横須賀新港の公園脇に泊る 記念艦『みかさ 』。沖合1.8kmに浮かぶ猿島を一望する三笠公園東の一角に鎮座している。『みかさ』は着底しているので、波浪による浮き沈みはない。護岸のような役割を果たしているようにも見えた。しかし2mを超える津波に対してはどうだろうか・・。
戦艦「三笠」は、日露戦争の日本海海戦における連合艦隊の旗艦。小説や大河ドラマの「 坂の上の雲 」に登場する伝説の軍艦。全長122m、排水量1.5万トンで、西2kmの楠ケ浦に停泊している米軍空母ジョージワシントンの1/7の規模。
「三笠」は、明治35年(1902年)英国の造船所で生まれた。その3年後には、日本海海戦の立役者になっている。以降、日本の戦艦至上主義に陥る。大正12年の ワシントン軍縮条約 で、三笠は廃艦となる。同年に関東大震災が起こり浸水。着底して曳航できず、横須賀が安眠の地となる。
いま若者のなかで横須賀汐入は、「艦これの聖地」と云われている。アニメとゲームが造り出す仮想世界がブームを呼んでいるのだ。旧海軍の艦船を擬人化した美少女が戦う「 艦隊これくしょん 」ワールドでは、海事遺産「みかさ」も現役のようだ・・。
写真-1 三笠公園の記念艦『みかさ』と東郷司令艦長の銅像。
写真-2 艦首の方角は、皇居またはロシアに向けて設置したとか・・。
写真-3 30センチ後部主砲と木製甲板。建造当時はチーク材を使用したとのこと。
写真-4 市制75年を記念した造られた組曲「横須賀」の碑と無人島・猿島を観る。
写真-5 『みかさ』右舷の補助砲(8センチ砲)。
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