清多夢くらぶ

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2012年09月02日
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  犬吠埼の海域は小島・岩礁が多く、昔から海の難所と言われていた。そこで明治7年(1874年)に レンガ造りの灯台 ができた。高さ31.3m、灯火標高51.8mの待望の灯(あかり)だ。英国の技師・ブラントンによる設計・施工監督。地元産(成田市高岡)のレンガを使用したという。

 一般に開放されている犬吠埼灯台。九十九段の螺旋階段を登り、頂部監視台からは太平洋を一望できる。階段数は九十九里浜に因んでいる。灯台の脇には、 音の灯台 とも呼ばれる霧笛所がある。圧縮空気を使ったエアサイレン方式。2008年に廃所になった。

 犬吠埼灯台下に広がる地層は、浅海性の様々な堆積岩からなる。その構造が容易に観察できる 国の天然記念物 。海岸まで遊歩道が整備されている。「世界の灯台100選」に選ばれている灯台を訪れる機会があれば海岸まで下り、「犬吠埼ジオサイト」を間近に観よう。

 このジオサイトは 中世代白亜紀 の地層なので、アンモナイトや三角貝などの化石が発見されている。夏休みの宿題・自由研究に打ってつけの課題だ。「犬吠埼」は、「犬吠崎」とは表記しない。草木の生えていない崖が海につき出ているからだという。日本文字は便利、だが間違い易い・・。

1.君ヶ浜から灯台を.JPG

写真-1 君ケ浜より犬吠埼灯台を観る。世界の灯台100選に名を連ねる灯台。

2.白亜の灯台と霧笛室.JPG

写真-2 沖に向けてエアサイレンが装備された「音の灯台」はひっそり保存されている。

3.白亜の灯台.JPG

写真-3 国の天然記念物「白亜紀浅海堆積物」に立つ白亜の灯台。

4.灯台から太平洋を.JPG

写真-4 灯台頂部から太平洋を一望する。国内の岬では、日の出が早く見られる場所。






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Last updated  2012年09月02日 09時37分43秒 コメント(4) | コメントを書く
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