「きらりの旅日記」

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ほしのきらり。

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2022.12.03
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カテゴリ: 美術館・博物館
19世紀に誕生した「印象派」は、印象を表現しようとする芸術でしたその方法とは?

Claude Monet
1840-1926

モネの『睡蓮』

19世紀後半のフランスでは、

新たな芸術運動が起こっていた。

印象派の登場である。

彼らは・・・

​​戸外制作​​ を行い、

同時代の都市社会や、

風景、そこに生きる人々を描いた。




見たものを忠実に再現するという

写実主義に影響を受けつつも、

そこに独自の感性を盛り込んでいく。


彼らが、

熱心に研究したもののひとつに、

​光の表現​ がある。

Claude Monet
1840-1926

モネの連作『エトルタの風景』

刻々と変化する光を描くために、

自分の目がとらえた印象を

カンヴァスに再現しようとしたのだ。

それは、

非常に ​​ 感覚的な表現 ​​


従来のように、

パレットの上で、

色彩を混合していては、

移ろいゆく光を十分には表せない。

そこで、

​筆触分割、​

あるいは、色彩分割と呼ばれる技法である。


これは、

原色に近い色彩を

小さなタッチで併置するという方法だ。

画面の近くで見れば・・・



色斑の集まりにしか過ぎないが・・・

離れて見れば さて〜



色斑同士が鑑賞者の目で混合され、

微妙な光のニュアンスを醸し出すのである


こうした色彩の理論は、

シュヴルールなどの工学的な研究から

導き出されたものだった。


とはいえ、

印象派の絵画は、

美術界の主流だったアカデミーから見ると、

デッサンは、なっていない

仕上げは、乱暴

と批判の対象でしかなかった


それでも、

主題、

色彩、

構図、

技法など、

さまざまな面で、

革新をもたらした印象派は、

のちの画家たちに多くの影響を及ぼした。


それらはやがて、

キュビスムや、

表現主義などへと受け継がれていく。


​クロード・モネは・・・​

刻一刻と移りゆく光を表現しようとした。

『ルーアン大聖堂』の連作

Claude Monet
1840-1926


同じ場所で、

時間を変えて、

戸外で制作を行い、

Claude Monet
1840-1926


このような連作を残している。

『ルーアン大聖堂』の連作 は、

1892年と1893年に描かれ、

全33点のうち、

この正面の同じ構図が28点ある。


そして、

『積みわら』の連作も

『積みわら-朝の雪の効果』1891年


クロード・モネの連作『積みわら』は、

1890年の夏から、1891年の春まで、

25点を製作した。

『積みわら、雪と光の効果』1891年


モネが住んでいたフランス、

ジヴェルニーの家の近くの

同じ場所ココで描かれた。


異なる時間、季節、天候、

それぞれの光の下で描き分けた。

『積みわら、夏のおわり、朝の効果』1890年


『積みわら』連作は・・・

モネが何度も描いた、

時刻、季節、天候など、

自然要因の変化が主題に及ぼす効果を描き分けた

最初の作品群の一つである。


モネの​連作は・・・

『睡蓮』『積みわら』

『ポプラ並木』『ルーアン大聖堂』

『エトルタの風景』などがある。


(参考文献:東京美術/西洋絵画の見かたより)
(写真撮影:ほしのきらり)

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最終更新日  2022.12.03 00:10:08
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