ミリ角のキャップボルト2本を買ってきた。しかし、これで難局を脱した訳ではない。ガイドブッシュの取り出しという大難局が待ち受けているのだ。シートパイプを抜いてアウターチューブの中を覗くと、段差になった内部にガイドブッシュがキッチリと面一で嵌まっているので上から掴む事は出来ないし、インナーチューブが外されている状態では下側から押し出す事も出来ない。お手上げである。新たに中古のフロントフォークを買うしか方法はないかも知れない。と落ち込みながら考えた。鉄鋸の歯でガイドブッシュを切断する方法は途方も無い時間が掛かる上に内部を傷付ける確率大であるので却下。ガイドブッシュをよく観察してみるとガイドブッシュには切れ目があり、アウターチューブに圧入されてから抜けないようにテンションが掛かるようになっている。更にガイドブッシュの下側には少しの隙間があるのを発見した。早速、先の丸まったタイヤレバーをガイドブッシュの下側に引っ掛けてみると何とか掛かることが分かったので、アウターチューブの口に古チューブの養生をして、テコの原理で渾身の力を込めてレバーを押し下げると僅かだがガイドブッシュが浮いて来た。一筋の光明が見えて来たのだ。天は我を見放した訳ではなかったようである。慎重に時間を掛けてガイドブッシュの円周に沿って少しずつ持ち上げて行くと半分位持ち上がって来た。よしよしもう大丈夫だ。しかしここで安心するとまた足下をすくわれ何か起こりそうな気がするので最後まで気を抜かずに頑張って何とか。やっと。取り出す事に成功した。何事も諦めてはならない。やればできるもである。これでフロントフォークを買わずに済んだ。今度は間違えないように、アウターにインナーチューブを先に突っ込み、ガイドブッシュを打ち込むのだが、今度はインナーパイプがあるのでドライバーでは打ち込みにくいし、オイルシールを打ち込むにも何か治具が必要である。オイルシールを打ち込むには専用工具があるようだが、インナーパイプより少し径が大きくアウターパイプより少し径が小さなパイプがあれば何とかなりそうなので適当なパイプを探してみたら、単管パイプがピッタリだった。早速、インナーパイプに養生のテープを貼って、ガイドブッシュにバックアップリングを乗せて単管パイプを使って打ち込む。バックアップリングを外してガイドブッシュの深さを確認して、バックアップリングを元に戻し、いよいよオイルシールを慎重に打ち込んで行く。ストッパーリングの溝が均等に現れたら打ち込み完了である。ストッパーリングを取り付けダストカバーを嵌め込んで全て完了である。後はシートパイプの先端にオイルロックピースを挿し込んでスプリングと共にインナーパイプに挿し込んでアウターチューブの底部のソケットボルトを締めるだけとなった。ソケットボルトを挿し込んでみるとシートパイプに届いていない?オイルロックピースが途中で引っ掛かっているのかもと思い、揺すったり、出し入れしてみたりしたが、どうやってもソケットボルトが届かない。嫌な予感がする。試しにオイルロックピースを外してシートパイプを挿入してみると、ソケットボルトがちゃんと届く。オイルロックピースを取り付けると届かない。インナーパイプの底部は穴が開いており、シートパイプが貫通する事は確認しているが、オイルロックピースが通るかどうかまでは未確認だった。もしかして、オイルロックピースはインナーチューブの穴径より大きい?先に入れて置かないとダメ?そう言えば分解した時にアウターチューブの一番底にあったのを思い出した。段々と不安が増幅して行く。負の連鎖は断ち切れていなかったのか。普通の人間なら2度ならず3度も失敗する事はあり得ないが、私は本当に3度目の失敗をしてしまったのだろうか?落胆しながらも、行った手順を思い返してみるも、頭がぐちゃぐちゃになって分からなくなってしまった。フロントフォークはアウターにインナーを通し、インナーにシートパイプを通す3重構造になっているので、頭がついて行けないのだ。3桁の数字の暗算はもはや出来ない頭になってしまっている。朧気な記憶を頼りに考えても仕方が無い。意を決して右側のフロントフォークをバラしてみる事にした。右側はオイル漏れもないので、このままにしておこうと思っていたのであるが、組み立て間違いではないかも知れないのでそれを確認するためにもこの目で見てみたいと分解を決意したのだ。分解は一度やっているので、手順通り要領よく出来たが、オイルを抜いてビックリ。こちらのフォークはオイルが灰色に変色してドロドロ、しかも容量が極端に少なく左側の半分強ほどしか入っていなかった。恐らく新車時から一度も交換していないと思われる酷さである。しかし、トラブルのお蔭で確認できた事は良かった。やはり、オイルシールを交換する時は左右同時に行うべきである事を痛感した。予めダストシールとストッパーリングを外して置き、インナーチューブも数回ゴンゴンとやるだけで簡単に抜けたので、いよいよシートパイプを抜いてオイルロックピースを確認すると、やはりインナーチューブの穴径よりも大きく、インナーチューブの先に嵌まるようになっていた。撃沈である。左側のフロントフォークはもう一度バラさなくてはならない。しかもバラすとオイルシールはもう使えない。フォークを2本バラしたので、オイルシールが1ヶ足りない。この暗算は直ぐにできたが、もう1ヶ買い直さないと先に進めない事が確定した。もうこれ以上は作業が進まないので、ここでストップ。傷心の内にすごすごとドンキーべースから引き揚げ、ワラビとタケノコの煮物をアテに350㎜Lのキリン一番絞りと清酒3合で溜飲を下げるしかない我が身が不憫であった。中華製のオイルシールと今回は使用しないダストシール頭が潰れたソケットボルトとホームセンターで買ったキャップボルトアウターフォークに嵌め込む前のガイドブッシュとバックアップリング単管パイプとの接触があった時の養生のためのテープを巻いたインナーパイプ単管パイプを使ってガイドブッシュとオイルシールを打ち込むシートパイプの先に嵌まったオイルロックピースシートパイプから外したオイルロックピースインナーチューブの先端
2022.05.10
コメント(0)
全1702件 (1702件中 51-100件目)