清多夢くらぶ

清多夢くらぶ

2011年10月11日
XML
カテゴリ: 走思歩観
 秋の高山祭は、毎年10月9日と10日に行われる 日本三大曳山祭 である。今年は好天の3連休に恵まれ、初日には15.8万の人出。その中に小生もいた。高山市は、2005年周辺9町村を合併して日本一広い。その広い面積(東京都程)に9.3万が住む。一夜にして倍の人数を呼び寄せる力が高山祭にはある。

 高山祭といえば、からくり人形である。英語の「Karakuri」は、日本のからくり人形を意味するという。秋の例祭の最大の見物は、櫻山八幡宮の境内で行われる 「からくり奉納」 と夜の町に繰り出される 「宵祭」 だ。特に生演奏のからくり奉納は10年ぶりとのこと。

 からくり奉納には 、「布袋台(ほていたい)」 が使われる。綱方さんによる36本の綱に操られた「唐子(からこ)」が布袋に飛び移る場面がハイライト。夜の宵祭には、修理中の1台を除く10台の絢爛豪華な祭屋台が市中に曳き廻される。100個の提灯に揺らめく屋台は、「動く陽明門」に値する。

 小さな城下でこれほどの高価な屋台祭り生み出され、継続できたことは何であろうか。豊臣秀吉方の 金森長近と豪商 (金山・銀山)の存在、京都に似ている地形がそうさせたのか。また人手とコストもかかる屋台祭が、江戸時代を通じて頓挫しなかった地域の知恵とは。継続は力=伝統力を培う。

櫻山八幡宮参道の屋台曳き揃え


宵祭の屋台曳き廻し
写真-2 提灯飾り屋台を曳き廻す宵祭り。神馬台が月夜の狭い通りを「曳き別れ歌」ともに過ぎ行く。

布袋台のからくり奉納
写真-3 櫻山八幡宮境内で奉納される「布袋台」のKarakuri。布袋の肩に唐子が飛び移るハイライト場面。

高山市の古い町なみ
写真-4 旧高山城下町の「上三之町通り」。坂口屋で昼食(品名:そこが味噌ステーキ)。店内には、からくり人形が保存されている。

にほんブログ村 アウトドアブログへ
にほんブログ村





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2011年10月11日 21時37分19秒コメント(0) | コメントを書く
[走思歩観] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Calendar

Profile

江戸川らんべえ

江戸川らんべえ

Free Space

PVアクセスランキング にほんブログ村

© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: