森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2015.12.21
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不安対処法には2種類あります。
一つ目は、不安に学び、積極的に手を出して問題解決のために動かなければいけないもの。
二番目に、手を出して動いてはいけないものがあります。そのまま受け入れることが必要なものです。
森田で主に扱っているものはこちらの方です。
そのおおよその割合は、松下幸之助氏によると、動かなければならないもの1割、動いてはならないもの9割です。
圧倒的に動いてはならないものが多いのです。
それを見きわめる智恵を身につけることが大切です。

不安を察知したら積極的に動かなければ生命にかかわるものの一つに地震対策があります。
先日講習会に出かけてきました。

東京消防庁が実施した近年の地震被害調査では、負傷者の3割から5割の方々が、屋内における家具の転倒・落下によって負傷していることが分かっています。
阪神淡路大震災ではタンスなどの下敷きになり亡くなった方も多かったようです。
予防措置をしていれば助かったかもと思うと、亡くなった方はとても無念だったことだろうと思います。

最近は10階以上のマンションが多くなりました。
高層階では長周期地震動により地震がおさまっても、1mから2mの幅で10分以上も揺れ続けることもあるようです。
気味が悪いですね。思っただけでぞっとします。
高層マンションに住んでいる人は、転倒防止だけではなく家具などの移動にも備えなければなりません。

最近はホームセンターなどに行くといろんな転倒防止器具を販売しています。
講習でポイントを教わりました。
壁にL型金具などを取り付ける時は、石膏ボードに取り付けただけでは全く意味がありません。
間柱というしっかりした柱がありますので、下地探知用センサーかプッシュピンなどでそれを探さなければなりません。

我が家でもL型金具やチェーン式金具を取り付けていましたが、「室内の地震対策」という講習を受けてみると、なんといい加減な対応をしていたのかと反省しました。
つけてあるというだけで安心していたのです。
あとタンスや食器棚などの引き出しが飛び出してケガをすることもあるようです。
それから食器棚は二段になっていることが多いですが、連結金具をつけておく方がよいというのは初めて知りました。
それからガラスになっているところは飛散防止フィルムを霧吹きで吹いて張りつけておくとよいそうです。

小さな備えが大きな安心につながります。自分と家族の命を守ります。
森田では不安は安心のための用心であると言います。
不安に学んで、その都度対策を立てておくことが大事なのだなと思いました。
私たち森田理論学習をしていると、不安はそのままにしておくことが一番だと思ってしまいますが、不安には別の面があるということもしっかりと認識しておきたいものです。






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Last updated  2015.12.21 06:56:20
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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