森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2025.06.02
XML
松下政経塾元塾頭の上甲晃氏のお話です。

普通のセールスマンは、売り込むことには熱心だ。
しかし売り込みに成功した後は、手のひらを返したように次に向かう。
ところが「売れるセールスマン」は、売った後のフォローに熱心である。
売った後、「この間、買っていただいた商品、順調に動いていますか?」「不都合はありませんか?」と聞く。
不思議なことに、売り込む時には何となく、「うるさいな」とつれなかったお客様も、売った後の訪問に対しては、好意的に対応していただけるのだ。
そして、周りの誰に言うともなく、「彼は熱心だね」とか、「彼から買うと安心できる」と、巧まずして、宣伝していただけるのだ。

多くのセールスマンは、「売り方」に目を奪われる傾向がある。
しかし、本当は、売った後で差がつくのである。

(松下幸之助の教訓 上甲晃 致知出版社 223ページ要旨引用)

生活の発見会の集談会(神経症の人たちの自助組織)は、「来る者は拒まず、去る者は追わず」というスタンスで運営されている。
参加される方は、何らかの魅力や可能性を感じて参加されたのです。
初めて参加する時はとても不安です。
その不安を押しのけてなんとか参加されたのです。
ところが現実問題として、新しく来た人で次回も参加される人は極めて少ない。
10人に2人か3人くらいの感じだと思われます。
集談会という自助組織はそういうものだとあきらめてはいませんでしょうか。
私たちから見ていると、集談会に参加された方は、典型的な森田神経症で、しばらく集談会に継続参加されれば、神経症の克服に結びつくはずだと思える人が多いのです。
また森田人間学を学ぶ入り口に立っておられるように思えるのです。

この問題は多岐にわたっており、簡単に問題点が特定できるようなものではありません。

私は、集談会開催案内係をするようになりました。
連絡案内希望の方にメールやはがき案内をしているのです。
過去の集談会記録を調べてみると案内希望者は多いのですが、1回参加しただけで以後音沙汰がないという人がとても多い。
こういう人に参加のお礼や先月の集談会の様子を伝えたり、役に立つ配布物を送ってあげるというのは如何でしょうか。
メールの場合はそんなに負担にはなりません。

そうしないとザルで水を掬い上げるようなもので、掬い上げた水は全て流れ去ってしまいます。
実にもったいないことをしているのです。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2025.06.02 06:20:04
コメントを書く
[人間関係、不即不離] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Favorite Blog

知らぬ間に立派な大… 楽天星no1さん

泉佐野フィルムフェ… へこきもとさん

激しい運動の後、疲… メルトスライム25さん

神経症を克服します♪ ROSE33333さん
「私」がいる幸せ えみこた2さん

Profile

森田生涯

森田生涯

Comments

kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

Calendar


© Rakuten Group, Inc.
X

Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: