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もう少し早く出会っていたら 南風一大学の3年目も押し迫ってそろそろ就職か進学かで色々悩み始める時機となってそんなときに同じ大学の同じ学年のきみと出会ってもう恋だの恋愛などと言っておられる時期ではなかったもう少し早くせめて2年生くらいにきみと出会っていたらきみと俺の関係はもう少し違ったものになっていたのかも知れない今だからそう思うきみの結婚式に出向いてお父さんやお母さん、弟さんに「この度は、おめでとうございます」と言ったとき弟さんは後からこっそり小声で「僕はてっきり(姉は)南風さんと一緒になるものと思っていた」と言った確かにそうだったかも知れないもう少し色々な事情が時期を違えていたりもう少しきみと俺の就職も含めた4年目の行動や結果が違っていたらきみと俺は結ばれていたかも知れないそれもこれもすべて仮定の話に過ぎない(詩集の宣伝)「青春17切符+1」3月26日発売。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキング
2021/11/24
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勤労感謝の日 南風一彼女の誕生日は「勤労感謝の日」仲のよい女友だちの話によれば彼女にこそ「相応しい」誕生日の日ということだった彼女は至って勤勉家で高校時代から友人たちにもあれこれ気を配ってくれる面倒見のいい女性だったらしい色々な活動にも興味を持って取り組んでいたとのことだった彼女の家は私が上京して最初に下宿した家のすぐ近くだった(距離にして100メートルほどの近さだった)初めて彼女の家を訪ねたときその近さにびっくりしたものだった彼女と私が知り合いになったのは西武電車の駅を降りたとき彼女が私のすぐ前を歩いていて私が声をかけたのがきっかけだった大学構内でよく姿を見かけますと言えば「あら、そうでしたか。それは失礼しました」彼女は至って気さくで二人仲良く肩を並べて線路沿いの道を歩いて帰った初めて言葉を交わしたばかりなのに4、5分歩いて彼女の実家の前まで歩いてきたとき「私の家はここなの。もしよろしかったら寄って行きませんか?」と言ってくれたのにはちょっとびっくりしたそれから色々なことがあって大学に行く時や大学から帰るとき彼女と一緒になったときは本当に楽しかった大学4年の終わりに彼女が突然下宿を訪ねてきて「もし良かったら結婚式に参加してください」と招待状を渡されたのにはびっくりした相手は大学同好会の先輩ということだった彼女はてっきりキャリアパースンと思っていたのでまさかそんなに早く結婚を決断するとはちょっとびっくりだった「私に結婚しようと言ってくれる人は 他にいないし・・・」そんな理由で結婚を決断する法があるものかと思ったけれど私にはその場で「俺と結婚しよう」と言い出せる勇気はなかったまた彼女は彼女の方でそれを受け入れてくれるはずもなかったそんなわけで俺の彼女に対する「片思い」はそんな風に終わった(詩集の宣伝)「青春17切符+1」3月26日発売。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキング
2021/11/23
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再就職から2年が過ぎて 南風一定年退職したときは報酬比例部分の年金支給年齢まで4年だったから大学に入学して卒業するまでの期間と同じだから随分時間がかかるような気がしたそんなことを考えたこともすっかり忘れていた頃ふと今年の誕生日を迎えてもう2年が過ぎたことを知ったこの調子ではもう2年が過ぎ去るのもあっという間に違いない新しい職場で出会った可愛い女性管理職は相変わらず2年前と同じように魅力的だけど彼女の姿を見るのもあと2年が最大限度ということ私が二度目の退職を迎えたところで彼女はそれまで同様に職場に通うだろうし俺がいつか死んだところでそんなことも一向に知らないままに暮らし続けるのだろうそれが世のことわり(詩集の宣伝)「青春17切符+1」3月26日発売。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキング
2021/11/21
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今だから分かる きみからなぜ逃げたか? 南風一俺がきみにプロポーズしながらなぜきみから逃げたか?きみが「結婚」にそれほど乗り気でなかったことは知っていただから俺の方から引いたのはかなり「理性」が勝った結果に違いなかった本当は「きみのことを諦める」には随分後ろ髪を引かれる思いで半端な決心では諦めがつかなかったもしそのまま俺の方からの一方的な片思いで幸運にもきみと結婚できたところで「その先の展望」が開けなかったきみと俺は水と油のような性格うまく平穏な家庭を作れるとは夢にも考えられなかった俺がきみのことを諦めてきみから去ってしまった理由はそういうことだったきみは多分俺の掌返しにも見える「一人芝居」に随分不可解かつ憮然としたことだろうけれどあれから37年が過ぎてきみも家庭を持って伴侶と一緒に暮らしてみて元々赤の他人同士が一つの家庭を作っていくことの大変さや苦労を実感できたのではないかなと想像している俺が自分の方から引いた理由は「そういうこと」だったのさ性格も考えも好みも違う二人がうまくやって行くのは大変なことでまず十中八九 破綻うまくやって行けるはずがなかったただ「好き」という感情だけで「結婚生活」がうまく行くわけがなかったそんなことを予見したからさ俺がきみから逃げた理由今だから分かる(詩集の宣伝)「青春17切符+1」3月26日発売。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキング
2021/11/13
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レアな楽しみ(理容室の第二駐車場) 南風一いつも利用するわけではないいつも利用したい気もするが普通は店舗前の駐車場に駐車できるところが今日は祭日の午前中に行った関係上生憎店舗前駐車場が一杯だった仕方なく(というのは嘘で本当は“喜んで”)第二駐車場へ車を停めることにした第二駐車場は民家の敷地を借り上げたらしく一番手前の番号に車を停めるとブロック塀の向こうに洗濯物を吊るしたハンガーが見えて女性もののショーツやブラジャーも見えるその色と形からまだ若い女性ものかなと想像する近頃は自宅付近でも物干しに女性ものの下着やブラジャーが干されているのを見かけることはとんとなくなっていたので車を駐車しつつ理容室を訪ねるときのちょっとした楽しみに違いないそれでも一年に二回くらいかな駐車場が満杯のときだけという極めてレアな楽しみ(詩集の宣伝)「青春17切符+1」3月26日発売。購入は、こちらからどうぞ
2021/11/03
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