森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2015.01.04
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年末から正月にかけて妻とこんな口げんかをした。

年末スーパーに買い出しに行った。その中に「いなりずし」があった。
車の後ろに積んでいたところ何かの拍子に横倒しになり、「いなりずし」のパックが口をあけて荷台に転げ落ちた。いくつかはゴミがついて食べられそうにない。
つい妻に八つ当たりをした。
「もう少し考えて買い物の袋に入れていれば、倒れなかったはずだ」

つぎに正月1日。娘婿から妻に電話がかかってきた。積雪はどうかという電話だ。
高速道路に積雪があっては危ないので、今日の里帰りは見合わせたいと言ってきたらしい。
ところが妻は、今は雪が小やみになって空は晴れ間も見えるから是非来るように勧めている。
私はその言葉を聞いてうんざりした。

3日間も家に来て、家の中のあらゆるものを投げて散らかす。
また私の顔を引っ掻いたりするので、遊び相手をするのに多少閉口していた。
1泊2日なら少しはましかと内心喜んでいたのである。

そこでとっさに妻にこう言った。「無理して来ない方がよいと言えばよかったのに」
すると妻は、「あんたは娘や孫がかわいくないのか。一刻も早く会いたいのが普通の親だ。」
私は「子どもや孫がかわいくない親はいない」と反論した。

後から思うと、「いなりずし」の例では、全部ゴミがついているのか。ほとんど食べられないのか。
車の汚れ具合はどうかをよく観察することに専念すればよかった。
そして片づける。汚れをとって掃除する。
そしてその事実を詳しく話すだけにすれば口喧嘩にならなかったと思う。
そうだ。「いなりずし」のような生ものはビニール袋に入れればよい。

でもその失敗を妻のせいにして、妻の非を責めたのは余計なことであった。
私はこういう一言余計なことを言うことがある。
この一言で相手に大きな痛手を負わせてしまう。
分かっていてもなかなか森田的に対応できない。

子どもや孫の帰省について、うんざりするような感情を持っていたことは事実だ。

愉快な時間を過ごしたいというのも事実だ。
その二つの感情の間を揺れ動いていれば、あからさまに「無理して来なくてよい」等という悪態はついていなかっただろうと思う。
このことは森田で何度も学習してきたことだ。でも学習通りの行動はできていない。
私はせっかちなのだと思う。どちらかに態度を決めないと居心地が悪いという特徴がもろに出やすいのだと思う。

まあ、森田を学習していたので、すぐに対応の問題点が分かったのでよしとしておきたい。
森田はこんな失敗をしながらしだいに修養、体得できるのだろう。





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Last updated  2024.04.06 23:26:46
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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