常春の楽園と称される カナリア諸島 。7つ島で最も東側にあるのがランサローテ島。火山島でもある。マデイラ島を出港して、19時間(560km)でランサローテ島の南港・アリシフェに着く。大西洋だけにあって船は結構揺れた。
カナリア諸島はスペインよりモロッコに近く、北アフリカ大陸から西へ100kmの大西洋に浮かぶ。 1496年に スペイン領 となり、コロンブスも立ち寄り、大航海時代の中継地として発展してきた。諸島全体の面積は、7500km2、約200万人が暮らす。日本で云えば、面積が静岡県、人口が岐阜県となろうか・・。
島の南斜緩面には白い家並みが見事に配列している。1950年頃、それまで乱開発状態であったものを、 白い建物、四階 までの高さに規制した。住民の理解と協力を得るに時間も必要だった。白い外壁と緑色の窓枠。徹底しているのだ。道路の縁石も白色ペンキを塗っているところを見かけた。
島には驚くような ブドウ畑 が広がっている。島に吹き付ける強い北西の風からツルを守るため、株ごとに半円形の石垣を積んでいるのだ。その風景が視界いっぱいに広がる。人の手作業で長年に渡って造られた。世界遺産に匹敵するような風景だ。過酷な風土から造られたワインは、英国で貴重品で良く飲まれるとか。
写真-1 ランサローテ島とアリシフェ港を望む。白い建物が島の特徴である。
写真-2 白い壁と屋根。緑のドアと窓枠。白色は陽を反射させ、室内の温度上昇も抑えるとされる。
写真-3 乾いた北西の風からブドウのつるを守る姿は塹壕のようだ。
写真-4 モザイク模様のように見える葡萄畑風景。[観光絵葉書から]
写真-5 道路沿いのアロエが黄色い花をつけていた。山の峰には発電用風車が数基立っている。
セレクト旅景色 2017 2017年12月31日
セレクト旅景色 2016 2016年12月31日
早朝のバンフ 鉄道駅の灯 2016年11月06日
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