お隣さんの国：韓国からの手紙

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2025/03/01

日本３日目午前

(4)

テーマ：石川県は好きですか？(231)

カテゴリ：旅行

3日目は、はんらの大学生時代の友人とランチの約束があった。

午前中は、新しくなったと聞いていた小松駅へ。

はんらは、実家からバスに10分くらい乗って最寄り駅へ、
最寄り駅から列車に20分揺られてこの小松駅へ、
小松駅からは徒歩20分、
片道1時間かけて高校に登校してました。

その母校にも行ってみた。

車で行ったのに、思ったより遠かった。
こんな遠かったっけ～

昔から、二重サッシ＆冷暖房完備の高校でした！

友人とのランチの約束時間までに1時間半以上時間があったので、
5年半前に行ったけど休館日で入れなかった小松市立ポッポ汽車展示館（←クリック）に行ってみよう！

同じ小松市内とはいえ、行くのに30分近くかかるようだった。

遠いはずだ。

そうだよ、ここはスキー場のふもとだった。
すっかり雪に埋もれてるじゃありませんか～＠＠

5年半前も休館日で入れなかった資料館は、
今回は、冬期休館中でした。
3月24日まで。
そりゃ、こんなに雪に埋もれてたら仕方ない。

と、門の前でウロウロしてたら、
雪かきをしていたらしい青年が
「何か御用ですか？」
とやって来たので、

はるばる韓国から、この資料館を見学しようとやって来たんですけど

遠く韓国から来たんですけどねぇ～

とか言ってみたら、おばさん？お姉さん？（毛糸の帽子をかぶって雪かき中だったのでどっちかわからん）が出てきて
「少しだけなら」
と、ドアを開けてくれた。

「少しだけなら」
と言いながらも、毛糸の帽子嬢はいろいろ詳しく説明を始めた。

ここは、旧加賀藩の家老だった横山さんという人が銅山の開発を始め、
のち、横山さんが一切の採掘権、鉱業権を取得して
横山家が経営してきた銅山の跡地だそうだ。

産銅量が非常に多く、戦時中には表彰されるくらい多くの銅を産出していたという。
横山さんは北陸の鉱山王としてその名を轟かせていたそうだ。

模擬坑道。

ここには旧坑道を利用した展示施設のマインロードがあり、
3月24日以降は、その旧坑道にも入ってみれるそうだ。

昔、栄えていた頃の周辺の写真。
鉱山なので肺を病む人が多く、大きな病院もあったそうだ。
財政的に豊かで、映画も封切前にまずここで上映されていたらしい。

鉱山で重要なのは、掘り出した銅などの運搬。
そこで発達したのが、尾小屋鉄道。

これは小松駅周辺の模型。

銅だけじゃなく、水晶や孔雀石など、
いろんな鉱石も発掘されていたようだ。

昭和46年に閉山し、120年間の鉱山の歴史が幕を下ろした。

鉱山は鉱石を精錬する鉱煙によって樹木や草などが枯死してしまう。
それでこのあたりは岩石ばかりの荒廃地と化していた。
その荒廃した森林を緑地として復元させようと、石川県が緑化事業を進めている。

2階では、横山家から寄贈された資料の企画展をやっていたようだ。

「少しだけなら」と言ってたはずの毛糸の帽子嬢、
「2階もぜひ見てってください」と言う。

中央の写真が横山氏。
許認可の書類、地元との契約関係書類など、
横山家できれいに保管されていたらしい。
それを譲り受け、毛糸の帽子嬢も昔の書類の解読に努めてきたという。
また、この分野を専門的に研究している研究者や学者たちもいるそうで、
そのような人たちも熱心にこの資料館を訪ねて来て、
資料を見て行ったと言う。

明治13年～明治38年（1880～1905年）くらいまでの資料。
よくこんなきれいに残ってたなぁ。
ちなみに、はんらの舅は1905年生まれだったっけー

「オンマ～、もうランチの約束の時間じゃないの？」
とよしくんが横からせっつく。

そうなのよーーー
でもこの毛糸の帽子嬢があまりにも熱く、情熱的に説明してくださるんですものー
もう結構です、って言えないじゃないの～

ノギさんも
「ものすごく自分の仕事に自負心を持っておられるんだね」
と感心してた。

「折角来ていただいたのに、旧坑道の中に入ってもらえなかったんですが、
坑道の中に入ったように感じてもらえる動画があるんです。
ぜひご覧になってください！」
と、毛糸の帽子嬢。

んもう、断れないじゃないの～

動画まで見せてもらい、
はんらも共感力の強い日本人の端くれだからか、
いろいろ質問までしちゃう始末。

嬉しそうに答えてくれる毛糸の帽子嬢。

あぁ、いかんいかんいかん。

「今日は本当にありがとうございました。
お忙しいのに、お時間を取っていただき、感謝です。
ぜひ、冬期休館じゃない時にまた来ます！」
と言って、立ち上がり、資料館を出た。

毛糸の帽子嬢が
「あぁ、そうそう、冬期休館中に中に入れてもらった、なんて、SNSとかに載せないでくださいね。
載せるなら、3月24日過ぎてからお願いしますね」
って言ってたけど、ここ、SNSじゃないし、
はんらの備忘録のブログだから書いちゃったよ。笑。

「ぜひ、韓国からツアーを組んでたくさんの方で来てください」
とも言ってたから、
皆さん、3月24日以降に行ってみてね。
今行って、
「はんらさんは入れてもらえたのに」
って入れてもらおうとしないでね。^^;

友人との約束時間は迫ってて
慌てて電話を入れて遅れることを謝りながら、
車を飛ばして約束の食堂へ。

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