「きらりの旅日記」

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ほしのきらり。

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2022.11.27
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カテゴリ: 美術館・博物館
マグリットは平凡な景色の中に隠して「謎」の世界を描いていますそれを見つけてみましょう

ルネ・マグリット
René Magritte



ひとつのオブジェが、

別のオブジェの中に溶け込む。

たとえば、

ある場所では、

空から森が出現する。

[マグリット]


ルネ・マグリット
​René Magritte​

1898年11月21日〜1967年8月15日(68歳没)

ベルギー・レッシーヌ出身、

シュルレアリスムの画家。



​シュルレアリスム・・・とは?


1924年、 詩人:アンドレ・ブルトンが

「シュルレアリスム宣言」 を発表した。

シュルレアリスム(超現実主義)の方法は、

夢、驚異、想像、無意識、狂気、偶然などに注目し、

たとえば、



それに修整を加えないで表現する

といったものもある。


文学から生まれたが、

芸術全般とりわけ絵画が、

シュルレアリスムのわかりやすい表現として発達した。



【シュルレアリスムの代表的な画家】


ルネ・マグリット

サルバドール・ダリ

ハンス・フェルメール

イヴ・タンギー

ジョアン・ミロ

マックス・エルンスト

マン・レイ




ベルギー王立美術館「マルグリット美術館」


​マグリットは・・・ベルギー人です。​


1898年11月21日、 ベルギー、レッシーヌで生まれる。

1912年、 母が川で投身自殺し、その遺体を見てしまう。

1922年、 壁紙工場でデザイナーとして働く。

1927年、 初の個展を開く。

 パリでシュルレアリスム運動に参加する。

1943年、 印象派的な作品を描き始める。

1947年、 フォーヴィスム的な作品を描き始める。

1967年8月15日、 ブリュッセルにて死去(享年68歳)。



日常生活の中のありふれた光景を

正確に描写いるかのように見えて、

マグリットの作品には、

つねに「謎」が・・・・秘められ、

非現実的なトリックが隠されている。





あたかも現実であるかのように細密に描写し、

平凡さの中に存在する

不思議な世界を暴き出すのが、

絵画で詩を描くマグリットの作風だ



もともとは、

グラフィックや、

工業デザインを職業としていたマグリットが、

芸術的に大きな影響を受けるのは、

1927年パリに移住してから出会った

シュルレアリスム運動である。

前年に、

『道に迷った競馬騎手』 という作品を制作し、

不思議な空間の

謎めいた光景を描いたマグリットは、

シュルレアリスムに自分の居場所を見出した。



ことにマグリットは、

シュルレアリスムに効果的な優れた描写を生かし、

現実を素直に描き出すだけでは終わらない。

新たな想像と混沌の世界を生み出す。



また、パイプを克明に描きながらも

​「これはパイプではない」​ と文字を加える

​『イメージの裏切り』​ などの作品では、

「意味するもの」 「意味されるもの」 との差異を描き、

絵画と詩にある記号論的問題を提起している。


The Empire of Lights


​『光の帝国』1950年​

油彩 カンヴァス 113.7cmx146.0cm

ベルギー王立美術館「マグリット美術館」所蔵。


一見、なにげない風景に見える。

しかしよく見ると、

白昼の空の下に広がるのは、

夜の光景だ。



写実的に描かれているだけに、

そのありえない謎に一度とらわれ出すと、

そこからなかなか抜け出すことができない。



マグリットは、

この作品についてこう語る。

「光の帝国に

 私は相違するイメージを再現した。

 つまり夜の風景と白昼の空だ。

 風景は、夜を連想させ、

 空は、昼間を連想させる。

 昼と夜の共存こそが、

 私たちを驚かせ魅了する。

 その力を、

 私は詩と呼ぶのだ」。

 [ルネ・マグリット]



(写真撮影:ほしのきらり)



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最終更新日  2022.11.27 00:10:11
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