森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2017.04.06
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カテゴリ: 森田番外編
昨年まで広島カープに在籍した黒田博樹さんは、野球解説者などをされている。
森田理論に通じるような、なるほどなと思うような解説をされる。

黒田さんが先発投手として心掛けていた事は6イニングを3点以内に抑えることだった。
それができれば先発投手としての責任は果たせる。完璧に相手をねじ伏せる必要はないといわれる。
むしろそのことに固執すると、ピッチングは反対の結果を招くといわれる。
先発投手は、それを目標にして、シーズン中はずっと継続してほしいと言われる。
「完璧を求めるな」と広島の若手ピッチャーによくアドバイスされている。

そのためには、できれば、球数は100球程度を目安にしてほしいそうだ。
ツーシームなど動く球をストライクゾーンに投げ込み、早めに打たせて取る投球を心がけて欲しい。

それで球数が抑えられるならそのほうがよい。
1人のバッターにファールで10球も粘られるようだと6イニングまでもたない。

二死無走者で打者筒香(DeNA)ならば、本塁打以外は許されると考えていた。
左前打はokという配球で勝負した。特に晩年はすべての打者を抑えにいかなかった。
長いイニングを投げる先発ピッチャーは、すべての打者を抑え込もうと意気込むと失敗する確率が高くなる。
ヒットは打たれても、点を与えなければokだ。たとえ、点を取られても最少失点で切れ抜ければよい。
ゆとりのある気持ちで常に打者に真っ向勝負する気持ちが大切だ。

広島カープの開幕3試合を見て感じたことがある。
この3試合で内野の失策は5つあった。その時ピッチャーがマウンドで落胆しているケースがあった。
こればまずい。野手はピッチャーの姿を見ている。そういうネガティブな感情は野手にも伝染していく。
心の中では穏やかでなくてもそういう姿を見せてはならない。


黒田博樹さんは現役時代、データを重視しておられた。
対戦相手の1つ前の試合は必ずチェックしていた。
好不調の波、得意、苦手なコースだけではない。
性格や各打者が置かれた立場も可能な限り知ろうとした。
例えば、 一軍や二軍を行き来する打者は、四球より安打が欲しいと力む傾向がある。

それらの情報を活用すれば、ボール球で誘ったり、あっさりとストライクが取れたりする。
マウンドに立つ前から、ビデオやスコアラーから上がってくる情報をよく見て、自分なりに分析しておくことが欠かせない。そうしないと精神的に優位な立場で勝負することができない。
(中国新聞 2017年4月3日朝刊参照)





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Last updated  2017.04.06 06:30:03
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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