森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2015.11.23
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カテゴリ: 森田番外編
昨日田舎に帰って近所の人と話をした。
仕事をやめた後は自分の食べる野菜やそば等を作り、自給生活を楽しみたいという夢を語った。
今すぐには帰れないので、とりあえずジャガイモ、玉ねぎ、サツマイモ等を植えたいと言った。
そんなことをすると、自分が食べる前にイノシシに食べられてしまうといわれた。
だから田舎の人でも、イモ類を作る人はいなくなっていると言われた。
最近は山からイノシシ、鹿、たぬき、熊が出て来るようになったという。
熊が出ているから注意するようにという有線放送がたびたびあると言われた。
イノシシは夜になると群れになってそこら中の田畑を走り回る。
だから夜になると外出することは控えているという。


講中という隣近所の自助組織があるが、14軒のうち5軒は空き家である。
住人が亡くなって全くの空き家が2軒。
私のように子どもが都会に住んでいて時々帰っている家が3件。
現在住人のいる9軒も高齢化している。
そのうち高齢のお年寄りの一人暮らしが2軒。
あとの家は老夫婦はいるが、地域の共同作業に出られなくなっている家も2軒ある。
限界集落の予備軍になっているのである。

そう言えば、見聞きするいたるところが限界集落予備軍なのである。
松茸がよく生えた山は、今は荒れ放題で足の踏み場がない。
またスズメバチ、蝮等の危険生物がたくさんいるので足を踏み入れることができない。

今や稲作は営農集団や個人の農業経営者が手広く引き受けて作っている。

それの小作料が21キロの米だという。1割程度だ。
それは3反一区画で耕地整理されている土地が対象だ。
耕地整理されていない土地などは、大型機械が使えないために耕作放棄地となっている。
今年は始めて、小作料は無しでも田圃を作ってほしいという人が現れたそうだ。
この傾向は今後ますます加速するだろうといわれていた。

ただでもいらないという。固定資産税がかかる。
移転登記が面倒で金がかかるからである。

このような状態がつつけば、水利施設の共同作業、河川や田圃の畦の草刈りはできなくなってしまう。
まともな田圃でも耕作放棄地の予備軍になってしまう。
現在稲作を引き受けている営農集団や個人の農業経営者もTPPで米の自由化が決まり将来に絶望的だそうだ。
米なんか作るものではないという人もいる。八方ふさがりで先が見えない。

今なんとか生活できている人は、兼業農家で年金がある程度はいる人である。
若いころ職人や土木作業員等をしていた人は年金も少なく、米は安く、体は弱っているために仕事はできない。大体仕事自体があまりないのだ。
こんな人に夢を持って生きてゆきましょうということ自体無理があると思えて仕方がない。

私が話を聞いた方は元公務員で年金で生活は成り立っている。
米作りは営農集団に任せている。1町余りの田圃で30キロの米を7袋もらっている。
裏にはニワトリ、ウコッケイなどを放し飼いにしている。
野菜はカラスよけ、霜よけでハウスの中で作っている。
梅干し、ラッキョウ、ブドウ酒、干し柿、燻製、ピザなどを作っていた。
80歳を超えているが冗談やユーモアがあり、夫婦ともに元気であった。
日々の生活を楽しんでおられるのがよく分かった。
ただだんだんと足腰は弱っているようであった。





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Last updated  2015.11.23 07:13:06
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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