森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2024.09.24
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この言葉は人間関係にかかわりのある言葉です。

青年期(10代から20代半ばごろ)の友人関係については、1990年代前後から「希薄化」していると指摘されていることが多くなりました。
お互いに本音を言わず、傷付けたり傷付けられたりしないように気を使い、その場のノリで表面的な付き合い方をするようになったというものです。
傷付けたり傷付けられたりしないような友人関係を構築するうえで重要となるのが、友人との心理的距離です。
いきなり自分の価値観や悩みなど深い話をすると友人に嫌われ、距離を取られます。
相手の良くないところを批判したり、気にしていることを指摘したりすると、友人は傷付き、離れていってしまいます。
自分も同様に深い話をされると距離を取り、批判や指摘をされると傷付きます。
しかし、友人とは親しくなりたいという思いもあり、そのような話や批判・指摘を避けてばかりいると、なかなか友人とは親密になることはできません。
そのため、青年は、どこまでだったら言っても相手は傷付かないのか、どこまでだったら言われても自分は大丈夫なのかと考えながら、互いが傷付かずに済むような距離を模索することになります。

(緊張のアセスメントとアプローチ 高坂康雅 MCメディカ出版 96ページ)

ヤマアラシ・ジレンマとは、凍えるような寒さのなか、二頭のヤマアラシは身を寄せ合って体を温め合いたいのですが、近づきすぎると相手の棘が自分の体に刺さって痛いので、暖を取ることができないという逸話です。

人間関係は必要なときに、必要に応じて、必要なだけの人間関係で十分なのではないでしょうか。
対人恐怖症の人は、離れなければいけないときに敢えて近づいて問題を起こしています。
反対に近づく必要のあるときに相手を軽視・無視しているケースがあります。
水泳のとき、川下に向かって泳ぐと楽に泳げるのに、敢えて川上に向かって泳いでいるようなものです。

人間関係には馬の合う人20%、馬の合わない人20%、どちらでもない人60%と言われています。
馬の合う人は大切に取り扱う。
馬の合わない人とは車間距離間を保つように心がける。
そして肝心なことは、どちらでもない人を、敢えて敵に回すような行動を慎む。
そのためには人間関係では、やった方がよいこととやってはいけないことがありますので、それらを整理して確実に実行に移すことです。






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Last updated  2024.09.24 06:20:10
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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