森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2025.06.04
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カテゴリ: 最新の脳科学
有田秀穂先生のお話です。

セロトニンを鍛える呼吸法は腹筋呼吸です。
呼吸には、胸式呼吸、横隔膜呼吸などがありますが、腹筋呼吸というのはそれらとは全く違う呼吸法です。

横隔膜呼吸は、主に吸うことに意識を向け、横隔膜を下げて腹を膨らませて、肺に空気をたくさん取り入れることを重視します。
これは、肺のガス交換効率を高め、リラックス効果をもたらす目的で行われることが多い。
生きるために無意識に行われる「吸う」呼吸は、主に延髄にある呼吸中枢によってコントロールされています。

有田秀穂先生は、 ​​ 「腹筋呼吸(吐く呼吸)」 ​​ だと言われています。
「吐くこと」に意識を集中して、腹筋を使って息を吐き切る呼吸法です。

有田先生によると、無意識の「吸う呼吸」とは異なり、「吐く呼吸」大脳からの意識的なコントロールが必要です。
腹筋を使って意識的に息を吐き切るというリズム運動が、脳幹にあるセロトニン神経を活性化させると説明されています。


①椅子に座って背筋を伸ばし、手をみぞおちとへその下の下腹部に置く。
②「あー」と声を出しながら、腹筋をへこませるように意識して息を最後まで吐き切る。しっかりと吐き切った後、ゆっくりと自然に息を吸う。

吐いて、吐いて、吐き切るという腹筋呼吸を実践するときには、1回の換気量が通常の数倍になっていますから、過呼吸に気を付けなければなりません。
深い呼気を行うぶんだけ、呼吸の回数を減らさなければなりません。

具体的には、一般的な呼吸は一分間に約12回です。
腹筋呼吸では、一分間に3~4回まで減らす必要があります。
一分間に4回の場合は、15秒に一回の呼吸。3回の場合は20秒に一回です。
呼吸法は通常、20~30分行うので、無理しても決して続きません。

苦しくもなく、意識がすっきりとした状態を絶えず自覚しながら、「意識的に」吐いて、吐いて、吐き切る腹筋リズム運動を行うこと。
それがセロトニン神経を鍛える呼吸法のコツです。
(セロトニン欠乏脳 有田秀穂 生活人新書 66~76ページ要旨引用)





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Last updated  2025.06.04 06:20:04
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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