森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2015.07.01
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私の主訴は人の思惑が気になるということです。
集談会には私のようなタイプの人がおられます。
時には参加者の半分、あるいは大半がそうだということもあります。

集談会に参加できるような人ですから、会社や学校にはなんとか出かけることはできている。
主婦の人でしたら、なんとか家事や育児をこなしている。
でも、人間関係に悩んでいる。雑談が苦手。いつも人間関係でビクビク、ハラハラしている。
いつも対人的に鋭いアンテナを立てて防衛的になっているので苦しい。
抑鬱状態で苦しい。仕事でもミスや失敗することが多い。
それらの葛藤や不安を取り除きたい。少しでも精神的に楽になりたい。


私はそういう方に対して、こう問いかけます。
今の苦しみを100%とした場合、どの程度その苦しみを軽減したいと思われているのですか。
10%ですか。20%ですか。50%ですか。80%ですか。それとも100%ですか。

100%だという人は、自分の経験からそんなことはあり得ない。
また治り過ぎの弊害を説明します。
もっと現実的な目標にしませんか。ある程度の不安は受け入れることはできませんか。
今よりも少し肩の荷が下ろした状態でも、かなり適応力が出てきますよ。
自信がついて、生活できるようになりますよ。

その前提として、森田理論学習を最低1年は取り組んでみてください。
1年はできるだけ集談会に参加してみてください。そして仲間をよく観察してください。

その上で、20%ぐらいでいいという人には、実現の可能性は大です。

それは規則正しい生活をする。「なすべきこと」に丁寧に取り組むことです。
そのためには生活の中での気づきを逃さないようにメモしていくことです。
まずは気づきのストックを増やしていくことです。
そして、できることから手をつけてみることです。全部できなくてもかまいません。
むしろできないことが残るぐらいのほうがよいということもあります。

これらに真剣に取り組めば目標は達成できます。

50%ぐらいは楽になりたい。
そしたら50%の苦しみは耐えられますという人に対してはどうアドバイスするか。
まずは今しゃべったことを引き続き継続すること。
その上で認識の誤りを修正していくこと。
考えることがマイナス思考である。ネガティブである。先入観で勝手に決めつけをしている。
無茶でおおげさである。自己嫌悪、自己否定をしている。
「かくあるべし」で物事をみてしまう。これらを修正していくことです。
これには少し時間がかかります。
ノウハウがありますので、それを身につけていくことも大切です。
行きつ戻りつ、ラセン階段を上るような試行錯誤を繰り返して体得できます。
でも体質が変われば、50%ぐらいは楽になると思います。
そのための援助はできるだけさせてもらいます。

80%ぐらいの改善を目指している人にはどうするか。
今からそんな段階を目指すのは現実的ではありません。ハードルが高すぎます。
この段階は、是非善悪の価値判断をしないようにする。
どんな苦しい状況でも事実を受け入れるような人間になれる。
いわゆる事実本位、物事本位の生き方ができるようになるということです。
今はそんな段階もあるのかなと思うだけでよいのです。
それは50%の状態が達成された時に考えればよいことです。
このように、ある程度具体的な目標が見えていないで、やみくもに森田理論学習を続けるということは、途中で挫折することになるかもしれないと考えています。





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Last updated  2015.07.01 06:23:17
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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