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日本ではゲリラ豪雨に見舞われているようですが、東京にお住まいの皆さん、大丈夫でしょうか。東京は大雪や大雨などの天災に弱いですよね。十分お気をつけ下さい。さて、今週はちょっとだけ仕事のお休みをいただき、シドニーまで、とある医療検査をしに行った。ここんとこ身体が本調子ではなかった事もあり、以前から気になっている部分をこの際一度きちんと調べてもらおう、と思い立ったのである。地元で検査を受けてもよかったのだが、病院のアポがいつ取れるかもわからないし、やっぱりきちんとした説明を日本語で受けたかったので、費用はかかってしまうけど、シドニーまで行く事にした。診療所では、問診・触診に血液検査や尿検査などを行った。日本人の医療アシスタントの方がおられたので、その方を介して日本語で自分の身体や症状に関する説明をする事が出来、また医師からの説明やアドバイスも日本語で受けられたので非常にありがたかった。そして念のために、翌日別の医療検査センターでウルトラエコー(超音波)を取る事になった。ただ、エコーに臨むにあたっては注意事項があり、それは1.検査の90分前までに排尿を完了する事。2.検査90分前より60分前までの30分間に、1リットルの水を摂取する事。3.検査まで排尿を「絶対に」行わない事。というものだった。つまりは「ボーコーを満タンにして来い」という事。既にご承知の通り、几帳面を絵に描いて額に飾って風呂敷に包んで防火金庫に仕舞うような性格のおいらなので、上記の言いつけを忠実に守り、午前11時のアポイントから逆算して9時半には朝食を終え、最後の排尿をしてからホテルの部屋で30分1リットル1本勝負に臨んだ。しかしこの第一関門でおいらは予想外に苦戦する事になった。30分に1リットル、15分に500ミリリットル、3分に100ミリリットル、と考えればそうそう難しくはないだろうと高をくくっていたものの、人間、喉も渇いていないのに、そうそう水なんてぐびぐびと飲めるものではない。汗で発散すればその分水分もたやすく体内に吸収できようが、それだとこの検査準備の意味が無い。という事で、まさに胃にボーコーに水を「詰め込む」ようにして何とか30分内に1リットルを「完飲」する事が出来た。「レギュラー満タン入りましたッ!」ってな感じで、全身ボーコー人間の出来上がりである。ところが、おいらが地獄を見たのはこの後だった。10分も経たないうちに尿意を感じるようになった為、暫くはテレビを見たり、読書をしたりして気を紛らわしていたのだが、だんだん尿意は強くなり、自分で自分を欺くのにも限界が近づいてきた。もともとトイレは人より随分近い方だし、学校の授業中や飛行機の離着陸時など、「してはならない」時に限って尿意を催すタイプのおいらは、なるべく頻繁に用を足すように心がけてきた。まさに今回はそんな身につけた習慣がアダとなってしまったのである。アポ30分前にはどうにも我慢できなくなって、ホテルの部屋を飛び出し、すぐ近くの検査センターへ足を運んだ。ちょっとでも背筋を伸ばすと漏れそうだったので、腰の曲がった爺さんのようにジョージストリートを横断するおいらは周囲からさぞかし異様なアジア人に見えていた事だろうと思う。ようやくたどり着いた検査センターではしかし、受付のお姉さんに「11時まで座って待つように」と言われた。そんな時間まで待っていたらシドニーの都心部で大洪水が起こってしまう。ちょっとでも下腹部に触れられたら待合室が大阪東梅田の泉の広場になりそうだった為、お姉さんにアポの繰上げを直談判する事にした。これは「泉の広場上る」しかしその時、頭の中は「シッコ漏れるシッコ漏れるシッコ漏れるシッコ漏れるシッコ漏れるシッコ漏れる」という状態だった為、冷静に「アポイントを繰り上げてもらえませんか」と言うべきところが、出た言葉が何故か「Nearly Due」 (産まれそう)であった。お姉さんは状況を察知してか、「アポは変更できないから、トイレ行っていいけど、半分だけ出して」と言った。半分だけ出すなんて、そんな絶妙な排尿コントロールは生まれてこの方した事ないわ、なんて思いながらも、近年悩まされてきた頻尿感、残尿感といった症状が今回功を奏し、器用にもだいたい26%程度を排出する事に成功した。さすがおいら。いつの間にかこんな技を身につけていたらしい。その後も数回の排尿でボーコー残量74%を維持し続け、その日は無事にエコー検査を受ける事が出来た。検査終了後に再びトイレへ駆け込み、全てを放出し終わった時には、まるで夏休みの宿題を終えた時の様な一種の解放感を味わったのは言うまでもない。後日病院から「すべての検査において正常値であった為、深刻な病気ではないと思われますが、慢性の症状を抑える為に6週間薬を服用してください」との報告。とりあえずひと安心であった。今回、結局は「安心を確かめに行った」という事になったのではあるが、家族を持つ立場となった今は、自分だけの体ではないという事をしっかり認識し、心と体の健康管理に努めたいと思う次第である。
2011.08.27
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寒の戻り、とでも言ったらいいのか、急激に冷え込んできたヤップーン。ここ暫くは春のような陽気に恵まれていたので、尚更にこの寒さが身にしみるような気がする今日この頃である。先週、ロックハンプトン市の姉妹都市である鹿児島県の指宿市より15人の中高校生がロックハンプトン空港に到着した。彼女らはわがリゾートに1泊して旅の疲れを癒し、翌日からロックハンプトン市内で行われるホームステイプログラムへ入るという日程であったが、そんな配慮はいらないわよというくらいに元気いっぱい。前日の朝4時に指宿市を出発し、バスや新幹線、飛行機を乗り継いで24時間以上もの旅行をしてきたとは思えぬ程、到着時からパワフルにキャピキャピ騒いでいたのだった。彼女らは空港到着時にロックハンプトン市からの歓迎を受け、同時に複数の地元テレビ局や新聞社からも、まるでスターやセレブが初訪問したかのような囲み取材を受けた。はからずも、おいらも受入先のホテルからのスタッフとしてテレビ局のレポーターに突然マイクを向けられ、彼らからのインタビューに「あ、あ、あいうぉんとぜむ とぅーえんじょいぜあおーすとらりあんらいふっ!」とベタな英語で答える羽目になってしまった。この模様はその日6時からのローカルニュースでしっかり放映されてしまい、おいらは酒井法子ではないが、「この辱めをどうしてくれるのっ!」とテレビ局を訴えたい気持ちになった。 彼女らはわがリゾートで巨大ハンバーガーやオージースタイルのBBQ、日本食のランチなどを楽しむ傍ら、翌日からのホームステイに備えてのミーティングを行ったり、ホストファミリーとの親睦会で披露する「ソーラン節」の練習を行ったりと、アクティブに滞在日程を消化した。きっと日本人の女の子なんてウブで内気で、なぁんて思いきや、彼女らはAKB48よろしくソーラン節のセンターポジション争いを行ったり、地元スタッフをつかまえては一緒に記念撮影をせがんだり、とにかく物怖じしない子達ばかりなのには驚きだった。それでいて何事につけ「宜しくお願いしまーす」「ありがとうございまーす」などと礼儀正しく挨拶はするし、食事も気持ちいいくらいに完食するしで、大和撫子のイメージも「なでしこジャパン」ではないが「強く正しく逞しく」なったのかなぁ、と思わせるほどであった。おいらも「エグザイルのメンバー全員知らないんですかぁ」などと言われ、「でもAKB48だったら1位から10位までは言えるぞ」と答えると、目の前で人差し指をチッチッとされ、そんなものは自慢にならぬとダメ出しをされてしまった。うーむ。さすがに二周り以上年齢が離れていると厳しいなぁ。それでもどうにか彼女らと同じテンションで、2日間のアテンドをこなす事が出来たのは自分で自分を褒めてあげたいと思う。彼女らは4日後に、1週間のホームステイを終えて帰国の途に着く予定。彼女らの出発時に、1週間でどんだけ成長したかを空港で見るのが今からヒジョーに楽しみである。
2011.08.21
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毎年長期滞在される日本人の年配のご夫婦が今年も予定通りお越しになり、現在リゾートにステイされている。年齢の事を言うと大変失礼かも知れないが、奥様は70代、ご主人に至っては80代になる。しかしそれを感じさせないほどお二人とも颯爽としておられ、とっても素敵な老紳士、淑女という感じ。それでいておいら達とも非常に気さくに接してくださるので、このご夫婦が毎年元気にリゾートに滞在されるのはおいらにとっても楽しみの一つである。しかし今回のご滞在では、日本の猛暑と豪州の冬冷えのギャップのせいなのか、はたまたブリスベン便がなくなった為にシドニー経由となった長旅が影響したのか、ご到着された最初の週末にご主人が少々体調を崩された。ご自身の持参された薬を服用してもお腹の調子が改善しないので、ホテルによく効くお薬があればいただきたいとの事だったのだが、アレルギーの問題等もあり、ホテルでは基本処方なくお薬を提供するサービスは行えない。しかしご自身でご購入されるにも、果たしてどんな薬がいいやらわからないという事でご相談を受けたのだった。確かにここが日本だったら、お腹の痛い時には頭の中でパッパカラッパパッパカラッパ~とラッパの音がヘビーローテーションし、「これは正露丸だっ」とか、どうも風邪っぽいなぁ、と思った時には竹下景子が「早めのパブロン♪」と教えてくれたりとか、その症状に沿った薬のコマーシャルソングが頭に浮かぶので、そのままドラッグストアへ走ればいいのだが、その足でここ豪州のケミストへ行ってもそんなものは売っていないので、お薬のアレルギーがない事を確認したうえで、今回はおいらが自宅に持っていた日本から調達した「赤玉」を個人的にお分けする事にした。赤玉は効果バツグンだったらしい。先日和食レストランでご主人にお会いした際には「いやー、おかげさんでもうすっかり良くなりましたよ」と海老天がガッツリ乗っかった天丼を召し上がっておられたのにはひと安心だった。話は変わって、先週は職場のカーメルが、右肩の筋を違えたかなんかでその痛みと闘っており、PCのマウスも使えないくらい痛いので左手で操作していたところ、右クリックと左クリックを間違ってしまい消してはいけないデータを消したかなんかでなんだか元気のない様子であった。そこで、試しにこれを使ってみたら?と日本のバンテリン系の塗り薬を持っていったところ、これまた効果てきめんだったらしく、予約していたドクターのアポイントもキャンセルする程に回復したとの事で大変感謝された。日本の市販薬って、やっぱすごいんだなぁとあらためて思った次第である。こっちの薬って、頭痛も胃痛も風邪も二日酔いもなーんでもとりあえず「パナドール(痛み止め)」だし、薬自体も、全く効かないか、必要以上に効きすぎるかで、安易に服用するのはちと怖い感じがする。その点日本は、風邪薬ひとつとっても鼻風邪用、咳止め、解熱と、それぞれの症状に応じて幅広い選択肢があるし、胃に優しいとか、効き目が長いとか、その効能具合も選ぶ事が出来るのは本当に素晴らしいと思う。自然の成分である漢方薬の存在も頼もしいところ。まぁそんなところで、この1週間は、他人の病気や怪我に貢献できたのであるが、こと自分に関しては、なかなか今ひとつ、本来の調子が戻らないのが現状である。ご承知の通り、豪州では専門医に診てもらおうと思っても、その前にまず一般診療医(GP)で診てもらい、紹介状を書いてもらってはじめて専門医のところへ行けるので、面倒な事この上ない。しかもそれぞれ、アポイントを取るためには数日数週間、下手したら数ヶ月かかる事だってある。歯科医療などはその最たるものなので、おいらなどはこっちに住んでいる時には虫歯や歯痛などに悩まされる事のないよう、何が起ころうが毎朝毎晩しっかり、ワシワシと歯を磨いている。おまけに、後で健康保険のクレームが出来るとはいえ、一回のGP診療で60ドル徴収されるのは本当にフトコロに堪える。うちの嫁はんなどは先日、2回の歯医者通いで結局500ドル近くも取られてしまったし、アポイントを取り、高い医療費を払って数回専門医に通うくらいなら、もしかしたら安い航空券を探してぴゃーっと日本へ行った方がよっぽど早くて安く済むのかも知れない。 エアアジアも増便された事だし、いっちょ「医療帰省」するか?しかし「余分な便」はないだろう。宿便とりの薬のCMじゃああるまいし。
2011.08.14
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土曜出勤が暫く続いていたので今週末は久しぶりのチャ~ンス!とばかりにヘアカットへ行った。この町へ住み始めてからずっと通っている散髪屋。この店は、町の中心部では唯一の、「ヘアサロン」や「カットスタジオ」などというスタイリッシュな店とは一線を画した「理髪店」。「早い、安い、上手い(かどうかは職人次第)」がウリのこの店は、土曜日ともなると、ここは更年期障害の専門医の待合室かいなと思わせるくらい中高年の叔父様方でいつも異常なまでに混雑していた。開店時間の朝8時前には、既にパチンコ屋の開店を待つかのようにこれらの叔父様方が店舗前にたむろし始め、スタッフが店を開けると同時に、狭い店内に8席ほどあるスタンバイチェアが一瞬にして満席となり、立ち待ち客まで現れる程の盛況ぶりであった。ところがこの客数に対してスタッフは常時2名体制の為、こうして開店と同時に行かなければ、1時間待ちは必至か、さもなくば日をあらためて出直さざるを得ない程にこの理髪店は流行っていたのである。そんな中、この需要に対応するためなのか、ハタマタビジネス内紛なのかは知らないが、この理髪店で働いていた年配の理容師2名が数ヶ月前に新しい店をオープンさせた。しかも興味深い事に、同じストリートの、既存の理髪店の対面にである。新しい方の店は、既存店にいたスタッフが立ち上げたという事も、値段も一緒という事を地元フリーペーパーで確認していたのだが、たまたま前回カットに行った際には習慣というか、何も考えずに既存店の方へふらっと足を運んでしまった。決して既存店に若い女性理容師が残っていたからという理由ではなかったのだが、気持ちが正直に、行動に出ていたのかもしれない。果たしてカットを終え、さっぱりとした気持ちで道路の中央分離帯駐車スペースへ向かうと、道路を隔てた向かい側の新規店の前で仁王立ちになって鬼のような形相でおいらを睨んでいる男の姿があった。おいらは一瞬にしてその大男が、既存店から新規店へ移った理容師の年配男性だと悟った。この理容師の男性、身長は190cmはあろうかという大男で、おいらは心の中でいつも「軍曹」と呼んでいた。おいらはその時、何故か後ろめたさから「軍曹」と目を合わす事が出来ず、そそくさと車に乗り込み、逃げるようにしてその場を去ったのであった。前回のカット時にはそんなストーリーがあったので、今度町で軍曹に会ったら後ろから刺されてしまうのではないかという強迫概念から、今回は新しい店でカットをしてもらう事にした。軍服や大砲がディスプレイされているのではないかというおいらの予想に反し、店内の広々とした明るいスペースは、軍曹の理髪店らしからぬポップで楽しい雰囲気を醸し出していて、正直あらいいじゃない、こういうのもインテリアとしてはアリよね、って思った次第である。軍曹と、もう一人のおばちゃん理容師も腕は確かだし、これからは両方の店の混み具合を見て、気分によって店を選ぼ、と思ったのであった。これまではいろんな場面で「オプション(選択肢)の無い」町であったが、こうして人口が増え、町に活気が出てくると、モノにもサービスにもどんどん競合が生じるのは歓迎すべき事で、これからも相乗効果が現れてくる事を期待したい。
2011.08.07
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