お隣さんの国:韓国からの手紙

お隣さんの国:韓国からの手紙

2019/01/02
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テーマ: 韓国!(17944)
カテゴリ: 家族
今回の姑の葬儀を振り返って、備忘録です。

韓国で身内のお葬式を出したのは2回目。
1回目は舅の時で、1999年6月だった。

当時は、田舎ではまだ自宅でお葬式を出した時代で、
田舎の家の庭にゴザを敷き、テントを張って、
料理も全部、嫁たちが作り、
村の人たちが手伝いに来てくれたけれど、
料理、盛り付け、接待、皿洗い、
全て自分たちでやらなければならなくて


舅が亡くなって悲しいも悲しくないも
何も考えられないくらい、ただただ忙しかった。

今は、自宅でお葬式を出すところはほとんどなく、
病院の中、あるいは隣に、葬式場があるので
そこで行なう。

姑の葬儀も、10年近く入院していた養老病院の隣。

先日書いたように、
臨終の知らせが来た時に、牡蠣にあたってしまっていた末嫁(はんら)は、
翌朝の高速鉄道でテグに駆けつけた。

着いた時にはもう、入棺式も終わってしまってて、
はんらは姑の死に目に会えなかったばかりか、

それで、何だかまだ実感が無いのかも。(涙)

嫁なのに、牡蠣にあたって遅れたなんてすごく後ろめたいような気持ちだったんだけど、
はんらがげっそりして見えたのでしょう。

お義姉さんたちが駆け寄ってきて
「アイゴ~!

こんなに痩せてしまった体で無理して来なくても良かったのに」
などと言ってくれたので、ホッ。

実際には全く痩せてなんかないんだけど、
具合が悪かったのでやつれて見えたのでしょう。


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お義姉さんたち。
この喪服みたいなのは葬儀場でレンタルしてくれる。
レンタル料は多分、1着6万ウォン(6千円)。
はんらも同じの着ました。


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男性陣も同じくレンタル。


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葬儀場でも仲良しさ~

高校は、祖母が亡くなった場合は5日間まで公休がもらえる。
よしくんは2日間だけ休んで3日目からは登校しました。

ちょうど冬休み前のこんな時期で良かった。
試験前なんかだったら大変だったかも。


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遺影の姑。

こんな感じになっていて、
弔問客は遺影の前で2回、クンジョルという土下座のようなお辞儀をする。



そして喪主たちと簡単な挨拶をして、

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別室でご飯を食べる。


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食事は、
ご飯
辛いスープ
チヂミ
茹で豚
イカとキャベツの和え物
キムチやたくあん
お餅
果物
ナッツ類


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辛いスープやご飯はどっさりあって食べ放題。
(もちろん、全部あとで金額は請求される)


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食べてサッサと帰る人もいれば、
お酒を飲みながら長時間ゆっくりしていく人もいる。

はんらもテグに住んでいた頃の懐かしい友人たちが数人来てくれて、
思いがけず、楽しい時間となった。

姑は95歳の大往生、
成人した曾孫も何人もいるくらいだったので、
そんなにしんみりした雰囲気ではなく
みんな
「長い人生、お疲れ様」
みたいな感じだった。

誰でも寿命はあるのだろうけれど、
長生きして多くの子や孫、曾孫にまで恵まれた姑は、
辛いことや悲しいこともたくさんあったと思うが、
幸せなこともきっとたくさんあったんだろうと思いたい。


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さて、あんまり長生きしてしまって
息子や婿たちがみんな定年退職してしまうと、
この花輪があまり届かなくなってしまうので寂しくなってしまう。

義兄夫婦はとっくの昔にリタイアしているので、
義兄関係から来た花輪は同窓会1つと知人たちが送ってくれたの1つのみ。

幸い、末っ子ノギちゃんが現役なので、
ノギちゃんの会社関係などなどから5つ、
同窓会から1つ、
友人の集まりから1つと
たくさんの花輪や花篭が届いて、義兄たちも喜んでいた。
良かった。


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これもノギさんの会社から。


韓国は最近はほとんど3日葬。
はんらが行ったのが2日目。
その日に一番たくさんの弔問客が来て、
真夜中12時過ぎてもまだお客さんが来た。

3日目の朝は、明け方3時に義兄に起こされた。

いや、そんな早く起きる必要はなかったのに、
義兄は喪主になってテンパってた模様。

4時過ぎに遺影の前で最後の祭祀を行なって、
更に場所を移動して、何やら祭祀のようなことをした。

そして、遺体安置所から棺を出して、
本家の長孫が遺影を持ち、その後ろを男性陣が棺を担いで、葬儀場を出発。
棺をバスに乗せて、
はんらたちもみんなバスに乗り込んで、
テグの冥福公園という火葬場に行きました。

火葬にかかる時間は1時間30~40分。
韓国ではお骨拾いのようなことはせず、
焼いたお骨は機械のようなものできれいな粉にされて
お壷に入れられて渡される。

それを持って、またまたバスに乗り込んで、
今度は田舎の埋葬地に。


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上のほうに人影が見えるでしょうか。
そのあたり。
この日、韓国は氷点下10度まで気温が下がり、
おまけに山なので風もびゅーびゅー吹いて寒かったのなんのって。

ホッカイロ持ってましたが、
ホッカイロが冷たいままだったので
不良品だったのかと思ってたら、
あとでバスに乗ったらホッカイロがすごく熱くなったので、
寒過ぎて、外気に温度を奪われてホッカイロが温かくならなかったようです。

あんまり寒いところに半日いたので、
ノギさんもはんらもコーちゃんも、
すっかり体調を崩してしまったのです。。。


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パワーショベルで穴を掘ってもらって、


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穴にお壷を入れて、ひとりひとり、ショベルで土をかけていく。

ちなみに、1999年の舅の時は、
火葬せず、棺をそのまま埋葬しました。


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その後、その場で、チェーサという祭祀を何度か。

酷寒の山で、地面にずっと座っていなければならないのが辛かった。。。


葬儀にかかった費用は、
式場代が食費やいろいろ含めて670万ウォン(約67万円)。
山への埋葬費用が250万ウォン(約25万円)。
その他、人夫さんへの心づけやもろもろ合わせて、
総額、1千万ウォン(約100万円)くらいかかったようです。

お香典が、普通は5万ウォン(約5千円)、
少し近い間柄だと10万ウォン(約1万円)、
親戚などだと20万ウォン(約2万円)以上。

大幅の黒字となりました。
普段から、冠婚葬祭でお金を使っているので、
その分、こういう時に回収、ということになるのでしょう。





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Last updated  2019/01/02 08:35:32 AM
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はんら @ Re[1]:キムジャンキムチ(12/03) New! 三河の住人さんへ 豚肩ロースが100g 158…
三河の住人 @ Re:キムジャンキムチ(12/03) New! さっき豚肩ロース買ってきました。 100…
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ヤンパ555 @ Re:ラストスパート(12/02) New! あともう少しですね。 あっという間に一…
はんら @ Re[1]:キムジャンキムチ(12/03) New! 三河の住人さんへ 私が韓国に来た頃は、…

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