森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2015.12.30
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先日車を運転していた時のこと。前の車の人が信号待ちで止まっていた時に、中央分離帯の植え木の中に空き缶を投げ捨てていました。
植え木の中を見ると空き缶がいっぱいありました。その他弁当のカラのようなものもあります。
たまにタバコの吸いかけのようなものを、まだ火がついているのに車外に投げる人もいます。

私の勤務しているマンションでも、タバコのぽい投げをする人がいる。
解放廊下には塩ビのシートが張ってある。ポイ捨て場所は黒く変色している。
直すことはできない。張り替えしかない。
また壁に火のついたタバコを押しつけて消している人もいる。
大規模修繕工事が終わったばかりなのにすぐに汚くなってしまう。
またある人は、駐車場の死角になっているところに、弁当ガラ、飲物の空き缶、汚物等を巻き散らかしている人もいる。


先日のテレビ報道では、テレビ、冷蔵庫、クーラーなどはリサイクル料がかかり、大型ごみでは市役所が持って行ってくれないので山奥に持っていって捨てる人が後を絶たない。
そう言えば富士山の世界遺産への登録が遅れたのも、ゴミの多さであったという。
ヒマラヤでは世界各地の登山家の残していったゴミの山であるとも聞く。

どうしてそんなことを無神経にできるのか。
自分さえよければ、道路、マンション、山が汚れても平気なのか。
親はどういう教育をしていたのか。親の顔が見てみたい気がする。
これをどう考えていったらよいのだろうか。

ポイ捨てをしても罪悪感が全く起こらないという人は、もうどうすることもできないのかもしれない。
その人たちはポイ捨てによってゴミが片付いて自分たちがスッキリすれば、他の人に不快な思いをしてもなんとも感じない感性しか持ち合わせていないのである。

一方その人たちのせいで、なんともいえない不快な気持ちになる私たちの方はどうか。
その人たちのふるまいを決して許すことはできないと思っている。


これを森田理論で考えてみたい。
ポイ捨てする人とそれを苦々しく思っている人は価値観が全く違うのだと思う。
ポイ捨てする人は、ゴミは我々が支払っている税金で業者が清掃すれはいいではないか。
そんな小さいことで目くじらを立てるな。神経質で嫌味な奴だなと思っている。

我々はしかるべき時に分別収集して出せば、税金も無駄にならないし、第一清潔で気持ちいいじゃないかと思っている。


こういう場合、まずポイ捨てする人には、環境破壊の現実を教える必要があると思う。
次に、ポイ捨ての事実をよく見ることだ。そして、ゴミ箱、灰皿を設置する。
あるいは喫煙場所も設置する。自動販売機のそばに空き缶回収箱を設置する。

それでもポイ捨てする人はいるだろう。その場合は、その事実を認めるしかない。
そして自分が片付ける。今でも年に2回は自治会主催のゴミ拾いの集まりがある。
事実を認めると、相手を非難して対立関係になることは少なくなる。
事実を処理する方に気持ちが向いていく。
どんなに理不尽で、腹だたしいことであっても、価値判断しないで事実をよく観察して、事実を認めていくという態度が事態を好転させる。






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Last updated  2015.12.30 07:03:53
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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